【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2001年5月)


承前 投稿者:管理人 投稿日: 5月31日(木)22時58分25秒

第6巻、「Dからの便り」「焚き火」「店の終わり」はずば抜けた傑作。この3篇を読むだけでも、購入する価値ありです。

Y店長
今日は投函できませんでした。明日します。


日課・一日3枚以上 投稿者:管理人 投稿日: 5月30日(水)23時29分28秒

第6巻読了。シリーズ中(目下のところ)一番かも。

Y店長
明日、投函の予定です(^^)。

>悦子夫人は「卓通信」のイラストにそっくり!!
おお、言われてみれば、、、って怒られますよ(^^;
美人じゃないですか。でも似ている(^^;ゞ


下のは 投稿者:Y 投稿日: 5月30日(水)21時52分48秒

23日分の、とタイトルに入れようとして失敗しました(^^;)
すみません。
30日分ではもっと話が展開しているんですね。
よろしければ定期購読(^^;)希望します!


23大阪新聞届きました 投稿者:Y 投稿日: 5月30日(水)21時50分52秒

いつも本当にお世話になっています。
眉村夫妻の記事、読みました。
なんだかすてきですね。
ところで悦子夫人は「卓通信」のイラストにそっくり!!
ちょっとほのぼのした一瞬でした。


大阪新聞(5月30日付) 投稿者:管理人 投稿日: 5月29日(火)21時44分31秒

「夫婦の輪」>眉村先生ご夫妻編第二回は、高校での出会いから結婚まで。

大見出し「自由な校風が育てた同級生結婚」
小見出し<住吉高校で>、<柔道を選ぶ>、<漫画少年>、<開けた雰囲気>、<付き合いの始まり>、<新しい生活へ>。

写真に添えられた言葉→「わたしが大阪から出ていったのね」「ぼくが岡山から」。2人はいちど、姫路駅で落ち合い、未来を語り合ったりした

うーむ、1から10までおのろけでありました(^^;ゞ。
興味深かったのは住吉高校が当時週5日制で、土曜日はクラブ活動の日だったということ。これは、先日私が高校のあるべき姿として書いたそのままではないですか(^^)。
さすが住吉高校です。眉村卓、山野浩一を輩出したのもむべなるかな(堺屋太一も)。

第3回は6月5日です。お買い忘れなきよう。
なお、希望者にコピーを差し上げます。ご連絡下さい。


今日の大阪新聞 投稿者:管理人 投稿日: 5月28日(月)22時22分37秒

買い求めましたが、載ってなかった。やはり明日29日発売分(日付は30日付)のようです。
関西の方はお買い忘れなく。

河本さん
>Dr.スミスのように自分の責任を認めない、運命を呪い、愚痴をこぼし、
>最後には仲間に助けられても、助けるのが遅いだの不満たらたらで礼など言わず、
>それでもなお愛されている、という人物はいないよーな。(^^;)
おっしゃるとおりです。私も出来の悪いヒロインとDr.スミスを同類項にしたつもりはなかったのですが、読み返すとそうは読めないですね。失礼しました。
ああ、「宇宙家族ロビンソン」もう一度見てみたい!

>「文学には二種類ある、ラファティの書く物語とその他の物語だ」
『つぎの岩につづく』のあとがきで、浅倉久志が
「この作家の作品は、小説というより、ラファティ≠ニいう別種のカテゴリーに属するといわれている」
と書いてますね。
うーむ、再挑戦してみましょう(^^;。『九百人のお祖母さん』から読むべきでしょうか?


レス 投稿者:河本 投稿日: 5月28日(月)18時01分39秒

 >もう一度リンク
 http://rad.clin.med.tokushima-u.ac.jp/RAD/RAD5/index.html

 >しなくていいこと
 そうなのですけど、一般的にはヒロインはそれなりにトラブルに立ち向かうのではありませんか?Dr.スミスのように自分の責任を認めない、運命を呪い、愚痴をこぼし、最後には仲間に助けられても、助けるのが遅いだの不満たらたらで礼など言わず、それでもなお愛されている、という人物はいないよーな。(^^;)

 >どうも修行が足りなくて、ラファティの読み方をまだ体得していないみたいです
 「文学には二種類ある、ラファティの書く物語とその他の物語だ」と言ったのは誰でしたっけ?数学では、ラマヌジャンの数学とそれ以外の数学と言いたい。
 「長い火曜の夜だった」は、他に「火曜日の夜」のタイトルで「年刊SF傑作選6, '75」、「スロー・チューズデー・ナイト」のタイトルで「九百人のお祖母さん'81/'88」に載っているそうです。

    


再訂正 投稿者:管理人 投稿日: 5月27日(日)22時53分29秒

↓自信がなくなったので、子供に聞いたら、50分とのこと。
改めて同送会報を読み返すと、週完全5日制に対応して、授業水準を維持するために45分授業1日7コマ制を採用するとのことでした。
45分にする理由は私の予断とは全然別の理由のようです。


訂正 投稿者:管理人 投稿日: 5月27日(日)22時08分26秒

高校の一講の授業時間は55分でしたね、失礼しました!


ビッグ・ティーチャー 投稿者:管理人 投稿日: 5月27日(日)14時12分39秒

蜆川さん

>同窓会報
うちにも届いていました。45分授業、土曜完全休みになるようですね。
私はこのどちらにもあまり賛成できません。

授業時間を90分から45分にする理由はなんだろう。
1)生徒の集中力がなくなったのか、2)教師の教える(授業に引き込む)技術が拙くなったのか、、、
高校程度の授業になると、やはり45分では短すぎませんか? 逆に学問の興味を減殺するように思います。 
今回の変更には、何となく1)の理由づけがなされているような気がします(事実誤認でしたら訂正下さい)。
私は1)の理由は根拠がないと思います。人間誰だって興味が湧けば集中しますよね、それは今も昔も変わらないのでは。
私たちの頃も、3)90分聞いているのがつらい教師はいましたし、4)面白い授業はアッという間でした。
事実は寧ろ、昔にくらべて3)の比率が増えたことにあるのでは?

