【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2001年3月)


時分の花は過ぎたとて 投稿者:中 相作 投稿日: 3月30日(金)06時58分10秒

 了解いたしました。大宴会日程の件、年度末の繁多もそろそろ一段落いたしますので、7・8日以外でしたらいつの土日でも結構です。よろしくお願いいたします。掲示板の復活に関しましては、ほかの方からも同様のご要望を頂戴していることでもあり、思案していないわけでもありません、と申しあげておきます。あまり期待しないでお待ちください。ともあれ、大宴会でおおいに盛りあがりたいと思います。今度のゲストはどなたでしょうか。それでは。

http://www.e-net.or.jp/user/stako/


人外境ご主人登場! 投稿者:管理人 投稿日: 3月29日(木)21時04分02秒

土田さん
>頭脳図書館 朝日出版社 1982/6 版型は一緒のようですのでエピステーメー叢書かな?
>ユーベルシュタインの未来予測法 東洋経済新聞社 1984/9
↑フム、まだありましたですか(^^)。全然知りませんでした。
古本屋でも見かけたことないですね・・・探す棚が違うのかも(^^;。

>純粋な小説家としてはわずか3年
そうですね、6年なんて何を勘違いしたんでしょうか(汗)。
記憶で書きますが、氏はたぶん小松左京と同い年だったはず。純粋SFの作風なので、作風的にもう新作は望めないかも知れません(小松が虚無回廊を本当に書いたら考えを改めますが(^^;)。

中さん
おお、ようこそお越し下さいました!
名張人外境に掲示板がなくなってなんか一方通行でつまらないです(コンテンツがつまらないと言っているのではありません。どのコンテンツもすばらしいです!為念)。>掲示板復活希望(^^;ゞ

眉村卓最新情報をありがとうございます。
貴HPのRAMPO-UP-TO-DATEのような精緻なのはとても出来ませんが、そういうコーナーが必要ですね。問題は時間です(T_T)

>「とべ!クマゴロー」開設記念大宴会を開催してはいかがでしょうか
ありがとうございます(^^)。でもとりあえず今回は名張人外境大宴会――とうに花見の時期を過ぎて――でいきましょう(^^; 4月の第2土曜か日曜でどうでしょうか?


眉村さんの最新(?)随筆 投稿者:中 相作 投稿日: 3月29日(木)08時19分44秒

 初めての書き込みです。ホームページ作成ソフトの調子がおかしくなっているので、本日は名張人外境のアップロードを諦め、こちらにお邪魔いたしました。用件はメールで済むことなのですが、そういえばご挨拶がまだであったと思い当たり、ヘリコニア談話室でお知らせすることにした次第です。

 表題の件、「日本推理作家協会会報」2月号(2月1日発行)に眉村卓さんの随筆「数字」が掲載されています。「近況」と題されたコラムの一篇で、さまざまなデータが数値化されるに至った天気予報の進化を語り、「私自身そうなのだが、数字に敏感になり過ぎて、何かを失ってしまっているに相違ないのだ」と結ばれる二百字あまりの文章です。

 同じ号に大森望さんの「SF界2000年」も掲載されていますので(この文章は日本推理作家協会が発行する年刊アンソロジーに収録されるはずです)、冒頭を引用しておきましょう。

    ……  ……  ……  ……  ……

 1999に1を足しただけ──とはいうものの、年号が2から始まるようになった心理的効果は意外に大きい。ミレニアム騒ぎとY2K不安で華々しく幕を開けた西暦二〇〇〇年は、SF界にとっても黄金の一年になった。ことに日本SFの文庫出版に関しては(「SFらしいSF」に分母を限れば)おそらく史上空前の刊行点数。長く《冬の時代》などと言われてきたが、日本SFはもう完全に復活した。新世紀のさらなる飛躍に期待したい。
 二〇〇〇年のSF出版界の主なトピックは、私見では、(1)SF専門新人賞の成功、(2)SF専門レーベルの創刊、(3)ティーンズノベル作家の活躍──の三つ。以下、順に見ていこう。

    ……  ……  ……  ……  ……

 ほんまかいな、というのが実感です。

 さていよいよ桜の季節ですが、名張人外境恒例のお花見大宴会は今年はとりやめにして、かわりに「とべ!クマゴロー」開設記念大宴会を開催してはいかがでしょうか(ちょっと遅いですけど)。そうすれば、こちらのご常連のうち関西在住の方にもご参加いただけますし、眉村さんをお招きすることも可能でしょう(不可能でしょうか)。ご一考いただければ幸甚です。それでは。

http://www.e-net.or.jp/user/stako/


ユーベルシュタイン 投稿者:土田裕之 投稿日: 3月29日(木)03時20分33秒

大熊さん
ちょっと調べてみました。
私も見たことは無いですが、紀伊国屋で検索すると下記の2冊が出てきます。
紀伊国屋のDBですから当然品切れでしょう。
どちらも多分ノンフィクションでしょうから純粋な小説家としてはわずか3年ということに
なりましょうか。
ハードSF研究所ではまだ活躍されているんでしょうかね。

頭脳図書館 朝日出版社 1982/6 版型は一緒のようですのでエピステーメー叢書かな?
ユーベルシュタインの未来予測法 東洋経済新聞社 1984/9

カタカナ名で思い出しましたがユング・ホルツ「紫色の時差」とかありましたね。
例によって読んでませんが。


クライン・ユーベルシュタイン 投稿者:管理人 投稿日: 3月28日(水)20時22分59秒

MZTさん
『赤い星』届きました。お手数おかけしました。ありがとうございました。今週中にお振り込みさせていただきますね(^^)。
これでユーベルシュタインは完集だと思うのですが、確認しておきましょう。

77年 緑の石(ダイヤモンド社)
78年 青い紐(ダイヤモンド社)
79年 赤い星(ダイヤモンド社)
79年 白い影(日刊工業新聞社)
79年 海辺の小石(朝日ソノラマ)
80年 SF思考のすすめ(ブルーバックス)

これで全部ですよね?
そうしますと、わずか6年間の作家生命だったのですね……。
活動が短かったわりには、(毀誉褒貶いろんな意味で)印象が強烈な作家さんでした(^^;。

軽妙とか洒脱という言葉の対極にある作風ですが、その愚直さ、きまじめさが、私は結構気に入ってましたです。


秘聞一向一揆(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 3月27日(火)23時07分18秒

「秘聞一向一揆」に就いて、トロツキズムの影をほのめかしましたが、それをいうなら半村良の伝奇SF「妖星伝」に言及しないわけにはいきません。
山野浩一が書いていたと思いますが、「妖星伝」は永久革命がテーマです。
私流に言い換えるなら永久革命の必然性とその不可救済性を見切った傑作SFであります。後者の大局観において藤本泉は半村良に及ばないのですが、反面その純粋性によって半村に見られる日和見主義を回避し得ているように思われます。
ところで永久革命とは個人レベルでは「絶えざる自己否定」に対応しますが、前言否定の積み重ねに基づくネバーエンディングストーリーである伝奇小説は、まさに永久革命を描くに相応しい小説形態であるのかも知れませんね。


合い言葉は(笑) 投稿者:管理人 投稿日: 3月26日(月)21時39分00秒

アレクすてさん

オヨヨ大統領ですか? 私が高校生の頃人気がありましたね。でもなぜか未読なんです(^^;。
当時私は頑迷なSF少年でして、プロパーSF作家にあらずんばSF作家にあらず、という固定観念に凝り固まっていたようです(^^;。
そのためオヨヨシリーズのような一種ヌエ的カテゴリーの侵犯者に対しては、つまりノンプロパー作家のSF作品に対しては変な拒絶心があったのです。セクト主義の典型ですな(^^;ゞ。
また感想などお聞かせ下さるとうれしいです。


(無題) 投稿者:アレクすて 投稿日: 3月26日(月)16時06分34秒

皆様、今日は。
今、私は小林信彦氏の『オヨヨ大統領シリーズ』を読んでいます。
まぁ、『疑似イベント』を扱っているからSFということで、ではでは。


秘聞一向一揆 投稿者:管理人 投稿日: 3月25日(日)22時15分48秒

某所にも書きましたが、藤本泉『秘聞一向一揆』(廣済堂ブルーブックス)を読みました。
作者はどうやらトロツキズムに好意的な意見の持ち主らしく、ヘテロ読誌で取り上げた『オーロラの殺意』同様、そういう「らしさ」が随所にうかがえる問題作でした。
といってしかつめらしい小説では決してありません、抜群のリーダビリティで読み始めたらやめられない面白さです。

――戦国時代、加賀一向宗徒が守護富樫政親を倒して日本史上空前の宗教国家「百姓馬借の国」を打ち立てる経緯が、高麗王朝の宝探しあり、女真族の助っ人ありと、伝奇的ムードも絡めてドラマティックに描かれています。
作者は加賀一向一揆衆に蓮如を批判させることで、宗教国家であるこの国に「百姓、馬借の国」即ち労農国家を投影していることは明らかです。

読みどころは主人公の女性の生きざまです。凄いです! 「オーロラの殺意」もそうでしたが、男性作家の描く「願望的ヒロイン像」(たとえば「MGH」)に慣れた読者には、少なからざる衝撃があるでしょう。Yさんにおすすめ(^^;。

<BGM>ブラック・ムーン/エマーソン、レイク&パーマー


虹の裏側 投稿者:管理人 投稿日: 3月24日(土)21時21分46秒

↓の書き込み、考えもなしに投稿してしまいましたが、バラしても良かったんだろうか?今さら気にしている管理人です(^^;。

ケダさん
>きっと田中さんも編集者さんも「嬉し〜」と「してやったり」ではないかと拝察。
同感です! ということで、私も一役(^^)
ここをROMしている皆さんも、ぜひ買ってみて下さい(^^)。面白さは私が保証します。お前に保証してもらってもなあ、って方もいらっしゃいましょうが、まあとりあえず騙されたと思って(^^;、、、

>4月に徳間書店から『禍記(まがつふみ)』という伝奇ホラー系短編集が出ます
おお、楽しみです(^^)。

>『虹の裏側』を読んでいるのですが、これはとっても好きなタイプのお話です。
気に入っていただけたようで何よりです。感想文楽しみにしています(^^)。


長篇 投稿者:管理人 投稿日: 3月24日(土)20時05分52秒

Y店長
>眉村センセの新作長編も読みたくなりました。
>大熊さん、情報ございませんか?
情報は持ってないのですが、思い出したことがあります。
昔眉村先生が「こんな長篇を考えているんですが」と私たち取り巻きにアイデアを話してくれたことがあります。
それはこんな話でした。

――コンピュータが発達した近未来社会の上空を、強烈な磁力を具えた巨大隕石がかすめて飛び去る。強烈な磁力の影響でコンピュータのネットワークが壊滅し、社会は完全に機能を喪ってアナーキーな場が現出する・・・

「こういう設定は可能でしょうかねえ」
と眉村先生が訊ねられました。
するとわれわれの一人(特に名を伏す(^^;)が、
「どうでしょう、肩こりの人はいなくなるのでは?」
と答えました。
一瞬、ムッと黙される先生!!
爾来20有余年、いまだこのアイデアは長篇化されておりません(^^;。

一人の男の思慮なき一言が、バラードの「ハイライズ」にも比肩されるかも知れない傑作を幻と化さしめたのでした。哀号!


