【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2002年8月)


ご無沙汰してました 投稿者:Y 投稿日: 8月31日(土)00時31分17秒

そしてまたご無沙汰します。ちょっと入院することになったので。
外科なので、たぶん後半は暇だろうからといろいろな本を
仕入れたり貸してもらったり。病院の中の文庫もチェック。
例)新訳「グレーレンズマン」「20世紀SF・5巻」「呪禁官」(牧野修)
「左目を忘れた男」(浅暮三文)「きらきらひかる」(江國香織)など。

マグリット、名古屋にも来るので楽しみです。


探偵講談と大宴会のお知らせ 投稿者:管理人 投稿日: 8月27日(火)19時11分17秒

旭堂南湖さん探偵講談「乱歩を読む」名張講演(10月13日 日曜)の入場整理券の配布が始まりました。
まだ未定の方も、とりあえず整理券の確保はしておいて下さいね。
入場整理券は、こちらでゲットして下さい。

なお、当日講談終了後、乱歩ゆかりの清風亭にて、南湖さんや、名張図書館カリスマ嘱託にして名張人外境ご主人の中さんを囲んでの大宴会も催されます(大阪、京都、名古屋方面への日帰り可能な時間に終わります。宿泊施設も紹介されています)。
大宴会に参加を希望される方はこちらの掲示板にその旨を書き込むか、直接中さんにメールでご一報下さい。
現在のところ、女性の参加予定者が少なく、特に女性の方のご参加を、主催者は望んでおります(^^;。よろしくお願いします。


ウィグル・バンド 投稿者:大熊 投稿日: 8月25日(日)11時21分38秒

土田さん
マグリット展、よかったですね。
私のときは、昼前後という時間帯だったからか、さほど混んでおらず、よく観ることができました。

>全く同じ構図ではないですが「光の帝国」があって嬉しかったです
今回の展示は「光の帝国2」でしたね。私は71年のマグリット展を観たのですが、その展覧会では2と3が展示されていました。
土田さんのポスターはどんな構図?
3は、右半分にマグリット本人とおぼしい帽子をかぶった後ろ姿のシルエットが描かれていますね。1は、観たことがありません。

>マグリットが日本で一番有名かもしれませんね
そうですね。昔(70年代)はミロも人気があったように覚えていますが。
私のパソコンの壁紙はダリの「内乱の予感」でした、誤って初期化してしまうまでは(汗)。
その前は、ムンクの「叫び」。どっちも子供は引いていました(^^;。いいのにねえ。

>小松左京マガジン
私も買わねば、、、東京旅行以来、都会へ出ていないんですよね。

ところで、川口家人さまに頂いたCD、お聴きになりました? とっても好いですよう(^^)


マグリット 投稿者:土田裕之 投稿日: 8月24日(土)23時27分11秒

マグリット展行ってきました。
個人蔵が多いためか、見たことのない作品も多かったです。
それにしても、辟易したのは会場がやたら混んでいたこと。
明日で終了のせいなのか、テレビかなんかで紹介されたのか
会話を小耳にはさむと普段マグリットに興味がありそうではないような方も
多かったような・・。
とにかく疲れました。

全く同じ構図ではないですが「光の帝国」があって嬉しかったです。
うちに前回のマグリット展で買った構図の異なる「光の帝国」の
ポスターが飾ってありますので。

考えてみると、シュルレアリズムに分類されている画家の中では
マグリットが日本で一番有名かもしれませんね。
あとは一般に知られていそうなのはダリくらいしか思いつきません。

ついでに小松左京マガジンの7号も買いました。
東京でも大きい本屋じゃないと思いませんからねえ。


晩夏 投稿者:管理人 投稿日: 8月20日(火)21時00分12秒

アレクすてさん

私も、アセモの親玉みたいなのが腕や背中に出てきました。いえ毎年今頃になると、出てくるのです。一種の蕁麻疹で、要するに夏バテの症状です。少し涼しくなると、「ああ、今年もようやく夏が終わった」と、体がホッとするんでしょう(^^;

>何か気宇壮大で馬鹿馬鹿しい小説が読みたいです
読みたいですねえ、ヴォークトの未読作品でも読みましょうか(^^)


おひさしぶりです! 投稿者:アレクすて 投稿日: 8月20日(火)01時13分43秒

管理人様、お久しぶりです。実は私夏ばてになっておりまして。気分はダルダルであります。
そういえば、SFジャパンで山田正紀氏が、「半村さんに自分の小説にでてくる権力者は町内会長みたいだといわれた。(大意)」という文章がありましたが、確かに最近のSFはミニマルなものが多いような気がします。

