【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2002年1月)


ジャズ小説 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月31日(木)03時12分04秒

河野典生「狂熱のデュエット」読了。
ジャズ小説集です。
ぼくはジャズは良く分からないのですが面白かったです。
知っていればもっと面白く読めるかもしれません。
(ただ続けて読むと食傷しそうだけど)

大熊さんはジャズにお詳しいんですよね。


地球を動かす(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 1月30日(水)20時56分32秒

「卑彌呼と日本書紀」、400頁に達す。あと150頁(^^)

ブリッシュの<宇宙都市シリーズ>は、土地ごと地球を飛び出したニュ−ヨーク市の大宇宙冒険譚。
こう書くと、今さらながらすごい設定ですな、一種バカSFである(^^;。
読んだ当時は、この設定のトンデモなさにあまり反応してなかったです。設定をあたりまえのように受け入れてしまっていたようです。子供は柔軟性がありすぎてイケません。読むのが若すぎたかも。ああもったいない読み方をしてしまった(笑)。

<BGM>バルトーク弦楽四重奏曲全集/ハーゲン弦楽四重奏団


訂正 投稿者:管理人 投稿日: 1月28日(月)20時54分18秒

ヘテロ読誌1月分です↓(^^;ゞ


地球を動かす 投稿者:管理人 投稿日: 1月28日(月)20時23分04秒

「ヘテロ読誌」12月分を掲載していただきました。そういえば去年も、トップバッターはヨコジュンでした(^^;

地球を移動させたSFって、なかったですか?
いや、たしかあったはず、と思うんですが、思い出せません。

小学生のとき読んだ『謎の惑星]』(ケネス・ライト)というジュヴナイルは、太陽が彗星(?)と正面衝突する災厄を逃れて、宇宙人が惑星ごと、この太陽系に逃げてくる話でした。
光瀬龍「アンドロメダ・シティ」は、なんと意識をそなえたアンドロメダ星雲が、やって来て人間と話をする、という途方もない話でしたっけ(勝手につくっているかも(^^;)。
キャプテンフューチャーには、小惑星を逆噴射で「静止」???させることで、法の網の目から逃れた歓楽星が出てきます。
でも――地球を動かす話が思い出せない(T_T)
スーパーマンは地球の自転を逆回転させて、時間を戻しましたけど、これは全然違いますね。


船頭多くして? 投稿者:管理人 投稿日: 1月27日(日)18時19分29秒

大江さん

>東京都知事が甲子園に!
そうですか、それは心づよいです(^^;。
そういえば長嶋さんが臨時コーチに来てくれるらしいですね。オマリーさんも。もともと田渕、和田、平塚がいて、今年のキャンプは打撃陣は教えられ甲斐がありますねえ(^^)。

>「妖星ゴラス」
そんなものすごい話だったのか(^^;ゞ。 


(無題) 投稿者:大江十二階 投稿日: 1月27日(日)00時43分52秒

あっ!
>アレクすてさん どうもこんばんは。また、お会いしましょう。

「妖星ゴラス」知ってます、知ってます。南極に無数のロケット推進機を設置して、地球の軌道をずらすんですよね。無茶苦茶です。その強引さがたまりません。


東京都知事が甲子園に! 投稿者:大江十二階 投稿日: 1月27日(日)00時34分54秒

読売新聞に書いてあったのですが、石原知事が星野監督と対談して、石原知事は星野が好きらしくて、「甲子園に応援にいくよ」と言ってくれたそうです。「阪神は東京と同じくらい、立て直すのが大変だ」という名言を吐いたそうです。

昨日、菅浩江の「アイ・アム I am」という本を買いました。今、読んでます。

http://www.interq.or.jp/mercury/syundei/


幻の光文社文庫海外シリーズ(赤背) 投稿者:管理人 投稿日: 1月25日(金)21時22分49秒

土田さん
>「彗星なんちゃら」ってありましたねえ。
確認したら、エリック・コタニ、ジョン・ロバーツ『彗星爆弾地球直撃す』でした(^^)。
この作家、『小惑星群島独立す』がけっこう面白かったのです。三部作らしいですが、3作目は訳されなかったようですね。

「妖星ゴラス」は、完璧に忘れてます(^^;ゞ

アレクすてさん
>壮大ですね
壮大は壮大なんですが(汗)・・あまり期待しないで読んで下さいね(^^;ゞ


五島勉の本、届きました 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月25日(金)08時39分09秒

管理人様、ありがとうございます。
「狙われた地球」届きました。
いま、まえがきを読んでいます。
壮大ですね!楽しませてもらいます!
あと、亀レスになるのですが畸人郷例会に
大江十二階さんがこられていたのですね。
会いたかったです。
ではでは。


あれれ? 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月25日(金)00時30分58秒

「太陽が消えちゃう」の第一回ってかんべむさしだったんだ。
高校生のときに図書館で借りて読んだのでさっぱり覚えてませんわ。
読み返してみようかと思わないでもないですが、
あんまり面白かったという印象が無いもので。

光文社文庫の「彗星なんちゃら」ってありましたねえ。

彗星といえば昔東宝の「妖星ゴラス」では接近する彗星を避けるために
とんでもないことをやっていたのを思い出しました。
ありゃあ、普通思いつかんわ。


太陽が消えちゃうの掲載誌は 投稿者:管理人 投稿日: 1月24日(木)20時50分28秒

土田さん

遅くなりましたが、「太陽が消えちゃう」の掲載誌が判りました。
SFMを繰りはじめて、ハタと気づいたのは、この本がいつ出版されたのか判らないこと(^^;。
とりあえず1973年よりも後だろうと、当たりをつけて一冊ずつ見たのですが、これでは埒があかないことに、すぐ気がつきました(^^;ゞ

で、思いついたのが、石原博士の「S−F図書解説総目録」です。幸いなことに、図書館にありました(^^)。
すぐに判明しました。あっけないくらい(^^;ゞ。ほんとうに便利ですねえ、それに牽きやすい。どこぞの眉村リストとはえらい違いですな(汗)。
   ↓
太陽が消えちゃう
岡田英明、横田順彌、川又千秋
77年5月 233p B6
(三巴リレーSF  <宣伝会議誌>1976−77連載 冒頭のみ、かんべむさしの筆)

しかし、ふしぎなのは宣伝会議誌なんて雑誌、読んだことはおろか、見たこともないのです。
ところがかんべむさしが一回だけ書いて遁走したこと(これはメールで教えて下さる方がいらっしゃいましたが)は記憶にあります。
またまた、無意識が記憶を改変しているのでしょうか? それとも、どこかの並行世界の私の記憶が混入したのか??


アレクすてさん

また感想をきかせてください(^^)。


河本さん

ツングースカもの、また一冊思い出しました。
光文社文庫から出たエリック・コタニ『彗星爆弾爆発す』(タイトルあやふや(^^;)もたぶんそうです。
引っぱり出してきて読んでみようと思います。

>大丈夫でしょうか?この掲示板、
ぜーんぜんオッケーです(^^)
オーパーツも、星飛UMAも、邪馬台国はインドネシアにあった、もぜーんぶこの掲示板は対応可です(^^;ゞ


与那国海底遺跡を見てみたい 投稿者:河本 投稿日: 1月24日(木)18時24分17秒

 大熊さん
 >ツングースカ
 本が見つからない。開けていない段ボール2個のどっちかだな。(^^)

 かわりに、「宇宙のオーパーツ」「宇宙と地球、最後の謎」南山宏を見つけました。火星人面石とか、ピラミッド建設は一万二千年以上前という説とか「そういう」話だらけです。
 
 大丈夫でしょうか?この掲示板、だんだん非科学的なほうへ向かっていません?(^^;)
 ぼくは、ぜーんぜんかまいませんけど。


まっております。 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月24日(木)17時18分52秒

ありがとうございます、管理人様。
家で、首を長くして待っております。
ところで、「20世紀SF」ですが、巻が進むごとに
話が長くなっていきます。
でもがんばって読もうと思います。
ではでは。


ようやく 投稿者:管理人@携帯 投稿日: 1月23日(水)20時34分06秒

アレクすてさん

きょう、発送しました。おたのしみにー!


