【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2003年5月)


大逆転!! 投稿者:管理人 投稿日: 5月31日(土)23時45分13秒

大江さん
今日は痺れましたねえ(^^)
重苦しい展開に、何度テレビを消そうとしたことでしょう、我慢して見続けて本当によかったです!
明日は井川でしょうか? 久保田という説もありますが。
この三連戦は一勝二敗でオッケーなので、この際久保田に投げさせてみたいですね。
打線は当然明日も大爆発してもらいましょう(^^)


海野十三の継承 投稿者:管理人 投稿日: 5月31日(土)23時34分47秒

アレクすてさん
「名探偵ナンコ」ではお疲れさまでした。その節はいろいろ貸していただきありがとうございました。

私は名探偵ナンコで何本か十三ものを聞き、石原藤夫さんがなぜ十三の再来といわれたのか初めて実感的に理解できました。
石原博士には、もちろん古代史研究は継続していただきたいですが、「タイムマシン惑星」のようなハードSFの新作を期待したいですね。
「タイムマシン惑星」は、講談の国日本でしか生まれ得ない純日本製ハードSFだと思っています。


やったぜベイビー、阪神大逆転! 投稿者:大江十二階 投稿日: 5月31日(土)23時20分42秒

ああ、どうせ明日も負けて3タテをくらうのだろうなあと思いつつも一縷の望みにすがりつき、大人げなくもタテジマのメガホン片手にテレビの画面にかじりつき、
河原を打ってくれるかなあ、できれば打ってほしいなあ……おやおや、あれよあれよ……
近所迷惑顧みず、鳴り響く我が家のタテジマメガホン。やれ歌え、やれ踊れ、酒だ酒だ!ボーイはいないのか!金本のとどめのホームラン、失神寸前の狂喜乱舞。九回猛攻十一点! 万歳、万歳、阪神万歳、大万歳!


「家に棲むもの」 投稿者:管理人 投稿日: 5月31日(土)23時08分25秒

原田さん
お知らせありがとうございました。
私自身は、これまで十三の熱心なファンではなかったのですが、南湖さんの講談で十三の楽しみ方が少し判ったような気がしております。
いずれにしましても、佐野英さんの(おそらくは大往生だったのでしょう)ご冥福をお祈りいたします。

小林泰三『家に棲むもの』(角川ホラー文庫、2003)読了。
短篇集で、書き下ろし3篇含む7篇が収録されています。
集中、表題作がずば抜けています。仕掛けがあるので粗筋を書くわけにはいきませんが、とりあえず読んでみなはれ、とお勧めしておきます。

この作品の面白さは、上述の仕掛け、あるいは仕掛けを施された設定にあるわけです。最後に仕掛けが明らかにされて、今まで読者の目の前に見えていた、見えていると思っていた世界が、実は錯覚で、本当は別の現実がその裏に隠れていて、それがポンと回り舞台が回るように明らかにされる、その手際といいますか、転換の鮮やかさに驚かされる、そんな小説です。

この小説はホラーではありません。ホラーなのは、最初に見えていた、見えていると思っていた世界の方で、それは錯覚だったわけですから、ホラーであるはずがありません。
ホラーかと思わせておいて、著者がポンと回転させて見せてくれる真相は、超自然とはなんの関係もない(ただし、いささか強引ではありますが全くあり得ないわけではないことは、著者がつとに作中で強弁(笑)しています)、この世界の一現実、あるいは超現実(^^;なのです。

本作の面白さである、かかる(超自然から超現実への)転換を支えているのは、実に「因果論」的な論理性なのであり、読者はパズラー小説の読後そうするように、解明された地点から遡行して確認してみるとよろしい。
そうやって振り返ってみれば、この小説には、もともと謎めいた(すなわち曖昧とした)所は(いちおう)一カ所もなく、少なくともミスディレクションに誘う記述はすべて論理的に回収されることを発見して、著者の周到さに舌を巻くことでしょう。

そう言う意味でこの作品は、非合理なホラーではありえず、合理性において共通するミステリとかSFの側に属すものであると思います。


黙祷 投稿者:アレクすて 投稿日: 5月31日(土)22時56分22秒

管理人様、原田様、今晩は。
旭堂南湖様の探偵講談でとなりの席に座ったアレクすてというものです。
全開の講談の南湖様の演目が『緑色の汚点』であったことを考えると、
いろいろ思うところがあります。
つい先日古本屋で、「海野十三の会」発行の
「歿後五十年追悼出版海野十三メモリアル・ブック」
なる物を購入し、勉強しなければ、と思っていた矢先の事でしたので、びっくりしました。
御冥福をお祈りいたします。


訃報です。 投稿者:原田 実 投稿日: 5月31日(土)15時29分22秒

《「徳島新聞」2003年5月26日夕刊》
【佐野 英氏】(さの・ひで=徳島市出身のSF・

推理作家、海野十三・本名佐野昌一=夫人)25日午

後零時2分、肺炎のため、埼玉県狭山市の新狭山博

愛病院で死去、93歳。神奈川県出身。自宅は東京都

世田谷区若林3の30の5。葬儀・告別式は30日午前

10時から東京都渋谷区西原2の42の1の代々幡斎場

で。喪主は二男暢彦(のぶひこ)さん。/昨年9月

から体調を崩し、入院していた。93年に完成した徳

島中央公園の十三碑除幕式などにたびたび来県。徳

島市の「海野十三の会」に十三の遺書や日記などの

資料を寄贈した。



http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


オムニバスについて 投稿者:管理人 投稿日: 5月30日(金)21時08分11秒

土田さん
>『ハイペリオン』読了しました。
お疲れさまでした(^^)