何か気宇壮大で馬鹿馬鹿しい小説が読みたいです。ではでは。


くさびら譚 投稿者:管理人 投稿日: 8月19日(月)23時04分58秒

加賀乙彦「くさびら譚」(『風と死者』<筑摩書房>所収)を読み返す。
いい小説です。自分の意志で、語り手の精神科医が勤める精神病院に入った<先生>は、まず語り手に「どうだ、ぼくは気違いかな」と聞く。語り手は「はい、一種のキチガイです」と答える。
見舞いにあらわれた弟子たちの前で<先生>は、見事なまでにパーキンソン氏病の「フリ」をしてみせる。豹変するようにスルリと「先生」から「患者(クランケ)」に呼称を変える弟子たちの姿の無惨さ。いったい、正気と狂気の間に截然と線引きができるものか? 
編集済


喜寿 投稿者:管理人 投稿日: 8月18日(日)12時37分39秒

昨日は、両親が旭堂南湖さんの講談を聞かせてもらいに、「講談をきこう!」の会へ行ってきました。
実は父親が今月喜寿を迎えたので、お祝い代わりに招待したのでした(安上がりで済ますことができました(^^;)。

なかなか面白かったらしくて、とても満足して帰ってきました。
南湖さんが一番上手だった、と褒めていました(「蛤の吸い物」という怪談(?)を読まれたそうです。この話は「名探偵ナンコ」でも読まれるようなので、たのしみです)。
また、なんでも高座から喜寿のお祝いを述べて下さったとのことで、とても感激していました。
南湖さん、お気遣いありがとうございました。おかげさまで、コスト・パフォーマンス値が非常に高い(汗)親孝行の真似事ができました。
また私も聞きに行かせてもらいますね。

とはいっても9/2(月)「南湖だんご やっつ」は天王寺なので地理的には一番便利なんですが、平日ということで予定が立ちません。「怪傑・星亨」という演目にははげしく心惹かれるものがあるのですが(^^;ゝ
ということでわたし的次回は、結局9/22(日)「名探偵ナンコ」となると思われます。

そういえば、いよいよ南湖さんの「探偵講談、乱歩を読む」の全国ツアーが始まります。
10/5(土)の大阪講演を皮切りに、10/13(日)が名張講演。
今のところ公式にはこれだけのようですが、あと徳島公演、それからいよいよ豊島区での東京公演が着々と水面下で進行中のようです。
関東在住の方も、もうすぐにナマ南湖さんのナマ探偵講談・乱歩一代記がきけるようになることと思われます。刮目してお待ちを(^^)

土田さん
どうもお世話になりました。おかげさまでとても楽しかったです。
きのう旅行記を書いていて、あらためて土田さんの事前準備の行き届いていたことに気づかされました。大変なお手間を取らせてしまったようで申し訳ありませんでした。ありがとうございました。
大阪にお越しの際は、任せて下さいね(^^)


楽しかったです。 投稿者:土田裕之 投稿日: 8月18日(日)01時36分17秒

大熊さん
お疲れ様でした。
適当な幹事でご迷惑をおかけいたしました。
それでも楽しんでいただけたようで、ほっと一安心しております。
とにかく楽しい時間を過ごさせていただきました。
早川書房や乱歩邸なんて、こんなことが無ければきっと一生いかなかったに
違いありません。

今度はぜひ大阪へ遊びに行きたいと思いますので
そのときはよろしくお願いします。

いただいた「風の翼」はゆっくり読ませていただきます。
ありがとうございました。


東京旅行(二日目) 投稿者:管理人 投稿日: 8月17日(土)22時44分05秒

二日目です。10時前まで寝ていていました。チェックアウトし、近くのマクド(いやマックといわないとあかんのか(^^;ゝ)で朝食。
とりあえずそこでしばらくぼーっとする。河本さんとの約束は4時です。それまで時間をつぶさなけれななりません。

土田さんがルネ・マグリット展をやっているので、見に行ってみたら、とアドバイスしてくれていました。ではそうしようか、と決めたものの、いったいどこでやっているのか? たしか土田さんに教えていただいたはずですが、東京の地名は体に染みついてないので、ぜんぜん思い出せません。
とにかくマクドをでて、駅に向かいました。