あ、なんか…… 投稿者:ケダ 投稿日: 3月24日(土)01時33分14秒

あわてて書いたら、ぐちゃぐちゃで意味不明な文章になっちゃった……すみません、今度はちゃんと見直してから投稿します。m(_ _;)m ではおやすみなさい。


ああ、盛り上がっている…… 投稿者:ケダ 投稿日: 3月24日(土)01時31分34秒

結局、本のつくりにしても、小説の構成・仕掛けにしても、誰も彼もに好かれることは不可能で、個性を好きな読者が集まってくれるということになるのでしょうか。『銀河帝国の弘法も筆の誤り』は、表題作とナンシー・ゴードン以外の3作はSFM掲載作品ですし、それがハヤカワJAから出るとなれば、まず最初に手に取ってくださるのが既存読者(すなわち3作品については既読読者になる)である可能性が高く、「それやったら、せっかく買うてもらうんやし、わーっと喜んでいただきましょ〜」というノリで、好きになってくれた方の口コミで、今までハヤカワJAを手に取ったこともない人まで読んでくれれば、きっと田中さんも編集者さんも「嬉し〜」と「してやったり」ではないかと拝察。

ま、わたしは一読者なので、自分さえ楽しめればそれでいいわけですが(笑)。

>河本さん

:>ケダさんの話は純粋にギャグのためだけのもので内容がないから。

それはつまりわたしの書いているものは、ギャグそのもので、小説ではないからですね。(^^;

>管理人さま

:>最後に明かされる<ファントム>(バーサーカーを彷彿とさせます)の起源説明には、まさにアッと驚かされるセンス・オブ・ワンダーに充ちています。

嬉しいなあ。わたしも「脳光速」、とても好きな作品です。インナースペースものを愛する田中啓文さんが、「宇宙はどこにあるか」というテーマとスペオペの舞台を伝奇作家らしい緻密な筆致で大きく描いているところが、本当に読み応えがあって楽しいです。物語を描く視点が何度も変わっているのに、それによって読者が船酔いを起こすこともなくついていけるところにも、筆力を感じます。

それにしても、こうして解説していただくと、なるほどと発見があって、勉強になります(笑)。わたしはあまり「SFの要素」にこだわらずに(というか、全然わかってないので)、自分がどこかにひっかかりを感じて楽しめるかどうかだけで好き嫌いを決めているもので……。ファンサイトなんかやる資格ないんですけどね、ほんとは。(_ _;)

>Yさま

:>>そろそろダジャレから離れては?
:>
:>離れないで!(個人的感想) 

ひしっ!
これって犯罪?(^^;)

嬉しいわっ、ダジャレを愛する人がここにも……。(T^T)

たまたま銀河帝国……にはダジャレ作品が集まりましたが、短編集でもダジャレ抜きのものが半分ぐらいありますんで……(笑)。4月に徳間書店から『禍記(まがつふみ)』という伝奇ホラー系短編集が出ます。SFM2001年2月号に掲載された「黄泉津鳥舟(よみつとりふね)」という、ちょっとええ話の宇宙ものもありますので、よろしかったらせめて立ち読みなりなさってみてください。発売になったら、またお知らせに参ります。m(_ _)m

さて、ようやく一段落しまして、『虹の裏側』を読んでいるのですが、これはとっても好きなタイプのお話です。小説のジャンルについてはほんとに理解できていないのですが、わたしはフシギ小説が好きでして、古くは星新一さんのショートショート(だいたい読んでいると思うのですが)、最近は復刻重版された『山の上の交響楽』など、とても楽しく読みました。全部読み終わったら、感想など書いてみたいと思います。

「一日3枚以上」も注文しなくては!

ではでは。

http://homepage2.nifty.com/kedaland/


急いでいたもので 投稿者:Y 投稿日: 3月23日(金)22時12分13秒

前回はあわただしく通りすがってしまいましたが、改めて。
「一日3枚以上」の月報を読んでいたら、眉村センセの新作長編も読みたくなりました。
大熊さん、情報ございませんか?

「銀河帝国」話、続いていますね。
ここを拝見していると、私なんぞが話題に加わってよいのやら、と思いますが……。
確かにお話としてもまとまりすぎているところが逆に弱点になってしまうのかも
しれません。
ところで私は「嘔吐した…」が結構好きです。ラストの後日談っぽい部分が。

>そろそろダジャレから離れては?

離れないで!(個人的感想) 
よく考えたら私はダジャレが好きで、世界史の年号語呂合わせ暗記本、
受験生時代に愛用しておりました(^^;)それだけの理由です。


ありがとうございます 投稿者:管理人 投稿日: 3月23日(金)21時31分50秒

MZTさん
いつもいつも破格値でお頒下さって恐縮です。
よろしくお願いします。なにかお返しできればいいんですが、、、


訂正 投稿者:管理人 投稿日: 3月23日(金)21時23分17秒

ヴィープではなくヴィージャーでした(汗)。


RE:駄洒落とSF 投稿者:管理人 投稿日: 3月23日(金)21時15分10秒

河本さん
>しかし大熊さんこれはSFではないでしょう
たしかに表題作はおっしゃる通りかも知れませんね。
けれども「脳光速」(わたし的には集中のベスト作品です)はどうでしょうか?
脳たちの記憶が実体化する因果関係は説明されていますし、最後に明かされる<ファントム>(バーサーカーを彷彿とさせます)の起源説明には、まさにアッと驚かされるセンス・オブ・ワンダーに充ちています。同時にこの結末は映画スタートレック第1作の<ヴィープ>へのオマージュになっていますね(^^)。

「火星のナンシー・ゴードン」は最後のオチ(上方落語風にサゲと言いましょうか(^^;)に向かって収斂して行くだけのダジャレ小説というには、あまりにもその過程が豊穣です。官憲に追われて辿り着いた無人の筈の惑星に彼の到来を今や遅しと待っていたロボットの一群・・・おお、なんと魅惑的なイメージでしょう(^^)。ホークカースシリーズにでもありそうなオープニング、これぞ30年代スペースオペラという世界ではないですか(^^;。

「嘔吐した宇宙飛行士」は時間経過に矛盾がありますが、前半の鬼軍曹による部下いじめのモチーフは、これもスペオペの世界ですし、後半の放浪から救出されるまでも、いちおう説明がなされています。「それは生物学上の奇跡としか言いようがなかった」というのももちろん説明です(^^;。

「銀河を駆ける呪詛」における通信ネットワークシステムは、これこそSFの典型というべき整合性に対する留意が(つまり説明への意志が)明瞭です。理屈があります。

このような次第で、私は短編集『銀河帝国の弘法も筆の誤り』をSFであると、それも日本では珍しい典型的30年代スペオペの雰囲気を持ったSFであると感じたのです(^^;ゞ。

>それは”駄洒落を無視した場合”に言えることです
というご意見は鋭いです(^^)。
確かに私の上に述べた読解はダジャレに全然留意してませんね(笑)。
まさにおっしゃるとおりで、私のホンネはSFM4月号の田中作品に付された編集さんのコメント「そろそろダジャレから離れては?」(大意です。雑誌が手元にないので記憶で書いてます)という提案に大賛成するものであります(^^;ゞ

<BGM>スーパー・ギター・トリオ・ライブ!/ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア&アル・ディメオラ


では送料+100円で 投稿者:MZT 投稿日: 3月23日(金)18時57分53秒

MZTです。こんばんは。

では、100円+送料(たぶん310円)ということでお願いします。
住所は御変わりありませんよね?


駄洒落とSF 投稿者:河本 投稿日: 3月22日(木)13時09分16秒

 ケダさま、大熊さま
 「銀河帝国も弘法も筆の誤り」読みました。面白かった、駄洒落の上手さはさすがです。
 しかし大熊さんこれはSFではないでしょう。未来の人々、あるいは遠い過去の人間である空海が、20世紀末のある地方文化に属するネタをもとにするギャグを何故理解するのか、ということについての整合性のある説明がない。大熊さんの「まっとうなSFである」というご意見も理解できますが、それは”駄洒落を無視した場合”に言えることです。でもそれは田中さんの望む読み方ではないでしょうし。

 SFにしなくても良いのではないかと思います。その文明の基本が禅の思想であるようなETとのコンタクトというテーマは面白いのに。整合性など放っておいて、ゼンモンドーで突っ走ってほしかった。この作品の一番面白いところです。駄洒落を除くと、ETの正体も明かされ一応SFとしてまとまってしまっているのが、もう一つだなあと思えます。

 ケダさん、駄洒落は好きですし、”駄洒落を成り立たせるためだけの”物語も良いと思います。しかし、”駄洒落の前ふり”の他に”まともなSF”でもあるというのはあまり好みではないです。「ダジャレの物語融和」という視点から見ると、ケダさんの書かれる物のほうが上だと思います。ケダさんの話は純粋にギャグのためだけのもので内容がないから。けなしてないよ。(^^;)

 解説はそんなにじゃまではありません。牧野さんの意見には賛成です。
 田中さんは形式としての落語を意識して書かれているのでしょうね。僕も落語は好きですが、洒落は話しの下げだけで物語りにはそれほど散りばめられていないのが好みです。
 噺家さんの言葉遊びはとても好きですけど。
 表題作しか読んでいないけど、岡本さんがベストと言われているのも読んでみます。
  
    


日課・一日3枚以上 投稿者:管理人 投稿日: 3月21日(水)22時32分51秒

第6巻、うちにも届いてました(^^)。
ゴールドの表紙がまぶしい!