土曜完休については、これもどのような意図があるのか、理解に苦しみます。
大体私は、少なくとも3年生の夏休みまでは、運動部に所属していたこともありますが、盆と正月以外は毎日登校しておりました。もちろん日曜日も。
今から考えると信じられませんが、当時はその生活が不自然ともつらいとも思いませんでした。
土曜完休で部活を活性化すると言うことなら賛成しますが、教師も足並み揃えて土曜は登校しないのであれば、それは大問題です。

うちの娘が通っている高校は、我々と同じ府立高校ですが、クラブの数が(運動系文化系含めて)我々の頃に比べて実に少ないです。
生徒数が減っていることも原因の一つでしょうが、顧問がいないために休部となることもあるらしいです。逆に顧問さえいれば部員一名でも存続できるようです。事実近所の府立K高校では部員減で野球部がなくなったのですが、一名どうしても野球をやりたいという生徒が現れ、一人の教師が顧問をかってでた結果、部員一名の野球部が復活したという例があります。

私は、教師を職業と考えては駄目なのではないかとさえ思われます。ふつうの職業人のように自身の趣味とか家族サービスとかを考えていては絶対やっていけないものではないでしょうか。
だとすれば、教師はある意味人権を返上できる人が就くべきです。
以下は私の考える教師像です(^^;
・24時間学校にいます(学校に教師用の寮が併設されています)。
・授業や部活が終わったあとは就寝まで、授業技術の研鑽に励みます。
・40才で定年になります(部活に就いていけなくなるので(^^;)。
・教師は、定年になって始めて人権を返還され、結婚し、第2の職業に就きます。

しかしあまりの激務に、次第次第に教師のなり手が逼迫し、結局教師は身分として固定され世襲化する。教師の子は、生まれたときから教師となるべく教育される、どんなスポーツもこなす運動能力を身につけるよう訓練され、学問はもとより絵画や音楽など芸術一般においても一流の技術をもつべく自己啓発をくりかえす。
――そんな生活にふと疑問を持った少年が・・・

おお、なんかSFになってしまったぞ。まるで眉村さん描く<ビッグタレント>のようだ(^^)。


天晴 市岡健児! 投稿者:蜆川 漁人 投稿日: 5月27日(日)00時41分06秒

われらが母校の同窓会報が送付されてきましたが、その中にサッカー部のことが書かれてありました。
80年を超える歴史のそのOBのなかに、あのベルリンオリンピックにFWとして出場しゴールを奪われた方がおられたということです。
「民族の祭典」の映像でも特筆されるあのナチスドイツの威信をかけた大会、すでに歴史の一こまとしてしか認識していませんでしたが、そこにわれらが大先輩が参加しておられたというのも何か凄い事のように感じた次第です。。


甲子園 投稿者:管理人 投稿日: 5月26日(土)22時27分53秒

今日は安心して見てられましたです。本当にめったにないことですが、、、(汗)
それにしても、藤本がこんなにしっかり打ちだすと。沖原が復帰してきたらどうするんだろう(^^;。
個人的希望ですが、沖原と藤本で二遊間というのはどうでしょう。レギュラー確定の赤星も加えて4・6・8のセンターラインはF1セブンだ!!(自己認識→自己復元力のない今岡はペレスの控えにまわすしかあるまい)


反省反省! 投稿者:管理人 投稿日: 5月25日(金)21時48分37秒

河本さん

> 愛すべきトラブルメーカー
出来の悪い小説(や映画)のヒロインは大概これでは? 
しなくていいことをしたり、入っていかなくていい部屋へ何となく入ってトラブルに巻き込まれるのです(^^;

> ところで、ロボットのフライデイは「禁断の惑星」のロビーと同一人物ですか?
おお、そういえばそっくりだ!

> 前に僕の分類で第5段階なのではないかと書いた、ラファティの「長い火曜の夜だった」はSFM72年8月号に掲載されています。
情報ありがとうございます。SFMは処分したので、今度図書館で(貸し出してくれるか)調べてみます。
あれから部屋にころがっていた『つぎの岩につづく』を読み始めたんですが、最初の1,2篇読んで挫折しちまいました(^^;。どうも修行が足りなくて、ラファティの読み方をまだ体得していないみたいです(>未熟者)。

>この20年はジェットコースターというか嵐の中の小舟というかいろいろなことがあったので、やはりあの頃はもう遠い過去という感じがします。
それは河本さんが、自分を主体的に生きてこられた証拠です。うらやましい、というか、エライと思います。
私はこの20年を、「流されて」生きてきたという思いが強いです。何も主体的に「為さず」に来たから、「現在」と20年前が直結しているのではないかと思っています。いやホント。

だしぬけにしんみりした感想を書いたのは、眉村先生の<卓通信>のエッセイを読み、その照明のもとで彷書月刊のエッセイを読んで、先生がしっかり自分を生きてきた結果として、現在の先生があるのだなあ、と思わせられたからです。それに比べてわが身は・・・と振り返ってがっくりしたもので(^^;。

ということで、アッという間に一年が過ぎていくと感じ始めたら、それは自分を生きてない証拠ですよ。反省しましょう>ALL(まず私が反省しなくては(^^;ゞ)


ラファテイ 投稿者:河本 投稿日: 5月25日(金)18時35分55秒

 >宇宙家族ロビンソン
 Mr. スポックとDr. スミスの二人は比べようがないじゃないですか。Mr. スポック
は人類じゃないですし。(^^;) 
 愛すべきトラブルメーカーというキャラは他の物語ではなかなか見られませんね。のび太君の性格がもっと悪ければ、Dr.スミスになるかな。
 ところで、ロボットのフライデイは「禁断の惑星」のロビーと同一人物ですか?