>重量級ではあるものの、連作作短編に近い形式なので
>長編としてのうねりはありませんでした。
私はオムニバスという形式は、非常にSFに「向いた」形式だと思っています。「都市と星」しかり、「火星年代記」しかり、「人間以上」や「都市」、「334」や「パヴァーヌ」もそうですね。
ハインラインの月連作とか「ヴァーミリオン・サンズ」みたいなのもカウントすれば、傑作名作といわれている作品の半数はオムニバスではないかとさえ思われます。

その理由は、SFが何百年、何千年という時間、何万光年という空間という、個人の範囲を超えた「世界」を取り扱うものであるにもかかわらず、小説というものが必ず「個人」の物語であるからです。
つまり、超個人的な世界を描くに、個人的な小説をもって表現しなければいけない、SF小説の宿命が、必然的にオムニバスという形式に向かわせるのではないでしょうか。

「リングワールド」や「階層宇宙」を私が評価できないのは、一個人を主人公とする長篇として仕上げられてしまったことによって、まさに傑作級のその魅力的な「世界設定」が、個人的な「小説」に組み伏せられてしまい、結局異世界冒険活劇に矮小化してしまっているからに他なりません。

「ハイペリオン」は、土田さんの感想文を読ませていただきますと、「時間の墓標」というSF設定に対して7つの視点からのアプローチが描かれているようで、これは当然超個人的な「世界設定」に対応した小説化という点でSFオムニバスの要件を満たしているように思われますから、世評が高いのも宜なるかなといえるかも知れませんね。ちょっと興味がわいてきました(^^;


ハイペリオン 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月29日(木)21時59分03秒

『ハイペリオン』読了しました。
重量級ではあるものの、連作作短編に近い形式なので
長編としてのうねりはありませんでした。
一応評判どおり傑作の予感大ですが、
いずれにしても『ハイペリオンの没落』を読まないと自分的にはなんともいえません。


続いて坂本康宏の『○○式歩兵型戦闘車両』を読むことにしました。
編集済


1周忌 投稿者:管理人 投稿日: 5月28日(水)22時59分40秒

本日5/28は、眉村先生の奥様、悦子さんの1周忌でした。
一年前、とぐろさんやAさん、Sさんと、長居公園にお通夜に行ったときのことが、まざまざと思い出されます。
お通夜の帰途、食事を兼ねて居酒屋に入りました。ぼそぼそ喋っていたのですが、4人ともどうもこのまま立ち去りがたく、また斎場に4人で舞い戻ったのでした。
そして外に出て来て下さった先生と15分ほどだったしょうか、立ち話をさせていただきました。
あれから1年、ずいぶん昔のことのようにも、つい最近のことのようにも感じられます。
この1年は、先生にとってまさにリハビリの期間だったわけで、「エイやん」で結末をつけ、「ヌジ」で新たに出発したといえるように思われます。ただし、新たな出発といっても、「ヌジ」に見られるように、奥様の記憶は、先生の創作を、これまでとはかなり変容させていくのではないか、とひそかに想像しています。
とまれ、今日をひとつのターニングポイントとして新生する眉村卓の、今後の軌跡を、私は応援し、かつ見守りたいと思っています。


終わってみれば10対9 投稿者:管理人 投稿日: 5月28日(水)21時37分25秒

勝ったとはいえ、投手陣に暗雲立ちこめる内容。去年は6月に失速したんですよね。

河本さん
>「ジェラシック・ミステリー」権藤 正勝、読みました
面白そうですね(^^)
重力の増大によって恐竜が絶滅したというアイデアは、ソウヤーが使っていますね。→「さよならダイノサウルス」
もっとも重力の増減のメカニズムは違っていたと思いますが、忘れちゃいました。月が関係していたような記憶が・・・

ところで、小林泰三さんの『家に棲むもの』の表題作には、度肝を抜かれますよ(^^;


感想 投稿者:河本 投稿日: 5月28日(水)14時08分44秒

 大熊さん
 「ジェラシック・ミステリー」権藤 正勝、読みました。
 論理が結構通っていて、確かに解くべき謎があるなあと思いました。
 重力が今より弱くなければ、恐竜は生存しえなかったはずだという説。
 従って、重力が大きくなったのが、恐竜絶滅の原因なのだそうです。
 著者はこの重力増大の原因を、7000万年前に月が地球に捕らえられ、地球の自転にブレーキをかけたことにある……自転による遠心力で重力をうち消していた分が減る……としています。

 こんな説は飛鳥氏も言っていないし、月のない地球というイメージがユニークで気に入りました。

 *ご注意 : 「小説の体」は成していません。 (^^:)
    
