【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2002年7月)


見てなかったけど、今日は勝ったの? 投稿者:管理人 投稿日: 7月30日(火)21時39分15秒

旭堂南湖さん
どうもお疲れさまでした。たっぷり堪能させていただきました。ありがとうございました。

>SF講談
いいですねえ(^^) ぜひチャレンジしていただきたいです。
講談って、案外間口が広いというか、なんでも講談化できるものなんですね。私のイメージが硬直していただけかも知れませんが、先日は認識を改めさせられた気がします。
そういう意味ではSF講談ってのは面白いかもですね。

原田実さん
わざわざお立ち寄り下さってありがとうございます。
原田さんのコンテンツ、少しずつ読ませていただいています。感想も書かせていただきますね。
またよろしくお願いいたします。


28日は楽しかったです 投稿者:原田 実 投稿日: 7月30日(火)14時20分31秒

管理人様、
南湖師匠、
講談も飲み会も本当に面白かった。
とりあえず、挨拶およびお礼まで、また、次の機会にはよろしくお願い申し上げます。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


>大熊さん 投稿者:旭堂南湖 投稿日: 7月29日(月)23時26分14秒

先日はご来場有難うございました。お陰様で大入り満員になりました。乱歩の命日に皆さんに聞いていただくことが出来まして、講釈師としては非常に嬉しいです。
芦辺先生がSF作家の協会にも入られたそうで、今後はSFものの講談にもチャレンジしたいなあと思っております。また、次回も是非よろしくお願い申し上げます。
>アレクすてさん
ご来場、そして、打ち上げも有難うございました。また、次回も是非よろしくお願い申し上げます。


大盛況 投稿者:管理人 投稿日: 7月29日(月)20時58分21秒

昨日は南湖さんの探偵講談の会。前回同様の大盛況大入りでした。しかも今回は、なんとCD化のための録音もあったりして、探偵講談、まさに順風満帆という感じで、嬉しい限りでありました(^^)。
今回はまず「江戸川乱歩一代記」より「乱歩と神田伯龍」。これは芦辺拓さんの作。明智小五郎のモデルとなった講談師神田伯龍が「江戸川乱歩一代記」の講談化の許可をもらいに土蔵を訪れる場面から始まります。
これが実に面白い(^^) あっと驚く最終場面まで息つく暇を与えません。芦辺さんの「異形」作品に通ずる講談とは思えない幻想的な作品に仕上がっていました。
つづく「講談 猟奇王」は、ガロで一世を風靡したという川崎ゆきお原作の講談化。私は原作を知りませんが、大変おもしろかった。あとの芦辺さんと南湖さんの対談で、マンガを講談化することの難しさを話しておられましたが、たしかに2段飛びで階段を駆け上がるような感じでした。が、それがまた独特のテンポがあってよかった。

上の2本を収めたCDは近日中に発売の予定とのこと。またお知らせしますのでぜひ買っていただいて、探偵講談の面白さを味わっていただきたいと思います。

さて、講談の後は、恒例の打ち上げオフ会。おもにフクさんと、昔のミステリ(SF)読者と今のミステリ(SF)読者では、ミステリ(SF)に求めているものが変わってしまっているのではないか、といった話とか。

そうそう、市民の古代研究会代表の原田実さんがいらっしゃっていてビックリ。
私は原田さんの著書『幻想の荒覇吐秘史―『東日流外三郡誌』の泥濘―』で、『東日流外三郡誌』が偽書であることを納得させられたのですよ>河本さん
いろいろお話を伺うことができ、とても貴重な時間でした。できればもっとお話を伺いたかったです。#私は本格ミステリ作家としての古田さんは大好きです(^^;ゞ。
HPも面白そう。ゆっくり拝見させていただくつもり。

アレクすてさんとはまたもや席が離れてしまいましたけど、マクドで喋ったからまあよしとしましょう(^^;


佐藤哲也 投稿者:管理人 投稿日: 7月28日(日)01時27分42秒

「妻の帝国」(ハヤカワJコレクション)読了。
文学賞級の傑作だと思う。


幻影忌公演「探偵講談、乱歩を読む」 投稿者:管理人 投稿日: 7月27日(土)13時31分33秒

アレクすてさん
それでは5時半に旭屋にて。
マクドで腹ごしらえをして行きましょう(^^)

乱歩講談にいらっしゃる方で大宴会参加希望の方は、終了後会場に残っていて下さい。


いよいよ、南湖さんの講談の会が 投稿者:アレクすて 投稿日: 7月27日(土)01時46分06秒

明後日実施されるわけですが、どうしましょう?
待ち合わせていただけるでしょうか?
旭屋の前がいいのですが。
ではでは。


どーなつ 投稿者:管理人 投稿日: 7月26日(金)21時09分16秒

これはまたユニークなSF世界です!
この独特の作品世界は、作者の中では整合性がある世界なのだろうけど、旧来の小説の伝統的な約束事にとらわれない書き方なので、非常に判りにくいのですが、逆に感覚的には非常によく「判る」、あるいは「感じる」(「見る」)ことができる。