 >ラファティ
 前に僕の分類で第5段階なのではないかと書いた、ラファティの「長い火曜の夜だった」はSFM72年8月号に掲載されています。SFMお持ちでしたら読んでみて下さい。松崎健司さんのHPの短編リストで見つけました。
    http://rad.clin.med.tokushima-u.ac.jp/RAD/RAD5/index.html 
 ここの、「らっぱ亭とおる・ているの漫才風作品紹介」も面白いですよ。
 ケダさんも今見ていたら「その参 せまい谷(三人の大科学者シリーズ 1)」をお奨めします。最後のネタはゴジラを見ていないと分からないかも。ラファティを読みたくなって欲しいなあ。

 >22年前ですか・・・私の感覚ではつい昨日のことのように感じられるんですけど(^^;ゞ
 僕の場合、その時代は鹿児島で好きになった女の子とデートしていたころですなー。たしかに、昨日のように河合奈保子似の彼女が目に浮かびます。でも、この20年はジェットコースターというか嵐の中の小舟というかいろいろなことがあったので、やはりあの頃はもう遠い過去という感じがします。

 


5月23日付けの 投稿者:管理人 投稿日: 5月24日(木)21時49分34秒

大阪新聞に、眉村先生ご夫妻が登場されています!

「夫婦の輪」という、7面の上から6段を使った大企画(下は広告のみ)です。
真ん中にご夫妻の写真が載っており、その上に「作家眉村卓・悦子さん夫妻 <1>」とあります(つまり連載企画です!)。
大見出しは「闘病の妻へ一日一話の掌編執筆」
小見出しは<新幹線の中で>、<入院です>、<大丈夫ですよ>、<深刻にならない>、
<急激にはこない>、<一日3枚以上>。
内容は、この掲示板をお読みの皆様には既知のものですが、紙面からご夫妻の仲のよさが、ほんわかと伝わってきます。
ご希望の方にコピ−を送らせていただきますので、ご一報ください。
なお、この連載企画、次回は5月29日です。28日の夕方には駅売りに出ていると思いますので、お買い忘れなきよう(自分が一番心配(^^;)。

この情報、実は眉村先生からいただきました(^^)。
今日帰宅すると、大判封筒が届いていて、なかに上の大阪新聞が入っていたのでした。便箋が添えられていて、署名が眉村内となっていましたので、奥様が送って下さったのかもしれません(^^)。
気にかけていただいていることが分かり、とても嬉しかったです。どうもありがとうございました。

しかもなお、封筒には「彷書月間」という雑誌の4月号が同封されていて、この号は特集が<SFの逆襲>ということで、巻頭に眉村さんのエッセイ「『宇宙塵』にいた者として」が掲載されています(寄稿者は他に石原藤夫、柴野拓美、横田順弥、大宮信光etc)。
眉村先生のエッセイは、SFはジャンルではなく感覚だ、という私には耳の痛い言葉で始まります(^^;。そしてSF感覚とは個々人のもので全体的合意は不可能とし、眉村さん自身のSF感覚は「宇宙塵」のSF感覚を次第に自分のものにしていったものだと仰有っています。
この雑誌、古本屋ユーザーの雑誌のようです。購読のお申し込みはこちらへ。

ケダさん

>「横断歩道が訪ねてくる」という出だしで、筒井さんはもうそれだけで満足した、
>みたいなことをおっしゃっていました。
ありましたねえ(^^)。今ちょっと本棚をかき回してみましたが、発見できませんでした。タイトルも思い出せない。しかし私も「もうそれだけで」非常に満足したお話でした。

>SFに限らず、「これだけで満足」という小説の愛し方というのは結構あると思うのですが、
>それはわりと個人的な要因に左右されている場合が多いように思います。
>ジャンルのファンに共通する素養となっているという点で、
>SF(むしろSFファン?)は独特かもしれませんね。
たしかに個々人で偏差はあるのですが、それが森下定義の弱点(読者まかせ)なのですが、しかもなおSFファンなら必ず反応するコモン・センス・オブ・ワンダー(造語(^^;)というものは存在しますね。これが上の眉村先生のいわれるSF感覚だと私は思います。


神政国家出雲 投稿者:管理人 投稿日: 5月23日(水)21時48分51秒

武光誠『真実の古代出雲王国』(PHPビジネスライブラリー)読了。
出雲は卑弥呼の時代より30年早く一国のまとまりが完成した。出雲の統一は、邪馬台連合の商業的契機による統一とは違って、大国主信仰に基づく宗教的統一であった。出雲は一国の範囲より拡大することはなかったが、大国主信仰は北九州から関東にまで広がった。

日本神話の中で出雲神話の占める比率は高い。それは大和朝廷成立以前に出雲で生まれた大国主命信仰が、全国の人々に受け入れられていたことによる。大和朝廷も最初は大国主命と同一神である大物主神を祀った(のちに天照大神を作る)。このような下地のもとに大和朝廷内における出雲の特殊性(たとえば西郷信綱が構造論的に考察したような)が形成される。

――といったことを、荒神谷発掘以降の最新(1996年第1版)の考古学的知見にもとづいて考察しています。
著者は、私見では古田−安本二極体制(笑)以降ではずばぬけたポピュラー古代史家です。本書も比較的信用できる記述だと思いました。

従来出雲古代史テーマとしては門脇禎二や松前健の論考がありますが、これらはもとより荒神谷以前のものですから、考古学的な裏付けがなかった。本書ではその辺りがしっかりしているので、私などは本書を読むことで門脇説のよく判らなかった点が逆に理解できたように思います。
読みやすく手頃な一冊です。


