【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2000年10月・11月)


デュアル文庫 投稿者:管理人  投稿日:11月29日(水)21時51分09秒

上遠野浩平『ぼくらは虚空に夜を視る』をようやくスーパーの書店で見つけ、辛うじて購入。
しかしその店にも『海底密室』『イミューン』、『KI.DO.U』は見あたりません。
売れたのか? だったらいいのだけど、ひょっとして、仕入れてないんと違うやろか(^^;。

BGM>「私はロボット」アラン・パーソンズ・プロジェクト


日本SF 投稿者:管理人  投稿日:11月28日(火)22時23分11秒

徳間デュアル文庫って、旭屋に置いてませんね。先日さんざん探し回って、あげくに紀伊国屋も覗きましたがなかったです。
岡本俊弥さんの書評を読むと、この文庫、YA扱いだそうで、そういえば旭屋にはYA文庫は置いてませんね。

海底密室とかSFMで取り上げられていた上遠野某とか、気になるラインナップなんで、ちょっと興味がでてきたんですが、われわれ社会人が一般的に本を購入する場所に並ばないような文庫ではちょっと困りますね。

本としての体裁で、購買チャンスをみすみす逃しているような気がします。大体、ネットに散見する表紙絵を見ると、特に私などは購買意欲が失せてしまうのですねー。

内容は一般向け(でしょ?)なのに、なぜにYAの衣装を纏おうとする?
ハルキ文庫SFもそうですが、なんか考え違いをしているような・・・

SFの主要読者が30〜40代であることは明らかです。そのボリューム部分から脱落者が増えたために冬の時代が来たのでしょう?
潜在的SF読者(SFを受け入れる素地が既に出来上がっている読者)である30〜40代をふたたびSFに引き戻すのが最も手っ取り早いSF復興の手法ではないでしょうか。
だったら、この年代にターゲットを合わせた売り方を考えるべきでありましょう。つまりSFが手本とすべきなのは歴史時代小説の販売戦略なんです。

われわれの世代は星ショートショートという下地の上にSFを構築したのでした。ところが最近の若い人は星新一すら読んでないそうです(という現状はショートショートの現場で頑張っておられる高井信さんから伺いました)。
そんな土台も何もない世代にいくらSFを普及させようったって、どだいムリムリ。けっきょくキャラ小説にしかなりません。

これからの日本SFは、30〜40代の大人の男女を主人公に据えるべきだと思います。もはや青春SFではイカンのだと思うのです。


「サバントとボク」 投稿者:管理人  投稿日:11月27日(月)19時40分15秒

眉村卓「サバントとボク」読了。
これは傑作です!
――遠未来、人類は事実上ロボットに取って変わられており、人類自体も次第にその数を減少させていた。
その結果、個人へのサ−ビスを専らとする個人用ロボット(サバント)もいつしか社会的遺物となりつつあった。・・・
これぞまさに、眉村卓にしか書けないであろうロボットSFでしょう。
シマック『都市』を彷彿とさせる哀傷の名品、涙腺の弱い方はご注意下さい(笑)。

蜆川さま
メール拝受。いちおうオッケーです。詳細(時間・場所)はメールします。
(ところで某畸人郷の忘年会はいつでしたっけ?)


土曜の夜はタイガー ラグ 投稿者:蜆川 漁人  投稿日:11月27日(月)00時39分43秒

12月の予定は、メールの方で送ります。それにしてもこのHPをベストセラー作家の先生までご覧になっているとは、すごいですね。


『ロボットの夜』 投稿者:管理人  投稿日:11月26日(日)20時32分27秒

下に書き忘れましたが、今日ようやく『ロボットの夜』井上雅彦監修(光文社文庫)を旭屋にて購うことを得ました。
眉村先生の作品は「サバントとボク」というタイトルで20頁くらい。これから読みます。ワクワク(^^;


破壊せよとアイラーは言った 投稿者:管理人  投稿日:11月26日(日)20時13分16秒

今日は、同志社大学で開かれる小森健太朗講演会へ行くつもりで、家を出たのでしたが、途中で寄った旭屋で、奇遇にも10年ぶりの友人とばったり。
喫茶店でしゃべっているうちに時間的に間に合わなくなってしまい、京都行きは断念。KGさま(ていっても関学にあらず(^^;)申し訳なかったです。
夜は先約があるという友人と別れると、なんか時間を持て余してしまい、久しぶりに天王寺のトップ・シンバルへ。誰がリクエストしたのか、「マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー」ってLPがかかった。この盤は知らなかったのでラッキー。ジャケットを見ると、1965年の作品。なかなか良かったです。

で、今家で聴いてるのは、「スノウ・グース」キャメル。われながらメチャクチャやなあ(笑)。

蜆川さま
12月に入ったら例の品、配達に伺いますが、そのとき忘年会しませんか?
都合のよい日連絡待つ。(土曜はいかが? またラスカルズいきましょうよ)


ロスト・イン・V 投稿者:管理人  投稿日:11月25日(土)19時02分12秒

ガーン!!
やってもたー!
ヘテロ読誌11月分の下書き、ぜーんぶ、完全に、きれいさっぱり、パソコンから消えてまいましたー!!!
あーあ、いらんこと、せなんだらよかった(泣)。
ちょっと重くなってきたんで、不要なもん、ホイホイ捨てとったんですが、そのとき何かいらんことをしてしもたんやろ思います。
どこかに残ってへんやろかと、パソコン内あちこち探し回ったけど・・・見つかりませーん(i_i)。
難儀やなー、締め切りまで1週間もあらへんがな(汗)。
復原? 復原ゆうてもね、僕の頭は容量が小さいんで、いったん外部に吐き出してしもたコンテンツは、自動的に頭から掃き出されてしまうようになってるんです・・・つまりもう殆ど記憶が残ってませんねん。
それに大体が、読んだときの思いつきを写してるだけなんで、時間がたってしまうともうお手上げですんや。
わー、どないしょう。
特に今回は、『怪談の愉しみ』というアンソロジーについて20枚の力作(?)を書いていたんです。こんなん復原でけへんでー。エライこっちゃがな。ha、ha! 笑い事やないっちゅうねん!