9500年前の都市 投稿者:管理人 投稿日: 1月22日(火)22時59分40秒

少し前になりますが、1/17付讀賣新聞社会面に、「9500年前最古の都市」通説4千年さかのぼる?インド西部沖に遺物という記事が載っていました。

インドの科学技術相が記者会見で、世界最古の都市が9500年前インド西部の都市スーラト沖のカンベイ湾にあったことを示す遺物をインド人科学者が発見した、と発表した、というのです。通説では人類最初の都市は、紀元前3500年頃シュメールによって建てられたとされているそうですから、一気に4000年さかのぼったわけです。

この記事で私が興味を持ったのは、遺物が海中で発見されたとおぼしい点です。
つまり9500年前、カンベイ湾沖は陸地であったわけです。これは非常に納得できるものです。
いまから7万年前に始まった最後の氷期(ヨーロッパではヴュルム氷期)は2万年前に最盛期を迎えたあと、次第に後退し、1万年前にほぼ終わりました。

9500年前といえば、氷河期が終わった直後といってよい時代です。鈴木秀夫『氷河時代』(講談社現代新書)の15pの「第2図」には、花粉分析などから推定されたイギリスにおける年平均気温の推移が示されていますが、これによれば、9500年前の英国8月の推定平均気温はおよそ13.5度C。現在(正確にはいまから500年前)のそれは、16度C弱。つまり現在より平均気温で2.5度も低かったことが判ります。

9500年前はまだ氷河期の名残で海進は始まっておらず、したがって現在よりも陸地は広く海に張り出していたことが、この記事で判ります。現在のインドは暑い国ですが、9500年前はよほど気候は涼しかったことでしょう。

近年、沖縄地方で不思議な海底遺跡(とおぼしいもの)が発見されていますが、これらが氷河期あるいは氷河期終息直後のものであったとしたら、とうぜんそれらは当時は陸地にあったことになります。
ムー大陸という大陸の存在は地質学的に否定されましたが、12000年前の氷河期、沖縄や南西諸島は海退によって数珠繋ぎ的に連なっていた可能性があります。同様の状態が太平洋の諸島群でも起こっていたと思われます。

そうした(沖縄を含む)南洋の拡張された島々は、気候的にも現在よりずっと過ごしやすいものだったに違いありません。

ムー大陸は考えられませんが、氷河期の気候適地である太平洋低緯度諸島群をネットワーク的につなぐ一種の共同体を想定するのは、あながち空想とばかりはいいきれないことを、上記の記事は傍証しているように思われます。

そして6000年前のヒプシサーマル(高温期)にむけて起こった大海進(ノアの大洪水)によって、氷河期文明はすべて海に呑み込まれてしまったのではないでしょうか。


かきくうきゃくもすきずき 投稿者:管理人 投稿日: 1月20日(日)21時55分43秒

河本さん

>彗星の核=氷がその正体だったはずで
五島勉もいちおうその辺は押さえているんですが、五島によれば、1974年、アレクセイ・ゾロトフのグループが現地で最高600ミリキュリーの、自然では考えられない放射能を検出し、タス通信が「1908年、ツングースで(・・・)広島型原爆の2000倍のスケールの核爆発が起こった」と発表した(それを報じた毎日新聞の記事の写真が掲載されています)ことを根拠に、彗星の核が衝突して、どうして放射能がまき散らされることがありえようか?とミエを切っています(そしてここから怒濤のように著者の想像力は突っ走り出すのです(^^;ゞ)
ほんとうに放射能が検出されたのだとしたら、彗星説はそれにどう答えているんでしょう? 河本さんの読まれた本に何か書いてませんか。

土田さん

お手数をお掛けします。

>もしお時間があれば、やはり残雪の感想がお聞きしたいです
それではまず、残雪を読むことにしますね(^^)。

>噂ではかなり凄いようですね
「だから小彗星(木星族彗星<大熊註)の群は、太陽を回ったあと、この(木星の<大熊註)雲の中まで戻ってくる」(220頁)
などと堂々と書くんですから(^^;ゞ
そんなわけないやろ、といちいち突っ込みながら読みましたです(^^)。

田中啓文「牡蠣喰う客」(『マスカレード』所収)読みました。
この短篇を読んで、ようやく判ったこと、それは――
田中啓文は小説でニュージャズをやっているのだということ・・・

われわれがふつうニュージャズを聴くときの聴き方は、当然ながら、メロディやフレーズといったカタチになったものを聴いているのではない、そんなものは(ほとんど)ないのですから。
どうも、もっと生な、音そのもの、きしりやうなりやゆがみやその他もろもろのものが、跳ねたりぐにゃりと曲がったり突き刺さってきたりするのをそのまんま、何の変換も施さず受け止めているように感じます。

この短篇もまさにそのように、何の解釈も施さずそのまんま、ナマのまま受け止めると、ニュージャズのような圧倒的な感動がわき上がってくるのです。

いちおう最初の数ページはテーマらしきものが演奏されますが、主人公がトイレを探して、がきがきがき、ばきばきばき、という音を耳にするところから、田中啓文のソロがはじまり、あとはコルトレーンもかくやという
怒濤のインタープレイが留まるところを知らずに展開されます。ぎゃあおおおおおお…………ん、あ……ぐおっ……、げぼがばがぶっちゃっ!ちゃぼじゅばばばちぎゃなめ!じゃぴらちゅっぱいびじびるちゃわんこ!

その強烈な文の嵐に撃ち抜かれ、息も絶え絶えになりながら、しかし同時に、得も言われぬ快感が身を包み始めます。まさにニュージャズであります。

最後は短いテーマの再現があって、「牡蠣喰う客」は演奏を終えるのです。
いや、すばらしい!(トレーンのアフリカ程度でギブアップした人は、到底ついて来れないでしょうが)


本、送りました。 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月20日(日)19時16分36秒

「雪女郎」皆川博子「夢のはじまり」森内俊雄「昔火星のあった場所」北野勇作
「蒼老たる浮雲」残雪を送りました。

もしお時間があれば、やはり残雪の感想がお聞きしたいです。

五島勉は50年代になってからの小説だけ持ってますが、未だに読んでません。
噂ではかなり凄いようですね。


「狙われた地球」もおもしろそう 投稿者:河本 投稿日: 1月20日(日)18時55分11秒

 あれ、僕の読んだのは旧ソビエトの科学者達の真面目なツングースカ隕石探検の話です。UFO説とかブラック・ホール説などの疑似科学風面白話ではありません。結局何も見つからなかったという結論だったと思います。確か、彗星の核=氷がその正体だったはずで、だから跡形もなく消滅してしまったわけです。本が見つからん。(^^;)


ツングース大爆発は木星人の攻撃だった!? 投稿者:管理人 投稿日: 1月20日(日)15時49分12秒

アレクすてさん

昨夕はお疲れさまでした。
その後、二次会には大江十二階さんもお見えになりました。
出版の新情報(ハヤカワの新SFシリーズとか(^^;)が明らかにされて、驚くやら喜ぶやら首をかしげるやら、盛り沢山で楽しいひとときでした。

五島勉『狙われた地球――新版・ツングース恐怖の黙示』(ノン・ポシェット、H2年)読了しました。元版は「ツングース恐怖の黙示」のタイトルでS52年ノンブックから刊。新版と謳われてますが、ほとんど内容に変更はない模様(別に比較対照したわけでがありませんので、印象です)。ゴルバチョフの名前とかが追加された程度ではないかと思われます。

謎のツングースカ大爆発は、木星の雲のなかをフワフワただよっているアンモニア生物が、彼らの最も厭う酸素やCO2(つまり緑)に溢れた地球を撃ち滅ぼすために、木星族の小彗星を改造した超水爆彗星によって引き起こされたものだった!
そして、それ以前にも、地球は彼らからのアタックを受けていた!? 