ああ、なるほど 投稿者:ケダ 投稿日: 5月23日(水)20時54分34秒

ご無沙汰しております。

>管理人さま
QUOTE:
SFMヴァージョンのどこが良かったのかというと、ズバリ騎馬民族征服説という「アイデア」ですね。それだけ。
しかし、もう「それだけ」あれば、あとはすべて許すという感じで、小説としての出来とかはもうどうでもよくなってしまいました。
この辺はSF読み独特のものでしょうね。SFの場合、小説がへたくそで眠気を我慢して読んでいると突然センス・オブ・ワンダーがはじけて、おお、とうなることが少なくありません。そういう感じですね、「倭王の末裔」も。
(中略)
一般の<小説好き>には分かりにくい感覚なんですね。
SFが一定の読者層以上に広がらないのはその辺に理由があるのかも知れません。
UNQUOTE:

なんとなくスッキリしました(笑)。
SF Japan(筒井康隆特集号みたいな号)に載った筒井さんと京極夏彦さんの対談で、筒井さんが横田順彌さんの小説について触れているところがあって、たしか「横断歩道が訪ねてくる」という出だしで、筒井さんはもうそれだけで満足した、みたいなことをおっしゃっていました。

SFに限らず、「これだけで満足」という小説の愛し方というのは結構あると思うのですが、それはわりと個人的な要因に左右されている場合が多いように思います。ジャンルのファンに共通する素養となっているという点で、SF(むしろSFファン?)は独特かもしれませんね。


倭王の末裔 投稿者:管理人 投稿日: 5月22日(火)21時48分57秒

土田さん

>豊田有恒
>はあまりこれといって印象に残っているものはありません。

私の豊田読みも、「不満を感じ続けながらも読み終えて、たまに結果オーライがある」って感じですね。
「倭王の末裔」は結果オーライのほうです、
最初SFMで読み、すごく興奮しました。それはたぶん第一部の部分だった。単行本化するときに第二部を加えたのだと思いますが、第二部は出来が良くない。

SFMヴァージョンのどこが良かったのかというと、ズバリ騎馬民族征服説という「アイデア」ですね。それだけ。
しかし、もう「それだけ」あれば、あとはすべて許すという感じで、小説としての出来とかはもうどうでもよくなってしまいました。
この辺はSF読み独特のものでしょうね。SFの場合、小説がへたくそで眠気を我慢して読んでいると突然センス・オブ・ワンダーがはじけて、おお、とうなることが少なくありません。そういう感じですね、「倭王の末裔」も。

私が高校で蜆川氏たちとSF研を立ち上げた時、顧問になってくれた先生がSFを読んでみたいとおっしゃるので、『箱男』と『倭王の末裔』を貸したのですが(なんというセレクション(^^;)、箱男は気に入ってくれましたが、倭王のほうは全然ダメでした(^^;。一般の<小説好き>には分かりにくい感覚なんですね。
SFが一定の読者層以上に広がらないのはその辺に理由があるのかも知れません。

>(架空戦記は1冊も読んでいないのでした)
私も架空戦記は読んでいません、というより、架空戦記というコンセプトが嫌いです。(相対的なものの見方を契機とする多元宇宙テーマは大好きです)

Y店長

>SFマガジンの79年2月号でした。まさに悪夢のような作品ですね。
なかなかいいでしょう(^^)。
これを読むと、「卓通信」の5号で
「もう一度ああした日々を送りたいとは思わない」
と書いておられるのも、むべなるかなと思えますね。

>どうして単行本未収録なんでしょう?
SFMにはこの頃大長編の連載ばかりで短編集を編むだけの数が集まらずにいるうち、いつの間にかエアポケットに入ってしまった、とか?

>(いや、今でもこうして読めるんだけど、時代の空気の中で楽しみたかった)
22年前ですか・・・私の感覚ではつい昨日のことのように感じられるんですけど(^^;ゞ逆にいえば全然成長してないということかも、、、

<BGM>ジョン・コルトレーン/トゥ・ビー(「エクスプレッション」より)


ビリー・ハート 投稿者:管理人 投稿日: 5月21日(月)22時30分34秒

蜆川さんよりメールを拝受しました。

>HPの掲示板のほうに送ろうかとも思いましたが、
>あまり音楽ネタが出てこないので、メールにします。
とのことだったのですが、音楽ネタ不作の折、独断でここに貼り
付けさせていただきます。
事後承諾お許し下さい>蜆川さん

                                        

NYの若手JAZZ PLAYERのTIM ARMACOST(ts,ss)Q.
の非公開のライブにI氏と行って来ました。
よかったです。
感動しました。
saxとピアノは白人で、ベースとドラムが黒人というスタイル
でしたが、そのリズムセクションの凄い事、メーンのsax
は、黒人2人に踊らされているかのようでした。
そのドラマーを調べてみると、これが只者ではなかったのです。

ドラマー BILLY HARTは、なんとあのMILES DAVISとも
セッションしたこともあり、
Herbie Hancock
Wayne Shorter
Miles Davis
Mc Coy Tyner
Joe Zavinul
Joe Lovano
Stan Getz
Pharao Sanders
Branford Marsalis
Chick Corea
Benny Maupin
John McLaughlin
David Kikowski
Santi Debriano
Johnny Coles
Ralph Moore
Horace Parlan
Reggie Johnson
Buster Williams
Andrew Hill Quartet
Greg Osby Quartet
Kenny Werner
Kenny Barron

といった怪物とぶつかってきた神様の領域のミュージシャン
だったのです。ファラオ サンダースやジョン マクラフリン
別のページではあのセシル テイラーともプレイしたとも
ありました。その神様の演奏を30人入れば一杯という
特設のライブハウスで相見えることができ、久しぶりに
興奮のひと時でした。
今から思えば 一緒に行ければよかったのですが、
I氏の仲介ということもあり、人数限定ということで
まことに残念でした。
また機会があれば、JAZZのライブにいきましょう。
まずはご報告まで。
                                         