BGM>「ヘビイ・ウェザー」ウェザー・リポート


『電脳ルシファー』 投稿者:管理人  投稿日:11月24日(金)21時20分00秒

異形コレクション最新刊『ロボットの夜』というのが発売されていて、
眉村先生の作品が掲載されているそうなんですが、まだ入手していません。
手に入れましたら、詳細ご報告いたします。

Yさま
>この風邪がなおったらHP再開したいです(希望的観測)。
楽しみにしております(^^)。がんばって下さい!(相互リンク希望(^^;)

さて昨日は『クリスタルサイレンス』読了の余勢を駆って、
北野安騎夫『電脳ルシファー』(廣済堂ブルーブックス)を一挙読了
しました。
ウィルスハンターシリーズということで、悪性のコンピュータウィルスを退治す
るのが仕事の美人電脳免疫学者浅倉ケイを主人公に据えたアクションSFです。
私は電脳空間にもぐり込んでのアクションSFかと思って読み始めたのですが、
そういうシーンは一切なし。主人公のケイは(少なくともこの長篇では)ほとんど
コンピュータに触りません(^^;。
クルスタルサイレンスみたいなのを期待していたので、ちょっと拍子抜け・・・
していたのは前半までで、物語も半ばを過ぎる頃には完全にとり憑かれてしまって
時速100ページの(私としては)最高のスピードで読み尽くしました。
「舞台だけSF」のSFですが、著者の筆力に乗せられました。面白かったです。
やはり平井和正の系統ですね。

BGM>「ライブ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール」EL&P


(無題) 投稿者:  投稿日:11月24日(金)12時50分59秒

こんにちは。勤労感謝の日に働いて今日は休みです。
この風邪がなおったらHP再開したいです(希望的観測)。

*今更ですが19日の話題・・・
 大熊さんにはお会いしたかったです。すみません、帰ってきてからこの
ページを見たものですから。

>あらかじめ連絡いただけたら眉村先生にお引き合わせできましたのに。
  そ、それだけは勘弁して下さい。無責任にやってますので(^ ^;)

ラストの質疑応答では「引き潮のとき」の記者会見みたいでしたねー。
(キタvsダンケル)マニアなネタですみません。


『クリスタルサイレンス』読了 投稿者:管理人  投稿日:11月23日(木)18時59分36秒

力作でした。登場人物(?)は人間だけじゃないところがすごい。僕はサイバーパンクを読んでないのでオリジナリティについてはあんまり語る資格はないんだけど、ネット存在の描写が(わたし的に)ツボにはいった。こうなってくると、SFの描ける範囲は一挙に拡がってしまう気が・・・。妖精物語や民話がSFで出来るようになっていくのだろうか?
このところ続けている第1期の誰を継いでいるのかと言えば、うーむ、難しいところだが、「大説」的要素もあるので、やっぱり小松でしょうか。

BGM>「アウト・ゼア」エリック・ドルフィー


お詫びと訂正 投稿者:管理人  投稿日:11月22日(水)21時37分45秒

堀晃先生の新刊の『地球環』(ハルキ文庫)は、トリニティシリーズではなくって、情報サイボーグシリーズのほうでした。大変失礼いたしました。なんか堀先生に対して、「今度お出しになったトリニティシリーズは・・・」とか言ってしまったような(冷汗)。

今、藤崎慎吾『クリスタルサイレンス』を読み中。あと100ページ。いやあ、面白いです!

BGM>「童夢」ムーディ・ブルース


朋あり遠方より来る 投稿者:管理人  投稿日:11月20日(月)19時54分22秒

Yさま
こ、これはようこそお越し下さいました。お待ちいたしておりました(^^)。
お身体の方はいかがですか?

>素人なのでこっそり行ってこっそり帰って
>きました。
それは水くさい! あらかじめ連絡いただけたら眉村先生にお引き合わせできましたのに。私もぜひお会いしたかったです。

ところで眉村卓ワンダー・ティー・ルーム、そろそろ復活されるのでしょうか。お身体次第なのは重々承知していますが、ぜひ復活して下さいね。待っています(^^)。

こちらの掲示板へもまた遊びに来て頂けたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。



眉村先生のパネルディスカッション 投稿者:管理人  投稿日:11月20日(月)18時39分05秒

昨日はマイド−ムおおさかで開かれましたパネルディスカッション「おもしろロボット塾」に参加してきました。
パネラ−は予定の眉村卓先生、堀晃先生、大迫公成先生の他に、助っ人で京都ソラリスの川合康雄先生、さらには飛び入りで、あの『パラサイト・イヴ』瀬名秀明先生(!)が加わっての超豪華版! 
その上客席には芦辺拓先生、高井信先生、天羽孔明先生、北野勇作先生、江坂遊先生ら、錚々たる作家の方々が出席されておられました。
さすがに眉村・堀揃いぶみだけのことはあるなと、感心しました。

「ロボットはどこから来て、どこへ行くのか?!」と銘打たれたパネルディスカッションの内容は、もろSFにおける<ロボット>なるものの変遷史(あとで一般?の参加者から「空想的すぎる」とまっとうな(^^;苦情が寄せられていました。その通りでした(笑))。
川合先生が持参された貴重なSFア−トのスライドは本当によかったです。目の保養をさせていただきました。
堀先生が纏められた資料が懇切で、パネルディスカッションを離れても有効そうで、ありがたくもって帰ってきました。
欲をいえば最近流行のナノマシーンやクローニング(ロボットではないですが)についてもお聞きしたかったです。
久しぶりに拝聴した眉村節は、全く昔と変わらず、相変わらずの立て板に水で、懐かしくもうれしく思いました。

終わってから、打ち上げに厚かましく付いていき、いろんな方とお話させていただきました。
堀先生は、先般トリニティシリーズが文庫化されましたが、さらに文庫化の予定があるとのことで、名作「太陽風交点」など日本ハ−ドSFの精華がまた読めるようになるのかもしれません。楽しみです。
瀬名先生とも少しお話させていただきました。当サイト「とべ、クマゴロ−!」を見て下さっているとお聞きし、とても嬉しかったです。
瀬名というのはペンネームだそうで、ご出身の静岡の瀬名から取られた由。実は私はその瀬名に一年ほど住んでいたことがあるので、なにか因縁めいたものを感じました(単なるミーハーです)。

大阪シナリオ学校の芝崎さんから眉村著書リスト重宝してますといっていただき、作った甲斐があったと思いました。
芦辺さんと天羽さんからは、ここでは絶対書けないような(笑)お話を伺うことができ、なかなか勉強になりました(>ってどんな勉強だ?(^^;)。
高井さんには、ショ−トショ−トというジャンルの楽観視できない現状をお聞きし、認識を改めました。若い人が星新一を読んでいないというのは、ある意味非常に深刻な事態だと思います。
ともあれ、SFの用語が当たり前に飛びかう(笑)世界に久しぶりに浸かることが出来、ほろ酔い気分で満足して帰ってたのでありました。関係者各位にあらためてお礼申し上げます。


ご無沙汰してました 投稿者:  投稿日:11月20日(月)13時32分58秒

休止中の眉村サイト「ワンダー」店長です。
すっかり仙人のような生活をしていましたが、風邪を押して
ロボット塾行って来ました。初めて眉村先生を拝見できて
嬉しかったです。素人なのでこっそり行ってこっそり帰って
きました。


相関図 投稿者:管理人  投稿日:11月19日(日)10時12分14秒

す、すごい!→ここ


矢のごとき光陰 投稿者:管理人  投稿日:11月18日(土)14時57分49秒

蜆川漁人さま
>日曜はダメよ
明日は一人さびしく(笑)行って来ます。

>なぜか大阪駅前の古い旭屋書店
奥に(小道を挟んで)古い別館があったの、覚えてますか? 途中から文庫売場になったと記憶していますが、はて、その前は何でしたっけ(どんどん昔の記憶が消えていくような・・・)。

>フィリップ カーの「殺人摩天楼」(なんとひどい邦題)はSFもどきですが、
>なかなか面白かったです。
最近はまたひねくれたものをお読みのようですね。
前回書き込まれていた『殺人交差点』は究極の改訳版らしいですが、いかがでした?