地球に逃れてきた第五惑星人やベリコフスキーの金星についても言及しつつ、この壮大な謎を、著者はひとつひとつ解明していきます(^^;ゞ

面白いです! 惜しむらくは小説の体を成していないこと。え、小説じゃない?こりゃまたしつれいしましたー

来週中に送りますので、お楽しみに〜(^^)


深夜に失礼します。 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月20日(日)00時51分10秒

深夜に失礼します。
管理人様。
畸人郷例会は大変楽しかったです。

>「狙われた地球」というタイトルで、ふと抜き出してみると、小さく<新版・ツ
>ングース恐怖の黙示>と副題が・・

例会で見せてもらいました。凄いですね。反物質とかなんとか。

また見せて下さい。
私は、今日、旭屋で河出文庫の「20世紀SF3」と「20世紀SF4」を買いました。
なんでもそうですが、「20世紀SF」も時代を経るごとに難しくなっていきます。
(そして技巧的になっていきます)。
「古い時代のやつの方がシンプルでいいな」と思いつつ、
3を読んでいます。(3.になると未読の作品が多いです。いや恥ずかしい)
ではでは。


五島勉を買ってしまった(^^;。 投稿者:管理人 投稿日: 1月18日(金)21時03分12秒

今日ブックオフに立ち寄ったら、ぽつんと一冊、五島勉の名前が目に入りました。
「狙われた地球」というタイトルで、ふと抜き出してみると、小さく<新版・ツングース恐怖の黙示>と副題が・・

な何と、先日私が、ツングースカ謎の爆発で話題にした本じゃないですか!!
おお、シンクロニシティだ。
といいたいところですが、真相は、話題にしたばかりだったので、(いつもなら目にも入ってこない)五島勉の名前に、目が反応しただけというところでしょう(^^;。それをシンクロニシティだと感じるのは、そう感じたいから感じるだけの話です。

うちのどこかに元版があるはずですが、「新版」というのにひかれてつい買ってしまいました。
せっかく話題になった本でもあるし、内容も忘れているので、予定を急遽変更し、これからざっと読んでみようと思います(<好きやなあ(^^))。


石原藤夫博士の最新刊! 投稿者:管理人 投稿日: 1月17日(木)19時36分52秒

『卑彌呼と日本書紀』(栄光出版社)が届いていました(^^)。

実は堀晃さんのHPで本書の出版を知り、即、注文しました(注文の際、堀晃さんのHPで知りました、と申告すると、お安く頒けていただけます(^^))。
詳しくは堀さんのHPの『マッドサイエンティストの手帳』224をご覧下さい。

石原博士が古代史? とご不審の方もいらっしゃいましょう。
そうなんです、ハードSFのパイオニア石原博士が、今回、古代史に挑戦したのです!!
石原博士の古代史本!ですぞ、これを読まずして何をか読まざらん!! というわけで、すぐさま申し込み、今日届いた、という次第。

従来、古代史界は文系の人が多く(当たり前ですが)、結局、仮説を立て検証し判定するという、論文として当然の手続きが蔑ろにされたものがほとんどなんです。たとえば邪馬台国を例に上げれば、まず邪馬台国「ここ」にありきなのです。「ここ」にはいろんな地名が入り得ます。しかしそれはほとんどの場合、その著者の「信念」なのです。そこから出発し、あと付けの理論で補強されたものが大半の邪馬台国論です。

古田武彦は、すぐに馬脚をあらわしましたし(大好きですけど(^^;)、ライバル安本美典も結局同じ穴のむじなでした。
そのなかで、いま思い出す限りでは、山本武夫理学博士の著した論考<『気候の語る日本の歴史』(そしえて文庫)、『日本書紀の新年代解読』(學生社)>は、専門の気候学の立場から古代史に挑んだ理系論文であり、「論理の赴くところに向かう」もので好感が持てました。

そういう世界に、石原博士がなぐり込み(?)をかけたわけです(笑)。きっとハード古代史学が展開されているに違いありません。
ああ、いまからワクワクします(^^;ゞ。


讀賣新聞1月15日夕刊の 投稿者:管理人 投稿日: 1月16日(水)21時49分00秒

「潮音 風声」欄に、眉村卓さんのエッセイ「胴上げ現象」が掲載されていました。
たまたま見つけたので、一回きりなのか、連載なのか、まだ判りませんが、とりあえず報告いたします。後日トップページの「最新情報」に告知します。

Y店長
>貸本屋って見たことないんですよ
そりゃそうでしょう(^^;。店長が生まれる前に、きれいさっぱり消滅しているようです。

>いまは図書館が無料で貸してくれますが
図書館は変わりましたね。私が学生の頃は文庫本なんておいてなかったし、純文学はあってもエンターテインメント系のはなかったように思います。その意味では、最近の図書館は貸本屋の機能を受け継いでいるのかも。

アレクすてさん

>ディックの「父さんもどき」
そういえば、三田村信行「おとうさんがいっぱい」はディックに似てますね。

>(訳がいいんでしょう!)
たしかに翻訳は大事ですね。
面白くなかったSFが、或るひとりの翻訳家の訳本に集中していることに気づいたことがあります(^^;。まあ、私との相性もあるんでしょうが。


長山靖生編著『懐かしい未来――甦る明治・大正・昭和の未来小説』(中央公論)読了。 投稿者:管理人 投稿日: 1月16日(水)21時17分27秒

日本の「SF以前」 の未来小説、科学小説のアンソロジーです。
テーマ別に分けられています。

「夢の月世界旅行」>月世界跋渉記(江見水蔭)/月世界競争探検(押川春浪)
「いつも世界は滅亡する」>太陽系統の滅亡(木村小舟)/超γ線とQ家(南沢十七)
「革命的に実現する理想社会」>下女の時代(生方敏郎)/建設義勇軍(宮野周一)
「完全無欠の医学神話」>人工心臓(小酒井不木)/人間の卵(高田義一郎)
「全知全能のロボット伝説」>人造恋愛(蘭郁二郎)/ロボットとベッドの重量(直木三十五)
「幻想は未来を創る」>夜のロマンツェ(中谷栄一)/人間レコード(夢野久作)
「摩訶不思議な発明」>試薬第607号(竹村猛児)/地軸作戦(海野十三)

各テーマ毎に編者によって著された解説が付いています。
この解説の部分だけ取り出せば、「SF英雄群像」や「貸本小説」と同じスタンスの読み物となります。小説よりこの解説の部分が私には面白かったです。

著者はここで、19世紀後半から20世紀初頭にかけての内外の未来小説、科学小説を「近代」との関わりにおいて考察しようとしているのです。

著者はいいます。
「これらの作品すべてを貫くある共通性が存在する。それはいずれの作品も、未来の可能性に対する強い意志を帯びているということだ。」(6頁)
「近代がそれまでの時代と決定的に違っていたのは、「未来」を創り出したことにある。」(9頁)
「江戸時代には、今日的な意味での「未来」は存在しなかった。(9頁)」
「近代の自然科学は、回帰することなき進歩を高らかに謳い上げた。ひたすら右肩あがりの、輝かしい未来だ。/なかでもひろく庶民にまで浸透し、徹底的な意識改革をもたらしたのは、ダーウィンの進化論だった。」(10頁)


という認識は全くその通りであると思います。著者のいうとおり、近代は「未来の発見」を契機として成立したのです。未来の発見とは、すなわちリニアな時間の発見=因果律の発見と同義であります。因果律が近代を創り上げたといっても過言ではないのです。

ところで、因果の論理を契機とするSFは、まさに近代の申し子であります。SFも、かかる未来(あるいは時間)の発見なしには成立しえなかったジャンルなんです。

それは、「いつも世界は滅亡する」で明らかなように、薔薇色の未来だけを志向するものではありません。事実日本でもアメリカでも、薔薇色の未来は、次第にペシミスティックな未来にとって変わられるのですが、とはいえ、それは江戸時代に回帰することを意味しません。

未来をプラスの向きに進もうと、マイナスの方にぶれようと、SFは、リニアな時の矢すなわち因果的思考によって支えられている。脳天気なスペオペも、悲観的なアンチユートピアも、ともに「未来」を契機とする同じSFなんです。同じSFの両面に過ぎません。「未来」は近代を成立させ、SFをも成立させたのです。

ただし、本書はかかる問題意識に特化したものではありません。次第にレトロSF観覧記的筆致に変質していき、「SF英雄群像」のレベルに降りてきます。それはそれでもちろん面白いのですが、わたし的にはすこし残念でした。


20世紀SF 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月16日(水)00時53分47秒

20世紀SFを読み返しています。
「ウルトラQ」の元ネタというシェクリーの「ひる」
と、ディックの「父さんもどき」を読みました。
凄く面白いです。半世紀前の作品とは思えません。
(訳がいいんでしょう!)