蜆川さんのメールはビリー・ハートの画像付きだったのですが、
この掲示板は無料掲示板なので画像を貼りつけできません。残念。

ビリー・ハートという名前に記憶はないですが、そうそうたるメンバーと
競演しているのですね。しかもファラオからチックコリアまで、実に幅広い(^^)。
ファラオサンダース、最近はどうしてるんでしょうね。
ともあれ、よいものを聴けたようで結構結構(^^)。またご一緒させて下さいね。
蜆川さん、ご報告ありがとうございました。I氏にもよろしく。

<BGM>ジョン・コルトレーン/マイ・フェヴァリット・シングス(セルフレスネス・ヴァージョン)


「夢まかせ」は 投稿者:Y 投稿日: 5月21日(月)13時53分14秒

SFマガジンの79年2月号でした。まさに悪夢のような作品ですね。
どうして単行本未収録なんでしょう?
新幹線といえば「引き潮のとき」の連邦中核星域を結ぶ航路も
そのイメージかなと思います。

この号は図書館で借りて読めたのですが、石原藤夫、堀晃、かんべむさし、
今日泊亜蘭などなど好きな作家ばっかりで、この時代にリアルタイムで
読めてたらなあ〜と思ってしまいます。
(いや、今でもこうして読めるんだけど、時代の空気の中で楽しみたかった)
裏表紙の広告が丸善のタイプライターで、なんだかノスタルジー。


豊田有恒 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月21日(月)00時04分36秒

はあまりこれといって印象に残っているものはありません。
例の倭時代を舞台にした作品とかは、どうも合わなくて。
(今読んだらわかりませんが)
短編の「渡り廊下」は印象深いくらいか。

2001の短編は気になって本を買いました。
パラっと見た限りでは往年の作品の香りが漂ってます。
一応今年中に読むつもりでおりますが、
なあんだ、書けるんじゃん、てな感想になるかもしれません。
(架空戦記は1冊も読んでいないのでした)

キンメリアは1冊だけ読んでの印象ですのであまりあてになりません。


豊田有恒 投稿者:管理人 投稿日: 5月20日(日)22時29分28秒

豊田有恒『進化の鎮魂曲(レクイエム)』(トクマノベルズ)読了。
<進化>をテーマとする作品を集めた連作集。最初の生命藍藻から人類を経て未来の地球の支配者までを<進化>にポイントを絞って俯瞰する。
巻頭の「進化の引金」は、
地球上最古の生命として確認されている(核を持たない)藍藻は32億年前のものだが、それから13億年経った19億年前の藍藻と比べて全く進化していない。ところが真核細胞を持つ緑藻類が出現した9億年前から進化は突然加速する。主人公は17億年前の天然の原子炉オクロ鉱山でその引き金を発見する。・・・
この話が一番SF小説らしい。
進化という超人間的なものを小説として語るのですから、これは折り合いが難しい。
全体としてNHKのCGを使った特別番組のシナリオっぽいです。
小説としてはうすっぺらいですが、面白かった。


新作が出たの? 投稿者:管理人 投稿日: 5月20日(日)15時04分46秒

土田さん
>逆にキンメリアシリーズは1冊しか読んでないけど、自分には今いちの印象が

やっぱりそうでしたか。私も「黄金繭の睡り」というタイトルが魅力的なので、ブックオフ等で見かけるたびに手に取るのですが、どうもイヤーな予感がして棚に戻すことを繰り返してました。

「空白」シリーズも根っこの部分は同様に冗談めいた設定なんですが、(たとえば印色入日子イニシキイリヒコをイニシ・キ(イ)リヒコと恣意的に区切って読ませ、イエス・キリストと似ているのは偶然の一致じゃないのである、とか(^^;)。でもこちらはなぜか読ませられてしまいますねえ(^^)。

今度、SF作家クラブから出た(?)オリジナルアンソロジー(「SF2001」?)に荒巻さんの新作幻想小説が載っているそうですが、これはどうなんでしょう? ちょっと期待しているのですが。


荒巻 投稿者:土田 投稿日: 5月20日(日)09時13分31秒

大熊さん
空白シリーズ、最初の2,3冊読んでます。
ちょっと前なので曖昧ですが面白かったのは記憶にあり。
逆にキンメリアシリーズは1冊しか読んでないけど、自分には今いちの印象が。

>自己陶酔で弛んでいきがちな)著者の文章とは思えないほど(^^;。
これはなかなかに厳しい意見です。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


空白の十字架 投稿者:管理人 投稿日: 5月18日(金)22時49分01秒

荒巻義雄『空白の十字架』(ノンノベル)読了。
<空白シリーズ>を全巻完集(!)したので、第一巻読んでみました(「空白のアトランチス」と「空白のムー大陸」は既読)。
この本、石川喬司がカバーに「劇画世代のための楽しいSFロマン」などと書いていたのでずっと敬遠していたのでしたが、今回読んでみて全然そんなものではなかったです。大体アクション場面は皆無なんですから。
UFOと超古代史の知識を恣意的にかきまぜたペダンティックな会話と独白の間に登場人物が東京と北海道を往還するだけの話(イギリスにも行きますが)というとミもフタもないですが(^^;。
ところが、「それだけ」の話が、なぜかめっぽう面白い。文章も引き締まっていて(自己陶酔で弛んでいきがちな)著者の文章とは思えないほど(^^;。だいぶ編集者とキャッチボールしたのではないでしょうか。
存外な拾いものでした。


承前 投稿者:管理人 投稿日: 5月15日(火)22時36分27秒

今気づきましたが、R2D2はDr.スミスに(しぐさや姿勢が)そっくり(^^)。


「宇宙家族ロビンソン」もう一度みたいなあ 投稿者:管理人 投稿日: 5月15日(火)22時32分43秒

Y店長
>本当に眉村さんは凝り性なんだなー
同感です(^^)。
ところで新幹線を題材に取った作品が確かに眉村さんには多いですね(大体、お茶と弁当を買って乗り込むんですな(^^;)。
私の記憶では単行本未収録のはずですが、SFMに載った「夢まかせ」という短篇はこの時代の新幹線往復生活をモチーフにした悪夢小説の傑作でした。未読でしたら是非お読み下さい。今、ちょっと調べる余裕がないのですが、掲載バックナンバーは石原藤夫博士のSF雑誌データベース検索サービス、1954-98年のSF雑誌データですぐ検索できます。

>大熊さんもお忙しそうですが、お体たいせつに
おお、ありがとうございます(涙)。がんばります!