届きました 投稿者:Y 投稿日: 3月21日(水)19時56分11秒

やっとウチにも「一日3枚」6巻届きました。
こちらの紹介も見ました。さすがっす。
取り急ぎご報告まで。


銀河帝国の弘法の筆の誤り 投稿者:管理人 投稿日: 3月20日(火)17時18分29秒

について、もうひとこと。
折に触れて参考にさせていただいているSF界のご意見番(笑)岡本俊弥さんのこの見解が、つまるところ、違和感の根本的な原因を明快に示唆しているのではないでしょうか。

土田さん
岬、火浦というのは象徴的に挙げたものです。作家としてはどちらも一定の力量の持ち主であるのは私も理解しています。
問題は彼らの作風が日本SFの成果を前提とするいわばメタ志向なもので、遺産を食いつぶすものであっても決して新しいものは何も生み出さなかった点です。

第1世代は言うまでもありません、第2世代においても山田正紀は神テーマ、かんべはドタバタと社会性の融合、ヨコジュンはハチャハチャ、堀晃は独自のハードSFの展開、川又千秋は本格SFに言語学等の文化諸科学の匂いを導入しました。

岬は(因果へのこだわりにおいてまさしく典型的SF作家ですが)何かを生み出しているでしょうか、私の見るところ前代の成果を器用につまみ、応用しただけだったように思います。

実際のところ岬のレゾンデートルはSFの契機である「知識主義(アイデア主義)」に対するアンチテーゼにあったのではないかとさえ思われます。根本的に岬SFは反SF的SFだったのでは?
もちろんそのような方向性を私は否定しません。

しかし岬作品によってSFに開眼した新しい読者は、愚直に知識を(知ることを)肯定する前代のSFに対して真剣には対峙し得なかったのではなかったでしょうか。
思うに岬SFは一種ニヒリズムウィルスでありました。岬SFは既存のSF的アイデアを相対化し、それまである意味(良くも悪くも)優等生的な思考の持ち主が多かった読者を、いわば不良化(?)してしまいました。アイデア志向の本格SFは、彼らにはダサイものとして受け取られ、読まれなくなり(読者はYAへ移行し)、冬の時代(あるいはパラダイムの移行)が始まったのです。
――というのが私の80年代SF衰退のシナリオです(^^;ゞ


三木卓 投稿者:土田裕之 投稿日: 3月20日(火)00時11分55秒

三木卓で読んだのは「星のカンタータ」(理論社・角川文庫)と「ほろびた国の旅」(盛光社)くらいです。
どちらもジュブナイルで前者は完全なSFでブラッドベリに近い叙情性のある作品で良いです。
後者は満州を舞台にした幻想童話。

で、近いうちに読もうかなと思っているのは「はるかな町」「かれらがはしりぬけた日」あたりです。
(こちらは一応大人向け作品)
あと思いつくのは、未読ですが「惑星の午後に吹く風」がSF仕立てのようです。

児童文学作家はそれこそファンタジーの宝庫ですから、読むにはことかきません。
偏愛しているのは三田村信行です。


「岬兄悟と火浦功」亡SF説ですか。
わかるような気もしますが、うーん、難しいですね。
確かにそれもあるのかもしれませんが、ゲームとかに流れてしまった方も多いような気がします。
いわゆるSF的なものは日常にあふれているから、昔に比べれば読書層にもSF的な思考には強い
違和感はないでしょう。
マーケティング的には出版社がまだSFからひいている気もしますが、
ハルキ文庫とか再刊も進んでいるし、これからまた変わるかもしれませんし。
(去年のSFセミナーでは角川春樹氏はこれからはSFだ!と強調してましたが。)
これからに期待しましょう。
(ちなみに岬兄悟の初期の短編は確かに軽いけれども結構好きだったりします)

自分の好きなホラーなんて本当にブームなのか、ホラー文庫とか各社から出てますけど、
いまだに良くわかりません。
でもホラーに関して言えば、昔の怪奇小説から概念的にはかなり多様化していて、
ミステリーやSFとのジャンルミックスも進んでいるから、ホラーブームといってもコアなところは
空洞化が進んでいる気はします。(これはSFも同じかな)
それでもその影でひっそりとレ・ファニュなんかの古典作品が出るのはうれしいし、
新しい作品にも期待したいです。

どうも主旨のはっきりしない文章で申し訳ありませんでした。

たまには古典とゴーティエの「キャピテン・フラカス」を読んでいます。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


レス 投稿者:管理人 投稿日: 3月19日(月)22時01分38秒

アレクすてさん
お久しぶりです(^^)。

>山田先生は、もうアレ系統の本はかかれないのですかねえ
書いてほしいですねえ。ミステリなんかよりよっぽど向いていると思いますね(^^;。

フィニイの「五人対賭博場」、気をつけているんですが、全然見つけられません。が、探求は継続していますので、(気長に)お待ち下さい(^^)。

Y店長
>最近は「ほんとにアホです」といっておいてほめたことになっている。この辺、高度な
>テクニックといえるのかしらん。
ソフィスティケーションが進行しているのでしょうか。
でもこれも<諸刃の剣>なのであって、全く個人的な見解(偏見)ですが、岬兄悟と火浦功(をもてはやしたSFM)が結果的にSF冬の時代を招来したと認識している私には、非常に危うく感じられます。

<BGM>ラヴ・クライ/アルバート・アイラー(凡作だけど(^^;)


久しぶりです。 投稿者:アレクすて 投稿日: 3月19日(月)18時20分37秒

皆様こんにちは。
管理人さま。ヘテロ読誌二月ぶんを読んでおりました。
山田正紀の冒険小説!懐かしい。
山田先生は、もうアレ系統の本はかかれないのですかねえ。
ではでは。


もいちど失礼します 投稿者:Y 投稿日: 3月19日(月)00時38分26秒

NHKホームページを見たら「幻のペンフレンド」再放送するらしいので
ほっとしました。見逃した部分が埋まりそうです。

>さあ次はどんなおもろい話を読ませてくれるのかなと期待してページを捲るたびに
そうそう、と思ってしまいました。
ところで昔の筒井作品やヨコジュン作品の解説って、「こんなあほなことを書いている
作者は実はまじめな人で」みたいなスタンスじゃありませんでしたか?
最近は「ほんとにアホです」といっておいてほめたことになっている。この辺、高度な
テクニックといえるのかしらん。


演出 投稿者:管理人 投稿日: 3月18日(日)19時37分48秒

ケダさん
>「文庫本で過剰演出」という「個性」
もちろんその意図は私にも分かりました(^^)。
でもこの本の場合、そのようなバックアップは全く不必要であったと私は思いました。

個人的な読書という体験において、私は各短篇満足して読了し、さあ次はどんなおもろい話を読ませてくれるのかなと期待してページを捲るたびに、要らずもがなの楽屋落ちめいた仲間ボメを読まされて、おびただしく興趣を醒めさせられてしまったことでありました。まさに<諸刃の剣>が逆に作用したわけですね。

この本はSF作品集として充分自立的で、何の演出も必要としない立派な本だと私は思います。
演出とは「お化粧」を施すことでしょう。いわゆる「厚化粧」が自信のなさの表明であるなら、本書の「過剰演出」は編集者の自信のなさのあらわれなのかも知れませんね。

それは1)田中さんの小説に対する自信のなさでありますし、2)読者に対する自信のなさであるかも知れません。
編「ワシはオモロイと思うんやけど、このままスッピンで出すにはちと弱いかなあ、大体やね、この話一般の読者に理解できるやろか、どうも心配や、よし、そんなら太鼓持ち解説5本大奮発じゃ!」
てな具合で出来上がったのなら(そんなことはないと思いますが)、この演出自体が、作品(作者)と読者を愚弄している事にはならないのでしょうか。

要はこんなまっとうなSFをなぜに色物扱いするかなあ、と悲しかったのでした(^^;。
色物とは正統に対する異端の俗称でしょう。「最高級有機肥料」(筒井康隆)の伝統ある日本SF界において「銀河帝国」が異端である筈がないではありませんか!(と机をたたく(^^;)

>『SFが読みたい 2001年版』 〜『2001 本格ミステリ・ベスト10』との比較をまじえて〜
読みましたが、おっしゃるとおりと思いました。
結局この本に収められた(本来ガイドでなければならない)文章の大半が、批評なのか、個人的な感想文なのか、ガイドなのか、が全然書き手の意識の中で明確でないままに書かれていて、結果その全てを部分的に含んだ冗長度の高い、つまり読者の使用に耐えないものとなっているように思います。

>SFにすでにある程度精通した人が対象読者なんだな
という感じを持たれるのはまさにその為で、むしろ
>既読読者が、自分の気に入った本が他の読者からどの程度評価されているかを確認しあう
為に利用するより他には、もはや利用の仕方がないということではないでしょうか。

土田さん
>大熊さんって畸人郷の方だったんですか?
まあ、飲み会要員であります(^^;
ミステリは全く門外漢なんですけど、会長さんのお人柄そのままの自由な会なもので、大きな顔をして参加しています(^^)。

>三木卓
私も気にしている作家のひとりです。まだ読んだことありませんが。


ええ!? 投稿者:土田裕之 投稿日: 3月18日(日)14時06分24秒

大熊さんって畸人郷の方だったんですか?
ファンダムについては詳しくはしらないのですが、あれってミステリ系ではなかったのでしょうか?