あと、河本さん
管理人様
私は、「ツングースカ謎の爆発」は山田正紀の「ツングース密命隊」で知りました。
あれはとても楽しかったです。
ではでは。


ちょっと前の話題になってしまいますが 投稿者:Y 投稿日: 1月15日(火)22時05分17秒

>青年人外協力隊
甲州ファンクラブのWEB版みたいです。いまはプロの林譲治氏などが執筆していました。

>新本屋
最近は復刻ものが多くて嬉しいです。モリミノルも気になってます。
ところで去年開店したショッピングセンターに入っている書店があるのですが、
早川文庫の品揃えが良くて助かってます。(オンライン書店では品切れのもあり)
売れたら補充されていない気がするので(^^;)今のうちに気になるものをゲット。

貸本屋って見たことないんですよ。まあ、いまは図書館が無料で貸してくれますが。


あちゃあ! 投稿者:管理人 投稿日: 1月15日(火)20時14分34秒

臼田さん

おやま、そうでしたか(汗)。ご教示感謝であります(ハズカシイ!) 
それでは土曜日に(^^;。

アレクすてさん

「20世紀SF」は、翻訳があるものも、現代向けに新しく訳し直されているらしいので、既読分を読み返してみるのも一興かと思います。そういう私自身がまだ購入していないんですから、何をかいわんやですが(^^;ゞ

河本さん

ツングースカ謎の爆発なるものをはじめて知ったのは、「たそがれに還る」で、でした。
山田正紀にもありましたね。
五島勉も書いてました。しかしこいつは、当時中学生か高校生であった私からみても、ハッキリ科学的におかしいと断言できるシロモノでした。おもしろかったけど(^^;ゞ


シベリア 投稿者:河本 投稿日: 1月14日(月)18時29分17秒

 大熊さん
 シベリア好きです。
 「ツングースカ隕石」の探検隊の話を読んだことがあるのですが、タイガに分け入り凍土を掘り返す過酷な隕石探索の旅のエピソード……食料の一部は現地調達。野生の動物を捕ったり、ヘビなんかも(^^;)。ほとんどサバイバル生活。……が面白かった。あっ、これはシベリアの自然の話ですね。

 高野さんはロシアが好きなのだから、シベリアが舞台の小説も気に入るのではないかな。

 >数学SF
 素数判定と素因数分解のできる生物。面白いアイデアですねー。そういう能力を持った人間がいたのを思い出した。その本見つけたら、また書き込みます。

   
  


ありがとうございます。 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月14日(月)16時39分18秒

みなさん、こんにちは。
臼田さん、情報どうも、ありがとうございます。
あと、管理人様、

>ノダさんの紹介ではあんなに輝いていた
>小説が、実際読んでみると、どうも違うのです。

確かに「SF英雄群像」の紹介は凄かったですね。
ところで
私は河出文庫「20世紀SF2.1950年代 初めの終わりを」買いました。
ブラッドベリやシェクリーは既読でしたが、ベスターなどは初読みです。
ああ、楽しみ、ではでは。


畸人郷例会日 投稿者:臼田惣介 投稿日: 1月14日(月)15時44分14秒

管理人さん、アレクすてさん
 畸人郷の1月例会は1月19日です。


末永昭二『貸本小説』(アスペクト)読了。 投稿者:管理人 投稿日: 1月14日(月)14時20分07秒

昭和30年代前半、貸本店という商売が成り立っていた。全盛期には全国で2万から3万軒の貸本店が営業していたという。今日のコンビニが全国で3万6000店(H9年)ということだからこれはものすごい数字である。

この貸本店の隆盛は、しかしアッという間にテレビの普及と生活行動(住郊外化に伴う職住離間、冷蔵庫の普及による買い物のまとめ買い化等)の構造的変化によって、主たる顧客である「非学生ティーンエイジャー」を根こそぎ奪われ、35年をピークに急速に衰退し、40年代に至って完全に終息したという(私も貸本屋自体は近所にあったのを記憶していますが、利用したことはなかったです。まあ小学生ですから当然です)。

考えてみるまでもなく、かかる貸本業の衰退は、実は同時期、急速に拡大したスーパーの勃興と同じ原因によるものなんですよね(サバーバン化と週末まとめ買い)。

このように僅かな期間に興り消滅した貸本店ありますから、貸本店専門に供給された所謂「貸本小説」は、資料もなくこれまでまともに調査研究されたことがなかったというのです。
「名張人外境」ご常連の末永昭二さんがお書きになった本書は、初めてこの未踏の分野に取り組まれた労作です。

取り上げられた作家は、城戸禮、宮本幹也、九鬼紫郎、園生義人、栗田信、野村敏雄、保篠龍緒、瀬戸口寅雄、井上孝、高樹純之(水野泰治)、風巻弦一、若山三郎、三橋一夫、竹森一男、鳴山草平、太田久行(堂門冬二)、太田瓢一郎(太田蘭三)、和巻耿介、南美穂(南美穂子)、萩原秀夫、中野俊介。

城戸禮、三橋一夫くらいですかね、私が知っている名前は(現役の水野泰治、堂門冬二、太田蘭三を除けば)。
彼らの、もはや顧みられることもない小説を、著者は簡潔に紹介してくれます。読むと、なかなかおもしろそう。しかしこれが曲者。

本書のスタンスは、ノダコウさんが「SF英雄群像」でアメリカのスペオペを紹介されたのといえるでしょう。
昔話をします。SF英雄群像でキャプテンフューチャーを知り、こんなおもしろいSFがあるんかと、さっそく当時出ていた銀背のキャプテフューチャー三部作を買ってきた私は愕然としたものです。ノダさんの紹介ではあんなに輝いていた小説が、実際読んでみると、どうも違うのです。

これは野田さんの紹介の筆力がすごすぎて、実作がそれに負けてしまったのですね。
末永さんの本書も、同じではないのかな。どうも紹介だけで満足していた方が無難なんではないかと思ったり。
しかし、この「貸本小説」自体は大変おもしろい本です。一読をおすすめします。


草上仁『スター・ハンドラー(上下)』(ソノラマ文庫)読了。 投稿者:管理人 投稿日: 1月13日(日)20時08分59秒

ジェリー・カーライルの日本版といえなくもない。ただしあっちは単に異星動物をつかまえて動物園に引き渡すハンターだけど、こちらはつかまえた上で馴致する異生物訓練士。ともあれスペオペであるのは間違いありません。

ひょんなことで異生物訓練士として雇ってもらえた主人公の女の子ミリの初仕事は、まだまともに飼い慣らされたことのない怪獣ヤアブの捕獲と馴致訓練です。仲間(すべておかしな連中であるのはお約束どおり)と共にボロ宇宙船で出発したミリであったが・・・

ドタバタの積み重ねで進行していくストーリーは、小ネタも(ジュヴナイルには過剰なほど)贅沢にばらまかれていて、まさに良質のスペオペとして申し分のない仕上がりになっています。