アレクすてさん
>「Mr.スポックはDr.スミスのワルさ、こすっからさに負ける、Dr.スミスこそ普遍的人間である!(大意)」
けだし名言ですな!
このDr.スミスですがいつも胸を張っていて、いかにも勿体ぶったイギリス貴族風なんです(笑)。吹き替えでは分かりませんが、たぶんクイーンズイングリッシュでしゃべっていたんじゃないだろうか、と思われます。
ぼくは映画「ロスト・イン・スペース」を見たとき、スミス役がイメージが違いすぎてがっかりしましたね。


亀レスですみませんが 投稿者:アレクすて 投稿日: 5月14日(月)23時26分21秒

管理人様、管理人様のいわれる通り、私は「宇宙家族ロビンソン」を見た事は
ありません。ただ、ツルモトルーム刊行の旧「スターログ」のSFTV特集に
「宇宙家族ロビンソン」もとりあげられており、Drスミスとフライデーの写真は見た事があります。また、同特集には「静かなる首領(ドン)」で有名な新田たつお氏が「Mr.スポックはDr.スミスのワルさ、こすっからさに負ける、Dr.スミスこそ普遍的人間である!(大意)」と書かれていました。よく判らないままに、そうなんだ〜、と思ってました。


届いていました 投稿者:Y 投稿日: 5月14日(月)17時49分39秒

我が家にも「一日3枚以上」届きました。毎回エッセイが楽しみです。
本当に眉村さんは凝り性なんだなーということが伝わってくるような。

大熊さんもお忙しそうですが、お体たいせつに。


日課・一日3枚以上(第7巻) 投稿者:管理人 投稿日: 5月13日(日)21時31分41秒

届いてました(^^)。
<卓通信>所収の「『木更津』のことなど」は名エッセイです。必読!

お買い求めは下記へ。(既刊もあります)
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近況 投稿者:管理人 投稿日: 5月12日(土)19時53分16秒

最近、なにかと忙しくて自分の時間を一時間程度しか確保できません。
その一時間で読書をし、ネットを覗いています。
というわけで、「薔薇の名前」、すでに下巻に突入しているのですが、あと一週間はかかりそうです。

とはいえ、これは非常に面白い!
ただし万人にお勧めというわけには行きません。とりわけ謎解きの興味だけで読まれるとかったるいかも(^^;。
この長篇、本格ミステリだけが目的なら、たぶんこれほどの厚さは必要ないのです。謎解きミステリとしては過剰な部分が多い。

ところが、この過剰な部分がわたし的には好いのです(^^)。
白梅軒さんの書き込みとダブリますが、たとえばこの時代、イギリス人とかイタリア人といった<民族意識>というものはまだ現れていない。それがこの本では十分留意されています。
また、科学的思考というものもまだ一般的ではなく、宗教的なものが非常に強く個人を規制していることもわかります。そういう世界でホームズ役のウィリアムは一種精神的未来人といってもよい合理精神の持ち主として設定されています(でなければ推理小説にならない(^^;)。この辺は京極堂の設定に近いかも。(ワトソン役のドノソの娼婦への想いはさすがにだるかった。でも見習い修道士という設定では当然の反応であるはずで、このかったるさも作者は折り込み済なんだろう)

かかる過剰な部分が、この本に深い奥行きを与えているように思われます。実に面白い。
ともあれ、(急いでも仕方がないですし)ぼちぼち読むことにします(^^)。


日課・一日3枚以上(第7巻) 投稿者:管理人 投稿日: 5月10日(木)22時41分31秒

担当者さま   いつもご連絡ありがとうございます&ご苦労さまでした。そうですか、待望の新作いよいよ発売ですね、楽しみにしています(^^)。近日中にトップページで告知させていただきますね。


(無題) 投稿者:担当者 投稿日: 5月10日(木)09時09分54秒

管理人様

お待たせ致しました。
眉村先生の「日課・一日3枚以上」第七巻、本日出来あがりました。
今週末か、来週の初めには、皆様のお手元へお届け出来ると思います。
どうぞお楽しみに^^


リンク変更しました 投稿者:管理人 投稿日: 5月 9日(水)21時49分33秒

村田さん
どうも、どうも(^^)。

>G羅馬亭
>僕ももう行かない事にします(笑)。
いや、いっぺんグラサンかけて行ってみて下さい。スマートで美少年の村田さんと酔っぱらい不良中年軍団では、客あしらいに違いがあるやも知れません(私がマスターだったらきっとこんな連中は追っぱらいたいと思うぞ(^^;)。

>え〜ところでこの度、私の『CHATEAU D’IF』は下記アドレスに移転しました。
>お手空きの時で結構ですので、リンク先の変更、よろしくお願いいたします。
ただいま変更しました。メールを頂いていながら遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
オフ会も盛会だったようですね(^^)。
貴HPのますますのご発展をお祈りいたします。


おひさしぶりです! 投稿者:村田耿介 投稿日: 5月 8日(火)22時34分45秒

 う〜む、なんとあのG羅馬亭でそんな事が……。けしからんですな。僕ももう行かない事にします(笑)。
 今度、スティービー・ワンダーを連れて行って白濁したまなこをさらして貰えば、そんないちゃもんは消し飛ぶ事必至でしょう。