河本さんとの約束は、南口ルミネ1Fのカフェ・アマティ。とりあえず場所の確認をしてから、キオスクでぴあを購入。マグリット展、載っていました。渋谷Bunkamurザ・ミュージアムでした。
ということで、山手線で渋谷へ。ザ・ミュージアムとおぼしき方向へ歩き出すも全然到着しません。反対へ歩いていました(泣)。駅に戻って方向を確認し、なんとかたどり着きましたが、すでに疲労困憊。時間もお昼前です。

とにかく展覧会へ潜り込む。入場口に無料のコインロッカーがあったので荷物を放り込み、身軽になって見始めたのですが、疲れているせいか汗が引きません。
これはだめだ、と見るのもそこそこに休憩用のいすに座り込み休憩。
ようやく汗も引き、あらためて真剣に見始めました。

私は学生時代、京都でマグリット展を見たことがあるのですが、今回と重複は半分ぐらいでしょうか。私の持っている画集にもカタログにも載っていない、はじめてみる絵も多数あり、行った甲斐がありました。大好きな「光の帝国2」をふたたびじかに見ることができたのはラッキーでした。
時間もたっぷりあったので(^^;、丹念に鑑賞できよかったです。

展覧会場を出たら、2時前。まだまだ約束まで時間があります。駅へ帰る途中にブックファーストがあったので入る。小松左京マガジンの最新号を発見するも、これ以上荷物を増やしたくなかったので買うのをやめる。
ひととおり店内をまわり、外に出る。2時半。まだまだ(^^;

渋谷駅地階のカントリーファームという、屋台村形式の店でカレーセットの昼食。なんかあわただしい店なんだけど案外ねばれそうだったので、食べ終わってから別のコーナーでコーヒーを頼み、1時間ほど読みかけの文庫を読む。

ふたたび山手線に乗り、新宿へ戻る。3時40分。まだ少し時間が・・・。ということで西口や東口をブラブラ。

4時ジャストにカフェ・アマティへ。河本さんはまだ来ていらっしゃらない。
待つことしばし、河本さん登場。河本さんとは一年ぶりの再会です。しかし今日はご気分が優れないご様子。
「調子が悪いのですか?」ときくと、「実は」とのこと。
具合が悪いときにわざわざ出てきていただいて恐縮です。

それからしばらく、ちょっと真剣な話をする。SFの話もする。あれやこれやで2時間ずっと話し続け(^^;、6時半が近づいたので、ルミネ6階の旬花というところに席を移す。
生ビールを一口か二口飲んだ頃、河本さんの掲示板常連のかずめさんが到着。お仕事でお疲れのところ申し訳なかったです。
かずめさんのお仕事のことや、あれやこれやを伺う。結局、9時過ぎまで呑んでいました。
おつき合いくださった河本さん、かずめさん、ありがとうございました。

山手線で池袋、一瞬迷いましたが、何とか9時45分にバスターミナルに到着できました。
10時発のバスは、窓際だったのでそんなに窮屈でもなく(真ん中の席だったらしん
どかったかも知れません)、うつらうつらしながらも、結構眠ったようです。定刻の
6時にわずか5分遅れで梅田に無事、到着しました。

以上、二日間の東京旅行、とても楽しかったです。おつき合いくださったみなさま、特に土田さんと河本さん、本当にありがとうございました。機会があったら、また遊んで下さいね(^^;


東京旅行(つづき) 投稿者:管理人 投稿日: 8月17日(土)21時29分20秒

資料館を出て、土田さんの先導で通りを渡って小道にはいると、すぐに乱歩邸が見えてきました。平井太郎と平井隆太郎の二つの表札が掲げられていて、門の右側の塀越しに、有名な土蔵がそびえ立っていました。
「ははあ、あれがかの土蔵ですか」と関心はしたものの、それだけ(笑)。早々に邸をあとにして池袋駅へ徒歩で戻る。途中古本屋に寄り、そこで堀田善衛「橋上幻像」(新潮社)、藤原智美「R」(集英社)。

夕方になったとはいえ、暑さは厳しく、少し本も買ったのでカバンも重くなり、少々顎が上がりかけてきました(^^;。山手線で新宿へ。新宿で飲み会をセッティングして下さっていたのですが、まだ少し時間がある、ということで土田さんとkashibaさんは、もう一軒古本屋とかなんとか話していらっしゃる。あわてて喫茶店で時間をつぶしましょうと提案させていただく(汗)。