たとえば、真空球というアイデアは、気球が空気より軽いヘリウムや水素を注入して浮き上がるのに対して、球体内を<真空>で「満たす」もの。真空は水素やヘリウムより「軽い」ので、真空球はふわりと浮かぶんであります(^^;。このアイデアは個人的に大受けでした。そんな魅力的なアイデアがこれでもかと詰め込まれているので、読むのに時間のかかること(^^)。

これはメインアイデアですが、怪獣ヤアブは自分プラス素数で群を形成する特性があり、そのため素数の識別と未知数を素数に分解する演算に特化した神経系が備わっている。このヤアブの能力を、巨大数を瞬時に素数因数分解する回路として利用すれば、利用者は汎銀河暗号通信(素数から作られている)のすべてを解読できるのです。これに着目したギャングがヤアブを盗み、取り戻そうとするミリたちに、ギャングの元愛人やら演芸艦隊(笑)やらが絡んで、ストーリーはシッチャカメッチャカにすすんでいきます。そういう意味では数学SFでもあるといってもウソではありません(^^;ゞ。

スペオペであることは間違いないとしても、むしろハリー・ハリスンの書くようなスペースオペラに近い印象を受けました(特に軍隊の描き方など)。ユーモアに批評性があり、反スペオペ的スペオペとして読むこともできるわけです。
そこら辺にころがっているミリタリーなスペオペとは一線を画す、ビシッと<意志>が通った快作です!


SFでてくたあ 投稿者:管理人 投稿日: 1月13日(日)10時28分31秒

土田さん

>残雪
ってきれいな名前ですね、ペンネームでしょうか。
それにしても、5冊も訳されているんですか・・・丁度90年代前半は、私ほとんど読書ができなかった頃で、そのせいかも。

>太陽が消えちゃう
「SFでてくたあ」を見れば判る筈、と「SFの時代」を開きました。ところが、なんと100号までしか収録されてなかったんですね(しかも抄録)。これじゃあ、資料として活用できないぞ。
あとがきに、「SFでてくたあ」だけで2冊分のボリュームがあるので、とことわりが書かれてあります。この本の性格上仕方ないですね。

で、今さら気づきましたが、「SFでてくたあ」という本は出版されてなかったのだ!
本来「でてくたあ」は単独で出版さるべきものだったのです。それは当然SFM版元がしておかなければならなかった仕事だったはず。ところが、「SFでてくたあ」という本は存在しないのです。
なぜ「SFでてくたあ」を本にしない!>ハヤカワ(怒)

だいたい「SFの時代」からして、元版は奇想天外社ではありませんか。ハヤカワには出版社としての社会的責任の自覚はないのか?
ミスだらけらしい(読んだ人(複数)が怒っていたぞ)やっつけ仕事(が入ってないんだと)の「SF入門」を出すくらいなら、「SFでてくたあ」を本にしろ!といいたいです。

――というわけで、しかたがない図書館で直接SFマガジンにあたってみます。もうしばらくご猶予下さいね。

将秀獏さん

ようこそお越し下さいました(^^)。
竹島先生は、まだ1冊しか読んでません(すいません)。しかし大変おもしろかったです。たしかにメッセージ性の強い作風ですね。

>オリジナルの記憶を取り戻したクローン
というのは興味深いですね。どうやって「取り戻した」んでしょう? SF者なのでその辺の理屈付けが気になりました(^^;。
やっぱり第1巻から読まないと訳が判らないですか?

>書きつづけてほしい人でしたいまだに残念でなりません
本当にそうですね、知名度もあがり、これからという矢先でした。

竹島将さんについて、ご著書について、もっといろいろ教えていただけると嬉しいです。またのご来信をお待ちしています(^^)。


いま、帰宅しました 投稿者:管理人 投稿日: 1月12日(土)21時16分48秒

アレクすてさん

私も仕事が終わらず、行けなかったです。
また次回にでも。


管理人様、すみません 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月12日(土)18時30分52秒

皆さん、こんばんは。
今日は畸人郷例会の日ですね。
私は参加するといってましたが、参加できなくなってしまいました。
どうもすみませんでした。


古いネタですが 投稿者:将秀獏 投稿日: 1月12日(土)06時07分39秒

竹島先生の作品なら、「ファントム戦士伝説」の十、十一巻の主人公(「ファントム勇者伝説」の主人公のクローン但し複数のクローンのうちオリジナルの記憶を取り戻したクローン)が、復讐を依頼した少女に答えるシーン。心の琴線に触れるものがあったからいらいをうけたと言うシーン。
野獣舞踏会の中の「狂気の中で呼吸する者(殺人鬼)と熱狂の中で呼吸する者(主人公)の違い」
ただ助けを求める者には、冷酷なぐらい無関心、しかし生きるためにあがき続ける者の叫びには応える。(生き残るためには己の全てを賭けて、這いずっても泥をすすっても戦い抜く意思がなければ助ける価値はなしと見捨てる。但しその時点で全力で己の尊厳を賭け戦うものには命を賭して応える。)竹島作品の根底にあるポリシーと言うか、メッセージだと思います。自分はそう感じて読んでいたから主人公の悲しみに同調しつつ、敵を殲滅するシーンにカタルシスを覚え。またキャラの台詞に涙しました。そして映像関係から作家としてデビューしただけあり、文章からそのシーンをイメージしやすく、文字を読みながら映像を見ているような作品だったと私は考えます。
最も尾と書きつづけてほしい人でしたいまだに残念でなりません。


残雪(補足) 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月12日(土)00時05分40秒

残雪はツァンシュエと読みまして女性の中国現代作家です。
作品世界はカフカにも比せられ
アメリカをはじめとして各国で翻訳されているらしく
日本でも『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』『黄泥街』
『廊下に植えた林檎の木』以上、河出書房新社 『突囲表演』 文芸春秋社
の5冊の翻訳があり(全て品切れ)ます。
ぼくは読んだのは初めてでした。

敬愛する日野啓三氏は今回ぼくの読んだ「蒼老たる浮雲」を
読売新聞の書評欄で90年の「私の1冊」に選んでおり
『(前略)この中編小説は日常性の奥の、人間存在の裸形を描き出して、
現代中国にこんな作家がいたのか、と驚かされる。
土俗的で前衛的。したたかに幻想的。ベケットを連想させる才能だ。』
と評しています。
(自分がうまく表現できないので、臆面も無く日野さんの書評を引用してしまいました。
日野さんの書かれている通りだと思います)

とにかく近々森内と北野と一緒に送りますね。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


異形コレクション「マスカレード」 投稿者:管理人 投稿日: 1月11日(金)21時30分47秒

集中の高野史緒「スズダリの鐘つき男」読む。
「集合無意識<ロシア>」に絡め取られてしまう男の話(ちょっとウソ(^^;)。
傑作です!

土田さん

>読み巧者
いえ、読み誤者です(汗)。

残雪って全然知らないんですけど、ぜひ読んでみたいです(^^)。よろしくお願いします。
ベストセラーといわれても、食指は動かないんですけど、
>エンターテイメントではありません
>ストーリーはあって無いもののごとく
なんていわれると、ムラムラ読む気がわいてきますね(^^;
変な話は大好きです!


残雪 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月11日(金)01時56分50秒

残雪「蒼老たる浮雲」読了しました。
もしかすると幻想小説ではあるかもしれないけれど
とてもじゃないけどエンターテイメントではありません。
あえていうなら実験小説だが、これは意識して実験をしているわけでなく
頭の中のイメージをそのまま定着させた小説だから夢小説。
寓意とかメタファーとかをあざ笑うかのようなごった煮的雰囲気で、
ストーリーはあって無いもののごとく。
こんな猥雑でグロテスクな小説は初めてかもしれない。
日本でいえば、吉田知子の初期短編に近い気もするけれど
残雪に比較すると吉田知子は理性的な小説家になっちゃう。
言葉は平易だけれども難解です。

読み巧者の大熊さんにぜひお読みいただいて感想をお聞きしたいと思っているのですが
ご迷惑でなければ他の本と一緒に送っちゃってもいいですか?