書きこむ話題があまり無く恐縮ですが、もう少し。
ユーベルシュタインのエッセイ、何回か100円で見てますけど、
きっと読まないだろうと思って買ってません。

ちょいSF系ではネイサンの「川をくだる旅」を読みました。
キリスト教的な象徴性の強い作品でした。
三木卓等、久しぶりに読もうかと思ってます。
SF作品では「星のカンタータ」はなかなか良い作品ですよね。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


ee 投稿者:土田裕之 投稿日: 3月18日(日)14時02分10秒

畸人郷


貴重なご意見 投稿者:ケダ 投稿日: 3月17日(土)23時41分05秒

(って、わたしが言っても仕方ないけど(^^;))

>「銀河帝国の……筆の誤り」

解説が5本というのは仕掛けというか、「文庫本で過剰演出」という「個性」(のつもりだろうとわたしは好意的に解釈しております)を出すという意味で、面白がる人もいらっしゃると思うのですが、いずれにしても諸刃の剣であることは間違いないと思います。

ただ、『SFが読みたい2001年版』でも思ったのですが、SFの出版というのは、まずSFの既存読者、loyal customersへのサービスに力を入れないといけないのかなあ(いけない、というのが言い過ぎなら、ご贔屓筋に目が向いてしまうというか……)と思ったり……。それは、今までそんなにSFを読んでいないけど、これから読もうかなあ、と思う人にとっては、人によりますけれど、かなり高くて分厚い壁になりますよね。

わたしも小説を読むために本を買うのであって、解説は読まないほうです。あとがきも、ときには「読まなきゃよかった」と思うことがあるので、用心しているぐらいです。作品と読者である自分が幸せな出会いをすれば、あとのものは恋路を邪魔して犬に喰われる無粋者みたいなものですものね。

ところで、今日、『虹の裏側』が届きました。かわいい表紙ですね。帯の住みなれた日常から「裏」の世界へ迷い込んでしまった人々の悲喜劇という言葉にものすごくそそられておりますが、ちょっと来週末ぐらいまで腰を据えた読書はオアズケです……。(T_T)

横からお邪魔してすみませんでした。ではでは。

http://homepage2.nifty.com/kedaland/


同病相哀れむ(^^;ゞ 投稿者:管理人 投稿日: 3月17日(土)23時06分04秒

Yさん
>「幻のペンフレンド」のビデオを取り損ねて非常に悲しい……。
おお、お察し申し上げます(^^;。

>最近の本はあとがき、解説過剰だと思っています。
若い頃は読解に自信がないからか、解説を熟読しましたが、今は殆ど読みません。
読書は本来自由に読むべきで、作者の意図と読者の感想がかけはなれても全く構わないんですよね元来。
少なくとも(例え形式が文庫であっても)はじめて出版されるもの(銀河帝国がそうですね)に解説を付けるのはあまり良いことではないですね。



畸人郷例会 投稿者:管理人 投稿日: 3月17日(土)22時39分25秒

に出席できず、かといって幻のペンフレンドも見れず(T_T)。

その代わりユーベルシュタインの科学エッセイ集『海辺の小石――つれづれの科学談話』(朝日ソノラマ1979)を拾いました(^^)。
まえがきによれば、週刊朝日の連載に若干注釈を加えたものということ。20年前の科学エッセイなんか価値はゼロなんだろうけど、最近マイブームのユーベルシュタインだけについ買ってしまいました。いつか読むでしょう(ホンマか(^^;)

今、藤本泉の『秘聞一向一揆』(廣済堂ブルーブックス1983)を読んでいます。まだ5分の2ですが、どうも加賀一向宗と蓮如の対立がテーマ? 期待できそうです>蜆川さま(^^;ゞ。

<BGM>スピリチュアル・リジョイス/アルバート・アイラー


いまよろしいですか。 投稿者:Y 投稿日: 3月17日(土)21時11分10秒

またおじゃまします。
今日は「幻のペンフレンド」のビデオを取り損ねて非常に悲しい……。

「銀河帝国」話もう少し。
解説が一本だったらもっと名作のような気がします。
さらにいえばあとがきのラストの1ページだけでも。
最近の本はあとがき、解説過剰だと思っています。
それだけ読書人の読解力が落ちているのでしょうか。


阪神大投壊? 投稿者:管理人 投稿日: 3月16日(金)22時20分01秒

Yさん
>「銀河帝国」
>意外にまじめな感じがするんですが。
そうですね。ちゃんとSFにしようという意志が感じられて好感を持ちました。
この<人類圏>シリーズ、通読しましたが、これスペオペですよね。パルプ雑誌風のカバー画(いいですねえ)が端的に物語っているように、まさに30年代スペオペの香りが横溢していますね。
日本ではじめて書かれた言葉の本来的な意味でスペオペと呼ぶに相応しい本ではないでしょうか(ノダコウさんのは純粋なスペオペというより、やはり野田さん流のスペオペという以外にないものだと思います)。
もっと読みたい(^^)。

ケダさん
>『銀河帝国の弘法も筆の誤り』がお気に召した(というか、少なくとも「つまんな〜い」と思われなかった)
>ようで大変嬉しく存じます。
いやー、面白かったです(でも解説は邪魔だった)。
>ダジャレ・ギャグと物語融和
おお、言い得て妙ですねえ(^^;。外づらダジャレに終始しているようで、その実内側ではきっちりと物語が語られていました。ウーム、田中啓文あなどれません(^^)。どんどんこんな話を書いて欲しいです。

こういうもの
こういうもの
今から行って見ます(^^)。
それにしても、はあ、、、ケダさんてたくましい(^^;なまけものの私はたったひとつのファンサイトさえもしっかりとは管理できないです(T_T)

MZTさん
>『新世紀未来科学』
>ご存知かと思いますが
いえ、全然ご存じなかったです(^^;ゞ。新しい本の情報はとんと持ち合わせてはおりませんので、ご紹介いただけるとホントにありがたいです。探してみます。これからも教えて下さいね。

>『SF思考のすすめ』
>は面白い本でした。
たしか断知識膨張という造語が出てきましたよね。これにはなるほどと、激しく共感しました(^^)。

>『赤い星』ダブっています。
>よろしければ、お譲りしますよ
わあ、いいんですか。ありがとうございます。嬉しいです!
でも交換本用意できないと思います。できれば金銭トレード希望(^^;ゞ。


赤い星 投稿者:MZT 投稿日: 3月16日(金)02時31分36秒

MZTです。ご無沙汰しております。

金子隆一『新世紀未来科学』(八幡書店)はいい本です。現在話題になっている科学技術
とSF小説との関連づけをしながらの入門書になっています。ご存知かと思いますが、一応
宣伝を。

クライン・ユーベルシュタインというとブルーバックスから出ていた『SF思考のすすめ』
は面白い本でした。これも入手困難になってしまいましたね。あ、『赤い星』ダブっています。
よろしければ、お譲りしますよ>大熊さま。


ああ、嬉しい! 投稿者:ケダ 投稿日: 3月15日(木)23時48分11秒

>管理人さま

『銀河帝国の弘法も筆の誤り』がお気に召した(というか、少なくとも「つまんな〜い」と思われなかった)ようで大変嬉しく存じます。わたくしこういうものも作っておりますもので……。田中啓文さんは、わたくしが私淑するダジャレ・ギャグと物語融和の師でございます。

ちなみに、こういうものも作っておりますの。どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

>Yさま

おお、ご推薦ありがとうございます! bk1で検索してみましたところ、『不定期エスパー』は残念ながら現在在庫のない作品のようですね……。今度BookOffなどへ行きましたら、探してみたいと思います。

SFに限らず、とにかく(年のわりに……(T_T))あまりにも知らないことが多くて、本を読んでも裏までは楽しめていない鬱ケモノ、いやうつけものでございますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

アマゾンから『虹の裏側』がまもなく到着するはずです。楽しみです。

http://homepage2.nifty.com/kedaland/


お久しぶりです 投稿者:Y 投稿日: 3月15日(木)21時16分38秒

少しネットをさぼっていました。ご無沙汰です。
「銀河帝国」購入なさったんですね(^^;)
どうですか?意外にまじめな感じがするんですが。

>ケダ様(横から失礼します)

読書は好きだけれどSFにどっぷりではない女性には
眉村作品では「不定期エスパー」をおすすめしたいです。
友人が朝の5時まで読みふけってしまったと言っていました。
長いのが抵抗感あるかも……しかも今買えるのかな?という
不安がありますが。


思い出したこと 投稿者:管理人 投稿日: 3月15日(木)20時56分45秒

今日3月15日はTレックスの解散日だったそうです。
ラジオで小林克也が言ってたのですが、それを聞いていて、突如よみがえった記憶があります。
それは高校時代、友人が突然私にこう言ったのです。
「ゲット・イット・オンてホンマにええ曲やなあ」

そのとき私は、かれがチェイスの「黒い炎」について語っているのだと思ったのです。なぜならちょうど私の頭の中では、そのときチェイスのトランペットのハイノートが鳴り響いていたからです(^^)。申すまでもなく「黒い炎」の原題はゲット・イット・オンです。

「うん、最高やな」と私は答えました。
それからお互いにゲットイットオンをホメまくっていたんですが、なんかおかしいのです。噛み合わないのです。お互い首をひねりながら、それでも話し続け、噛み合わない理由が分かったのは大分経ってからでした。

慧眼の読者にはもうお分かりのように、友人がホメたゲット・イット・オンは、いうまでもなくTレックスのそれだったのでした。
それだけの話なんですが、その場面が昨日のことのように甦ってきたのでした。不思議なことです。

当時私はTレックスに代表されるグラムロックを全然認めてなかったので、Tレックスのゲリローン(笑)は全く念頭になかったのでした。
今から考えれば、Tレックスの方がチェイスより数段優れていた事は自明ですが、私には分かっていませんでした。当時はその友人の方がセンスがあったということです。
いや、変な記憶がよみがえっちゃいました(^^;。

<BGM>20センチュリー・ボーイ/Tレックス(最近よくCMで耳にしますね)


脳光速 投稿者:管理人 投稿日: 3月13日(火)20時08分59秒

河本さん
>なんだか、昔読んだけどよく覚えていない、という話が多いですね。(^^;)
寄る年波で、、、ああ情けない(^^;

>「果てしなき流れの果てに」
>これにも軌道エレベーター、出てきますね。
あちゃー、そうでしたか!!全然覚えてない(^^;ゞ
ということはクラークより早いのですか、、、小松左京って、やっぱり凄いですねえ。
で、私思うのです、下手な新刊読むくらいなら、小松以下第1世代の作品を読み返した方がいいのではないかと(汗)。

>「銀河帝国の弘法も筆の誤り」
私も今日買ってきました。
早速「脳光速」読み始める。おお!これは内宇宙小説ではないですか!!めくるめくイメージの乱舞!!!おお!おお!すごい!!凄すぎる!!!
ということで前言撤回、新作にもええのんあるやん(^^;ゞ。