>映画化されてビデオになっているようですが、その題名は知らないでしょうか。
うーん、映画の刑務所シャトー・ディフの所長さんなら知っているかも。

yagyuさま
>いやいや、遅ればせながら、ほんとにギター、当選おめでと〜(^^)/
交換してもらったエレキギターも、おかげさまでよく使い込んでボロボロになり、ずいぶん昔に廃品に出してしまいました(^^;。


ギター、当選おめでと〜 投稿者:yagyu  投稿日:11月17日(金)14時41分20秒

こんちゃ〜
20数年前の無日記読ませていただきました。
ギターがあたったなんて、すごーいっ。
ラジオで、「オメデトー」と眉村さんに言ってもらったんだね。
いやいや、遅ればせながら、ほんとにギター、当選おめでと〜(^^)/


ごぶさたです 投稿者:蜆川 漁人  投稿日:11月16日(木)23時14分57秒

久しぶりです。昨日р「ただきまして、いいかげんな返答をしてしまいました。
出先でしたので、予定を確認できず、もうしわけありません。
実は”日曜はダメよ”でした。何しろ土日が忙しいという すきま商売ですので、残念です。昔の日記を公開されてあるのを、懐かしく読みました。なぜか大阪駅前の古い旭屋書店を思い出しました。今のヒルトンあたりでしょうが、雑然とした戦後の風景が残っていた気がします。
メールでお伝えした件も宜しくたのみます。
フィリップ カーの「殺人摩天楼」(なんとひどい邦題)はSFもどきですが、なかなか面白かったです。これが映画化されてビデオになっているようですが、その題名は知らないでしょうか。まさかそのまま邦題が使われたということはないと思うのですが。


巷間話題の 投稿者:管理人  投稿日:11月16日(木)20時48分42秒

400円文庫ですが、山之口洋『0番目の男』を読んでみました。
ちゃんとSFでした。よしよし(笑)。
マルチプリカント(増殖個体群)の父の物語。ウズベキスタンの首都タシュケントが舞台で、
日本人を登場させなかったのはさすがSF作家。見識でした。
しかし・・・あまりにも短かすぎ。100枚あるかないかでしょう。
この文庫、きっと依頼時に枚数の上限規制があったのでしょうね。
話がさくさくと進んでいきます。まるでシナリオを読んでいるような気分になりました。
でもこの話、やっぱり最低でも倍は書き込まないとアイデアが勿体ないです。
したがって『オルガニスト』の濃密さはありません。その辺は不満。
しかし、まあわたし的には合格点でした。
先日読んだ三雲岳人には高斎正を感じたのですが、
山之口洋はそのヨーロッパ趣味といいテーマといい、
荒巻義雄(架空戦記の作者ではなくSF作家の)を継いでくれそうな気がしました。期待大です。
最近ぽつぽつと登場してきた新人たちは、それぞれ、おや?と思わせる何かを持っていそうな気がします。
ふたたび日本SFの黄金時代が来るのではないでしょうか? どうもそんな気がしてきました。
しばらくは、期待の新鋭たちに付き合ってみようと思っているのです。


チャチャヤン日記 投稿者:管理人  投稿日:11月15日(水)19時26分46秒

風の翼HPに、「チャチャヤン日記」が掲載されました。
これは私がつけていた日記からチャチャヤング関連記事をピックアップしたものです。
どうぞご笑覧下さい。

なお、<風の翼HP>ではチャチャヤング(や深夜ラジオ)に関するエッセイや当時のデータ(たとえば毎週毎週のショートショートコーナーの採点の控え)などを募集しております。
どしどしご投稿下さい。送り先は風の翼編集長まで。


眉村先生のトークショー 投稿者:管理人  投稿日:11月14日(火)21時14分19秒

眉村先生のトークショーが開かれます。詳細はこちら→おもしろロボット塾
昨日、ロボフェスタ(ロボット創造国際競技大会)関西2001実行委員会事務局の方からメールが届いたのですが、現在、眉村先生は、ロボフェスタ関西2001のチーフプロデューサーをなさっているそうで、来る11月19日(日)13時30分から大阪市中央区のマイドームおおさかで開催されるトークショー「ロボットはどこからきて、どこへいくのか――SFとロボット」で、堀晃さん、大迫公成さんと対談されるそうです。
関西の皆さん、ぜひ見に行きましょう。

>村田さま、アレクすてさま
おふたりとも先日はお疲れさまでした。
次回は同じテーブルに座ることにいたしましょう(^^)>村田さま。


管理人様、村田様 投稿者:アレクすて  投稿日:11月13日(月)13時14分03秒

ひさしぶりです。
オフ会についてはありがとうございました。
ちなみに2ch@海外テレビ板のurl
http://mentai.2ch.net/tv2/index2.html
であります。
ではでは。


昨日は。 投稿者:村田耿介  投稿日:11月12日(日)21時05分07秒

 管理人様もアレクすてさんも、昨日はどうもお疲れさまでした〜。
 結局また例によって終電近くまで飲んでおりました。
 またゆっくりお話したいですね。
 ではでは〜。

http://www.alles.or.jp/~toki0504/


古井由吉「街道の際」 投稿者:管理人  投稿日:11月11日(土)15時55分10秒

重信逮捕に触発されたわけではありません。たまたま読んだ本篇は「大学紛争」後の教師たちの<喪失>感を活写した名篇でした。(『夜の香り』福武文庫所収)
古井の描写力はたまりませんね。見方によれば臭い「美文」といえましょうが、いったんこの文体の虜になるともう止められません。その辺は干魚のくさやに似ているかも知れません(例えが悪いか(^^;)。
非常に感染性の高い文体で、本書『夜の香り』を読み終える頃には、おそらくわたし、似非古井文体になってしまっているはずです。
ちなみにタテラデン文書室に格納の拙作「音」という短篇は、前回「古井熱」にとりつかれた際の産物なのでした(汗)。


「直立猿人」(1956) 投稿者:管理人  投稿日:11月10日(金)21時56分21秒

ハーパーをちびりちびりやりながらチャールス・ミンガス聴いています。
極楽極楽!