編集済


今岡らしい(ーー; 投稿者:管理人 投稿日: 5月27日(火)22時13分17秒

昔取った杵柄の片鱗を見せてくれましたね。
今日は勝ちましたが、これから蒸し暑くなってくると、緩慢プレイが増えてきそうな予感が・・・ここはひとつ、締まっていってほしいものです。
今週、甲子園に行くかも(^^)駐車場がなくなったのがつらい

井田茂『異形の惑星系外惑星形成理論から』と、小林泰三『家に棲むもの』に取りかかりました。

ブルース・ムーズ/ブルー・ミッチェル(1960)


「ヌジ」、「おじいとケータイ」そして「名探偵ナンコ」 投稿者:管理人 投稿日: 5月26日(月)21時37分03秒

ケダさん
毎度お気にかけて下さり、ありがとうございます。いかにも眉村さんらしいエピソードで、クスリと笑ってしまいました。
眉村さんて、気分転換に散歩に出掛けるとするでしょ、気分転換の筈が、いつのまにか目的が歩くことに変わってしまい、しかもだんだんと早足になって、最後にはほとんど競歩状態で疲労困憊して帰宅されるらしいんですよね。何かで読みました(>一部誇張(^^;)。まあ何に対しても必死に、全力投球しなければ収まらないご性格であるのは間違いないです。

うちは、寝室の時計のみ、なぜか5分すすんでいます(^^;

その眉村先生の新作短篇「ヌジ」(廣済堂出版刊『ふりむけば闇』所収)読みました。
――ふと気がつくと、クロネは戦国時代の荒れた村境に居る。なぜそんな所にいるのか判らない。そういえばそれまでの記憶もない。
そんなクロネの傍らを、野伏りの一団が、やせこけた小さな少女ヌジを縄で括って通りかかる。……

水彩画めいた筆致で描かれていて淡く、謎は謎のままですが、切ない小説です。やはりクロネは眉村さんで、ヌジは奥さんなのではないでしょうか。読み過ぎですか(^^; 
大江健三郎が「個人的な体験」以降、すべて息子の話であるように、眉村さんも同じような創作傾向になっていくのかも、とふと思ってしまいました。
皆さんも、ぜひお読み下さい。

アレクすてさんに産経に掲載された眉村さんのショートショート「おじいとケータイ」の切り抜きを頂きました。
時代の最先端のケータイが冥界と現世を繋ぐんですが、そんな椿事にもわりと平然としている作中人物が妙におかしい(^^) アレクすてさんありがとうございました。

そのアレクすてさんと、「名探偵ナンコ」に参加してきました。事情↓で会場が変わったんですが、(ふだんはサロンに利用されるのでしょうか)ピアノとフランス人形がある部屋での講談会、なかなかオツなものでした(^^)

演目は、まずは古典講談・寛政力士伝より「谷風の人情相撲」。これがめったやたらと面白く、横でアレクすてさんが大笑いしておりました(^^;ゝ
上方講談の4本柱というのがあって、まずは「寛政力士伝」あと「太閤記」、「水戸黄門漫遊記」「赤穂義士伝」なのだそうで、なるほど面白いはずですね。

つづいて探偵講談「殺生谷の怪事件」(原作・海野十三「緑色の汚点」)は、海野の全集にも収録されてない珍品で、この原作自体講談の口調で(講談速記の体裁で)書かれています。海野が講談好きだったことがよく判ります、とは南湖さん。
しかもこの「緑色の汚点」、実は海野のオリジナルではなく、<アメージング・ストーリーズ>(昭和2年)に掲載されたT・S・ストリブリングのSF小説の翻案なのだそう。
昭和2年は1927年ですから、アメージング誌創刊直後ですね。T・S・ストリブリングは国書のポジオリ教授の作者ですね。

内容は、わたし的にいえば「プレデター」(^^; しょーもない話といえばその通りなんですが、これが講談として耳から入ってくるとなると、とても面白いのだから不思議ですねー、、、
ラストで博士が怪人の正体を、快刀乱麻を断つがごとく明らかにするのですが、その理由というのが……またこれが脱力系で(^^;

中入り後、恒例南湖さんと芦辺拓さんの対談で、内容は↑に埋め込んで書いてしまいましたが、他にもいろいろとあったのですが割愛。

打ち上げで、初めて打ち上げに参加された秦さんという方に、いろいろ教えていただき勉強になりました。
いつものごとく、田舎に帰らねばならない私とアレクすてさんは先に失礼しました。
南湖さん、芦辺さんほか皆様お疲れさまでした。また次回を楽しみにしております。


眉村先生の時計 投稿者:ケダ 投稿日: 5月26日(月)16時06分55秒

ごぶさたしております。
推理作家協会の会報で眉村先生の近況を拝見したので、お邪魔しました。

うちの時計はなぜかなかよく10分ばかし進んでおります……。

http://www.mystery.or.jp/kaiho/0305/tokei.html


『ふりむけば闇』が届きました 投稿者:大熊宏俊 投稿日: 5月24日(土)19時10分19秒

アレクすてさん
それではちょっと早めに集合して、久しぶりに少し駄べりましょうか(^^)
5時にJR環状線福島駅の改札で待ち合わしせましょう。改札は1カ所なので判りやすいと思います。