エレベーター 投稿者:河本 投稿日: 3月13日(火)15時41分06秒

 土田さん
 新田次郎のかもしれないSFのこと、よろしくお願いします。
 行くとしたら、カレー・ミュージアムのほうに行ってみたい。
 大熊さん
 なんだか、昔読んだけどよく覚えていない、という話が多いですね。(^^;)
 皆さんそういうお年ですか?
 僕もこのごろ人の名前が浮かんでこなくて・・・。
 「果てしなき流れの果てに」は自分だけのものにしておきたいほど好きです。酒船石を見に飛鳥路を歩いたりしました。
 そういえば、「駄から」のネタですけど、これにも軌道エレベーター、出てきますね。
 >ううう、読めません(T_T)
 ケダさんが専門家だから頼もうかな。ケダさま一般的な相場で良いですけど、このくらいの分量だと、どのくらいかかるのでしょう?      
 ケダさん
 「かめくん」と「銀河帝国の弘法も筆の誤り」をキャットガーターをした黒猫が届けに来た。まだ読んでないけど。あっ、どこの掲示板に書いているか分からない。
 「RAKUGO THE FUTURE」のサイト見ました。正確に言うと、「・・・ボウも筆の誤り」というタイトルはシリーズになるのだ。きっと。


残念!! 投稿者:管理人 投稿日: 3月12日(月)22時00分17秒

河本さん
ううう、読めません(T_T)
>「全ての人々の思い出を、永遠に保つ」というコンセプト
いろいろ想像力を刺激されます>スローグラスとか(ちょっと違うか(^^;)
そういえば、スローグラスってどんな話しだったっけか、完全に忘れてる。
いずれにしても残念です。ごめんなさい。

土田さん
>そういう話ですか。
と言うか、そこだけしか覚えていない(^^;ゞ。
でも悪い印象は残ってないので、そこそこ楽しめると思います。

>「果てしなき流れの果てに」は多分現代から見ても傑作だと思います。
それは間違いないですね。
でもラストの日本的感動の絨毯爆撃(笑)に打ちのめされながらも、原理主義者だった当時の私は、SFでこんな話にしていいのか!と二律背反の思いでした。


青い紐 投稿者:土田裕之 投稿日: 3月12日(月)02時08分08秒

そういう話ですか。
コンセプト的には「ウルトラQ」で「1/8計画」が昭和40年に既にテレビでやっているので
目新しくはないですが、料理の仕方のお手並み拝見というところでしょうか。
そのうち読んでみましょう。
ぼくは基本的に自分は寛容な読者だと思っていますので、大丈夫でしょう。

三一の本とは別物です。この時期、三一で2冊、日本文藝社で2冊?、秋田書店で3冊と
福島正実アンソロジーは沢山出ていますが、内容は全部違います。
当時の作品は現代の眼から見ても傑作と言うのはなかなか無いようですが、
安心して楽しめます。
「果てしなき流れの果てに」は多分現代から見ても傑作だと思います。
(それを確かめようと再読計画中)

河本さん
始めまして。
新田次郎は、一昨年読んだのですが、内容をすっかり忘れています。
今度確認してみます。
でもなんだか聞いたことのある話しですね。

ちなみに「ラーメン・ミュージアム」は家の割合近所ですが行ったことがありません。
余談ですが「カレー・ミュージアム」というのもできました。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


ヴァーミリオン・サンズ 投稿者:河本 投稿日: 3月11日(日)18時35分13秒

>大熊様
 実は読み直さずに、とういよりも、ほとんどどんな話だったか思い出せずに書いてしまいました。ごめんなさい。文庫本と雑誌は実家に置いてあるので、こんど帰ったら捜して読んでみます。(^^;)
ただ、2段階だろうと推測したのには、理由があります。詳しくはまた書きますが、その一つは自分の印象をもとに判断してしまったからです。たしか違和感がなかったはずだ、と思ったので。
 しかし、「その思考や行動に今の時代の人間が透けて見える物語」と「自分にとっては、何の話なのかがよく分かる」 ということとは違いますね。
 
 TVかなにかでご覧になったことはありませんか?横浜に「ラーメン・ミュージアム」という全国の有名ラーメン屋さんを集めたモールがあるのですが、忠実に再現された昭和初期の町並のなかにラーメン屋を配してあるのです。その街全体は一つの建物の中にあるのですけど、その天井は常に夕暮れ時の空の雰囲気を照明で演出しているのです。この景色を見て「あっ、午後7時のコロンビーヌだ」と思いました。
 彼の小説世界が理解しやすいのか、日本文化には異世界風景が珍らしくないのか。

 ここの、友だちのNeil Sloanの論文”Proposal for an Internet Service: The Eternal Home Page”を読んでみてください。
http://www.research.att.com/~njas/doc/eternal.html
 技術論文とは思えないほどロマンがあると思うのですけど。20年前に書かれていたら良いSFになっただろうと思います。「全ての人々の思い出を、永遠に保つ」というコンセプトは梶尾真治の「おもいでエマノン」にも通じるテーマではないでしょうか。
 これを読んで、「時間の墓標」を思い出しました。すみません、うろ覚えで書いてます。
 なんだか、議論を拡散させてしまいました。いつかまとめなくては。
 バラードで思い起こすことをつれづれなるままに書いてしまいました。

 「長い火曜の夜だった」がどの短編集に収められているか分かりません。これも実家に帰った際に…。

 >高野様
 Xファイルはあの番組がお好きなのですか?それとも、扱われている疑似科学的なネタ自体に興味をお持ちなのですか?

 >土田様
 はじめまして。HPを拝見しました。書影が見られるのは良いですね。

 以前に、高エネルギー加速器研究機構 - KEK - の吉岡氏が、市民向け科学講演会であるSFの話をされていました。
 ”こういうSFがあります。「宇宙のどこかに私たちの世界とまったく同じ世界が
ある。同じように人間がいて、同じように文明を築いている。しかし、双方の人間が
出会うことはできない。私たちの世界は粒子から物質が作られているが、この世界は
反粒子から作られた世界だからだ。現代物理学の知識によると、それぞれの世界の物
質が出会うと大爆発を起こして消滅してしまうのである。あるきっかけで、粒子の世
界の男と反粒子の世界の女が恋仲になって....」
  反粒子は1932年に発見されました。そして、現在では自由に反粒子を創り出
すことができます。しかし、この宇宙に存在する物質はほとんどが粒子からできてい
て、反粒子は希にしか存在しません。宇宙が誕生した頃は反粒子もたくさん存在した
はず。なぜ、反粒子は消えてしまったのか?” 
 これは誰の作品なのだろうと、気になっていたのですが、土田さんの、空想科学小説の部屋の「この子の父は宇宙線」 新田次郎著 の『反地球の人』の名をみて、もしやと思いました。上の話とこの物語の内容は同じでしょうか。お教え下されば幸いです。

http://www.research.att.com/~njas/doc/eternal.html


青い紐 投稿者:管理人 投稿日: 3月11日(日)13時36分30秒

ケダさん

>若い頃、かなり長い間、庄司薫くん文体でした(笑)。
おお、ご同慶(?)の至りです! 私なんか、いまだに( )を多用していますです(あーあ)。

それと北杜夫の滑稽な擬古文(?)、これもまだ体内に残滓が残っていますねえ(^^;

土屋さん

>クライン・ユーベルシュタイン
私も「赤い星」だけ欠です(是非見つけたいと思ってるんです)。「青い紐」と「白い影」は読みました。
白梅軒さんで紹介しようと思っているのは「白い影」なんで、「青い紐」の方をちょっと紹介しますと、

――人口増加と資源の枯渇に悩む地球は、遺伝子操作で人間のサイズを2分の1にすることを決意します。そうするとどうなるのか、地球は二倍の広さになり、使える資源も2倍になるのでした(^^;。

この一種バカアイデアを、著者は真剣に律儀に書き込んでいきます。
わたし的にはこのアイデア(の無限上昇)だけでオッケーで、そういう気持ちになると、小説としての出来なんか2の次3の次でわーっと読み尽くしてしまうことが出来ます(^^)。

わたし個人的には非常に面白いでした。ただし万人に面白いかといわれると、ちと困るのですね(^^;。
文章は平明なんですが、小説としての出来の悪さは本当につらいものがあります(笑)。
文学派の読者だと、怒りのあまり本を八つ裂きにしても収まらず16裂き32裂き64裂きにして紙吹雪にして窓から飛ばしてしまうやも知れません(^^)。

土田さん、もしお読みになるならお釈迦様のごとき寛容の心を忘れずにお読みになることをお奨めします(汗)。

>眉村さんの「すべりこんだ男」を読みました。(多分再読だけど)
>らしい短編でした。
「SFエロチックの夜」でお読みになったのですね。この本は未見ですなんですが、三一書房の「SFエロチックス」(?)とはまた別の本でしょうか?


クライン・ユーベルシュタイン 投稿者:土田裕之 投稿日: 3月11日(日)10時24分04秒

は面白いのでしょうか?
「緑の石」「青い紐」「赤い星」「白い影」ですね。
「赤い星」は多分持っていません。
昔は古書店にいやになるくらい転がってましたので、買っておりませんでした。
最近はあまり見ませんよねえ。

当時SF誌の書評では概ね不評で、石原博士がSFMの連載で擁護されていたのを覚えてます。
このひと、同じ名義でノンフィクションも何冊か書いてますよね。
ブルーバックスにも入っているし。

眉村さんの「すべりこんだ男」を読みました。(多分再読だけど)
らしい短編でした。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


RE:「虹の裏側」  投稿者:ケダ 投稿日: 3月10日(土)23時21分50秒

>管理人さま

細かくご紹介いただきまして、ありがとうございます。それでは、bk1の買い物かごに『虹の裏側』を入れてきたいと思います。自選というのも、(ほとんど)はじめて読む者には、その作家さんの方向性がよくわかって、よさそうです。