ではでは。


重信が捕まっちゃいましたね 投稿者:管理人  投稿日:11月 9日(木)21時16分54秒

一昨日ですが、わたくし堺の大阪刑務所に入ってきました。
といっても受刑者としてではありませんよ念のため。
うちのユーザーさんから電話があり、緊急に堺まで届けてくれないかと言われたのです。
「いいですよ、堺のどこですか?」
「実は、刑務所なんや」
刑務所!!
こんなチャンスはめったにないとわたくし自ら納品に行って参りました。
納品専用の入口があり、順番を待つことしばし。
待っている間にマタニティの女性が歩いてきて中に入っていった。ウーム。
そこは二重門になっていて、内門と外門の間で携帯を取り上げられ、食物を持ってないか聞かれ、助手席に誘導の係の人が乗ってやっと内門が開きます。丁度休憩中か受刑者の方が野球に興じておられる横を通って作業棟へ。残念ながら棟内へは入れてもらえませんでした。
そのユーザーさん、数字はここに出しませんが、すごく安い時給を以前に言ってられて、何となく外国人を使ってるのかなと想像していたのですが、なるほど、そういうことだったのか、と納得。
帰り際にふと見ると、受刑者が作られた品を売っている店がすぐ近くにありました。
なんか疲れてしまいました。

ヘテロ読誌10月分)を掲載していただきました。今回は、
宮田昇『戦後翻訳風雲録――翻訳者が神々だった時代――』(本の雑誌社)
クライヴ・バーカー『セルロイドの息子』(集英社文庫)
ワインバーグ&グリーンバーグ編『ラヴクラフトの遺産』(創元文庫)
小森健太朗『駒場の七つの迷宮』(カッパノベルス)
眉村卓『日課・一日3枚以上(第二巻)』(真生印刷)
の5冊です。よろしければご覧下さい。

 


2ch@海外テレビ板 投稿者:管理人  投稿日:11月 6日(月)21時29分48秒

アレクすて様
いつもご来信ありがとうございます。
>2ch@海外テレビ板を覗いていました
面白そうですね、よろしければURLを教えて下さいませんか?

11日は畸人郷でお会いしましょう!


(無題) 投稿者:アレクすて  投稿日:11月 6日(月)16時18分50秒

今日の私は、2ch@海外テレビ板を覗いていました。
『アメリカン・ヒーロー』や『モンティ・パイソン』
の項をのぞいていました。
面白かったです。
ではでは。


M.G.H. 投稿者:管理人  投稿日:11月 5日(日)13時25分06秒

yagyuさま
北西航路系に掲載作は貴HPに載せると問題かなと思いますので、ここのタテラデン文書室とかに格納してしまおうかなと思っています。「天ざかる鄙の星辺に」や「廃市早行」なんですが実はフロッピーが壊れてしまい(泣)ただちにというわけには行かないのです。再入力します。ご了解を(^^;。

三雲岳斗『M.G.H.――楽園の鏡像』(徳間書店)読了しました。
第1回日本SF新人賞受賞作という知識は一応あり、注目してはいたのですが、SFミステリであるという情報が伝わってきて、つまり世界設定だけSFのミステリ作品かと思い込んでしまい、今まで敬遠していたのでした。
どうしてどうして正真正銘のSFなのでした(^^)。
系譜的には高斎正の延長線上に位置づけられる作風ではないでしょうか?

前半は、いかにも高斎的な(きっちり説明された)宇宙ステ−ション内の描写が臨場感たっぷりで、加えて最近のSFのお約束(?)電脳空間の生き生きした描写と相俟って一気に作品世界に引きずり込まれました。
殺人事件が起こるのは、スト−リ−もほとんど半ば近くにきてから。
しかもふたつ起きる殺人事件は、どちらも宇宙ステ−ションという「SF的場」がトリックを成立させる契機となっているので、そういう意味で本書は「世界設定だけSFのミステリ作品」とは一線を画すものです。
SFであることがミステリの前提条件となっているのです。そこのところが大変よろしい(^^;。

第一の殺人である「無重力下の墜死」のトリックよりも、第二の「ほぼ常気圧下での真空暴露」のトリックの方が(犯人の対処法も含めて)わたし的には気に入ったし、優れていると思いました。
ミステリ的には、第二の犯行の論拠が気に入りました。本格探偵小説の(名探偵の名推理が帰納する)犯人はこうでなくちゃ!私はクイーンの犯人像をあまり好まないのです>あ、物を投げないで下さい(汗)。
電脳空間へ去ったマッドサイエンチストもよい。まさに正統的SFにして本格ミステリという、第一回授賞に相応しい日本SFの成果でした。


おひさしぶりです 投稿者:yagyu  投稿日:11月 3日(金)15時19分24秒

こんちゃ〜

いつもお世話になってます。
月刊センターのホームぺージ見てきましたよ。いつも立ち読みしている雑誌です。なんと、そこからリンクをたどっていくと、「風の翼」にも来れてしまうのですね。ありがたいです〜。

おおっ、「とおきにありて」がネット登場なんですね(^-^)。

なんとなく真生印刷という名前に親しみを感じてます。
ではまた。


http://homepage2.nifty.com/kazenotsubasa/


UFO 投稿者:管理人  投稿日:11月 3日(金)11時26分21秒

UFO「現象」(1974)を聴きました。
UFOは、ライナーノートによると日本とドイツでのみ人気が突出したグループだったらしいですね。
たしかにブリティッシュロックとアメリカンロックが交互に現れてくるような一種<ゆらぎ>が感じられ、イギリス人にはピンとこないかも知れないと思いました(もっとも3曲目の「ドクター・ドクター」はダークな正統ブリティッシュロックの名曲でしたが)。
どうもこのゆらぎは、本盤より加入したドイツ人の名ギタリスト、マイケル・シェンカーに由来するものらしく、彼のプレイはブリティッシュというよりブルースギター的なニュアンスがあります。
ブリティッシュ・ハードロック的なバックとリードギターのグレッグ・オールマン的な感覚のミスマッチ(?)は、しかし日本人である私には非常に面白かったです。好感度の高い一枚でした。


月刊センターさんのHP(2) 投稿者:管理人  投稿日:11月 1日(水)21時56分40秒

皆さま、月刊センターさんのHPはもう見ていただきましたでしょうか?
眉村先生のショートショート「真っ白症」を読むことができます。
本篇も奥様への日課として書かれたものと言うことです。
このシリーズは執筆の性格上、その日の出来事を核として書かれたものが多く、この話も、たぶん先生が約束に遅刻されるということがあり、そこから発想されたものなんでしょうね(^^;。

先生のショートショートのページから拙サイトへのリンクを貼っていただいております。
月刊センターさま、ありがとうございました。

というわけで、今、「とべ、クマゴロー!」のトップページに「月刊センター」さんのHPへのリンクを置きました。
「リンク集」にも、あとで入れておきます。


月刊センターさんのHP 投稿者:管理人  投稿日:10月31日(火)23時07分40秒

先日もご報告させていただきましたが、<月刊センター>さんのHPがいよいよ明日夕方をもって開設されることになりました(さっきメールでご連絡いただきました)。
眉村先生のショートショート『真っ白症』という原稿が丸々紹介されているそうです。

URLはここです→http://www4.ocn.ne.jp/~center-m

いやあ、楽しみですね。明日が待ち遠しいです(^^)


最近は 投稿者:アレクすて  投稿日:10月30日(月)23時01分19秒

長篇小説が読めません。
というわけでコラム、随筆を読むようにしています。(小林信彦氏のやつとか……。
この掲示板とはなんのかかわり合いもないネタですね。
失礼しました−