「字で書いたマンガ」という表現がありますが、その伝でいうと、これはたぶん「字で書いた絵画」なのです。
たとえば、ゴッホの描く「ひまわり」――。どこにでもあるひまわりという静物を描いて、ゴッホの筆致は、旧来の手法(約束事)にとらわれない、ゴッホ流としかいいようがないものです。
このときわれわれは、リアルな静物としてのひまわりを観賞しているのではなく、いわば「見えている」ひまわりを起点として、見えない部分まで、すなわち「ゴッホの世界」そのものを鑑賞しているはずです。つまりわれわれはゴッホの絵を見るとき、そういうゴッホの「感覚」を鑑賞しているのだといえます。

同様な事態が本篇にもいえるように思います。たぶん作者は、身近な世界を描いているのです。作者の目に映っているこの世界を、しかし旧来の手法(小説的約束事)にとらわれない、北野勇作流としかいようがない表現力をもって描いている。本篇を通じて作者は何をいいたいのでもなく、ただ作者が見ている世界を描いているのであって、かかる「北野勇作の世界」あるいはその「感覚」を鑑賞すればいいのだと思います(その意味で牧野信一の筆法に近いものです。いやむしろその錯綜とした世界は、案外ウィリアム・バロウズに似ている?)。

しかもこの世界に配置された人工知熊、アメフラシ、あたま山等のガジェットは具象的鮮明なのですが、それらの関係性が独特なため、読者の目にはほとんど抽象画のように見える。それが上述のわかりにくさに繋がるのですが、そのわかりにくさは別に判らなくてもいいのだと思う。
なぜなら、作者が現実に生きている世界は、当然われわれ読者の生きている世界につながっていますから、そういう世界を根拠として提出された小説世界が、見た目いかに判りにくかろうと、根源的にわれわれには「判って」いるはずだから。具体的にはみえにくいにせよ、読者は、この小説世界から、何かありありとした「確かさ」を、いわば根源的な生の真相を、受け取らないではいられないのです。その辺が、何かよく判らないながらも、この本が読者を共感させ、惹きつける所以なのではないでしょうか。はじめに書いた「判らないけど、よく判る」というのはそういう意味です。(7/27追加)
ともあれ絵画を鑑賞するように、ゴッホの「感覚」を楽しむように、作者の「感覚」を読んで楽しめばいいのだと思います。
編集済


連夜のサヨナラ(涙) 投稿者:管理人 投稿日: 7月25日(木)22時14分59秒

わざわざ同点にさせておいて、うっちゃるなんて、すごい演出だ(^^;

河本さん
>大阪オフ
やりましょう、やりましょう!

ひょっとしたら8月、東京見物に行くかもしれません。

いま、北野勇作『どーなつ』と古井由吉『山躁賦』を併読中。←「奇跡の大河」は?「満州安寧飯店」は?「現象学」は?(^^;ゞ

<BGM>カリフォルニア・シャワー/渡辺貞夫


オフ 投稿者:河本 投稿日: 7月25日(木)17時24分45秒

 大熊さん
 お暑うございます。夏ばてしてません?
 大阪に比べればこちらは全然ましなのでしょうね。>昨年の大阪オフの暑さを思えば
 
 夏になると元気になって旅行の計画などを立てているのですが、あせってすぐ行かずに少し涼しくなってから行こうと思っています。

 大阪、新潟、それとデンマークの予定です。
 オフしてくださいね〜。>大阪方面の友人に声かけているところ
    


ニアミスでしたね 投稿者:管理人 投稿日: 7月23日(火)01時57分41秒

大江さん

ご報告ありがとうございました。
私は今、気が付きました(今頃夕刊を読んでいます)。
写真の、眉村先生のお顔が、おだやかになっていてよかったです。安心しました。


あの人この町 投稿者:管理人 投稿日: 7月23日(火)01時44分38秒

読売新聞7月22日付夕刊の1面と3面に、眉村さんが登場されています(>「あの人この町」)
「妻と歩んだ阿倍野・阪南団地」という見出しの構成記事です。


眉村卓先生の記事を読みました。 投稿者:大江十二階 投稿日: 7月23日(火)00時29分30秒

今日(22日)、読売新聞の夕刊で、眉村卓先生の特集を読みました。
「ねらわれた学園」や「謎の転校生」が、阿倍野の阪南団地が舞台だったとは知りませんでした。
先生は、阪南町の辺りに住んでおられたんですね。数年前、一時私もその辺に住んでました。御堂筋線の南田辺で先生のお顔を拝見したのは、その頃のことでした。目撃してもちっともおかしくない位置関係だったんですね。