それにしても、ハルキ文庫あたりから、絶版になっている作品、出ないんでしょうかねー。

それから、日記の文章をほめてくださって、ありがとうございます! わーいわーい。ヽ(^。^)ノ

:>良い文章に出会うと無意識に真似してしまうヘキがあるんですが、

あ、わたしもです! 気に入った本の感想を書くと、どうしても文体がその本に似てしまったりしますよね。わたしは若い頃、かなり長い間、庄司薫くん文体でした(笑)。

ではでは。


「虹の裏側」 投稿者:管理人 投稿日: 3月10日(土)19時30分28秒

ケダさん

>『激突カンフーファイター』清水良英(富士見ファンタジア文庫)定価580円(税別)
詳細ありがとうございました。

>ある事件が阪神梅田駅構内で起きた。同日午後8時12分、最後の幕が切って落とされ、正義と悪を乗せて、地下鉄御堂筋線は決着の瞬間へとひた走る。(ケダさんの日記より)
ティーンズノベルには別に興味はありませんが、大阪が舞台とあればこれは読むべしです(笑)。とりあえずブックオフで探してみます。

それにしても私、ケダさんの日記を読みふけってしまいました(^^)。
うまいなー! 面白いのはもちろんですが、文章がはち切れんばかりに弾んでる感じ。速度感のある活きのいい文章ですね(^^)。
私、良い文章に出会うと無意識に真似してしまうヘキがあるんですが、ああ、うつってしまいそうです(^^;ゞ。でも駄ジャレのセンスがないから無理かも、、、

>『GOD』所収の「初恋」などは、気色悪いといえばそれまでですが、わたしは好きな作品です。
早速読みました(持っていたので)! なるほど、一種異様な迫力がありますね。気色悪いのは私は好みませんが、こういうプロットは好きです(^^)。

>眉村卓さんの作品で、このようなわたしがまず読んでみるといいのはどのご本でしょう?
「一日3枚以上」シリーズは、基本的に眉村さんが病床の奥様に読んで差し上げるために書かれたものです。したがってショートショートの形式を取った奥様への日報的なニュアンスがかなり強いです。その分眉村さんのナマの部分がかなり出ていて、私のような愛読者には非常に興味深く面白いものなんですが、純然たるショートショートを期待されるとつらいものがあります。でも買っていただけると嬉しいです(^^;。一巻から読む必要は全然ありません。

ケダさんは自由業の方のようですから、短編集『あの真珠色の朝を・・・』(角川文庫)をおススメしたいところなんですが、なにぶん絶版です。ブックオフではよく見かけます(^^;。
長篇ですが、『ぬばたまの・・・』(講談社文庫)というのが幻想怪奇的シチュエーションの傑作です。これもブックオフで見つけて下さい(^^;。
短編集『異郷変化』(角川文庫)は、現実に疲れた主人公がふっと異世界に紛れ込んでしまうファンタジーの逸品ですが、これも絶版。困ったなあ(^^;ゞ。

そうそう、『虹の裏側』(出版芸術社・ふしぎ文学館)という自選作品集があります。これはbk1で入手できるようです。上述の『異郷変化』からも録られており、眉村さんの幻想ファンタジー系の秀作が網羅されています。
この本が入門書としては最適かも。

純SFにも面白いのがいっぱいありますが、これはまたの機会にでも(^^;。


リンク失敗 投稿者:ケダ 投稿日: 3月10日(土)00時06分04秒

すみません、タグにターゲットを入れてしまいました。tcupでは駄目なんでしたね。

ときに、前の書き込みで頂戴していたご質問ですが。
もうお読みかも知れませんが、個人的にお薦めしたいのは、田中哲弥さんですと、長編は『やみなべの陰謀』(電撃文庫)になりましょうか。でも、この方は、おそらくまんがカルテットの中で最もギャグ志向の高い方だと思いますが、一方で非常に幻想的というか叙情的な短編をお書きになっています。廣済堂文庫から出ておりました異形コレクション『GOD』所収の「初恋」などは、気色悪いといえばそれまでですが、わたしは好きな作品です。

田中啓文さんは、一方ではダジャレ中心のギャグを落ちに持ってくる(あるいは仕込みネタに使う)作品もお書きになっておられますが、本領を発揮しておられるのはやはり伝奇的な物語の展開ではないかと思います。角川ホラー文庫から出ている『水霊(ミズチ)』が、落ちはいらん、という方にも愉しんでいただけるのではないかと思っております。わたくし個人は、『異形家の食卓』(集英社)も好きですが。

牧野修さんについては、どうも一般の読者以上に、同業者の中に偏愛的に溺愛(へんな日本語……)しておられる方がいらっしゃるように、わたくしごときの感性では、わかったつもり、愉しんだつもりで、全然ツボをはずしているのかも……と思わないではございません。短編ですが、アンソロジー『2001』(早川書房)所収の「逃げゆく物語の話」が最近の作品の中では、特にお薦めでございますです、はい。

眉村卓さんの作品で、このようなわたしがまず読んでみるといいのはどのご本でしょう? とりあえず、わたしはショートショートとか短編が好きなので、ぜひ「日課・一日3枚以上」を注文したいと思うのですけれど、これってやっぱり一巻から順番に読んだ方がいいでしょうか?

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01976470&volno=0000


怪作 投稿者:ケダ 投稿日: 3月 9日(金)23時55分16秒

>管理人さま

おお、いい言葉でございます!>怪作。
帰結があってこその伏線、その両端があってこそ物語という曲線(たとえ点線になろうと、間がごっそり切れていようと)になるはずですが、この作品は物語になるかと思わせて、最初から最後までその期待を裏切り続けるギャグ・ショーです。ですので、小説として愉しもうと思って手に取ると、「金返せ」と言いたくなるのも無理からぬことかと思いますです。小説の形に擬態した、別のエンターテインメントだと申しましょうか……。

管理人さまのご趣味がまだわたくしにはわかりませんので、お薦めしていいのか、「早まるな、今ならまだ間に合う!」と後から羽交い締めにすべきなのか、判断できかねます。ですので、できればBookOffあたりで立ち読みしていただくのがよろしいかと……(すっかり弱気(笑))。

<A href="http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01976470&volno=0000" target="_blank">『激突カンフーファイター』清水良英(富士見ファンタジア文庫)定価580円(税別)です。

わたくしが書きましたバカ一色の紹介はこの日の日記にございます。隠しても仕方がございませんが、ようするにわたくしはこういうイロモノなのでございます、はい。


「日課・一日3枚以上」第6巻 投稿者:管理人 投稿日: 3月 9日(金)21時57分47秒

担当者○○さま

>「日課・一日3枚以上」第六巻、出来上がりました。^^
おお、出来ましたか!!早速ご連絡ありがとうございます。お疲れさまでした。
届くのを楽しみに待ってまーす(^^)、ってまだ5巻を読んでないのだった(汗)。

どしどし注文入れて下さいね>皆さま


河本さん

>ヴァーミリオン・サンズ
>確かに不思議な世界ではあるのですが、
>そこに住む人々の考えや行動は人間的で違和感がないので、
>2段階のような気がします。

うーん、、、本当は読み返してからお返事するべきですが、時間がないので(^^;。
ヴァーミリオンサンズの住人は人間というより風景の一部のような気がします。
私の読みは、(住人も含めた)ヴァーミリオンサンズという世界を景観として眺めている・・・という感覚なんですね。人間の<人間性>はここでは(作家にも読者にも)別に求められてないように思うんですが・・・

少なくともこの連作は、2段階の
>メタファーになっている
>その思考や行動に今の時代の人間が透けて見える物語

ではないように思います。メタファーはないと思う。もっと唯美的ですね。

というわけで、
>3.今ではない、この世界ではない、人間のではない、物語。
>とても異世界的な景色

ではないかと思ったのですが、4の書き手が異世界の人という表現も捨てがたく、↓のような書き方になりました(^^;ゞ。
どんなもんでしょうか、、、ご意見お聞かせ下さい。

ケダさん

>『激突カンフーファイター』
なんかすごい怪作なんでしょうか(^^)

>ちらっと立ち読みしてほしい。ツボにはまったら、体力が多少必要になるが、最後まで読んでほしい。
なんて煽られたら、誰だって読んでみようかな、って思っちゃいますよ(^^)。

私もなんだか読みたくなってきました。著者、出版社を教えて下さい(貴掲示板を覗いてみましたが、分かりませんでした(^^;)。


どーせどーせ…… 投稿者:ケダ 投稿日: 3月 9日(金)16時15分14秒

>河本さん

わたしは『激突カンフーファイター』を面白いとは思いましたし、そう書きましたが、無条件で「買え」とか「読め」と言ったつもりはないんですけどねえ……。

:>ちらっと立ち読みしてほしい。ツボにはまったら、体力が多少必要になるが、最後まで読んでほしい。

とは書いたけど。

>管理人さま

お出迎えありがとうございます!
折しも眉村さんの新作が出るのですね。こちらこそお恥ずかしいことに、思い出せないぐらいはるか彼方の昔に、ジュブナイル(?)系の作品を読んだことがあるぐらいで、眉村さんの作品をほとんど存じ上げません。HPにお書きになっている本の感想も拝見させていただいて、ぼつぼつ知らない作品と出会っていきたいなあ、と思っております。

怠惰な上に遅読、その上さらに他に比類なき無知という輩なので、あんまり読書系の掲示板にはお邪魔していないのですが、どうぞよろしくご指導くださいませ。


分類 投稿者:河本 投稿日: 3月 9日(金)14時26分28秒

 大熊様
 ヴァーミリオン・サンズが何段階なのか考えていたのですが…、確かに不思議な世界ではあるのですが、そこに住む人々の考えや行動は人間的で違和感がないので、2段階のような気がします。
 4段階に分類されるものも、面白い小説になるかどうかは書き手の腕次第ですね、どんなに異世界の住人の感性を持っていても表現力がなければ、単によく分からない話、で終わってしまいますね。

 掲示板「駄から」ではケダさんは異世界の人というよりはむしろ人間界の外の人?と言われているのですが、たまにに彼女が面白いということがほかの人間には理解できないことがあります。
 「激突、カンフーファイター」をケダさんに奨められてつい買ってしまった人達から、「金返せ」とか「なめとんのか」と滅茶苦茶言われています。「駄から」の皆さん、犬の嗅覚に人間がかなわないように、ケダさんの駄洒落の感覚に我々が追いついていない、と見るべきではないのでしょうか ? これは向こうで言わないと…。
                 
 僕の分類法を評価していただけて嬉しいです。数学では、ある理論が標準的な考え方から遠いと、それだけで惹かれてしまいます。
   
  


第六巻 出来ました! 投稿者:担当者○○ 投稿日: 3月 8日(木)23時23分22秒

管理人様 並びに眉村先生ファンの皆様
 
「日課・一日3枚以上」第六巻、出来上がりました。^^
 皆様のお手元へお届けできますのは、来週になろうかと思いますが、まずは取り急ぎご報告いたします。大熊様のHP紹介記事も載っております。絶対「買い」です!
 いつものごとくお問い合わせ、ご注文は、真生印刷 Tel 0722-27-8911 Fax 0722-28-5395 まで。 よろしくお願い申し上げます。


演繹的分類 投稿者:管理人 投稿日: 3月 8日(木)21時26分27秒

河本さま

>「長い火曜の夜だった」はラファティの作品です。
ああ、そうなんですか。早速、私が所持している(ただし読んでいない)『つぎの岩につづく』を引っぱり出してみましたが、この本には収録されてませんね。『九百人のお祖母ちゃん』の方でしょうか?