昔の小説 投稿者:管理人  投稿日:10月29日(日)22時26分13秒

均一蝋さんのHP鴻巣玄次に小生の昔の怪奇(?)小説「とおきにありて」が掲載されました。一度覗いていただけたら幸甚です。


駒場七つの迷宮 投稿者:管理人  投稿日:10月29日(日)17時27分15秒

眉村卓先生『日課・一日3枚以上』(第三巻)が出ました!
購入希望の方は、直接出版元の真生印刷さんへお申し込み下さい。(TEL>0722-27-8911)
「眉村卓著書リスト4」に『日課・一日3枚以上』(第三巻)のデータを追加しました。

小森健太朗久々の長篇『駒場の七つの迷宮』(カッパノベルス)を読了しました。

著者が在籍した1985年頃の東大駒場キャンパスが舞台の一種キャンパス青春小説で、わたし的にはとても好かったです(^^)。
新興宗教サークルに属する学生たちの日常が描かれていて興味深く読みました。それにしても登場する学生たちが15年前の世界とは思えないほど時代がかっているように感じました。ニセ学生がいたり(東大だからか!)、左翼系学生の言動などにそれを感じたのだが、主人公も含めてサークル員の学生たちの日常生活も合コンとかやっていそうもない雰囲気です。
かといって、宗教団体に複数入会するのはざらであるという記述などは新しい人間像を描いているようで面白い。

天才的な勧誘活動を行なう、勧誘女王(バーカー・クイーン)の女子学生が魅力的。主人公とふたりで深夜の駒場キャンパスに潜入し、胎内巡りめいた冒険をする場面は、本書の一番の読みどころで本当によく書けています。しかし最後の場面は唐突。話自体は途中という感じ。続編の『本郷の九つの聖域』がたのしみです。

謎解きは、大トリックがあるわけではなく、「見えない人間」は面白いけどストーリーに劇的に介入していくものではありません。機械トリックはありがち、というか機械トリックで驚かせることはもはやできないだろうと僕は思っています。ネヌウェンラーの機械トリックは、トリックそれ自体が凄かったのではなく、それによって認識系が変革される<触媒>の役割を担うものだったから凄かったのです。残念ながら本書は本格ミステリの観点からはやや物足りなかったです。著者には宗教の教義にまで踏み込んだトリックのある本格宗教ミステリを期待したいものです。


緑茶 投稿者:管理人  投稿日:10月26日(木)22時42分16秒

「緑茶」(砧一郎訳、『幻想と怪奇/1』所収)読了。
高校の時読んだきりで、しかも当時全然感心しなかった(筈だ)からでしょうか、全く記憶がよみがえらず、初読同然でした。
翻訳が読みにくく、難渋しました(悪訳か?)。そして今回もやはり「感心」しませんでした。
読み終わって「これのどこが<怪談らしい怪談の典型>(収録書編者あとがき)なんやねん」と思いました。
超自然現象は話者によって解釈され合理化されます。形式的には幽霊ハンターもので、そういう意味でSFに限りなく近い小説世界です。
実際この超自然現象は現代人が読めば容易にフロイト的解釈に誘われないではいられません。つまり「聖職者の抑圧された涜神願望の顕在化」ですが、これはこれで筋は通るにしても、今となっては古びていて現代では通用しないのではないかと思われます。
もっともこの小説の同時代的なコノテーションが私には判らないので当時の読者がどう感じたかは私の読書体験の埒外ですが、風間賢二が言うような<意図された「藪の中」的曖昧さ>というのは読み過ぎではないでしょうか?
レ・ファニュの同時代読者にあらざる、現代のホラー原理主義者は、(合理精神溢るる)本篇を本当に愉しめたのでしょうか?

<DIV ALIGN="right">BGM>キャメル「ミラージュ(蜃気楼)」</DIV>


『ラヴクラフトの遺産』 投稿者:管理人  投稿日:10月25日(水)21時47分01秒

『ラヴクラフトの遺産』(創元文庫)の感想を書いていたら、思いのほか長くなってしまったので、これは直接「ヘテロ読誌」に掲載することにします。
いろいろ触発されることの多い、刺激的なアンソロジーでした。

今、風間賢二『ホラー小説大全』を読み直ししています。前掲書に触発されてなんですが、その流れで「緑茶」の読み返しに入ってしまいました。まさに「泥縄」であります(^^;。


レス、その他 投稿者:管理人  投稿日:10月23日(月)22時09分42秒

MZTさま

>10月というとブラッドベリの季節ですから
いいですねえ(^^)。たしかに秋はブラッドベリを読むのに最適な季節ですね。
10月はたそがれの国、10月の旅人などなど、ブラッドベリには10月という月に対して特別な思い入れがあるようです。
この機会にもっともっとブラッドベリが広く読まれるようになるよう、よろしくお願いします。

アレクすてさま

某大宴会では長時間お疲れさまでした。またよろしくお願いいたします(^^;。
ここ10数年、映画やビデオはほとんど見ておりませんので、貴兄のお話は大変勉強になっていますです。
これからもご教示よろしくお願いいたします。


「月刊センター」というところからメールが届きました。
内容は今度HPを立ち上げることになり、そのなかで眉村先生のショートショートを連載することにした(と僕には読めたのですが、そんなことがありうるでしょうか)、先生には快諾をいただき、大熊にも連絡しておくように、ということで、当方にメールが届いたようです。
もっと詳しいこと教えて下さいと返信したのですが、本当なら素晴らしいことです!当サイトでもどんどん宣伝につとめる所存ですが、とりあえず詳報待ちです。


管理人様 投稿者:アレクすて  投稿日:10月23日(月)14時16分29秒

『マックス・ヘッドルーム』はビデオでしかでておりませんでした。
(マイナーだったんですね)
 ではでは。


紹介ありがとうございます 投稿者:MZT  投稿日:10月22日(日)22時33分13秒

MZTです。

管理人さま>
ご紹介ありがとうございました。
とはいえ、あれだけの量を売るとなるとどうなるか心配です。#売れているのか不安っす。
次回は季節柄、ブラッドベリを予定しています。10月というとブラッドベリの季節ですから
10月という季節を違った観点から味わってもらうために、読んでもらうと嬉しいなあと
思っています。

最近エッセイ関連を漁っています。今は小林信彦の『地獄の読書録』です。レビュー等
を書くに当って、筒井康隆の本やらを当っていますがなかなか文章は上達しません、と
ほほ。その前に読書ガイドとして非常に読み応えがあるので、読んでいて楽しいです。

『戦後翻訳風雲録』はどこまでが事実かは知りたいのですが……。まあ、わざとセンセ
ーショナルに書くことで読者に興味を持たせたという点では成功しているのではないか
と思います。宮田昇(内田庶)氏のほかの本にも興味が出てきました。


消滅の光輪 投稿者:管理人  投稿日:10月20日(金)21時55分01秒

こんばんは、管理人です。
本屋さんに立ち寄ってビックリ!!
眉村卓『消滅の光輪』ハルキ文庫から復刊されてるではありませんか! 
以前のハヤカワ文庫版と同様、3分冊での発売です。
泉鏡花賞に輝くこの長篇小説は、疑いなく眉村SFのひとつの到達点であります。
未読の方は、この機会にぜひ読みましょう。
ちなみに私の感想文はここです。