きのう書き込んだ「猿飛佐助」、4時15分から45分番組でした。
やはりラジオドラマではなかったです。
終戦間際に放送され、空襲警報に中断されながらも、人々を熱狂させたという、かのラジオドラマは、テープが残ってないのはもちろん、織田作のシナリオそのものも散逸して、戦後それをもとに織田作が小説化した作品から雰囲気をうかがうしかないそうです。

今回の内容は、織田作の評伝みたいな構成で、「猿飛佐助」は、大阪三郷の周縁に形成されたいわば新興の大阪に根拠を持つ織田作が、旧大阪小説の谷崎に対抗意識を燃やして書いたものらしい。具体的には、「春琴抄」が念頭にされており、その証拠に春琴につくす主人公の名も佐助です。
大阪三郷は道頓堀川が南の境になっており、「夫婦善哉」は、まさに法善寺横町という道頓堀川の境界で、旧社会の柳吉と新興大阪の蝶子の物語であるという空間的布置を読みとれるということです。

というところで、阪神ヤクルト戦が始まりましたので、中途半端ですがこの辺で。


「名探偵ナンコ」会場が変更になりますので、ご注意下さい。 投稿者:管理人 投稿日: 5月24日(土)18時09分06秒

明日の探偵講談「名探偵ナンコ」、会場の本遇寺さんで急遽(というのも変ですが)お葬式(お通夜)が営まれることになったため、会場が本堂から別の場所に変更になります。
南湖さんに電話を入れているのだが捕まらないとのことで、ご住職から私に連絡がありました。

本遇寺の、コンクリートの階段を上がって境内に入りますと、正面に本堂(通常の会場)があります。この本堂でお通夜が行われています。
本堂に向かって右手の別棟の入り口(玄関)へお回り下さい。
玄関で靴を脱ぎ、ビニール袋が用意されていますので、脱いだ靴をビニール袋に入れ、手に持って、階段を3階へ上がって下さい。その3階が今回の会場になります。

会場変更の張り紙等は、できない状況なので、戸惑われるかと思いますが、「名探偵ナンコ」自体は予定どおり行われますので、どうぞ安心してご来場下さい。


お久しぶりです!管理人さま 投稿者:アレクすて 投稿日: 5月24日(土)16時30分07秒

アレクすてでございます。どう、眉村先生の「エイやん」の感想文書けずに、すみません。
理由としてはですね、中さんの感想を見たら、微にわたり、細にわたり、
分析し、なおかつ魂のこもった文章で、
「あ!もう俺の言うべき言葉はない!」と思った次第です。すみません。(頭を下げる)
で、明日のナンコさんの講談、見に生きたいのですが、どうでしょう?
お約束の切り抜きと筒井さんの本をお渡ししたいのですが・・・
ではでは!


猿飛佐助 投稿者:管理人 投稿日: 5月23日(金)20時42分06秒

未確認情報ですが、明日(土曜)夕方4時半(?)より、ラジオ大阪で、織田作之助生誕90年記念特別番組として、かの伝説のラジオドラマ「猿飛佐助」が放送されるようです(OBCのサイトを見ましたが確認できず)。
私は可能な限り聞く心算ですが、ちょっとむずかしいかも。

ところで、猿飛佐助といえば立川文庫、立川文庫といえば講談、講談といえば旭堂南湖さんですねえ(^^;
その南湖さんの探偵講談の会「名探偵ナンコ」は明後日(日曜)本遇寺にて夕方6時からです。お忘れなきよう。
今回の演目は、「探偵講談・殺生谷の怪事件」(原作・海野十三『緑色の汚点』)、「古典講談・谷風の人情相撲」
前者は海野が講談速記風に書いたという珍品の由。楽しみです。


自宅がオフィス 投稿者:かなえ 投稿日: 5月23日(金)18時45分09秒

こんにちは。突然の書き込み失礼します。
女性の仕事による「過労」、「ストレス」からの゛過労死゛に関する<労災認定>がわずか2−3年の間に数倍になっていると言われています。あなたは働きすぎで疲れていませんか?ストレスを溜めていませんか?
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http://www.yourreallife.com


そろそろ 投稿者:管理人 投稿日: 5月21日(水)21時50分20秒

Yさん
bk1からまだ届きません(ーー;)。今bk1のサイトを見たら、表紙写真が見れるようになっており、出荷時間も<24h>に変わっていたので、もうそろそろかなと期待しております。
近所の、まあまあ大きな書店をのぞいてきたのですが、ここはまだ入荷していませんでした。


出たんですね 投稿者: 投稿日: 5月21日(水)01時20分29秒

>『ふりむけば闇 時代小説招待席』

他にも好きな作家が参加していて楽しみです。
(浅田次郎、火坂雅志に期待)
アンソロジーが増えてきた今日この頃しあわせです。
明日買ってこよう。地方で手にはいるか心配ですが。