>彼の作品は「捕まえられた話」に属するものが多いと思っています
折角引っぱり出してきたので、まずは『つぎの岩につづく』を読んでみましょうかね(^^)。

>実際にある小説がどれに分類されるのかを判断するのは難しいです。
理論と実際はなかなかフィットしないもんですな(^^;。
けれども河本さんのこの分類のような<形式論理による演繹>は、微視的連続性(筒井流に言えば自動律)に埋没しがちな我々の認識の枠組みに反省を促してくれる効果があります。帰納と演繹はどちらも必要ですね。


5. 投稿者:河本 投稿日: 3月 8日(木)12時42分16秒

 大熊様
 「長い火曜の夜だった」はラファティの作品です。彼の作品は「捕まえられた話」に属するものが多いと思っています。
 あの分類は自分で作ったものの、実際にある小説がどれに分類されるのかを判断するのは難しいです。
 


お待ちしていました! 投稿者:管理人 投稿日: 3月 7日(水)21時48分31秒

ケダさん、こんにちは。
ようこそお越し下さいました!
賑やかなケダさんの掲示板とはうって変わって人通りの少ない裏通りですが、よかったらちょくちょく訪れて下さいね(^^)。

>管理人さまは、小林泰三さんがお好きとか。嬉しいことでございます!
私も小林泰三さんについて語れる方がいらっしゃって、本当に嬉しく思っています。小林さんについてはいろいろ語りたいです!!どうかお付き合い下さいね。

それから田中啓文さんや田中哲弥さん、牧野修さんは恥ずかしながら殆ど読んだことがありません。
おすすめ本などがありましたら是非教えて下さい。巷間話題の『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(ハヤカワ文庫)は、とりあえず購うつもりですが(^^;ゞ

そちらの掲示板にもそのうち顔を出させていただきます。その時はよろしくお願いします!


はじめてお邪魔いたします 投稿者:ケダ 投稿日: 3月 6日(火)23時19分40秒

河本さんからご紹介いただきまして参りました。はじめまして。m(_ _)m
こちらの存在自体は、大森望さんのリンク集から前に拝見していて存じ上げて
いたのですが、河本さんにご紹介いただき、勇気を出してお邪魔することにい
たしました。

何分不勉強者で、作品についてもジャンルについてもろくにお話ができない状態
ですが、みなさんのお話を拝見して、自分一人ではなかなか出会えない面白い本
を知ることができたらいいなあ、とムシのいいことを考えております。

管理人さまは、小林泰三さんがお好きとか。嬉しいことでございます! 『酔歩
する男』、いいですよね! 小林さんは、短編でも、「短かったな」「食い足り
なかったな」と思うことがなく、贅肉のない文章で驚くようなところに連れて
いってしまうように感じますが、そういうところが特にわたしは好きです。作品
によって、ストーリーだけでなく、なにかを試しているような新しさがあるこ
とも。ジャンルに収斂していく作家さんがいらっしゃる一方で、小林さんは
ジャンルをジャンプ台にして「今回の小林泰三の世界」を拡げてくれるような。
「ええ? そうだったの?」という驚きが待っているものが多く、ミステリ好き
な方にもアピールするんじゃないかなあ、などと思ったりもしておりますです、
はい。

今月はばたばたしておりますので、またあらためてゆっくり遊びに来させていた
だきますね。ふつつか者ですが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
ではでは。


現実からの距離(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 3月 6日(火)22時10分00秒

河本さんのこの分類は、従来の分類を根源的に解体してしまいますよね。
これは利点があります。たとえばある種の純文学とある種のSFは、私には同じ種類に感じられる場合があります。
つまり非常に近しい読後感があるのです。

たとえばバラードのヴァーミリオン・サンズものと井上光晴の崎戸廃鉱ものがそうです。
それがこの分類ではどこに当てはまるのかと考えてみますと、さて、3だろうか、4だろうか(^^;

<書き手が異世界の人>という中に、何らかの工夫によって「異世界の人」のように見る術を自家薬籠中のものにした作家も含まれるなら、4でしょう。
<何らかの工夫>というのは、たとえばダリの「偏執狂的批判的方法」みたいなものです。
これは意識的な工夫です。

余談ですが、エルグレコの歪んだ画は乱視だったためというのが本当なら、それは無意識的な工夫といえましょう。
オーネット・コールマンのあの奇妙なフレーズは少年時代にひいたピアノの調律が狂っていたから、というのが(これも)本当なら、それも同じです。
4は意識的か無意識的かでサブジャンルに分けられそうですね。

ともあれ従来の分類では決して同類項にはなり得ないバラード作品と井上光晴作品が河本さんの分類のおかげで、なぜ同類と感じたのかが分かった気がします。
と同時に、かかる例から「現実からの距離」というフレームが有効であることが証明されているわけですね(^^)。

5はどんな作品があるしょう? うーむ、俄には思い浮かびません(^^;。「長い火星の夜だった」っていうのは誰の作品ですか?読んでみたい。

>ケダさんをご紹介しておきます。
>小林泰三さん、田中哲弥さん、田中啓文さん、牧野修さん
>の応援サイトを運営されています。
おお、私は小林さんの作品は大好きです!
「酔歩する男」とか「本」は傑作だと思います。
「密室・殺人」は京極以後の新本格最高の成果ではないでしょうか(^^)。私は名探偵登場のシーンから読み直して破綻がないことを確認したものでした(^^;ゞ放り出されたままのものは何もなかったです。こんな超絶作品をまた読みたいです(^^)。

>「銀河帝国の弘法も筆の誤り」が話題になっていることを話したので、
>その宣伝におじゃまするかも知れません。どうか暖かいお言葉をお願いします。
もちろん大歓迎です!!
私もそのうちケダさんの掲示板にたち寄らせていただきますね(^^;


現実からの距離 投稿者:管理人 投稿日: 3月 6日(火)22時07分08秒

ヘテロ読誌2月分がアップされました。
2月は吉田知子と山田正紀の日々でありました(^^)。よろしければお立ち寄り下さい。

河本さん
>”現実からの遠さ”による文学の分類についてどう思われます?
>ご意見をお聞かせ下されば幸いです。あれにたいする反応は
>ぜんぜんなかったので少し寂しい思いをしております。

私も当時反応しようと思って色々考えたのですが、ちょっとまとめきれず、そのままになってしまいました。すいません。
まずは森下先生の1月8日(月)の日記に引用された河本さんの文を下に再録しましょう。

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 文学の分類を考えました。一応次のように名付けているのですが、

 第5段階・・・捕まえられた話
 第4段階・・・何でもない話
 第3段階・・・不思議な話
 第2段階・・・喩えの話
 第1段階・・・普通の話

 この分類は、SFとそうでないもの、又、優れた文学と芸術的価値のないものなどを区別するものではありません。
 それぞれの定義は―― 第n段階をnと略します ――

1.今、この世界で可能な物語です。ほとんど全ての小説がこれに入ります。SFでも、科学的考証の確かな未来物、クラークの作品?などはこの段階。

2.1のメタファーになっている物語。多くのSF、ファンタジー、おとぎ話、童話、時代物などがこれに分類されます。
 異星人だろうが、動物だろうが、悪いお代官と商人だろうが、その思考や行動に今の時代の人間が透けて見える物語のこと。ギブスンのSFも、時代劇に描かれる世相も、今、この社会の物事を書いている。
 文学が人間を描く芸術ならば、よい文学作品は1か2に含まれるはずです。

3.今ではない、この世界ではない、人間のではない、物語。
 不思議の国のアリス、ラファティーの作品、ブラウン、小松左京、かなー。小松さんの「物体O」は、ある地域が外部と分離された場合の社会的シュミレーション=クラークの作品と同種、とも思えるのですけど、僕には”リング”のリアルな描写が、とても異世界的な景色に見えます。その”絵”の不思議さ具合が好き。

4.これは1と区別が難しいのですが――一見、同じに見える――、書き手が異世界の人、の場合です。
 どうということのない、ありがちな、普通の話なのに、何故かあらゆる事が輝きを持ってくる、可笑しいなあ、と思えてくる物語。
 これと相似形なのが、”外国人による日本人論”です。我々にはなんでもないことが、外から見ると不思議な風俗に映る、そういう視点からならば、見慣れた物も面白く思える、しかし、本質的には4とは言えないので、飽きてきますけど。
 なお、外国文学、旅行記、何百年も昔に書かれた文学、見聞録、なども別世界の話なので、3に分類されそうですが、その世界を創作したわけではないので、本質的ではありません。
 ここに分類される作家は意外と多いかも知れない。SF作家って変わった人が多いもの。

5.もし、物語が生命を持つものであるのなら、人里に棲まないもの達もいるはず。彼らが人間の創作物としてこの世界の現れることはあり得ないのですが、稀に彼らが人間世界の最外辺部に遊びに来ていて、さらに、そのあたりを彷徨っている世捨て人によって捕まえられた場合に、我々がそれを目にすることになります。
 ラファティーが昔、”私の作品は、珍しい動物を捕まえて、皆に見せるようなものだ”と言っていたのを読んだことがあります。”囁かれた物語”と星新一さんが言われていたのもこの段階の物語なのではないでしょうか。

 この”第n段階”という言葉は、作品がこの世界からどのくらい”遠い”かを表現しているわけです。名前が最初に出来て、その後分類の基準が定義されたわけですが、まだ実際に試してみていません。
 僕の好きな作品をこの分類で振り分けてみると、