http://www.interq.or.jp/mercury/syundei/


名探偵ナンコ 投稿者:管理人 投稿日: 7月22日(月)20時48分03秒

旭堂南湖さん

>名探偵ナンコ
いよいよ今度の日曜日ですね。私はちゃんとスケジュールあけて、出撃準備完了してますよ(^^)
前回以上に、盛会になればいいですね。

ところで、27日の土曜は乱歩の生誕地・名張で幻影忌公演が決まったんですね→出演予定
探偵講談の輪がどんどん広がっていきますね。嬉しいですね。
名張へはよう行きませんが、こちらも盛会でありますよう、お祈りいたします。

――という次第で、みなさん探偵講談に行きませんか?おもしろいですよ。興味のある方はぜひお越し下さい。「名探偵ナンコ」のあとは、「打ち上げ」を兼ねた探偵講談を応援するサイトの「合同オフ会」になるはずですので、講談をきいた後はお酒を飲んで歓談いたしましょう。私が幹事ですからどうぞ安心して(笑)お気軽にご参加下さい(^^)


大乱歩の命日 投稿者:旭堂南湖 投稿日: 7月22日(月)00時05分30秒

いつもお世話になっております。好男子です。7/28(日)に、『第六回 名探偵ナンコ』ーよみがえれ!探偵講談ー*江戸川乱歩&川崎ゆきお&芦辺拓*というイベントをやります。今回の目玉は芦辺拓先生の初の講談作品と傑作漫画「猟奇王」の講談化です。
会場/Team火の車稽古場「デジタルエイト(旧関西テレビ)地下一階」(JR大阪駅・地下鉄梅田駅下車徒歩十五分程/北区西天満6-5-17)
開場/6:00 開演/6:30
料金/1500円 
出演/旭堂南湖「講談 猟奇王」(原作・川崎ゆきお)、「江戸川乱歩一代記・乱歩と神田伯龍」(作・芦辺拓)
ゲスト・芦辺拓(作家)「対談・探偵講談と探偵小説あれこれ」

芦辺拓『殺人喜劇の13人』(東京創元社)の中に、このような一節があります。

A5判の表紙絵に目が止まった・・川崎ゆきお著『猟奇王』。(中略)版元は大阪で情報誌を出すプレイガイドジャーナル社。その前々年いしいひさいちを売り出した同社が、この処女作品集の刊行に踏み切ったのは、「幻影城」が第五回新人賞の募集もろとも雲散霧消した夏のこと……しょうことなしに一夏この本を読み返し、ついには巻末リストを頼りに他作品の掲載誌を漁り歩きさえしたのだっけ。
 まあ探偵小説好きなら御覧じろ、この作者(何せ、私立探偵の通信教育修了生ときている)の禿びたようなペン先から紡ぎ出される、世にも妙テコな画と科白の数々を。

大乱歩の命日です。是非お越し下さります様よろしくお願い申し上げます。

http://www16.u-page.so-net.ne.jp/bc5/nanko/


「水心、魚心」 投稿者:管理人 投稿日: 7月21日(日)18時46分42秒

バリー・N・マルツバーグ「水心、魚心」(アシモフ他編『バレンタイン14の恐怖』所収)を読む。
この話を読むためだけに買ったのに、、、イマイチでした。期待が高すぎたのか。
掲載誌情報がないのですが、いかにもプレイボーイ誌やエスカイヤ誌に載っていそうな言葉オチのショートショート。洒落ているが毒ナシ。
ああマルツバーグ読みたいなあ。ここを見ると、案外たくさん翻訳されているんですよね。短編集にまとめて出してくれませんか。


なにもしてない 投稿者:管理人 投稿日: 7月21日(日)17時33分21秒

笙野頼子『なにもしていない』(講談社)読了。
中篇を二篇収録。
いずれも主人公の女性と母親の間の、距離を取れない関係が重要なモチーフとなっている。
表題作では、主人公が接触性湿疹を放置して症状を悪化させ、やむなく医者を訪れる。そしてようやく治りかけた頃、父親が出張するので、精神的に不安定な母親に付き添うため、故郷に帰る。母親に付き添わねばならないというのは、反面主人公の強迫観念の気味もある。