 え〜ところでこの度、私の『CHATEAU D’IF』は下記アドレスに移転しました。お手空きの時で結構ですので、リンク先の変更、よろしくお願いいたします。
 ども、お邪魔しました。

http://www.ne.jp/asahi/chateaudif/toki0504/


ジャンル分け(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 5月 6日(日)22時40分13秒

殺意の巨塔>社会派推理小説
強奪>警察小説
私の中の悪魔>サイコホラー
偽装倒産>企業小説


ジャンル分け 投稿者:Y 投稿日: 5月 6日(日)21時07分33秒

>私は時代小説で「悪女もの」(良い意味で)を書こうとしたのだと思ってましたが

そういうジャンルもありですね。
楽しめれば分野にこだわらなくてもと思いますが、つい。
ノベルスはハードカバーに比べてターゲットがはっきりしていると思うのですが、
 例)「不条理館の殺人」……新本格推理
   「おんな忍法帖くずし」……お色気時代小説
   「欲望課長奔走す」……サラリーマン願望充足小説
   「特急銀河鉄道の殺意」……トラベルミステリ
(勝手に考えてみました。万一実在する小説があっても当局はいっさい関知しません)

この「秘聞一向一揆」は何にも分類できない感じが不思議でした。
すごく楽しめたのに、店頭で当時見かけても購入しなかっただろうなあと思います。
見逃した人が他にもいるかも。

連休はクラーク強化月間の続きで「神の鉄槌」をブックオフで入手。


森内俊雄 投稿者:管理人 投稿日: 5月 6日(日)11時24分14秒

土田さん
>ダメというのは幻想文学的には、ということなのでしょうか。
どーせ酒の席での、放言に近い会話だったので(汗)、、、
結局初期の幻想的な作風が、あとになればなるほど身辺雑記的なもの(の割合)が増えていっている、ということだったと思います。
発言者の言外を私なりに補足しますと、身辺雑記だからダメというわけでもなく、身辺雑記としても平凡で、読者に差し込んでくる何かが不足しているということだったように思います。

ところで、もともと森内の幻想性は身辺雑記的な記述からウワーッと立ちこめてくるものではなかったでしょうか? だとしますと、そういうオーラが作品から薄れてきているということでしょうか?(>ああ、読まないで想像していても仕方がないですね(^^;、まずは実地にあたるべしですね)。

これから甲子園へ出かけて来ます(^^)。


難しい 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月 6日(日)01時02分06秒

>↑の会でも森内俊雄がひとしきり話題になったのですが、初期はよいが次第にダメになっていっている、という意見が出てました

森内俊雄が話題になるというのはすごい集まりですね。
ダメというのは幻想文学的には、ということなのでしょうか。
あいにく文学的な評価は自分にはわからないのですが、本当のところどうなのでしょうか。

(自分としては)おもいっきり新しいめに「エンディミオン エンディミオン」を
読んでます。


コールマン、チェリー、ノリス、ペイン&ヒギンズ 投稿者:管理人 投稿日: 5月 5日(土)18時50分08秒

ビリー・ヒギンズが亡くなったのですね。
肺炎による合併症のためロサンゼルス郊外の病院で死去、64歳。とのこと。
まだ若い。もっともイメージとしてはまだ存命だったのかという感じ。
オーネット・コールマンと一緒にNYに出てきて、一世を風靡する。その後もコルトレーンなど錚々たるミュージシャンと競演している。それは当時のジャズ界が案外狭い世界だったということかも知れないが、それだけではなく本人に応える実力があったわけで、ジョンとポール(リバプール)もそうですが才能は平均的にばらまかれてあるのではなく、局地的に固まって現れてくるものなのか。これもシンクロニシティですか>中さん。

それとも(偶然により)場を与えられた者が、その僥倖において進化していくのか?
私はこっちだと思う。ジョンとポールもしかり。
ビートルズのメロディラインは、たまたまこの時間流ではジョンとポールによってもたらされましたが、他の時間流では違うグループによって作り出されていていっこうに構わないと思います。つまり発信者は変わっても内容はいつか世に出てくるのではないでしょうか。
こういうとビートルズのメロディはだれにも真似できないものだゾという反論がありそうですね。
でもそれは違うのであって、メロディとは元来超個人的に(あらかじめ)存在しているのであり、作曲とは結局音列の新しい順列組み合わせの発見にすぎません。
つまりメロディとは個人の頭の中で無から「生み出される」ものではない。それは「拾い上げられる」ものなのです。
たとえば西洋音楽であるクラシックやポップミュージックのメロディラインはドレミファソラシと半音の12音による順列組み合わせに整理できますから有限です。コードの規則を守る場合はさらに可能性は減少します。
しかも人間の一般的な音列に対する好悪は、当然耳の構造が同じですから川の流れが地形に従うように大まかにいって共通の流れに従います。(これはメインストリームの話です。現実の川同様聴覚の川にも支流はありえます)
結果、受け入れられない音列ははねられていき、メロディの数は更に絞られてきますが、まだまだ知られてない組み合わせは気づかれないまま耳のそばを流れ去っています。しかしそれは「在る」のです。在って誰かがすくい取ってくれるのを待っているのではないでしょうか。ビートルズが拾わなかったら他の誰かが拾う道理です。
つまり1960年前後、誰でもジョンやポールになる可能性があったのです。かれらが世に出たのは「偶然」ですが、それでも偉大なのは、場を得てからのちどんどん進化して行った、行けたということによるのではないでしょうか。
サルトルは「偶然性」に堪えられず(なんでしょう?)コミュニズムに向かいましたが、多元宇宙の可能性に気づいていたらどうだったんだろう、と思わないでもありません。

<BGM>ジャズのきたるべきもの The Shape of Jazz to Come ←The Shape of Further Thing(オールディス)はこのもじりだと思う(^^;