『ラヴクラフトの遺産』(創元文庫)読了。面白かったです!
感想は後日・・・ということで、今日はこれにて失礼いたします。


レスです 投稿者:管理人  投稿日:10月17日(火)20時36分33秒

蜆川漁人さま
もっと頻繁に書き込んでね(^^)。

>あのドラマでインパクトのあるのは、プリズナーよりも、
>NO.6のほう
私の場合、ドラマにおいても魅了されたのは、主人公ではなく<村>のたたずまいというか存在そのものだったように思い出します。まさにその存在の<不条理>(当時はこんな言葉知りませんでしたが)にワクワクしていたようです。 

>再放送で見た時は、平面的で退屈
私自身はリアルタイムで見て以来、一度も見る能わずなんですが 、たしかにオレンジ警報の球体なんか、今見たらナンジャコリャ!ですよね(^^;

森下先生のHPで、本上力丸さんという方がドラマのことにちょっと触れておられます→ここ。一部引用しますと――
 このドラマは、ロンドンの郊外にある『二十一世紀プロ』が、名作『プリズナーNO6』と同時に制作したものです。
 この、二十一世紀プロとは、『サンダーバード』や『海底大作戦』などの、人形を使った、良質なSF映画を作り続けてきたのですが、その社が初めて制作した、人間が演ずるドラマというのが、『謎の円盤UFO』(原題は『UFO』)と『プリズナーNO6』なのです。


そうそう『謎の円盤UFO』ありましたねえ(わたし的にはいまいちでしたけど)。昔はSFの連ドラ?が跡絶えることなく放映されていました。今から思えば奇蹟ですね。
人気ドラマ「逃亡者」がいったん終わったあとに「宇宙家族ロビンソン」が放映され、私は(最初はシリアスに始まったにもかかわらず)回を重ねていくにつれておバカな方にどんどん流されていくこの行き当たりばったりなシリーズが大好きでした。「宇宙家族ロビンソン」の終了後「逃亡者」の続編が始まったはずです。そしてそのあとがまだったと思うのですが、「宇宙大作戦」が開始されたのではなかったでしょうか?
「海底大作戦」て、トニー谷がナレーションのやつですよね。原子力潜水艦スティングレー号!!

おお、懐かしや(笑)。こういう話題だと延々と書いてしまいますが、今日はそんなに時間がありません。残念ですが次の機会に。(だれか反応してね>蜆川さま(笑))


MZTさま
BK1のコラム「素晴らしい新世界 〜或いはSFと戯れる日々〜」拝読しました。入手可能本という厳しい「しばり」の中で過不足ない(納得できる)紹介ができていて、さすがと思いました。
(ぜひご活用下さい。>SF初心者の方)。

>『戦後翻訳風雲録』
>ただ多少感情が入って
>しまい、いらぬ誤解を生じさせる危険があるように思えたのが残念。
まさにおっしゃるとおりですね。早川清の晩年しきりに著者を頼りにしているかのような描写がありますが、この辺なんか、実際はどういう状況だったのだろうと気になりますね。
とはいえ、この一方的な筆法がこの本の面白さを支えているようにも思えます。客観性との兼ね合い、難しいところです。

>バーカーの<血の本>
ホラーとは説明しないところから生じる恐怖をピンナップする小説だと思うのですが、バーカーはそういう意味では説明的すぎるように思われます。
いわゆるホラー原理主義な読者は、この本を読んで本当に感心したのだろうか? そんな感想を持ちました。私もMZTさんと同意見で、
>バーカーのルーツは
>たぶんSFにあるように思えるのですが……
に同感です。 

アレクすてさま
連続投稿ありがとうございます。これからもどしどし書き込みお願いいたします。

>今日、私は昔、好きだったイギリスのSFTV『マックス・ヘッドルーム』を
>見返してみたのですが、あまり面白くありませんでした。

僕はある時期まではTVのSFっぽいのは欠かさず見ているはずですが、『マックス・ヘッドルーム』というのは記憶がないのです。
たぶん僕がテレビっ子ではなくなってからの放映だったのではないでしょうか?(今はもう全くと言っていいほど見ません>プロ野球中継除く(^^;)

>80年代の風俗的作品で、普遍性を持っていなかったのでしょうか
というより、蜆川さんも「プリズナーNo.6」を見返して「平面的で退屈」と書かれていましたが、案外懐かしさにかられて見返すという行動自体が、折角の甘い想い出をブッこわしかねないキケンなことなのかもしれませんね(^^;ゞ。

>それで、自分と相性がいいのか。
そうだと思うのです。クライブ・バーカーって、絶対SFですよね。ね、ね(笑)

宴会がつづく週末を控えて仕事が前倒しで倒れてきまして、目下二進も三進もいかない状況です。
今日はレスのみにて失礼。晩飯を食ってから仕事に戻ることにします。


クライブ・バーカーって 投稿者:アレクすて  投稿日:10月17日(火)16時52分09秒

SFだったのですね、管理人様。
それで、自分と相性がいいのか。
(本当は、ホラーが恐くて、平井呈一氏の『真夜中の檻』も
買えなかった、自分……。
ではでは。


SFって 投稿者:アレクすて  投稿日:10月16日(月)15時37分10秒

管理人様、皆様、今日は。
今日、私は昔、好きだったイギリスのSFTV『マックス・ヘッドルーム』を
見返してみたのですが、あまり面白くありませんでした。
内容は、映画『ブレードランナー』+ウィリアムギブスン『ニューロマンサー』といった感じなのですが、昔のようにわくわくしないのです。結局『マックス・ヘッドルーム』は80年代の風俗的作品で、普遍性を持っていなかったのでしょうか?
私事で御免なさい。
ではでは。


どもども 投稿者:MZT  投稿日:10月16日(月)12時51分12秒

ご無沙汰しています、MZTです。

『戦後翻訳風雲録』は翻訳者の裏側が見れて面白い本でした。ただ多少感情が入って
しまい、いらぬ誤解を生じさせる危険があるように思えたのが残念。翻訳者のエッセイと
いえば深町眞理子さん(『ザ・スタンド』の翻訳おつかれ様!)の飛鳥新社の本も
面白かったです。翻訳者のエッセイは好きなので最近買いあさっているのですが、
ミステリの小鷹信光さん等文章がうまい方が多いですよね。

バーカーの<血の本>は映像的で、友成純一氏やショーン・ハトスンらの血飛沫
描写に近いのですが、ややおとなしめなような気がします。バーカーのルーツは
たぶんSFにあるように思えるのですが……。というのは、奇抜さの方に力点を置
いており(奇跡とか)、巨人の話や世界を操る人たちの話などそのとんでもなさ
にびっくりした経験があります。現在復刊もしたことだし、どんどん読まれて欲
しい作家の一人であります。