「イセ市ハルチ」では、キョートに住む主人公の女性が、お盆で故郷のイセ市ハルチに帰省する。なぜ伊勢市ではなくイセ市ハルチなのか、それは主人公が列車に乗ったとき、故郷の「内実」を記憶喪失してしまったから。イセ市というコトバの骨格は残っているのだが、その内実、具体的な内容がすっぽり抜け落ちてしまったからだ。記憶喪失が一種本能的な防衛規制であったことが次第に明らかになる。主人公にとって故郷は運命的に引き寄せられてしまうにせよ、そこから脱出することでアイデンティティを確保できるというような、二律背反的な場所。最後の墓参りの場面で、主人公は真相に気づくが、一旦気づいてしまっては、主人公のアイデンティティは引き裂かれるばかりだ。それゆえ「明日また何もかも忘れるかもしれなかった」(215p)。

「イセ市ハルチ」の方が筋が通っていて格段に面白い、というか判りやすい。著者の作品は初めてだったが、すべてこういうモチーフ(私小説風の家族関係の幻想化)なんだろうか?
実はもっとユーモラスな作風を想像していました。
編集済


海を見る人 投稿者:管理人 投稿日: 7月20日(土)17時08分45秒

小林泰三『海を見る人』(ハヤカワJコレクション)読了。

ハードSF作品集。どれも粒よりの傑作集。

「時計の中のレンズ」
「視覚的な高低差にかかわらず(・・・)ふたつの世界はどの場所も同じ高さなのだ」
という設定がすごい! 計算したらそうなるんでしょうね、フシギフシギ(^^)
「リングワールド」と「階層宇宙」を足して「冒険活劇」を引いたような話(^^;。これは長篇の一部でしょう。

「独裁者の掟」
「ファウンデーション」を彷彿とさせるマキャベルリ的権謀術数の物語。

「天獄と地国」
これはたぶん(リングワールド型とは違って)下部に屋根があるダイソン球に覆われた世界で、ダイソン球の外側の人間には内側の惑星本体に達する術がない世界の物語なんだと思う。全然説明がない。読めば自明ということか。

「キャッシュ」
イーガン的アイデアに挑戦した傑作。
本集のベスト作品。

「母と子と渦を旋る冒険」
意識を有した有機的な宇宙観測機械の、冒険と帰還の物語。本書では珍しく従来の<小林泰三風>のタッチで書かれている。

「海を見る人」
端正な「よくできた」物語。ヤング的という評言をどこかで見かけたが、全く正反対ではないか?
ヤングはストーリーのために設定するんだけど、本篇は設定(アイデア)のためにストーリーが考えられたのに間違いない! 結果として似通った作品世界になってしまったにせよ。

「門」
翻訳して「アナログ誌」に持ち込んだら、一発で採用されるだろう。そう思えるほど、いわゆるジャンルSF短篇の香りに満ちている。「キャッシュ」と並ぶ傑作。

著者の本としては珍しく、謎はすべて解明解釈されているわけではない。解明されずそのままにしておかれた謎が随所に残されている。もっとも「計算すれば自明でしょ」という作者の声が聞こえないわけではないけど(^^;ゞ
そういう意味で、作者があとがきで述べているように、構造的には「ファンタジー」なのかも知れない。そのような謎をそういう世界なのだとアプリオリに受け入れてしまえば。


ムリ、ムラ、ムダをなくそう 投稿者:管理人 投稿日: 7月20日(土)15時10分36秒

アレクすてさん>了解です。

新田義弘『現象学とは何か』(講談社学術文庫)読み始めた。20年間積読だった本(^^;ゞ

小林泰三『海を見る人』は順調に消化して、残るは「門」1篇のみ。いままでの所では「キャッシュ」という作品がベスト。イーガン的アイデアに挑戦した傑作。

読み終わったら、次は笙野頼子『なにもしてない』の予定。
「奇跡の大河」とか「満州安寧飯店」が途中で止まっているので、早く消化しなければいけないんですが、ツタヤが2本180円というので、衝動的にいっぱい借りちゃったしなあ(−−;

しかし最近ツタヤでは、こういうセールが多く、いっぱい借りてしまうのですが、必ず何本かは期限までに見きれず返却してしまうことになる。ムダなことをしてるなあ。


7月28日は、 投稿者:アレクすて 投稿日: 7月19日(金)00時06分01秒

いこうと思ってますが、なにせ1週間先の話ですし、
2、3日前に連絡と言う事でどうでしょうか?
でゃでは。


今日もきっと負けたんだろう 投稿者:管理人 投稿日: 7月18日(木)21時22分58秒

途中で切っちゃったから確認していませんが(−−)

アレクすてさん
夏風邪は長引きますね。お気をつけ下さい。

>小松左京マガジン6号買われたのですか?
畸人郷に、お借りしていた3巻、4巻と、私が買った5巻を持って行ったんですが・・・。
持って帰るのも何なので、某美少年の方に押しつけちゃいました(^^;
7月28日の探偵講談はどうなさいますか?
いらっしゃるのなら、6巻持参しますが。