石光真清の手記(4) 投稿者:管理人 投稿日: 1月10日(木)21時26分57秒

『誰のために』(中公文庫)読了。

三等郵便局長として小市民生活の喜びに自足することをおぼえた石光であったが、世間はそれを許してはくれない。
大正五年、みたび石光は大陸に渡り、錦州に満蒙貿易公司という会社の商品陳列館を立ち上げる。これは成功し、順風満帆に見えたが、またしても石光にアムール行きの密命が下る・・

ロシアに革命が起こったのだ。革命後のシベリア情勢の情報収集が任務である。
20年ぶりのブラゴベシチェンスクには暗い影が忍び寄っていた。革命の意義をはき違えた労働者の専横(バローズ金星シリーズに出てくる共産主義国家の描写との驚くべき類似。そういう極端な様相が革命の端緒にはやはりあったのですな)、そういうなかでアムール州ボリシェビキ指導者ムーヒンとの思想信条を越えた友情がすがすがしい。
「シベリアに合衆国を夢見た」クラスノシチョウコフやコザック大尉セミョウノフら大物が登場するなか、ついに日本軍のシベリア出兵が始まる。

石光「一体シベリア出兵の目的が何であるか、私にも判らなくなりました」
司令官大井成元は不快の色を浮かべて、「君は……何を報告に来たのかね、日本軍に忠告に来たのかね」
石光は、潔く撤兵すべきであると述べる。
「もう聴かんでもええ!」
大井司令官は顔面を真っ赤にして立ち上がった。「君は一体、誰のために働いとるんだ。ロシアのためか」

すべてを捨て、帰ってきた錦州商品陳列館は、しかし石光のいない間に莫大な負債を抱えていた!

――時代に翻弄された一人の男の半生です。シベリア好き(そんなやつおるんか)は必読の名著!


だーれが仕掛けたモリ・ミノル? 投稿者:管理人 投稿日: 1月10日(木)20時17分48秒

土田さん

>モリ・ミノル(小松左京)漫画全集
>すごい時代になったものです

本当に最近は、何が出るかわからんですね。
きっと仕掛人がいるんでしょうね。

>古本屋へ行くよりも新刊書店ですねえ
新刊書店に魅力が出てくるのはいいことですね。
古本屋に行くのは、新刊書店の品揃えに魅力がないから、という一面は確かにありますもの。
ちなみに、私も今年になって買った本(といっても3冊ですが(^^;ゞ)は、すべて新本ですよ。

Y店長
おや、谷甲州もチャチャヤンに投稿していたですか。
ちなみに、私は甲州氏のアマチュア時代の自費出版本(「甲州、春」だか冬だか)を持っています(^^)どっかにあるはずです(捨ててなければ(^^;ゞ)。

>青年人外協力隊
それ、すごくいいなまえですね(^^)。甲州氏のHPですか?


谷甲州とチャチャヤン 投稿者:Y 投稿日: 1月 9日(水)21時09分42秒

遅ればせながら「謹賀新年」。今年もよろしくお願いします。

先日谷甲州の「航空宇宙軍史」を読み返していたら、解説に
大学生時代チャチャヤングに投稿して何度か朗読された、
とありました。「を!」と思って単行本化されたショートショート集を
取り出してきましたが、ペンネームがわかりません。
……ここで尋ねようと思ったんですが、青年人外協力隊HPへ行ったら
「掲載されていない」という一文を見つけてがっかりしたのでした。

>リレー小説
「飢餓列島」は合作でしたね。ちょっと違うか……。


びっくり 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月 9日(水)01時02分41秒

小学館からモリ・ミノル(小松左京)漫画全集がでるそうです。
本当にびっくりしました。

漫画は買わない僕ですが、これは絶対に買います。
山田風太郎の「笑う肉仮面」といいすごい時代になったものです。
古本屋へ行くよりも新刊書店ですねえ。


ヘテロ読誌 投稿者:大熊宏俊 投稿日: 1月 8日(火)20時34分48秒

12月分が掲載されました。
結局去年の読了数は、68冊でした。うーむ、このペースでは、あと2100冊しか読めないぞ(T_T)。

月刊センターHPの眉村卓ショートショート、もくじは、1月「レンタル・ロボット」に切り替わっているのですが、コンテンツが12月「離れ村の話」のままなんですけど>センターさま。

眉村卓ワンダー・ティー・ルームは、着実に更新されています。Y店長の「お気に入り作家2001」が発表されています。
航空小説(ミステリ)の第1人者といえば、元航空パイロットの福本和也がいましたね。私は殆ど読んでいませんが、「謀略の航空路」というのは、そこそこ面白かったです。一匹狼のパイロットが何か(忘れましたが)の輸送を請け負って、単身日本から中東へ飛行機をとばす話。実はそこに謀略があって・・


太陽が消えちゃう 投稿者:大熊宏俊 投稿日: 1月 7日(月)20時33分46秒

土田さん

>「SF未来戦記 全艦発進せよ!」
は、リレー小説ではないようです(長篇でもない)。済みません。

>「太陽が消えちゃう」が雑誌で連載されていたとは知りませんでした
うーむ???、たしかに雑誌で読んだ気が・・。質の悪い紙だったという記憶があるので、奇想天外か面白半分かと思ったのですが・・SFイズムかも(汗)。調査いたします。判ったらご報告しますm(__)m。

ようやく石光真清の手記(4)「誰のために」に着手。
むさぼるように半分読んでしまった。嗚呼、好漢石光真清よ、何処へ往く(涙)


メールは拝受しました。 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月 6日(日)21時06分02秒

リレー小説は複数の作者が書きついで一つのストーリーを書き上げると
言う意味で書きました。

>「SF未来戦記 全艦発進せよ!」
これは頭に浮かんだんですが、長編とは思いませんでした。
(読んでないのがばれますね)
これはずいぶん年数がたってから文庫化されました。

「太陽が消えちゃう」が雑誌で連載されていたとは知りませんでした。
単行本の出版社はいんなあとりっぷです。

それにしてもペリーローダンは盲点でした。
地球最長のリレーSF小説がありましたね。
ちゃんちゃん。


あれ?? 投稿者:管理人 投稿日: 1月 6日(日)20時03分17秒

面白半分だっけか? ↓


ニアミスでした(^^) 投稿者:管理人 投稿日: 1月 6日(日)20時01分58秒

>「太陽が消えちゃう」
おお、ありましたね(^^)。奇想天外でしたっけ、雑誌で読んだという記憶はあります(内容は(汗))。単行本も出てたのですか?

リレー小説の定義が曖昧ですね。クトゥルーものみたいなのはリレー小説とはいわんのでしょうね。>競作?
となると、一本のリニアなストーリーをしりとりのように享けて書きついでいく、というのが大原則になりますか。


リレー小説(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 1月 6日(日)19時46分42秒

アレクすてさん

>「風の翼@新年会」
ほんと、いらっしゃったらよかったのに(^^)。
それでは、畸人郷でお会いしましょう。

土田さん

>SFにはリレー小説ってあったかなあと
うーん、あまり聞きませんよねえ。
ローダンはリレー小説とは言わないのでしょうか。
最近の新ファウンデーションも、リレー小説とは謳ってませんね。

昔の、光瀬龍編「SF未来戦記 全艦発進せよ!」はどうなんでしょう。もともと雑誌「丸」に連載されたものだそうですから、これはリレー小説っぽいですね。
この本は眉村さん関係書ということで(全29篇中8篇お書きになっているそうです)さる方から譲っていただけることになっていますので、たのしみです。

ある件でメールしました。よろしくお願いします。


太陽が消えちゃう 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月 6日(日)19時45分11秒

「太陽が消えちゃう」ってリレー小説でしたっけ。(鏡明、川又千秋、横田順彌)
読んだのがもう20年くらい前なので忘れちゃいました。
本もどこにあるかわかんないや。


リレー小説 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月 6日(日)16時11分17秒

「ザ・スクープ」というリレー推理小説を読んだのですが、
これは1930年にクリスティーやらクロフツやらバークリーやらセイヤーズやら
当時の人気作家がリレー形式で長編ミステリーを書き継いだものでした。
はてSFにはリレー小説ってあったかなあと頭をひねりました。
合作や同じ世界をモティーフにして競作したような例は数多あるけれども
リレー長編ってありましたっけ?

