残雪はツァンシュエと読みまして女性の中国現代作家です。
作品世界はカフカにも比せられ
アメリカをはじめとして各国で翻訳されているらしく
日本でも『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』『黄泥街』
『廊下に植えた林檎の木』以上、河出書房新社 『突囲表演』 文芸春秋社
の5冊の翻訳があり(全て品切れ)ます。
ぼくは読んだのは初めてでした。
敬愛する日野啓三氏は今回ぼくの読んだ「蒼老たる浮雲」を
読売新聞の書評欄で90年の「私の1冊」に選んでおり
『(前略)この中編小説は日常性の奥の、人間存在の裸形を描き出して、
現代中国にこんな作家がいたのか、と驚かされる。
土俗的で前衛的。したたかに幻想的。ベケットを連想させる才能だ。』
と評しています。
(自分がうまく表現できないので、臆面も無く日野さんの書評を引用してしまいました。
日野さんの書かれている通りだと思います)
とにかく近々森内と北野と一緒に送りますね。
http://www.02.246.ne.jp/~pooh