>フッサールをお読みになっているのですか
いや、矢吹駆シリーズを読むために予習しているんです(ウソです)。
フッサールというか現象学は面白いです(^^)
独断と偏見でいえば、現象学は「世界」とは何かを問うもので、しかもあらゆる近代科学の後ろに回り込んで当の個別科学を活性化させるものです(私が専攻した社会学では特に大きな流れを形成していますし、精神医学や心理学でもそうですね)。
つまり、まるでSFと同じなんです(←ホントか)
いや本当はなーんも判っちゃいないんですけどね(^^;ゞ


(無題) 投稿者:アレクすて 投稿日: 7月18日(木)01時02分07秒

すみません。夏風邪を引いておりまして、畸人境にもいけず、書き込みもできませんでした。どうもすみません。
小松左京マガジン6号買われたのですか?うらやましいです。
(僕は、大阪へはずっといってません)
ところで、フッサールをお読みになっているのですか?
現象学は笠井潔氏の「矢吹駆シリーズ」でしか知らないウツケモノですので、御教授いただければ幸いです。
ではでは。


がーん!! 投稿者:管理人 投稿日: 7月17日(水)21時03分16秒

バルデス打たれた(泣)


トレーン・ナイト 投稿者:管理人 投稿日: 7月17日(水)20時45分51秒

木田元『現象学』(岩波新書)のフッサールを取り上げた部分(T〜V)を20数年ぶりに読み返してみる。後期の解釈が↓の本とは違いますね。難解さに専門家も手探りなのか(^^;。

さて今日はコルトレーン35回忌
恒例トレーン・ナイト、今年のテーマは1961年11月ヴィレッジヴァンガードのライブ諸盤。
まずはドルフィーが頑張っている「ジ・アザー・ヴィレッジ・ヴァンガード・テープス」。あと「インプレッションズ」、「コルトレーン・ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」の予定。

さあ聴くぞ、と思ったら、阪神逆転しましたがな(^^)。しゃあない、試合終了まで見てからだナ(^^;ゞ


フッサール 投稿者:管理人 投稿日: 7月16日(火)21時32分28秒

斎藤慶典『フッサール 起源への哲学』(講談社選書メチエ)読了。
「世界が現象する」とはどういうことなのか。フッサールの問題系に気鋭の哲学者が挑む。驚きに満ちた「現象学」解読の、そしてフッサール解体の試み。←表紙惹句(^^;

フッサールは、前期、中期、後期とどんどん変貌していった。そして未完だった。独特の用語の意味する内容も前後かなり変化している。大方のフッサール解説書は、だから端から通観を諦め、前・中は軽く流し、後期に的を絞ったものが多いように思う。本書では前期、中期、後期を断絶ではなく、連続として捉え、どうして変わって行かねばならなかったかに焦点を当てて一見矛盾にも見えなくはないフッサールの言説を一生懸命連続的に理解しようと悪戦苦闘している。そしてその延長線上にフッサールが赴こうとしたかも知れない地点を遠望しようとしている。
――ということが、なんとなく、うすぼんやりと、霧のかなたに、見えるような気が、しないでもない(^^;ゞ
もういっぺん読んでみよう。


『薔薇のざわめき』 投稿者:管理人 投稿日: 7月14日(日)19時48分25秒

丸山健二『薔薇のざわめき』(角川文庫)読了。典型的丸山健二ワールドの4篇を収録。

「薔薇のざわめき」>日曜日、10時に公園にやってきてベンチに座った初老の男の前を、時間が通り過ぎていく。彼は配達される筈の電報を妻が持ってきてくれるのを待っている。妻は現れない。男の前を事件ともいえない出来事が去来し、過去がやってきて、彼の半生を照らし返す。

「僕たちの休日」>都会に出てきて共同生活している4人の若者が、休日、プールにやってくる。時間は流れ、女を引っかけようとしたりするが、結局何も起こらない。ひとりが病気になる。夕方が来てアパートに帰るために電車に乗り込む。
「休日は終わった。それはいつもの休日と変わらなかった。」(104p)

「血と水の匂い」>山の村に中学教師で赴任している主人公は、村の宿屋の主人に鴨撃ちに誘われてボートに乗る。ボートには宿の泊まり客とボートを運転している大男が乗っている。大男は使用人のようだ(書かれてないが村八分的状況にあるようだ)。獲物は殆どなく、昼過ぎ、主人公は帰って眠る。夜、泊まり客が酔って橋から落ち、大けがをする。輸血の血液が足りず、大男も献血に現れるが・・・

「解き放たれて」>10年間食事も削って働きに働き、会社から借金をして開発地のモデルハウスを手に入れた主人公の若者だったが、もう3日も無断欠勤している。朝から縁側に座っている。時間は流れ、彼の前を出来事ともいえない出来事が過ぎ去っていく。そして日が暮れる。……