というわけで新宿でまたドトールへ。ダベっているとすぐに6時半だったか7時だったか、宴会の時間が近づき、歌舞伎町方面の華僑飯店という中華料理店へ。そこで待つことしばし、よしだまさしさん、SPOOKYさん、白梅軒の川口さんの家人さまが順不同であいついで到着され、さっそく乾杯となりました。

上海蟹ナルモノを生まれて初めて食しました。いや美味でありました(^^)。
ここは中国にお詳しい家人さまのおすすめのお店とかで、メニューにはないがサソリも頼めば出してくれるのだそうですいや頼みませんでしたけど。

家人さまは新橿ウイグル自治区に留学されていたとのことで、ウイグル人とトルコ人について興味深いお話を伺いました。またウイグル人のバンドのCDをいただきました。
バンド名は、アラビア文字みたいな文字でかかれているので読めません。帰宅してすぐ聞かせていただきましたが、なかなかよかったです。リードの民族楽器(弦楽器)とギター、リズムはベースとこれまた民族楽器の打楽器が玄妙に混じり合って非常に聞き易い曲でした。一曲目のインストルメンタルを聞いたときはシャクティに近いコンセプトかなと思いましたがもっと軽いようです。

少し遅れて、葉山さんが再登場、そして川口さんも到着されました。
川口さんは想像と少し違っていましたが、やはり才気走った雰囲気をお持ちでした。

濃い方ばかりなので、ほとんど聞く方に回ってしまいましたが、大変楽しい席でした。あっという間に10時過ぎになっており、みなさん帰宅の足が気になりはじめて、ようやくお開きになりました。
大変楽しい時間を過ごさせていただき、みなさんありがとうございました。とりまとめをして下さった土田さんには感謝の言葉もありません。

私の宿は南口のビジネスホテルだったのですが、場所がよくわからず、ホテルが見えるところまで葉山さんが付いてきて下さいました。葉山さんご迷惑さまでした。

で、新宿ビジネスホテル到着。時間まさに門限の11時ジャストでありました(^^;。
なんとか風呂にはいるのが精一杯、バタンキューで倒れこんじまいました。
ということで第1日目は終わり。


東京旅行 投稿者:管理人 投稿日: 8月17日(土)21時28分13秒

東京から帰ってきました。
いやあ楽しかったです(^^)。遊んでくださった皆さん、ありがとうございました。

いちおう二日間の行動を、覚えている限りでメモしておきましょう。
15日、9時03分新大阪発のひかり214号で、定刻の11時53分に東京駅に着きました。
12時、待ち合わせ場所の八重洲口1Fのドトールで、土田さんkashibaさん、葉山さんと落ち合う。当然初対面です。

今回は当掲示板ご常連の土田さん(初日)と河本さん(二日目)にお会いするのが目的だったのですが、土田さんがいろんな方々に声をかけてくださったのでした。
葉山さんとは、ヴァーチャルでは何度かお話をさせていただいたことがありますが、kashibaさんは全くの初対面です(HPは時々拝見しています)。

土田さんも含めて、ネットでは超有名な方々なので非常に緊張しましたが(^^;、皆さん暖かく迎えてくださり、すぐに緊張も解けました。

ドトールで少ししゃべり、BFに下りて昼食を取りました。そのときだったかそのあとだったか、、土田さんから吉田知子「極楽船の人びと」(中公文庫)と残雪「廊下に植えた林檎の木」(河出書房)をいただきました。ありがとうございました。

昼食後、早川書房社屋を見学に神田へ。早川書房は何年も前に改築されていて、ごくふつうのビルでした。いろんな作家の文章で私の中にできあがっていた悪名高い社屋のイメージは微塵もありませんでした(汗)。あわよくば社内を見学できないかと思っていたのですが、なんとこの日は創立記念日でお休み。終戦の日に創立されたのですね早川書房は(^^;
というわけで、一階のクリスティという喫茶店でお茶を飲み、それで満足することにしました。
ここで、持参した「風の翼」のバックナンバーを土田さんに受け取っていただきました。なぜ同人誌なのかといいますと、私が持っている本は大抵の本は土田さんは持っていらっしゃるので、同人誌なら持っておられないだろうと考えたからでした(^^;。

つづいて神保町の古本屋街にタクシーで向かう。学生時代に来たことがあるはずなんですが、そのときは日曜か何かだったんでしょう、がっかりして帰った記憶があるので、今回が実質的に初めてということになります。
予想通りの規模でした、真剣に見て回れば一日つぶれてしまいますね。