月刊センターさん更新 投稿者:管理人 投稿日: 5月 4日(金)14時28分23秒

眉村先生の今月のショートショート→「頭の中のチャンネル」

高野史緒さんの「錠前屋」が日本推理作家協会編『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2001』の収録作品として選ばれたらしい。編者はどなたか存じませんが目のつけどころがグットです(^^)。他の収録作も気になりますね。

異形をフォローするのはもう諦めましたが、ここ(ときに石が混じりますが)ヒット率高いです。注目するにたる作家さんをだいぶ見つけました。問題は、もう何年もつづいているのに長篇につなげるシステムがないこと(廣済堂時に萌芽がありましたが)。常連衆もそろそろ<異形長篇>を書きたいのでは。


風の翼オフ会 投稿者:管理人 投稿日: 5月 3日(木)22時37分21秒

今日は風の翼オフ会。楽しかったです!
ところが3次会で不愉快な体験をしました。東梅田お初天神通りのG羅馬亭に入ったんですが、頼んだ飲み物が出てきてワイワイやっていましたら、ママさんらしき女性がサングラスは度付きですかと聞くのです。メンバーのひとりがサングラスをかけていたのですが、度は入ってませんと答えますと、規則ですので外して下さいと言うのです。
この店は前から幾度か使っており、こんなことは初めてでした。
そういうことならと、飲みかけのドリンク代を払って即出てきましたが、これまで注意を受けたことがないのを別にしましても、そのような規則があるなら入口で注意すべきでしょう。あるいは注文を聞く段階で。
たしかに人相風体の怪しからん男たち(であることを認めるにやぶさかではありません)が押しかけたので、店側が警戒したというのは考えられますが(^^;。
というわけで、サングラスを常用なさっていらっしゃる方は、お初天神通りのG羅馬亭をご利用の際はくれぐれもお気をつけ下さいませ>野坂昭如さま、タモリさま(^^;ゞ。老婆心ながらご注意申し上げる次第です(笑)。
結局カラオケに行かずにお開きになってしまいフンガイしきりの管理人でありました(これが言いたかったらしい(^^;)。

土田さん
「朝までに」の感想文拝見しました。
↑の会でも森内俊雄がひとしきり話題になったのですが、初期はよいが次第にダメになっていっている、という意見が出てました。土田さんがおっしゃっていた「幻想文学」での倉阪さんの意見は妥当なところなのかも知れませんね。


森内俊雄 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月 3日(木)02時57分52秒

森内俊雄「朝までに」という短編集を読みました。
巻末の1篇は幻想小説ですが、他はまあ純文学。

エーコは全く読んでませんので、感想が楽しみです。


連休企画(笑) 投稿者:管理人 投稿日: 5月 1日(火)23時00分26秒

『薔薇の名前』を読み始めました>無謀か(^^)。

土田さん
>佐江衆一の感想書きこみありがとうございます
いえいえ、こんな話題を書き込んでもバカにされないのは土田さんの所だけです(あと白梅軒さん(^^;)。
今まで殆ど孤独に読んできた私とすれば、本当にありがたい掲示板です(^^)。

>集英社文庫「辺境」
私も持っているのですが、まだ読んでいないのです。表題作はそれっぽいですね。

>カフカ
>読みようによってはゲラゲラ笑いながら読むこともできると思います。
>(しないですが)
ああ、それ私も感じました。そういう読み方もあながち間違いではないと思います。
カフカだからと言って、眉間にしわを寄せて読まなければならないいわれもありませんよね(^^)。

Y店長
>定期更新しましたのでお暇な折りにご覧ください。
http://www.usiwakamaru.or.jp/~yamas/index.html
さっそく拝見しました(^^)。

>岡本綺堂
>「和」テイストのしみじみした恐怖がいい。
同感。まさに「怪談」の味わい、いいですねえ。
今、こういうの書ける作家っていないのではないでしょうか(異形に載った五代ゆうの短篇なんか近いかも知れない)。

>「秘聞一向一揆」藤本泉
>この小説どういうスタンスで書かれたのか?
なるほど、たしかに言われてみれば・・・
私は時代小説で「悪女もの」(良い意味で)を書こうとしたのだと思ってましたが、そういう角度から見ると後半が散漫ですね。


あ、失敗! 投稿者:Y 投稿日: 5月 1日(火)18時21分59秒

すみません、リンク先全角で入れてしまいました。
こちらです。

http://www.usiwakamaru.or.jp/~yamas/index.html


車で読書 投稿者:Y 投稿日: 5月 1日(火)18時20分27秒

>おお、その秘技伝授下さい!
 ……や、たまたまその日は二件も事故があって全然動けなかったので。普段はやりません。

 そういえば眉村さんは運転されないんですよね。
「消滅の光輪」だかに
「下級のロボットには運転と警戒の両方を任せられない」
みたいな記述があって、密かに
「えー私はお菓子食べたり化粧したりマンガだって読んじゃうぞ」
などとつっこんだりしてました(^^;)。

定期更新しましたのでお暇な折りにご覧ください。

http://www.usiwakamaru.or.jp/~yamas/index.html


佐江衆一 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月 1日(火)00時42分44秒

佐江衆一の感想書きこみありがとうございます。
拙HPに書きこんでいただくにはもったいない書評でした。

井上光晴に関するご教示ありがとうございます。
今日1冊文庫本を見付けたので今度読んでみます。(集英社文庫「辺境」)
大熊さんの仰る実験的な作品が含まれているかどうかはわかりませんが。
あまりに著作が多くて面倒なので「作品集全15巻」とか買いたくなっちゃいます。
ばかですね。

カフカは全集の1巻だけ読みましたが、いまのところ自分にとっての最高作はやはり
「変身」のようです。
手法的には今ではSFだと思いますが、いろいろなアプローチがある奥の深い作品ですね。
読みようによってはゲラゲラ笑いながら読むこともできると思います。
(しないですが)


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