中篇の「解き放たれて」が一等よい。他の作品もそうだが、一見何事もない一日の流れに、とてつもない緊張感と、目的のない暴力が吹き出し口を見つけあぐねて渦巻いている。


文藝春秋 投稿者:管理人 投稿日: 7月14日(日)11時15分51秒

Yさん
>(いりますか?)
あー、昨日買っちゃいましたよー(T_T)

というわけで、「闘病の妻へ 一七七八の短い物語――たった一人の読者≠フために書き続けた五年間」(文藝春秋8月号)読みました。
印刷会社のスタンスについては、「事務処理上の問題」と言うよりも、単純に担当の女子社員の個人性に帰着するのではないかという気がします。前の担当の方は、私へも律儀に情報を送ってくれていたのに、新しい方からは殆どなかったので、そういうことに「自発的に気を回せる」人じゃなかったということではないのでしょうか、よく判りませんが。

昨日は「畸人郷」例会で、久しぶりに梅田へ出たので、ジュンク堂へ立ち寄り、ようやく「小松左京マガジン」第6号入手するを得ました。編集長インタビューは石川喬司さん。おお、森下一仁さんの短篇が載っていますねー(^^)。


文藝春秋8月号 投稿者:Y 投稿日: 7月13日(土)11時52分13秒

も確認しました。(いりますか?)
「闘病の妻へ 一七七八の短い物語」です。

こうやって普段買わない雑誌を買ってみるのもおもしろいですね。
文春はちょっとハイソなおじさん向きなんだろうか。新潮はもろに
おじさんで、そこが好きだったりしますが。


眉村卓さん情報 投稿者:管理人 投稿日: 7月11日(木)21時20分44秒

すでにトップページに掲示していますが、朝日新聞7月8日付夕刊に、眉村さんのエッセイ「一日一編 妻にあてた物語」が掲載されました。

また、「婦人公論」7月22日号に、眉村さんへのインタビューを構成した記事、「妻に捧げた1778篇のショートショート たった一人のための連載が終わった夜」が掲載されました(Yさんからコピーを送っていただきました)。
奥様の誕生日に、赤いバラを年齢の数だけ贈り続け、54歳の誕生日の時に、「ありがとう、もうせんといて」と言われたエピソードは、私も初見でした。
奥様とお葬式の相談をする極限的な場面は、なんかもう、すごいなあ、と思うほかありませんでした。
この記事は、とてもいいです。(表紙は引いてしまいますが(^^;そこは何とか克服して)ぜひ立ち読みなりしていただきたいと思います。

小林泰三『海を見る人』読み始めました。
昨日は「時計の中のレンズ」、今日は「独裁者の掟」を読んだ。
前者は「リングワールド」と「階層宇宙」を足して「冒険活劇」を引いたような話(^^;。これは長篇の一部でしょう。
後者は「ファウンデーション」を彷彿とさせるマキャベルリ的権謀術数の物語。
もったいないので、日課一日一話で読むつもり。


探偵講談 投稿者:管理人 投稿日: 7月 8日(月)22時09分14秒

なんとなくな人さん

はじめまして。さっそくお知らせありがとうございました。チェックしてみます。
また何かありましたら、よろしくお願いしますm(_ _)m  


さて、旭堂南湖さんから、『第六回 名探偵ナンコ』のDMが届きました。宣伝のため以下掲載します。

 ――――――――――

暑い季節になりました。体が溶け出して来ました。大変です。
さて名探偵です。今回の目玉のまず一つ目。芦辺先生による書き下ろし講談です。先日の初演では大好評でした。
乱歩ファンも、乱歩をそれ程知らない方も大満足のすごい物語です。

もう一つの目玉が「講談・猟奇王」。関西サブカルチャーの雄、川崎先生の名作漫画「猟奇王」を講談化します。これは必聴です。涙、涙の物語。ハンカチをご用意下さい……。

というわけで是非是非お越しください。
前回は史上最高の大入りでしたが今回はその上を狙いたいと思います。来られる時は是非お友達をお誘い下さいませ。(友達を講談会に誘うなんて、とても恥ずかしいでしょうが頑張って下さいね!)
皆さんがお一人づつ連れてくると観客数が倍になります。名付けまして「目指せ!ねずみ講大作戦」です。宣伝よろしくお願いします。

7/28(日)『第六回 名探偵ナンコ』ーよみがえれ!探偵講談ー*江戸川乱歩&川崎ゆきお* 
会場/Team火の車稽古場「デジタルエイト(旧関西テレビ)地下一階」(JR大阪駅・地下鉄梅田駅下車徒歩十五分程/北区西天満6-5-17)
開場/6:00 開演/6:30 料金/1500円
出演/旭堂南湖「講談 猟奇王」(原作・川崎ゆきお)、「江戸川乱歩一代記・乱歩と神田伯龍」(作・芦辺拓) 
ゲスト・芦辺拓「対談・探偵講談と探偵小説あれこれ」