とりあえずSFとミステリの品揃えがよいところを2、3軒案内してもらいました。
せっかくなので、目に止まった2冊を買う。井上光晴「虚構のクレーン」(新潮文庫)、眉村卓「燃える傾斜」(ハヤカワ文庫)。燃える傾斜は持っているのが角川文庫なので、著者あとがきの付いているハヤカワ版がほしかったのです。

ここで、仕事の途中で抜け出してつきあってくださっていた葉山さんが、一旦職場に戻られる。

残ったもので、次なる目標の乱歩邸を目指し、地下鉄に乗ったのでしたが、この辺で私は、暑さのなか歩き回った疲れが、はやくも出始めていました。体力の衰えを痛感。
帰りの高速バスの支払いを済ませておきたかったので、東池袋で降り、サンシャインシティに寄ってもらい、支払いを済ませ、あわせてバス乗り場を確認。

サンシャインシティを出発しJR池袋駅を越え、乱歩邸のある池袋の西口に出る。ここから一本道とはいえ、下調べをしてくださっていた土田さんによると、だいぶ距離があるということなので、タクシーに乗り込む。初乗り運賃で到着するも、すでに時間は4時になっていました。

乱歩邸と共に見学しておきたかったミステリ文学資料館が5時閉館だそうで、それではと光文社社屋内にあるミステリ文学資料館を先に見学。
300円を払って会員証を作り、入館しました。年輩のサラリーマン風の方が二人調べものをされていましたが、すぐに出て行かれました。その二人が山前さんと新保さんであることを、kashibaさんに教えていただきびっくりする。もっとよくお顔を拝見しておけばよかった(^^;
奇想天外誌がずらりと並んでいて(全巻ではありませんでした。書庫にあるのかも知れませんが)、懐かしがって拾い読みしていたらすぐに5時になっていました。


お盆休み 投稿者:管理人 投稿日: 8月14日(水)18時23分56秒

アレクすてさん

ご無沙汰でした。その後お変わりありませんか?

>SFジャパンの最新号を買いました
小松左京マガジンも最新号が出たみたいですね、まだ買ってませんが。

>南山宏さんの半村さんの追悼文
なんか二律背反に引き裂かれたような、複雑な追悼文でしたね。
半村さんの<離脱>に怒った平井和正自身が、後を追うように<離脱>していった現実が何ともはや、です……

明日あさってと東京見物に行って来ます(^^)



アレクすてです。御無沙汰してました。 投稿者:アレクすて 投稿日: 8月14日(水)15時40分45秒

アレクすてです。御無沙汰してました。
>>管理人様。
書き込まなくなって、もう20日ほどになりますね。申し訳ありません。
野暮用があったのです。ごめんなさい。

>>旭堂南湖 様
20日ほど書き込まないで、ごめんなさい。探偵講談、本当に面白かったです。
あの猟奇王が、語りになるとは思ってませんでした。すごいです!
あと、
>SF講談
も楽しみです。「SF真田幸村」なんて聞いてみたいです。
(ごめんなさい。読者はどん欲で身勝手です)。

再び、管理人様。
SFジャパンの最新号を買いました。山田正紀さんと 恩田陸さんが半村良さんを追悼されてました。
管理人様にお借りした小松左京マガジン6号の、南山宏さんの半村さんの追悼文
と読み合わせ、「すごい人だったな」と思っております。
悲しいです。
(すみません、じめじめした締めくくりで)
ではでは。


田中文雄 投稿者:管理人 投稿日: 8月13日(火)18時45分29秒

『冬の旅殺人事件――はぐれ探偵・名推理(ダイソ−・ミステリー・シリーズ)読了。
100円均一のダイソーの文庫本。存外面白く読まされました。著者の読了作品(といってもほとんど読んでないのですが)としては一番よかったような。

私立探偵の「わたし」が主人公の、形式的には典型的ハードボイルド作品です。

「ある女の人を捜してほしいんです」依頼人はどこかうぶな感じのする予備校性だった。依頼人に親しみを感じて、ためらいながらも引き受けた私立探偵・鬼塚渉だったが、数日後、依頼人は町中を流れる川原で死体となって発見された。
そして、鬼塚の前に現れた美貌の高校教師・高田圭子は調査を続行してほしいという。
鬼塚の行く手に次々と立ちふさがる謎と意外な過去の数々。それらは秘められた青春の鎮魂歌でもあった……。
(裏表紙惹句)