「孤島の鬼」創元推理文庫1987(初出1930) 投稿者:管理人 投稿日: 5月20日(火)23時16分50秒

以下は「人外境だより」に書き込みした「孤島の鬼」の感想なんですが、「人外境だより」はログが流れてしまうので、消えてしまわないうちにこっちへ確保しておきます。ヘテロ読誌の叩き台として。

……………………
サンデー先生
昨夕は畸人郷例会でした。ひとしきり「孤島の鬼」が話題となったのですが、初期の本格短篇も面白い、通俗長篇も面白いけど、「孤島の鬼」は合わなかった、という意見が出て、なるほどそういう立場は十分あり得るな、と得心した次第です。
私自身、本書に10代で出合っていたなら、どんな評価を下したでしょうか、いささか心許ないところです。

「孤島の鬼」には、夥しい畸形や同性愛が登場します。動物(異形)の徘徊するサファリパーク(渾然郷)内を乗客(読者)を乗せて遊覧するバスのベテラン運転手として、乗客(読者)を、はらはらさせながらも無事に安全地帯へ帰還させるのが、常なる乱歩の本領なんですが、本篇では帰還しようと言う気持ちを一方で持ち続けながら、もう一方の欲求に負けて(衝動に駆られて・はからずも・やむなく)途中でバスの扉を大きく開けてしまった(見世物の観客を客席から舞台へ上げてしまった、あるいは見世物と見る者の垣根を取り払ってしまった)ような印象を持ちました。

山下論考では、ドストエフスキーの小説に匹敵する小説を書きたかったのに実現できなかった、その理由は、プロレタリア小説的な社会性を忌避したためと述べられていますが、ドストエフスキーがプロレタリア作家ではないのですから些か筋が違っているようです。

乱歩は、もとより安全に着地する通俗長篇を書こうとしたのだと思うのです。それが結果として(内からわき上がってくる切実なものに負けて)達成できず通俗長篇としては歪んだかたちのものが出来上がってしまった。その歪みの部分は、たしかにドストエフスキー的といえるかも知れません。とはいえもともとそちらをめざしたものではないので、そう言う観点から見れば十全に「実現」できてないと言い得る作品ではありましょう。しかしながら「人間の心の闇を描くという<意図>が社会性に踏み出さなかったために実現できなかった」というものではないように思います。

乱歩自身が本篇に就いて、前以てやや筋が出来ていたものであるが、いざ書いて見ると、おぼろげに考えていたのが間違いだったりして、やっぱり毎月の締切りごとに困らなければならなかった。そして、結局あんなものしか出来なかったと「否定的な言辞を連ねている」(山下99p)のは、そう言う意味で正直な感想のような気がします。つまり運転手としての職務を忘れて安全地帯に帰着し得なかったことに対するアンビバレンツ。
(前以て出来ていた筋とは異なる)ドストエフスキー的な小説に仕上げてしまったことに対する「しまった」という舌打ちしたいような気持ちが、乱歩(の意識)をして「否定的な言辞」を吐かしめた理由ではないかな、と思いました。

けだし著者に宿った「孤島の鬼」というコンセプトに乱歩自身が引きずられて、はからずも「運転手」に収まりきれない(乱歩としてはあらわにしたくなかった)作家的資質が一瞬むき出しになったのが本篇なのではないでしょうか。
本篇は「引き裂かれて」います。かかるアンビバレンツ(ある意味、乱歩の意識と無意識の葛藤)が、冒頭に書いたような通俗長篇読者の違和感と、ドストエフスキー的な観点からの不全感の、両方の元にありそうに思います。

とはいえ私自身は、常々感じていた乱歩への不満、結局<境界線のこちら側>へ帰着するという不満は、本篇ではほとんど感じることはありませんでした。
本邦近代文学史上にひとつの奇蹟として記録されるべき稀有な傑作というサンデー先生のご意見には、私も当然同感でして、この<奇蹟>とは、述べてきましたように、「意図から図らずも外れた」(言い換えれば堅牢な意識の隙間から無意識を噴出させ得た)ことによって成就されたものであるということを含意されていると読んだのですが、如何。


殷の滅亡が日本に稲作をもたらした? 投稿者:管理人 投稿日: 5月20日(火)22時27分19秒

大江さん
今日も逆転勝ちでした(^^)。しかし浜中が心配。桧山が十分穴を埋めましたけど。
今年の阪神の強さは、必ず代役が結果を出すことですね。
いただいたテープはまだ聴いてないのですが、週末に聴いてみるつもりです(^^)。

今朝の読売の一面は、<弥生時代500年早まる><始まり、紀元前10世紀>の見出し。
事実ならえらいことです。つまり稲作が紀元前10世紀には開始されていたということなんですから!
記事にもあるように、殷の滅亡→周の成立(BC1027頃)の余波(民族移動?)と関係があるかも知れません。これは面白くなってきました。しかし縄文時代はどうなるんだろう。
編集済


(無題) 投稿者:大江十二階 投稿日: 5月20日(火)04時43分19秒

管理人様
いえいえ、私はJDCとは縁もゆかりもありません。とにかく好奇心が旺盛なだけで、小田実「何でも見てやろう(まあ、エッチ!)」的精神なのです。特にあの頃は、新聞の案内などを見て、色んな所にちょっかいを出していました。