 ――――――――――

以上です。詳しくは南湖さんのHP正直南湖の「出演予定」をご覧下さい。
私も、及ばずながら、「ねずみ講大作戦」(笑)に協賛したいと思います。
アレクすてさん、一緒に行きましょうね(^^)
蜆川さん(見てくれてますか)もどうですか? 日曜日はお仕事でむずかしいでしょうか、、、

興味を持たれた方、ぜひお運び下さい。講談、面白いですよ(^^)


朝日新聞の件 投稿者:なんとなくな人 投稿日: 7月 8日(月)17時13分39秒

朝日新聞、関西では、7/8(月)の夕刊11面に掲載されています。


暫定版 投稿者:管理人 投稿日: 7月 7日(日)23時48分21秒

眉村卓著書リスト(エッセイ他)暫定版を作りました。とりあえず公開します。間違い等発見されましたら、ご連絡下さい。


横井くにえさん 投稿者:管理人 投稿日: 7月 6日(土)20時10分25秒

今日、昼2時からABCラジオで、「ばんばんのフォークてんこ盛り」という2時間半の特番がありました。
題名どおり70年代〜80年代のフォーク・ニューミュージックの特集、進行役がばんばひろふみさんだったので、期待して聴きました。
内容は、実は期待したほどではなかったのですが、アシスタントが、なんと横井くにえさんでびっくり! 電話出演した谷村進司さんもびっくりされてましたな。
ヤンタンで、たしか斎藤努さんと土曜日担当でしたね、20数年ぶりに声を聞いた。当時のセクシーというかハスキーな声は健在でした(^^) もう50代だろうに、声は昔のまま。しかも昔より知的な感じ(当然か)。いや、聴いててよかった。

土田さん
「兎」は初期作品だからか、生々しくて金井作品の中では苦手な方です。「プラトン的恋愛」がわたし的には一番好きですね。

今日の収穫
眉村卓『還らざる城』(旺文社文庫)
この作品は、旺文社の学習雑誌に連載されたのをバラして製本して持っていたのですが、数年前引っ越しの際に紛失してしまったのです。よかったよかった。

ぱらぱらめくって、稲田青年とかカラリンコとか、登場人物の名前をいまだに覚えているのがふしぎ。若い頃の記憶ってすごいですね。先日読んだ「傀儡后」の登場人物の名前すら、もう思い出せないと言うのに(T_T)


笙野頼子つづき 投稿者:土田裕之 投稿日: 7月 6日(土)09時52分51秒

>それでは「なにもしていない」から読んでみますね(^^)
ぼくが読んだのは「居場所も無かった」「なにもしてない」の2冊ですので、
最良の選択かどうかはわかりません。
著作がそれなりに出ている人ですからもっと面白いのがあるんじゃないかと思います。

「兎」は読んでいるはずだけど金井美恵子は記憶にない・・。
柾悟郎は短編すら読んだことがありません。

ちなみに牧野修は「ビヨンド・ザ・ビヨンド」だけだったりして・・


Yさん 投稿者:管理人 投稿日: 7月 5日(金)20時54分20秒

「婦人公論」、コピー取れますか?
もし取れるのでしたら、送って下さいませんか?


笙野頼子(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 7月 5日(金)20時49分49秒

土田さん

笙野頼子は、前から気になっている作家なんですが、何から読んだらいいのかよく判らず、躊躇していました。
それでは「なにもしていない」から読んでみますね(^^)

>生物学的に違うからなのか
というのはよく判ります。私の場合は、津島佑子にそれを感じます。
吉田知子や金井美恵子は、違和感なく読めるんですけどね(^^;

柾悟郎の新作は知りませんでした。久しぶりですね。
私自身はSFMで何本か読んだだけで、「ヴィーナスシティ」も積読のまま(汗)


(無題) 投稿者:Y 投稿日: 7月 5日(金)20時34分15秒

あ、朝日新聞は近日中に調査しますが、関西版だと不可能ですね……。


婦人公論 投稿者:Y 投稿日: 7月 5日(金)20時33分15秒

見ました。「かけがえのない人を喪うとき」というテーマ特集号です。
(7/22日号)改めてまとまった形でこれまでのことを読むと
全くの他人である私も胸を打たれます。他の方の記事も同様でした。
(高木ブーさんなど)