1.幼年期の終わり
2.残像、カメロイド文部省
3.黴、馬の首風雲録
4.美しき物
5.長い火曜の夜だった

 こんなふうかしらん。

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ケ駄モノランド 投稿者:河本 投稿日: 3月 6日(火)16時25分41秒

 大熊様
 この前、小説世界の説明のあるなしでSFとファンタジーを分けられないかも知れない、と言ったのは訂正します。それこそが両者を分ける基準だと大熊さんと意見が一致したのでした。
 科学と芸術がそれほど違わないかも知れないと書いていたので、つい言い過ぎました。ものの区別が難しいという意味でした。
 ところで、森下さんの日記に引用して貰った、”現実からの遠さ”による文学の分類についてどう思われます?ご意見をお聞かせ下されば幸いです。あれにたいする反応はぜんぜんなかったので少し寂しい思いをしております。

 高野さんも常連の掲示板「駄から」の主人、ケダさんをご紹介しておきます。小林泰三さん、田中哲弥さん、田中啓文さん、牧野修さんの応援サイトを運営されています。知的で美しい女性です。まだ、会ったことはないんですが。(^^;)
http://homepage2.nifty.com/kedaland/m_quartette.htm
 「銀河帝国の弘法も筆の誤り」が話題になっていることを話したので、その宣伝におじゃまするかも知れません。どうか暖かいお言葉をお願いします。


読売の記事 投稿者:管理人 投稿日: 3月 5日(月)23時19分13秒

3月2日に、この掲示板で取り上げた読売新聞の「前方後方墳」の記事ですが、気になったのでGOO で検索してみました。

http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodo/200102/20010228000055.htm
http://www.chunichi.co.jp/local/20010301/sga1003.shtml
http://www.kumanichi.co.jp/dnews/20010228/kiji5_0000021950.html
http://www.kitanippon.co.jp/backno/200102/28zenkoku.html
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20010228CE2IEC2328.html

案の定、後方墳と狗奴国の関係を示唆する記事は皆無でした。上のサイトには狗奴国の狗の字も出てきません!

これはどういうことかというと、読売の記事が一種の<捏造>であるということです。
この記事の記者は、今回明らかになった考古学的「事実」を、記者自身の 「史観(信念)」に接ぎ木してしまっているのです。
つまり記者は、<事実>を接ぎ木することによって、自己の<史観(信念)>を形式的に 「事実化」しようとたくらんだのです。
もとより信念は事実であるとは限りません。神の存在は現状不可知ですが、ある種の宗教者にとって神の存在は自明でありましょう。それは事実ではなく信念の問題です。
読売の記者は、記者として絶対やってはいけない操作を行ったのではないでしょうか?


幻のペンフレンド2001 投稿者:管理人 投稿日: 3月 4日(日)22時07分36秒

Y店長

幻のペンフレンド2001、遂に原作部分を超えて未知の世界に突入しましたね。
これから一体どうなるんでしょう(^^)。
このドラマ、小道具が気になりますね。昨日の放送分では新聞部室にあったの、謄写版でしょう?パソコンで製版するんでしょうか? それから本郷令子(のニセモノ)の家の電話は実にレトロでした。
全然金をかけてないようでいながら、変なところにこだわってますよね(^^;。

>(ウチも掲示板やればいいんですがメンテナンスができなさそうなので)
ぜひつくって下さい! 毎日遊びに行かせてもらいますよ(笑)。

>「銀河帝国」ひとによっては怒り出すかもしれません。
>難しい本だと思います。
情報ありがとうございます。SFM4月号のインタビューを読んで興味を持ったんですが・・・初期のヨコジュンのハチャハチャは好きだけど、最近のは波長が合わないのです。まあ買っとけばいいか(^^;。


まいどです 投稿者:Y 投稿日: 3月 4日(日)21時18分25秒

いつもお世話になります。
すごいですね。高野さんが来ている!
(ウチも掲示板やればいいんですがメンテナンスができなさそうなので)

「銀河帝国」ひとによっては怒り出すかもしれません。
難しい本だと思います。


早速返信が(^^) 投稿者:管理人 投稿日: 3月 4日(日)15時23分25秒

高野さま
反応が遅く恐縮です(^^;ゞ。

>かくもご高名なる管理人様と接触できてしまうわけですから
え???高野さんそれは人違いに間違いありません(断言)。
むしろ逆に、

>かくもご高名なる小説家の先生様と接触できてしまうわけですから、インターネット恐るべし。
と私から申し上げるべきでありました(^^)。

ところで折角お越し頂けたのですからこれを逃す手はあるまいと思いひとつご質問をさせていただきたいところなのですがそのような僭越なことは気の弱い私にはとても出来ませんただ「ムジカ・マキーナ執筆に際してジュリアナは意識されていらっしゃったのだろうか?」と小さく呟いてみるばかりであります(^^;ゞしつれいしましたー!


さてさて、Y店長のところ、更新されています。
「日課・一日3枚以上リスト」というのが新しくアップされています。労作です! 
読書月記も更新。各所で話題の「銀河帝国の弘法も筆の誤り」、うーん読んでみようか思案中(^^;。

また「月刊センター」さんも更新。眉村さんの新作ショートショート「問題と対処」が読めます。


ありがとうございます 投稿者:高野史緒 投稿日: 3月 3日(土)21時03分43秒

管理人様

かくもご高名なる管理人様と接触できてしまうわけですから、インターネット恐るべし。
若輩者ですが、がんばりましゅ。これからもどうぞよろしくお願いします。


うわあ、すごい方が(^^) 投稿者:管理人 投稿日: 3月 3日(土)20時23分04秒

高野史緒さま

>河本さんの通報で出動いたしました
はじめまして。このような鄙びた掲示板にようこそお越し下さいました。

>「錠前屋」お褒めいただきまして、恐悦至極に存じ奉ります。
こちらこそ存分に堪能させていただきました。ありがとうございました(^^)。

>確かにあれはSFではございません。
SFかSFでないかを分けたがるのは、私の半ば無意識的な習性でして、全然他意はないのです(^^;。どうぞご寛恕下さい。
SFだからすべて良いとは思いませんし(SFにも駄作もあれば傑作もあるわけで)、むしろ、あれもSFこれもSFという人間にはなるまい、と自戒しております。

>みずから「モーパッサン風」と名乗っただけのことはあって、
なるほど! たしかにノルマンディーの田舎の「(異)世界」が、ありありと目に浮かぶようで(すばらしい描写力と感心しました)、そこら辺がわたし的にツボでありました(^^)。

>本人的にもカケラもSFというつもりはありません。
>レトロな怪奇小説ふう
そうそう、「怪奇小説」ですね! 過日は「ホラー」なんぞという無粋な言葉を使ってしまい、まことに失礼いたしました(^^;ゞ。

高野さまの作品、これからどんどん読ませていただこうと思います。ご健筆をお祈りいたします!!


はじめまして 投稿者:高野史緒 投稿日: 3月 3日(土)00時55分07秒

河本さんの通報で出動いたしました。
「錠前屋」お褒めいただきまして、恐悦至極に存じ奉ります。
確かにあれはSFではございません。みずから「モーパッサン風」と名乗っただけのことはあって、本人的にもカケラもSFというつもりはありません。

今日、SF大賞のパーティでも、井上雅彦さんとちょっとその話をしました。ああいう、レトロな怪奇小説ふうは「まさに私が読みたかったもの」と言っていただいて、でへへへへ、と心の中でにやけ喜んだ高野でございました。


考古学における文献の取り扱い 投稿者:管理人 投稿日: 3月 2日(金)03時19分41秒

3月1日の読売朝刊に「最古級の前方後方墳」という記事が載っています。
滋賀県で3世紀前半の前方後方墳が確認され、東海地方とされてきた前方後方墳の発祥地が近江の可能性が出てきたと言う記事なんですが、ちょっと気になる記述がありました。引用します。

――前方後方墳は、前方後円墳を造った女王卑弥呼の邪馬台国グループやその後の初期ヤマト政権と一線を画した勢力が築いたとされ、東海地方を中心に存在。(・・・)邪馬台国と対立していた(・・・)狗奴国の勢力が採用した墓制とする説が有力だ――

>前方後円墳を造った女王卑弥呼の邪馬台国グループ???
本当でしょうか?そんな事実が既に確認されているのでしょうか。

>邪馬台国グループやその後の初期ヤマト政権???
邪馬台国がヤマト政権に直接移行したように読めますが、そんな風に断言していいものでしょうか?

>前方後方墳は狗奴国の墓制???
ええッ、狗奴国の所在地って近江(東海?)だったんですか?

最近の考古学は、そこまで古代史を解明したのでしょうか。なんか眉唾です(^^;。

この記事の記者は、本当にそういう説明を受けたのだろうか?
もしそうなら、1)日本の考古学独特の文献信仰の極端な例といえましょう。
その可能性は否定しませんが、むしろこれは、2)記者の頭の中だけにある古代史ではないのかという気がします。それは新聞記事としてではなく小説として発表すべきだと私は思います。

ともあれ、1)であれ2)であれ、過剰なジャーナリスティックな歪曲は科学的態度からはほど遠く、逆に考古学という学問への不信を募らせるだけではないか、私は古代史ファンとして、そう苦言を呈したいと思います。


過去ログ 投稿者:管理人 投稿日: 3月 2日(金)01時52分20秒

過去ログ


錠前屋 投稿者:管理人 投稿日: 3月 1日(木)20時23分55秒

Y店長
>「サロンは終わった」をヤフーオークションで
>落札できました。
おお、おめでとうございます(^^)。
早川文庫版の短編集は、今や全く見かけることがないですね。

『SFショートショート傑作集』(タイトル間違ってました)
>まだまだ読んだことがない作品がありそうで、楽しみです
楽しみにしていて下さいね、でもしばしご猶予を(^^;ゞ。


高野史緒「錠前屋」読みました。
うーむ、確かに河本さんがおっしゃるように、謎だらけですな(^^;。でも非常に面白い!
フランス革命時のノルマンディの田舎町が、ほどよいウンチクもあってよく描かれており、まさに私好み(^^)。この辺はオールディスの「唾の樹」を連想しました(こちらはヴィクトリア朝の田舎町でしたが)。

河本さん、「錠前屋」は70年代の範疇ではSFですが、今やSFとはいえないでしょう。
私の定義からしてもSFの契機を満たしていませんが(幻想小説?ホラー?)、佳作であるのは間違いないです。


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