出版されました! 投稿者:管理人 投稿日: 5月19日(月)22時08分20秒

眉村さんの新作を収録した藤水名子監修『ふりむけば闇 時代小説招待席(広済堂出版、1800円)が出たようです。→bk1
私は早速注文しました(^^)

内容は、
村重好み 秋月達郎
かっぱぎ権左 浅田次郎
竜の置き土産 高橋義夫
子守唄 火坂雅志
秋萌えのラプソディー 藤水名子
ヌジ 眉村卓
秋篠新次郎 宮本昌孝
リボルバー 山崎洋子

というわけで、眉村さんの新作は、「ふりむけば闇」ではなく、「ヌジ」というタイトルのようです。早とちりをお許し下さい。
早く読みたいですねえ(^^)


眉村卓情報 投稿者:管理人 投稿日: 5月19日(月)19時28分54秒

大江さん
ご教示ありがとうございました。
ところで、ファクトリー・パオ(パオとはモンゴル族のテント住居からとったものでしょうか)って、眉村先生の『司政官』を出版したJDC(日本デザインクリエーターズカンパニー)のギャラリーなんですね。先日いただいたJDC社長久保岡宣子さんのインタビュー記事(日経新聞1992年9月21日付夕刊「時論 自論」)を読んで、気がつきました。大江さんはJDCとご関係がおありなのでしょうか?

さて、眉村情報関連で、書き忘れていたことを1件。
伊賀の雑誌<伊賀百筆>VOL.11(2003年3月1日発行)に掲載されました、作家・華房良輔さんのエッセイ「有名人なりそこないの記――昔の話で恐縮ですが――」に、若き日の眉村さんのことが回想されています。
この雑誌、中さんに送っていただいたのですが(中さん、ありがとうございました)、まことに好都合にも、名張人外境にその内容が引用されていますので、リンクしておきます。→人外境主人伝言録の5月5日の項をご覧下さい。


阪神勝ち越し 投稿者:大江十二階 投稿日: 5月19日(月)03時35分32秒

管理人様
「眉村卓SFの世界展」には行ったのですが、トークショーの方へは行けなくて、あのテープは友人が出席して録音したものです。「SFパルプマガジン栄光の歴史展」は、翌年の1993年です。


畸人郷 投稿者:管理人 投稿日: 5月18日(日)18時31分51秒

Yさん
「名残りの雪」は名作でしたね。今度の新作も、おそらく期待に違わぬ作品だと思います(^^)。

アレクすてさん
昨日はお疲れさまでした。
サンケイ新聞の件、よろしくお願いします。
小松−筒井対談は非常に興味深いですね。どんな内容なんでしょう。

というわけで、昨夕、畸人郷に顔を出したのですが、仕事の関係で1時間半しか居ることが出来ませんでした。
大阪へは片道1時間半かかるので、往復3時間かけて1時間半とは、ずいぶん効率が悪いなあ、と思いながら宴もたけなわな2次会に途中から加わったのですが……
行ってよかった(^^)

臼田さんには眉村さんを囲む会のときの写真をいただきましたし、大江さんは1992年10月22日に大江さんが聞きに行かれた眉村卓トークショーのカセットテープを下さいました!
わあ、うれしいなあ。臼田さん、大江さん、本当にありがとうございました。

ところでこのトークショーは、92年9月24日から10月31日までファクトリーパオというところで開かれたファクトリーパオ・オープニング記念特別展示「眉村卓SFの世界展」の一環としてあったそうです。
内容は、
●眉村卓初期作品「スーパージェッター」
●SFマガジン連載「引き潮のとき」原画展
●角川映画「時空の旅人」「ねらわれた学園」スチール、ポスター、シナリオ展示
●眉村卓小説単行本全展示
●眉村卓生原稿展示
●「司政官」タウンイメージ
●大林宣彦監督作品「ねらわれた学園」(一部上映)
初日にはオープニングパーティがあったようです。

また、大江さんにはファクトリーパオのDMハガキでしょうか、「SFパルプマガジン栄光の歴史展」のコピーもいただきました。それによりますと、西暦は不明ですが、2/1(月)〜2/26(金)に開催されたらしく、2/22(月)には、《SFパルプマガジンコレクター 大迫公成氏を囲んで ゲスト眉村卓氏》というサロン(?)も開かれた模様。このサロンは参加費3500円でお弁当とビール付きと書かれています。

どちらも非常に貴重な資料で、コンテンツに組み込めないか考え中です。
大江さん、ありがとうございました。

あっ、阪神巨人戦が始まるので、今日はこの辺で。


ただいま、畸人郷例会から戻りました。 投稿者:アレクすて 投稿日: 5月18日(日)01時40分06秒

というのは、嘘ですが、家には12時につきました。
久しぶりに、梅田にでたので、紀伊国屋で「小松左京マガジン10号」
をかいました。対談相手は筒井康隆で、
連載小説は山田正紀「神獣聖線」の最終話だそうです。
お話できずに残念です。うちはサンケイですので切り抜きます。では!