前半はぐいぐい引っ張り込まれます。しかし謎解明の段は、人間関係が不自然な感じがして、やや不満が残ります。とはいえ、まずは及第点でしょう――よくできた二時間ドラマという感じです。

ただ――ずいぶん古くさい印象があります。この小説内の現在は平成13年なんですが、印象というか全体の雰囲気は、昭和40年代なのです。
たとえばパチンコ店の雰囲気はフィーバー以前のようですし、小説内にでてくる文学賞を取ったまだ若い新人作家の作品が学生運動に題材を取っていたり、すべての登場人物の意識がどうも現代風じゃないのであります。
思うに、この小説はかなり以前、40年代か50年代に構想され、完成していたものなのではないでしょうか? 数字だけ平成13年に書き換えたのではないかと。
――でなければ、作者の脳が昭和40年代で停止しているか、ですな(^^;ゝ

いずれにしても、昭和を背景にした方が違和感がなかったように思います。しかし100円でこれだけ楽しめたら、よしとしなくちゃ、ですね(^^)。


「どーなつ」 投稿者:管理人 投稿日: 8月12日(月)22時20分37秒

土田さん

お読みになったんですね。感想文拝見しました。私もモチーフは作者の身近なところから取られているように思いました。むろん、だから良いとか悪いとかではなく、この作者は何を題材にしても、北野勇作的としかいいようのない世界を作ってしまうんだと思います。その点、ジャズに似ていると思いました。

ジャズのプレイヤーは、皆その人独自のイディオムを持っていて、たとえ同じ曲を演奏しても、演奏者によって全然違うものになってしまいます。しかもAという奏者が演奏する曲は、「ああ、これはAだ」とオーディエンスには自ずと判ってしまうのです。

たとえばコルトレーンは何を演奏してもコルトレーン的としかいいようがないのです。
コルトレーンの場合も、土田さんのおっしゃるように、
>あわない人には全くあわない
し、合う人にはしびれるような快感があります。コルトレーンは、他のどんなジャズメンよりも爆発的な快感がありますが、合わない人には本当に合わないようです。

北野さんの小説は、上の意味でジャズ的ですね(それもニュージャズ的)。独特のイディオムとかフレーズを持っておられるように思います。こんな「魅力的」な小説なのに、合わない人はかわいそうですね(^^;。
けれども、ジャズと同じであるならば、ある程度読み慣れてくれば、突如はっと「わかる」(視界がひらける)瞬間がくるはず.。今合わないなあと感じている読者も、しばらく我慢してつきあっていれば、「あ、いい!」と感じる瞬間が必ずくるはずです。なので、諦めずに読み続けてほしいものです>合わない方(^^)。
#私の場合、北野さんは即おもしろく読みましたが、コルトレーンはその良さが判るまで、実はLP3枚ほどかかっています(^^;。

それにしても北野勇作さん、ユニークな才能が現れたものですね。


ダイソー 投稿者:土田裕之 投稿日: 8月12日(月)00時56分52秒

滝原満も、当然田中文雄さんの作品です。
昔、大陸書房からもヒロイックファンタジーをあえてそのペンネームで出されてましたね。

ところで、「どーなつ」読了。
魅力的だけれど、その魅力がうまく表現することが難しい作品でした。
ぼくは「昔、火星のあった場所」よりずっと面白く感じました。


ようやく 投稿者:管理人 投稿日: 8月11日(日)10時51分49秒

復旧しました。メールもオッケーです。
購入時の環境に戻っちゃったので、バージョンアップしていかなくてはいけないのですが、とりあえず。
編集済


100円ショップの 投稿者:管理人@携帯 投稿日: 8月10日(土)23時06分07秒

ダイソーで、文庫本を見付けました。もちろん百円。
ついに文庫にまで手を広げましたか。すごいですねえ。
ダイソーミステリーシリーズ。ラインナップも知ってる名前が並んでいます。
とりあえず田中文雄「冬の旅殺人事件」を買ってみました。滝原満もありました。
ん???
滝原満って、田中文雄のペンネームでは?


依然として 投稿者:管理人@携帯 投稿日: 8月10日(土)22時29分21秒

ネットから切断されたままです。メールもチェックできません。
メールがみれないのは非常に不安なものですね。
ともあれなにかありましたら、連絡は、とりあえず携帯のメルアドへくださいますようお願いします。


河本さん 投稿者:管理人@ケータイ 投稿日: 8月10日(土)09時01分48秒

メール送りました。


オフ 投稿者:河本 投稿日: 8月 9日(金)17時01分39秒

 大熊さん
 >16日、いかがですか、お昼など食べながら。
 お会いしたいですね。たぶん行けると思います。

 日程などおきまりでしたらお知らせ下さい。
 ぼく以外のムー民谷やケダランドのひととはオフをされます?
    