年始には大下宇陀児の「地球の屋根」という長編SFを読みましたが
あまりの戦意高揚描写にぐったりしてしまいました。
書かれたのが昭和16年から17年ごろなので、状況的にはいたしかたないのですけれど
推理小説に比べると、ジャンルの特性上そのような状況には
飲み込まれやすかったのでしょうか。

http://www.02.246.ne.jp/~pooh


「クラッシュ」 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月 5日(土)21時47分18秒

管理人様こんばんは
「風の翼@新年会」行っておけばよかったと後悔しきりです。
(でも、私は人見知りするからなあ)
でも畸人郷の例会には出ようと思ってます。(よろしくおねがいします)

河本さん
>「クラッシュ」
実は、本を持っていないのです。だから、くわしい事はわかりません。
ただ、クローネンバーグの映画は見ました。
映画の印象をいえば、機械と一体化したい人たちがついに機械と一体化できないという何か
「三島由紀夫」のような映画でした。
「エヴァ」と「クラッシュ」ですか。
その関係は私は気づきませんでした。これからクラッシュの原作本を買って読んでみる事にします。
ではでは。


「はるかなる旅路」 投稿者:管理人 投稿日: 1月 5日(土)20時27分46秒

柳生さん

どうもお疲れさまでした。
ちなみに鯱彦は、私自身は未読です(汗)。Yさんが大絶賛していたのでご紹介申し上げたのでした(^^;ゞ

ケダさん

今年もよろしくお願いします。
今年はROM者から少し進化したいと思っております。ケダ者の域には到底達しませんでしょうが、オオカミ少年程度には(嘘じゃないです、決して(^^;)。

河本さん

私も、専門書は捨てません。何度も見直したりしますから(もちろん部分的にです)。
問題は小説の類ですね、再読する事ってまずないでしょう。読み返してみたいという気持ちはあるのでストックするわけですが、はっきりいって小説は死蔵です。


横田順彌『はるかなる旅路』(大陸書房ネオファンタジー文庫)読了。
大河ショ−トショ−ト「宇宙船スロッピイ号の冒険」の第2弾で、30篇収録。いかにもこの作者らしいのどかでホンワカした調子がたのしめます。

全篇オチがつくショートショートなのですが、オチのつけかたが全部同じパターンなので、いささか退屈してくるのは否めません。どういうことかといいますと、いわゆる「語り」オチで、作中人物がオチの部分を<語って>落とすわけです。

たとえば第3話「治安不良」は――
スロッピイ号が訪れたトランという惑星は治安が非常に悪く、白昼、乗組員がトラン人の強盗に襲われて金塊を奪われてしまいます。幸い犯人は捕まり、乗組員が犯人に訊きます。
乗組員「君も大胆だね、この種の事件は夜起こるものだが、白昼堂々襲ってくるとは」
犯人「そりゃ、おれだって夜の方がいいさ。でも、この星の夜は物騒で、おちおち強盗もやってられないんだよ」
チャン、チャン!というわけです。

つまり落とし話。落語なんであります。字で書いた落語ですね。それがなんと全作品、30篇ともがそうなんです。
一般にショ−トショ−トという形式には、他に地の文で落ちるもの、描写で落とすものなどいろんなオチがあり得る筈なのに、何度も言いますが、この作品集は落語的なオチだけしかありません。

落語の場合は、もともと語りの芸でありますから、本質的に「一回的」(同じネタでも演じるたびに皆違う)という特徴があります。
つまり、顔の表情やしぐさ、語りの調子など諸々の要素が重要で、オチもそれらの合わせ技のなかの、重要ではありますが、そのなかのひとつの要素であるに過ぎません(枝雀なんてラジオでは半分も面白さは伝わりませんよね)。

しかし文字芸術である小説、就中ショ−トショ−トには、伝達手段は文字しかないわけです。合わせ技の〈束〉は、落語のそれよりずっとやせ細っています。それゆえ、文字芸術は、文字としてできる趣向の限りをつくさなければ落語にかないません。
ところが作者は、本書では「語りオチ」という形式にこだわっていますので、いきおい30篇も読まされれば、読者は単調さを覚えずにはいられない道理なのです。
「字で演ずる落語」という趣向は、私は実りある成果を生まないと思います。

ベスト7は
第5話 少年と犬
第12話 記憶喪失
第16話 大名人
第20話 もっともな理由
第23話 春の惑星
第28話 インド大魔術
第30話 ある創世記


捨てたことはないです 投稿者:河本 投稿日: 1月 5日(土)11時18分58秒

 大熊さん、土田さん
 数学の本の場合、とりあえず買っておくというのが無駄な行為ではないので気が楽に買えます。 何故かというと、すぐに読まなくても、あの関係の知識はあの本に載っているということだけが分かっていれば、いつか研究でそれが必要になれば、すぐに手にとって調べられるわけです。
 だいたい、数学の専門書なんて3ヶ月で読めれば早いほうです。たくさんある数学書で端から端まできちんと読んだ本は数えるほどしかない。

 アレクすてさん
 >「エヴァンゲリオン」
 ケダ板のあるかたとバラードの「クラッシュ」と「エヴァ」の関係について話したことがあります。
 「『クラッシュ』のコンセプトの素は、太平洋戦争の日本軍の自殺兵器において、人間が機械の一部分になっている事実にエロティシズムを感じたことだ」と何かにバラードが書いていましたが、「エヴァ」のほうも操縦者はロボットの一部と化して戦うわけです。そして、ロボット同士の闘いとは工学的に見れば「交通事故」に他ならないのですから、両者は同じ物語なのです。
 バラードも「エヴァ」の作者も……他のモビルスーツ物の作者も……、同じ原点の兵器から別の道を辿って同じ時期に……バラードの作品がカンヌで受賞したのと「エヴァ」が流行ったのはほぼ同時……同じ「エロティックな交通事故」のコンセプトに到達した、というような結論でありました。 

 


謹賀新年 投稿者:ケダ 投稿日: 1月 4日(金)22時07分40秒

あけましておめでとうございます。
管理人さま、新年早々のご挨拶をありがとうございました。
帰省していたため、ご挨拶が遅れ申し訳ございません。
あいかわらずドロドロだらだらした奴ではございますが、本年もよろしくお願い申し上げます。


わたしは4時間 投稿者:柳生 投稿日: 1月 4日(金)21時08分28秒

こんにちは。
きのうの「風の翼@新年会」では、ありがとうございました。大熊さんが、すごいゲストを次々に繰り出すので、ほんとに大宴会になりました。

これからご推薦いただいた岡田鯱彦読みます〜。


新年会 投稿者:管理人 投稿日: 1月 4日(金)14時41分51秒

いやあ、しじゅうも半ばを過ぎると、延々8時間の宴会はさすがに身にこたえますなあ。
というわけで、昨日の「風の翼」新年会たいへん愉しゅうございました。みなさまお疲れさまでした。

土田さん

いやー、昨日も本の購入と収納についてひとしきり盛り上がりました(^^)。

>するってーと、ほとんどの本を捨てなくちゃいけませんです
いえいえ、土田さんはいいんです。別格です(笑)。
ご両親ご家族の蔑視妨害恫喝にめげず屈せず、これからもいっぱい買って下さいませ!
土田さんが日記に記される、延々と連なった購入書名を見ていると、何だか胸がスカッとさせられます(^^)。