新作! 投稿者: 投稿日: 5月17日(土)15時04分58秒

楽しみです。時代小説が気になりますね。
名残の雪級の名作を期待。アンソロジー好きなので、他の作家も楽しみにしてます。


眉村卓情報 投稿者:管理人 投稿日: 5月16日(金)21時55分41秒

後日トップページに告知しますが、取り急ぎ――

5月24日(土)のサンケイ新聞朝刊に、4枚のショートショート「おジイと携帯」が掲載されます。これは、日課作品ではなく純然たる新作ショートショートです。サンケイ新聞を取っておられる方は、ぜひ切り抜きお願いいたします。

広済堂出版より5月20日頃出版予定の時代小説アンソロジー(タイトル不明、四六版ハードカバー)に、短篇「振りむけば闇」が収録されます。もちろん新作です。

テレビ朝日「徹子の部屋」に出演されます。収録は6月17日だそうですが、放送日はまだ判りません。判り次第お知らせします。

眉村先生の最新情報でした。


<『新青年』趣味>10号 投稿者:管理人 投稿日: 5月15日(木)20時07分48秒

大塚英志『木島日記』(角川文庫、2003)読了。

<『新青年』趣味>10号が届きました。
今号は「医学と探偵」と「横溝正史」の2特集号なんですが、まずは山下真史「『孤島の鬼』論」を読みました。
論者によれば、「孤島の鬼」において乱歩が書きたかったのは、ドストエフスキーの小説に匹敵するような小説だったのだが実際にはそれは実現しなかった。とはいえ、『孤島の鬼』は、乱歩の最後の〈文学〉だったとします。
ふーむ。私は未読なので論評する資格はありませんが、通読してふと思いついたのは、ゴシック小説との関連で見たらどうなのだろう、ということでした。
これは一度、読んでみなければ……ということで、

江戸川乱歩『孤島の鬼』に着手しました。

#ところで102p下段に突如「丈太郎」なる名前が現れますが、これは丈五郎の誤記? それとも丈五郎の他に丈太郎なる人物が登場するのでしょうか?


承前 投稿者:管理人 投稿日: 5月13日(火)18時37分08秒

きのうの書き込み、ガチャ文で意が伝わりにくかったのではないでしょうか。
整理しますと――
世評高く、読まなければと思っていた本書ですが、ずっとブラッドベリ風のファンタジーだと思いこんでいた。ところが話の展開はホラー小説の定型だったので、ちょっとイメージが違ってまごついた、という意味です。とはいえ、ジュブナイル小説としても良質の部類に入る佳作で、私も一気に読んでしまったわけですが、10代で読めたらもっとよかったのに、、、トウが立ってしまった自分が哀しい。
――というところでしょうか。読み終わってすぐに感想を書こうとすると、得てしてこういうガチャ文になりがちですね私の場合。反省。

大塚英志『木島日記』に着手しました。


「アクアリウムの夜」 投稿者:管理人 投稿日: 5月12日(月)20時44分12秒

稲生平太郎『アクアリウムの夜』(角川スニーカー文庫、2002)、読了。

世評高く、ずっと読まなければと思っていた小説。
巻末解説にも書かれていますが、この作品、もっと若いとき、中高生くらいに読みたかったです。元版は1990年なので不可能な話ですが。

とても面白いんですけど、読中、「この話このまま進んだらホラーに分類されちゃうな」などと半ば無意識に考えながら読んでいたりするわけで、純粋に没入できないところにトウが立った哀しさが。

それはそれとして、実は私、ブラッドベリっぽいファンタジーを予想していたんです。ところが「アクアリウム」や「カメラ・オブスキュラ」という〈情動装置〉に対するブラッドベリ的な耽溺はあまりなく、それらはもっとあっさりした、ストーリーに奉仕する舞台装置のひとつでしかなかった。ちょっとイメージと違っていました。

ストーリーは、結局最終に至っても、主人公の親友を殺しガールフレンドを拉致(?)した相手の正体は曖昧なままで、超自然的力が理不尽に主人公たちに影響を及ぼす理由は明らかになりません。そう言う意味では、まさに定石どおりのホラー小説といえます。

ところで、大塚英志がキャラクター小説を定義して、「角川スニーカー文庫に入るような小説」と書いているのですが、そのスニーカー文庫で復刊された本書は、しかしながら、管見によればキャラクター小説とは対極的な小説であるように思われます。

実は本書は、眉村卓や筒井康隆が1970年代に発表した「ジュブナイル小説」の正統な嫡子なのではないでしょうか。
大塚が言うように、キャラクター小説が「文字で書かれたアニメやマンガ」、すなわち作中人物がアニメやマンガのキャラクターとして、読者に認識される小説だとするなら、本書は明らかにそうではありません。本書に登場する作中人物を、読者はアニメのキャラクターとして認識しないでしょう。読者は、旧来の小説同様に、生身の人間として、作中人物を想起するはずです。
本書の表紙カバーや口絵が、なんとなく本書にそぐわないと感じるのは、まさにそのせいかも知れません。

本書はホラー的恐怖にいろどられたジュブナイル小説の佳品であり、またキャラクター小説とジュブナイル小説の違いを知るに絶好の作品でもあります。
編集済


「夢判断」 投稿者:管理人 投稿日: 5月11日(日)22時42分13秒

凍冬引さん
>SFジュブナイルの包括サイトにしようかと
それは楽しみです(^^) 

>それでも、えっちらおっちら始めたいと思っております
ぜひぜひ!