ごぶさたしてます 投稿者:蜆川 漁人  投稿日:10月16日(月)12時26分37秒

「プリズナー」について、テレビ版とデイッシュ作品の違いについて書かれてましたが、
最近読みました本「殺人探求」フィリップ カー作にテレビ版について登場人物が語って
いるところがありました。そこにはあのドラマでインパクトのあるのは、プリズナーよりも、
NO.6のほうであると。そういえばデイシュ本のほうには、NO.6が題名から抜けて
いたようにも思います。今から思えばテレビ版のほうがSFのコアのところに近かった
のかもしれません。ただし再放送で見た時は、平面的で退屈な記憶しかありません。
制作費のこともあったでしょうが、映像よりも文章のほうがSFの醍醐味を味わうのに
適しているのでしょう。

また近いうちに業務上のことで連絡します。


過去ログ 投稿者:管理人  投稿日:10月15日(日)17時48分57秒

ヘリコニア談話室8月、9月分の投稿を纏めて管理人室に格納しました。


懸案の 投稿者:管理人  投稿日:10月15日(日)14時30分28秒

眉村卓著書リスト<ジュヴナイル>篇をようやくアップすることができました。どうぞご利用下さい。
作っていて気がつきましたが、眉村先生もう10年あまりジュヴナイルの新作を発表してないのですね。結局ジュヴナイルも(SFと肩を並べて)もはやその使命を果たしてしまったのでしょう。
補足しますが、ジュヴナイルってのはヤングアダルトとは根本的に違いますからね(YAはキャラ小説ですから基本的には水戸黄門の世界なんですね)。

ここ一両日、やけにカウンタが回転するなと思っていたのですが、森下一仁先生が日記で二度も取り上げてくれたからだと気がつきましたー自慢(^^;。
いや、さすがに凄い影響力ですね。森下先生、ありがとうございました。


戯言日記 投稿者:管理人  投稿日:10月14日(土)14時38分47秒

みなさん、所与志夫戯言日記を読みましょう。始まったばかりです。
とりとめのない(失礼)なんのことやら判然としない(失礼)文章ですが、そこはかとないペーソスを醸し出していて、ホッとさせられる(というか力が抜けてしまう(^^;)日記です。
無性にツッコミを入れたくなってしまいます。
本文の下に一行レスが書きこめるcgi(たとえばここ)がありますが、あんな風に出来ないのでしょうか?>yagyuさん
あ、いや思いつきです。真剣に考えないで下さい、しつれいしましたー!


猫町 投稿者:管理人  投稿日:10月13日(金)22時38分28秒

萩原朔太郎の「猫町」を青空文庫で読みました。
私は初読でしたが、噂に違わぬ傑作です。未読の方は是非お読み下さい。

本篇は、いわばダリの偏執狂的批判的方法と同種の方法論によって幻視された極めつけの幻想小説です。
といっても私にとって理想的な幻想小説とは牧野信一なんです。
と書けば、私がこの「猫町」に入れ込む理由も自ずと明らかでしょう。

つまり「現実」をいかに<歪んで>見るか、というより「生きて」それを表現しているかが私にとって大事なのです。
(以前この辺の経緯を〈異界〉というタームで説明を試みました→「十九世紀フランス幻想短篇集」
そういう意味では(私の好みの)幻想小説はつねに二重構造的であり、現実のアレゴリーであることが多いようです。このあたりにも私のヘキが色濃く出ているかも知れませんね。


バーカーはSFだ! 投稿者:管理人  投稿日:10月12日(木)21時43分26秒

クライヴ・バ−カ−『セルロイドの息子』宮脇孝雄訳(集英社文庫)を読みました。
<血の本>の第3巻です。第1巻を読んだときにも思ったのですが、バ−カ−の筆法は根本的にSFのそれだと思います。
たしかにスプラッタ風の描写が多いとはいっても、同傾向の他の作家と比較してずば抜けて多いというわけではありません。
ホラ−読みの人は、本書の諸短篇を読んで「ああ、たっぷりホラ−をたのしんだなァ」といった堪能感を感じるのでしょうか?一度聞いてみたいような気がします。

表題作「セルロイドの息子」に登場する<超自然>は次のようなものです。すなわち・・・
――映画館のスクリ−ンの裏側にあるだれもその存在を知らない空間で男が死ぬ。男はガンで死ぬのだが、男の死んだスクリ−ン裏のその場所は、図らずも50年間「興奮に高ぶった何千人、何万人もの視線を、貯水池のように溜め込んできた」場所であった。
「映画ファンはこの劇場のスクリ−ンに自分の人生を投影し、光のまぼろしに同情を寄せ、情熱を託した。この情念のエネルギ−は、隠された風の通い道に忘れられたコニャックのように巨大な力を蓄え、いずれ爆発するのは避けられなかった。欠けているのは触媒だけだった」
という実に特殊な空間だったのである。そこに生命力旺盛な「ガン細胞」が「置かれた」のだ!
死んだ男のガン細胞は50年間溜りにたまっていた<視線>を浴びて別の存在へと変生する。それはジョン・ウェインにもマリリン・モンロ−にも姿を変える不定形の怪物だった。・・・

かくのごとくバ−カ−にあっては、<超自然>はその存在形態が過不足なく具体的に「説明」されるのであります。このような<超自然>が、ホラーの契機であるいわゆる<超自然的存在>であるはずがないのは理の当然でしょう。
上に「ホラ−読みの方は、本書の諸短篇を読んで「ああ、たっぷりホラ−をたのしんだなァ」といった堪能感を感じるのでしょうか?一度聞いてみたいような気がします」と書いたのはこのような理由からなのです。

けだしホラ−原理主義者にとっては、このような<説明>は耐えられない余剰物なのではないのでしょうか。

「好色稼業・屍衣の告白」では、悪人の奸計で殺害された男の魂が、この世に恨みを残し、
「ロニ−の霊魂は肉体を飛び出していった。液体状の魂がほんの少し染み出したのである。ロニ−の意志や自我を含んだ分子は、ティッシュペ−パ−に染み込む涙のように、屍衣に吸い取られた」
つまり肉体を覆っていた屍衣に男の魂が宿ったのです!
こうして意志を持った屍衣という超自然が誕生するわけですが、この超自然現象は因果的な<説明>がきちんとなされた結果のそれであることは自明でしょう。
かくして屍衣は生前の恨みを晴らそうと哀しくも喜劇的な行動を開始するのでした。・・・

「魂の抜け殻」には意志を持った木製の人形が登場します。それは気に入った人間そっくりになっていく能力があるのだが、主人公の問いに、人形は
「ぼくは、ぼくさ。これまで同類にお目にかかったことは一度もないけど(・・・)ほかにもいると思う。何人もいるはずだ」
と答えます。超自然的な人形を期待したホラ−読者はここで顔をしかめるのではないでしょうか。超自然的位置から(未知の)自然物に移行する瞬間であります。

「髑髏王」は封印が破れて甦る場面はいかにもホラ−的ですが、著者はこの超自然的存在の視点からも描き、その思考は一向に超自然的ではなく粗野な乱暴者すなわち人間と動物との中間的なイメ−ジが強い。髑髏王の思考が描かれることからホラ−的な怖さはほとんどなく、SF的な説明も中途半端でまさに出来損ないのキメラの印象。