東京 投稿者:管理人@携帯 投稿日: 8月 8日(木)02時28分45秒

河本さん
16日、いかがですか、お昼など食べながら。


まだ復旧しません 投稿者:管理人@携帯 投稿日: 8月 7日(水)00時41分04秒

しかしネットに繋がなかったら、ずいぶんゆったりできますね(汗)

<BGM>サムシング・エルス!/オーネット・コールマン


馬鹿なことをして 投稿者:管理人@携帯 投稿日: 8月 6日(火)00時57分12秒

下の投稿直後から、インターネットに繋げなくなってしまいました。
メールもダメです。
申し訳ありませんが、しばらくの間メールは携帯のメールアドレスへお願いします。
KUMA-GOR@jp-k.ne.jpし


月刊センター 投稿者:管理人 投稿日: 8月 5日(月)21時23分03秒

月刊センターHP眉村卓ショートショートコーナーに「Qさんと協会」が掲載されました。


かんべむさし出演 投稿者:管理人 投稿日: 8月 5日(月)20時48分43秒

OBC「桂九雀のわいわいジャーナル」にかんべむさしさんが出演されました。
私は、NULLでナマかんべさんを拝見していますが、かんべさんのしゃべりを聞いたのはたぶんはじめて。まるで落語家さんのようないい声で、口調もなめらか。ヨコジュンさんは落研でしたが、かんべさんも落研出身なのかな、そんな気がしました。
お話は、残念ながら、SFの話ではなかった。かんべさんは、最近、大阪の(埋もれた)奇人変人(とは言ってなかったけど)を調査されているそうで、今回、戦前の超能力者の宗教家と、江戸時代の顔相家の2名を紹介されました。運転中でメモできなかったので、名前は忘れた(^^;
どちらも、まるで落語のような数奇な生涯をおくったのですが、実は逆で、落語が、そのような世態風俗をきっちり現代に伝える媒体だった、落語の本質は、だからリアリズムなのだ、というような、最後は結論になった。
それにしても、かんべさんは今、何をされようとしているのでしょうか? 上方奇人列伝? 落語のルーツの研究?


事勿れ主義国家 投稿者:管理人 投稿日: 8月 4日(日)14時11分38秒

>日本を思わせる国の話のようですが、そうではないのですか?
もちろん日本の話なんですが、具体的現実の日本とは思わない方がいいですね。そう読むには、あまりに荒唐無稽なシチュエーションですし、とりわけ徹底的に破綻した日本に国連なりの外国が介在してこない理由がありません。ラストに一描写がありますが、これは作者がそんなことは判って書いているんだよという合図かも。
もちろんPFの類ではありません。スペキュレーションの場として設定された幻想のニッポンなので、スペキュレーションに不要な現実は予め排除されているのでしょう。

Jコレクション>5冊読みましたが、どれもわたし的水準をクリアしていました。今後の作品にも期待がもてますね。
これまでは、どこにもSFの表示のない本を前に、これはどうもSFのように思われるがほんとうにSFだろうか?などと迷いながらおそるおそる手を出していたのでしたが、今後は月に1冊は安心して読めるわけで、ありがたい限りです。ていうか、私の場合、日本SFは月1冊で(時間的にも)十分なので、つまりJコレクションだけを追いかければいいわけです(^^)。なのでこの水準はぜひとも維持していただきたいですね。間違ってもSFの皮をかぶった実体はキャラ小説とか感傷小説とかいった舐めたSFは出さないでほしいと切に願う次第です。

>さっさと崩壊するか、少し持ちこたえるか
人口減少で、遠からず、しかし確実に、ニッポンは消滅しちゃいますので、ご心配なく(^^)


日本は何主義国家? 投稿者:河本 投稿日: 8月 3日(土)15時44分48秒

 大熊さん
 >妻の帝国
 日本を思わせる国の話のようですが、そうではないのですか?
 
 いかなる形態の国家も、さっさと崩壊するか、少し持ちこたえるか、の違いがあるだけみたいですね。
    
編集済


かんべむさし情報 投稿者:管理人 投稿日: 8月 3日(土)08時48分13秒

8月5日(月)、ラジオ大阪の番組「桂九雀のわいわいジャーナル」(15時から17時)に、かんべむさしさんが出演なさるそうです。
お仕事中の方は、この時間帯、営業車の確保をお忘れなく!