私自身はいつも、あれもほしいこれもほしい状態の中から、お金も収納場所もない私は、悩みに悩んで、泣く泣く数冊ひっこぬいてレジに行くのです。ほしい本をガマンすることほど精神に悪いことはありませんね。
私も一度くらい、何も気にせず100冊位まとめて買ってみたいです(^^;ゞ。スッとするやろなあ、でもきっとようしませんね(T_T)。

>私は1000冊分くらい年下です
おお、私の方が1000冊ようけ読んでるのか?全然そんな気がしませんね、私の読んでいるものはほとんどお読みになっているような気がします。


うへえ 投稿者:土田裕之 投稿日: 1月 3日(木)01時47分42秒

私の名前が。
怖い怖い。
するってーと、ほとんどの本を捨てなくちゃいけませんです。
まあ、いつか読むいつか読むと呪文を唱えながら死ぬのも一興かと。
(収納場所との兼ね合いをのぞけばですが、これが一番大きい悩みの種)
でも本当に読みたい本は読めるうちに読んだほうが良いと思う今日この頃です。
(私は弁当のおかずも好きなものは最後に食べる性格なので
本当に読みたい本を後回しにする傾向が強いです。はっきりいってバカです。)

大熊さんのお年を始めて伺ったような気がします。
私は1000冊分くらい年下です。


今年もよろしく! 投稿者:管理人 投稿日: 1月 2日(水)22時16分13秒

柳生さん

>日々増殖していく書物をどのように残しつつ処分するのか

先日ラジオに、桂米朝師匠が出演なさっていて、現在76才でいらっしゃるのですが、「本は読まれていますか」と言う質問に対して、「もう読めなくなってしまいました」と答えておられました。

「ふーん」と私は呟きました。
私はいま、46才です。
もし私が、米朝さんと同じように、76才で本が読めなくなってしまうとしたら、私の読書の残り時間はちょうど30年残っていることになります。

ところで、私の年間の読書量は30冊から100冊程度なんです。思いっきり甘く見つもって、これから毎年100冊読めるとしましょう。すると100冊×30年=3000冊となります。
つまり私は最大限に見積もって、あと3000冊読むことができます(あるいは3000冊しか読むことができない、もしくは、3000冊あれば足りる)。

3000冊といえば、偶然ですが、土田さんが去年購入された本の冊数と同じ数字ではないですか(^^)。
これは多いのか少ないのか、一概には言えませんが、とまれ私の生涯の読書量の残量はここに確定したわけです。
そうしましたら、とりあえず、いまわが家に未読本が何冊あるのかを調査します。もし3000冊あれば、私はもう死ぬまで、本を購入する必要がないわけです。いや簡単な加減算です。

そういうわけですから、柳生さんも一度蔵書中の未読本の冊数を数えてみてはどうですか?そうすれば生涯で購入しなければいけない冊数が決まり、蔵書スペースのマクシマムが判っているなら、何冊捨てればよいかも計算できるじゃないですか、よかったよかった。え、そんな計算したかないって、そうですかあ?

アレクすてさん

今年もよろしくお願いします。
「ディラックの海」では何やらよく判りませんが、「ディラック・シー」だと何か豪華な感じやね<それはデラックスや!
そしたら、こう寛いだ感じか?<それはリラックスだぎゃ!!(すいません、酔っぱらってまーす(^^;ゞ)


皆様、明けまして、おめでとうございます 投稿者:アレクすて 投稿日: 1月 1日(火)22時25分51秒

管理人様、皆様、こんばんは。

>管理人様、河本様
「ディラックの海」ですか。私は「ディラックの海」と聞けば、GAINAXのアニメ
「新世紀エヴァンゲリオン」をまず思い出します。オタクですなあ。
(ちなみに「ディラックの海」ってなんだかわかりません。)

>柳生様
本の管理は私も「大変だ」と思っています。以前は古本屋を利用していたのですが
最近はそれも面倒で…。
いや、グチになってしまいました、では失礼いたします。


あけましておめでとうございます 投稿者:柳生 投稿日: 1月 1日(火)14時06分49秒

今年もよろしくお願いします。

>>SFM読み返したくなっちゃいました。けど、全部捨てちゃった
日々増殖していく書物をどのように残しつつ処分するのか、いつも悩んでいます。

新年会を楽しみにしてます。


ディラックの海 投稿者:管理人 投稿日: 1月 1日(火)14時00分45秒

河本さん

>一年前のとは少し変えて
もう1年になるんですねえ、早い・・

>「ディラックの海のコヒーレントな鰯の群れ」
おお、魅力的なタイトルです(^^)。河本さん「らしい」タイトルでもありますね。
そういえば、ブリッシュ「宇宙都市」四部作にディラック通信というのが出てきましたね(>曖昧)・・超光速通信の一種だろう位の感じで読んだように思いますが、実際のことは全然わかっていません(^^;ゞ。
今年もよろしくお願いします。


謹賀新年 投稿者:管理人 投稿日: 1月 1日(火)13時38分46秒

明けましておめでとうございます。
今年も眉村卓応援サイト「とべ、クマゴロー!」をよろしくお願いいたします。

土田さん
>「昔、火星があった場所」
お世話になりますが、よろしくお願いしますm(__)m

>ミステリや冒険小説より読者層が低いため、
>編集部の判断した雰囲気の表紙にしている
おそらくそうなんでしょうね。
でも、少なくとも私の周辺の若い人たちは、圧倒的にミステリ読者なんですよね。表紙で(SFのような)工夫をしていないのにも関わらず(^^;

我々の世代が20前後の頃、ハヤカワ文庫はイラストっぽい表紙で成功したんでしょうね。しかしその頃は、こぶは前に一個しかなかったんですよね。
私は、現在のSFの表紙は、マーケティングとかそういう以前に、昔の(成功した)方針を反省もなく踏襲しているだけに過ぎないんではないかと疑います。何も考えてないんではないかと(^^;
「微視的連続感」のぬるま湯でサラリーマン仕事をしていて、マーケットの構造がすでに変化してしまっていることに気づいてないのではないでしょうか?

SF界のご意見番(笑)岡本俊弥さんが20年前と最近のSFアンケート参加者の年齢を比較して、
当時の参加世代が、そのまま持ち上がったものと推定できる
と書かれていますが、非常に示唆的です。→『SF入門』

ひょっとしたら、SFは後ろのこぶしかないのではありますまいか! ところが微視的連続感の幻想世界に囚われた供給サイドは、存在しない(あるいは存在してもきわめて小さな)前のこぶにむけて、むなしい発信を続け、その結果後ろのこぶをも細らせ続けているのでは?

あかん、私が幻想世界に入ってしもた(^^;ゞ

臼田さん

>クール・ストラッティン
お酒を飲みながら聴くのには、最高のなんばーですね(^^)
今年もよろしくお願いします。
3日は来られるんですよね?

大江さん

私も野村克也は南海時代からのファンでしたので、残念ですが、タイガースにとってはよかったのでは?
去年は一回きりしか足を運びませんでした。今年は何度も通わせてほしいですね>甲子園
今年もよろしくお願いします。


ごあいさつ 投稿者:河本 投稿日: 1月 1日(火)13時27分16秒

 あけましておめでとうございます。

 (1958^4+1082^4-255^4-64^4-2^4+1)^(1/4)年もよろしく。
 一年前のとは少し変えて、4乗根も使いました。

 >「昔、火星のあった場所」
 量子論ですか。ううむ、読まなくちゃ。
 
 僕の「コップ一杯のねこ」も量子力学をネタにしたSFなのですよね。「ディラックの海のコヒーレントな鰯の群れ」というタイトルだけは決まったSFもそういう話なのだけど、全然書けてません。(^^;) 森下さんは書けたら読みたいと仰っているのに。題名は面白そうでしょ。



(無題) 投稿者:大江十二階 投稿日: 1月 1日(火)00時02分34秒

あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い致します。

http://www.interq.or.jp/mercury/syundei/


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