「生贄」は、本書中唯一のホラ−小説かもしれません。堂々たる海洋怪異譚。

「髑髏王」以外は甲乙つけがたいですが、リ−ダビリティで「生贄」、小説としての完成度では「好色稼業・屍衣の告白」が優れていると思いました。


キース・ロバーツが亡くなったそうです。 投稿者:管理人  投稿日:10月11日(水)20時26分44秒

MZTさんの掲示板Hybrid Cityからいただいた情報ですが、10月5日、入院中の病院で死去、胸の感染症で長らく入院していた。との由です。
享年65歳。1935年生まれですから筒井・眉村より1歳若く、大江と同い年ということになります。
まだ若い!
最近『パヴァーヌ』が復刊されて、日本での復活の芽が見え始めたときに・・・とおもうと残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。


風の翼 投稿者:管理人  投稿日:10月 9日(月)22時05分38秒

弊HPの姉妹HP風の翼のコンテンツがパワーアップされました。
西秋生の<赤い部屋>が更新され、新たに所与志夫と柳生真加の連載が始まりました。
また西秋生「神楽坂隧道」と宇井亜綺夫「あらかじめ失われた恋人よ」がタテ書きで読めるようになりました。
ぜひご覧下さい。


戦後翻訳風雲録 投稿者:管理人  投稿日:10月 8日(日)11時13分56秒

宮田昇『戦後翻訳風雲録――翻訳者が神々だった時代――』(本の雑誌社)読了。
宮田昇という名前には見覚えがないですが、著者の筆名「内田庶」は私にとって懐かしい名前です。
アシモフの『裸の太陽』は、内田庶訳の『ロボット国ソラリア』(講談社・世界の科学名作7)で、私ははじめて読んだのでした。

ちなみに講談社・世界の科学名作シリーズ全15巻のタイトルと訳者の名等を列挙しますと、
 1)少年火星探検隊/イーラム、白木茂
 2)星雲から来た少年/ジョーンズ、福島正実
 3)地球さいごの日ワイリー、亀山龍樹
 4)宇宙探検220日/マルチノフ、木村浩
 5)見えない生物バイトン/ラッセル、矢野徹
 6)赤い惑星の少年/ハインライン、塩谷太郎
 7)ロボット国ソラリア/アシモフ、内田庶
 8)海底5万マイル/アダモフ、工藤精一郎
 9)百万年後の世界/ハミルトン、野田宏一郎
10)宇宙戦争/ハインライン、塩谷太郎
11)狂った世界/ベリャーエフ、袋一平
12)ロボット星のなぞ/カポン、亀山龍樹
13)未来への旅/ハインライン、福島正実
14)ハンス、月世界へいく/ガイル、植田敏郎
15)なぞの惑星X/ライト、内田庶

なぜ列挙したかというと、太字の名前は本書にも登場するからです。

本書『戦後翻訳風雲録――翻訳者が神々だった時代――』は、戦後の翻訳小説の黎明期に活躍された翻訳者(と出版者)で、もはや故人となられた方との、著者の交友録、思い出話です。
登場者を列挙しますと、
中桐雅夫、鮎川信夫、田村隆一、高橋豊、宇野利泰、田中融二、亀山龍樹、福島正実、清水俊二、斎藤正直、早川清。
上掲の名前も含めて、若かりし頃の私がずいぶんお世話になったお馴染みの名前ばかりです。

思い出話といってもお座なりな美化ではありません。ここに記された彼らのその凄まじい行状の数々には唖然呆然するばかり、面白すぎます(^^;。
圧巻は福島正実。でも長瀬さんがおっしゃっていましたが、このメンバーの中にはいると福島正実がまともに見えて来ますね(笑)。

翻訳小説黎明期も神話になってしまう時代に入ってしまったのですな。つくづく。


更新連絡 投稿者:管理人  投稿日:10月 4日(水)21時09分37秒

「ヘテロ読誌」9月分がアップロードされました。
それと同時に上記9月分に掲載された眉村先生『日課・一日3枚以上』(第1巻)の感想を<個別作品紹介&感想>のページに格納しました。

さて『日課・一日3枚以上』(第2巻)がようやく届けられました。今度の表紙は青色というか濃い空色(?)で、レイアウトは第1巻を踏襲しています。発行は9月18日になっています。
ご注文は0722−27−8911(真正印刷)へお願いします。送料込み2500円です。


奇想天外 投稿者:管理人  投稿日:10月 3日(火)23時02分50秒

アレクすて様

>眉村卓氏と鈴木いづみ嬢の対談
おお、奇想天外誌上で読んだ記憶があります(三日前のことは忘れるのに、昔のことはよく覚えているんです(汗))。しかし内容は全く覚えていません(ナンノコッチャ)しつれいしましたー。


ヘテロ読誌近日掲載 投稿者:管理人  投稿日:10月 3日(火)22時47分28秒

ちょっと間があきました。
日曜は某畸人郷イブニングおやじ組プラス紅一点で甲子園最終戦を観戦。経過結果は省略(泣)。

遅れていたヘテロ読誌9月分をようやくまとめ、名張人外境ご主人に送りました。
おそらく数日中にアップしてくれると思います。
今月はディッシュ『プリズナー』、森下一仁『思考する物語』、バーンズ『惑星間の狩人』、
中村融・編訳『影が行く』、大石英司『極北に大隕石を追え』、眉村卓『日課・一日3枚以上』(第1巻)
の6冊。最近ではよく読んだ方ですね。

それにしても『日課・一日3枚以上』(第2巻)がまだ届きません。おかしいなあ。

クックさま
10月7日ですが、ちょっとはっきりしません。たぶん前日まで決まらないと思います。
行けるときは電話入れます。

>内容が高度なものでちょっと引いてしまいました
一体どこが高度なんでしょうか(^^;
気にせずどしどし書き込んで利用して下さい。そのために設置したんですから。


(無題) 投稿者:アレクすて  投稿日:10月 3日(火)18時43分38秒

大熊様、こんばんは
今、私は『奇想天外SF放談集2』を読んでおります。
スターウォーズフィーバーなどが懐かしいのですが
眉村卓氏と鈴木いづみ嬢の対談を読んで
いろいろ考えさせてもらっています。
(SFにおける女性の役割とか)
ではでは。


神戸行き 投稿者:クック  投稿日:10月 1日(日)23時47分07秒

久しぶりにのぞいたら、内容が高度なものでちょっと引いてしまいました。
長く投稿しなかったら、投稿名も忘れてしまい、前の談話室へ戻って調べた次第。
最近高齢者のBFがたくさんできたのは嬉しいのだけれど、物忘れをすると「痴呆症」という言葉がちらついて、今も何か不安を覚えている私です。
ところで、三重の姉さんは、10月7日神戸に行きます。
今回は日帰りということで・・・・
一人別口の友人に会いたいので、来れる人があったら教えてください。
時間の調整します。
管理人さんの予定は?


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