畸人郷ホームページ 投稿者:管理人 投稿日: 8月 2日(金)21時23分15秒

関西の探偵小説愛好会の雄、「畸人郷」のHPが、ついに開設されました(^^)。→http://www.portnet.ne.jp/~noraneko/

会長の野村さんよりメールいただきましたので、告知させていただきます。
まずはHP開設おめでとうございます。多忙な身で大変だとは思いますが、頑張って下さいね>野村さん

究極の本読み日記、「編集人の極私的日記」は、ミステリ読みの指針となることでありましょう。まだ工事中のコンテンツが多いですが、これからどんどん充実されていくのが楽しみです。
いや、めでたいめでたい。


妻の帝国(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 8月 2日(金)21時06分11秒

すこし了解できたこと――
最初、(おのずと)機能していた民衆国家が、なぜマヒしてしまったのか? 
それは「民衆意志」原理主義者が牛耳り始めたからなのだ。「自ずと判るものだ」が、「100%自ずと判る筈だ」「おのずと判らなければならない」にエスカレートしてしまった結果である。
不由子(まさに由なき子だ)は、言う。

>民衆感覚を過信したがる連中がいるのよ。なんでも自ずとわかる筈だから住所だって自ずとわかる筈だと考えるの。そういうもんじゃないって何回も言ってるのに、(189p)

すなわち、原理原則的な西欧近代主義のアンチテーゼであった筈の民衆国家が、いつのまにかこちこちの原理原則主義の温床に変質してしまっていたのだ。だから民衆国家は崩壊しなければならなかった。ということではないだろうか。
「民衆意志」原理主義者とは、まさに形容矛盾にも等しい皮肉な事態であるが、フェリーニの「そして船は行く」を観、勃興する西欧近代合理思想に引導を渡されたひとつの文明の終焉に涙した著者であるからこそ、近代合理主義に棹さそうとした運動が、当の近代的原理主義に内部から食い荒らされてしまうというユートピア崩壊物語を描かないですますわけにはいかなかったのではないか。ここに著者の醒めた視線を感じるのは私だけではあるまい。


訂正 投稿者:管理人 投稿日: 8月 2日(金)00時39分01秒

「ディストピア小説」を「(反)ユートピア小説」に。


妻の帝国 投稿者:大熊宏俊 投稿日: 8月 1日(木)21時32分42秒

佐藤哲也『妻の帝国』(ハヤカワJコレクション)読了。

ここに描かれる民衆国家は、まさに<近代>の契機に対するアンチテーゼとして存在する。すなわち論理や思考や知識や体系や合理は否定され、代わりに「自然な状態で直感的に共有される民衆の意志」によって統治される。それは考えられるものではなく、おのずと判るものなのだ。
最初それはなぜか機能して、民衆国家は実現されるのだが・・・

「一九八四年」と「収容所群島」に「影響を受け」て書かれたという本書であるが、読中、私は「プレイヤーピアノ」を思い出さないではいられなかった。
おもにその、端正ではあるが軽妙といえなくもない語り口に。どこか投げやりで諦念に満ちた文体に。そして、そのアフォリズム癖に――

「橋だって、急に寝返りを打てば谷底に落ちる」(126p)←カフカですな(^^;
「何かを見ようと思ったら、その前にまず自分が立つべき場所を決めなければならない」(219p)
「人間のことに限らず、何かがわかっていたことは一度もなかったのである」(254p)

いいでしょう(^^) 読み出したらやめられない優れた表現力である。

とにかくこの民衆国家がユニークだ。とはいえ、この特異なディストピア小説を、著者に書かしめたものは何なのか。
本書に描かれる民衆国家は、ロシア革命直後の労農兵士によるルサンチマンの捌け口に過ぎなかった行きすぎた共産主義そのままであるが、まさか今頃そんなものが書かれるはずがない。それともあとがきにある、社会主義やウィルソン主義に代表される20世紀に支配的であった「原理原則主義」の先鋭的な形を表現したものなのか。しかし民衆国家の理念(などというものはないのかも知れないが)とそれは全く相反するものではないのか。

その辺がまだ了解できていないのだけれど、日本には珍しい正統的(?)ディストピア小説として抜群に面白かった。ジャンル外へ訴える力があり、あるいは文学的な賞(泉鏡花賞?)を取ってもおかしくない傑作である。
編集済


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