「海を見る人」いいですよー。


笙野頼子 投稿者:土田裕之 投稿日: 7月 5日(金)02時12分25秒

笙野頼子の「なにもしてない」を読了しました。
読んだのはまだ2冊目ですが、どちらもかなり変です。
でも魅力的。ニューウェーブSFにも近しいものがありますので、
もしお読みでなければこの人の本は大熊さんにはお勧めしたいですね。

笙野頼子、多和田葉子、小川洋子と、近年の女性作家には気になる人が多いです。
でも生物学的に違うからなのか、
女性作家の書いたものはかすかながらもどこか違和感めいたものを感じてしまうことが
多いです。

ところで柾悟郎氏が久々に本を出されたようですね。


「傀儡后」読了 投稿者:管理人 投稿日: 7月 4日(木)21時28分11秒

牧野修『傀儡后』(ハヤカワSFシリーズJコレクション)読了。
牧野修の長篇ははじめてでしたが、とても面白かったです。

舞台はこの世界ではない別の世界の大阪、歴史がほんの僅か違っているその大阪に、20年前壊滅的な隕石が落下し、45億年間地球の内部で眠っていた何かが目覚めはじめる・・・

SFというよりもファンタジーですね。なぜなら麗腐病とかネイキッド・スキンとか、ターン・スキンいったガジェットに裏付けがなく(別の世界の話なんだからこの世界での裏付けはもちろんなくていいのですが、だからこそこの作品はファンタジーなのです)、著者の恣意のまま物語は進んでいきます。

「太陽の簒奪者」が過不足ないSFだったのに対して、本書はSFとしてはあまりにも過剰です。著者の趣味に淫しているともうしましょうか(^^;。なぜ「傀儡后」なんでしょうか? だれがなぜ、どうしてそう命名したのでしょうか? 全く判りません。読者はただ、傀儡后なんだ、と自らを納得させるばかりです。なぜライックラー将軍はボンデージファッションに身を包み、ピンヒールを履いているのか、理由は明示されていません。ていうか著者がそう描きたかったんだろうな、と推測するだけです。

で、だから駄目だと言っているのではありません。そうした著者の趣味、嗜好を前面に押し出すことで、本書は異様なまでに吸引力のある濃密な小説世界を現前させるのに成功しているのです。そういう意味では川又千秋と似ています。

森下一仁さんが、乱歩、夢野久作、沼正三といった日本独自のSFの最前線と位置づけたいと評しておられますが、けだしその通りです。私は国枝史郎もそれに加えたい。なぜなら本書のバカバカしいまでの荒唐無稽さ、小説としてはいささか乱暴な、御都合主義といってもいい作り方に、そう感じました。

「太陽の簒奪者」とはあらゆる面で正反対の作風ですが、負けず劣らず面白い小説でした。唯一不満は、大阪が舞台なのに、大阪弁を喋る登場人物が一人だけだったこと。なぜ、全部大阪弁にしなかったんやろ?


「傀儡后」読み始めた 投稿者:管理人 投稿日: 7月 3日(水)21時36分12秒

月刊センターHP更新されています。
眉村さんの今月のショートショートは「居眠り」

「小松左京マガジン」5巻ネタ>
座談会『「題名のない番組」ふたたび』(桂米朝/小松左京/菊地美智子/本田粛正/かんべむさし/堀晃)
3巻の小松、米朝対談「上方大衆芸能裏面史〈戦後篇〉」で、小松さんと米朝さんがパーソナリティをやっておられたラジオ番組「題名のない番組」の話題になり、米朝さんがリスナーの投書のレベルが高かった例として、「障子破れてさんがあり」を紹介されたのでした。

いうまでもなく、「国破れて山河あり」のパロディなんですが、私は「障子破れて山河あり」、つまり田舎の貧乏生活で障子が破れており、破れ目を通して、裏庭の向こうに広がる山河が見えている情景と理解して、なるほど!と膝を叩いたのでした。
しかし今回、その理解が勘違いであることが判明。正しくは「障子破れて桟があり」だと(^^;ゞ オー、ノー!!


更新情報 投稿者:管理人 投稿日: 7月 2日(火)21時31分49秒

眉村卓ワンダー・ティー・ルームの「読書月記」が更新されていますね。
ウーム、Yさんも『海を見る人』を読まれたのかぁー、、、


眉村さん情報 投稿者:管理人 投稿日: 7月 1日(月)21時29分40秒

標記の件、これまでのことをまとめられた文章が、今週の朝日新聞と、7月10日発売の月刊文藝春秋に掲載されるようです。朝日新聞の方は、まだ掲載日がはっきりしません。
ほかに婦人公論、読売新聞で、取材記事が出る予定。

うちは読売なので(阪神ファンがなぜ読売かというと、時々甲子園の券をくれるからなんです(^^;ゞ)、朝日はチェックできません。お読みになった方、ぜひ御一報下さい。


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