久野四郎『夢判断』(HSFS、1968)

この作品集が著者の唯一の本(文庫タイトルは「砂上の影」)なのです。そのためついつい後回しになってしまい、しかし早く読まねば、とずっと気にかかっていた作家でした。ようやく念願を果たしたわけですが、想像をはるかに凌駕する質の高さに本当に驚いてしまいました。この作家が断筆せずに書きつづけていたら、どんなすごい作品群を生み出したことか。断筆はまことに日本SF界の損失だったのではないでしょうか。長篇を読みたかった、そう惜しまずにはいられません。おそらく長篇を量産できた作家だと思います。

「砂上の影」(注意:オチを割ります)
サウジアラビアの砂漠で遭難した彼は、渇きで死にかけている。上空には、彼の死を待つ黒い鳥が。そのとき彼は、念力で砂漠の底から水を噴出させる能力を獲得する。その能力で、彼は10年かけてザウジの砂漠を緑に変える。その彼の前に黒服の男が現れ……
オチを割ると、その10年間はどうやら死にかけた彼が創造した異世界であり、異世界で生き続ける彼を、上空の屍肉喰いの黒い鳥は食うわけにいかず、彼の創造世界に黒服の男として現れ、その世界を崩壊に至らしめるのです。
完璧なオチ! ラストのダブルイメージが秀逸。(10年間を死の直前に見た幻覚と読むことも可能。いずれにしてもオチは有効)

「夢判断」、「5分間」、「ワム」、「結婚エージェント」、「上流社会」、「見える理由は・・・」、「旅行案内」は、オチが効いているのは上記作品と同様ながら、社会というか生活人の感覚がよく描かれていて、眉村卓の初期短篇を彷彿とさせます。もっとも眉村さん描くのはサラリーマンの感覚であるに対し、こちらは中小企業経営者(というか自営業者)の感覚かも。

「溶暗」、「悪酔い」、「グルルンガ・ジタ」、「再発」、「くり返し」、「オー・マイパパ」は純然たるオチ小説。

以上の作品群は、オチに結実する構成の妙がすばらしい。よく考え抜かれた作品という感じがします。

「獏くらえ」、「いなかった男」、「事故多発者」は、ホラーSFといえるもの。発表年月は記載されてないのですが、おそらくかなり書き慣れてきた時期の作品だと思われます。というのはずいぶん「小説らしい」結構をそなえていて、作品がオチに依存してなく、ストーリーを読んだという満足感を味わえたからです。
上に長篇を読みたい、量産できたはずと書いたのは、この3編を読んだ印象で、それまでは切れ味勝負の短編作家という印象だったのが、この3編で180度変わったわけです。ひょっとしたら半村良のような作家になったのではないでしょうか。

著者の久野四郎は、福島正実がSFMを降りると同時に作品を発表しなくなります。もともと別に仕事を持っていて、何が何でも作家になりたい、という欲求は希薄だったのでしょうか。読者としては残念という他はありません。
編集済


リンクありがとうございました! 投稿者:凍冬引  投稿日: 5月11日(日)17時57分59秒

HPタイトルのYUMEBANCHIをComic Sans MSでの再現に嬉しく思いました!
ありがとうございました!
ご紹介文の通りに眉村先生を崇拝しているボクなんですけど、まだオマージュのページを作ってはいませんで忸怩なんですけど、いずれ作りたいと思っております。
SFジュブナイルの包括サイトにしようかと思っているんですけど、不精なものでなかなかhtml文書を書くことに到っていません。
それでも、えっちらおっちら始めたいと思っております。
気長すぎなんですけど(笑)。

「ねら学」「なぞ転」ももちろん大好きですョ(^^)。
でもボクは「つく明日」のサファリジャケットVSトレンチコートの図式がなんとも大好きなんです(笑)。
「なじれた町」も含めて、NHK少年ドラマシリーズで映像化して欲しかったです。

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hicchann


『物語の体操』 投稿者:管理人 投稿日: 5月10日(土)20時22分03秒

凍冬引さんのHPYUMEBANCHIにリンクさせていただきました。→リンク集

大塚英志『物語の体操みるみる小説が書ける6つのレッスン(朝日文庫、2003)
『キャラクター小説の作り方』と同様のコンセプト、すなわち小説の書き方の具体的指導、マニュアル化された技術論が、そのまま小説(文学)とは何かという問題へのアプローチになっています。

しかし、文庫版あとがきにあるように、本書は「逆説」なんです。

小説なんて作家という〈選ばれし者〉の秘儀などではなくて、誰にでも書けるものなのではないだろうか、という立場から、こう書けば小説になるという手法(マニュアル)を公開しています。
では、そうやって書き上げられた小説は、従前の秘儀としての小説を放逐しうるのか。

その結果として〈秘儀〉の領域はどれほど残されるのか、あるいは全く残らないのか、そのことを確かめてみようと思います。(10p)
という著者は、小説が誰にでも書けるものとなった暁には、小説家と読者の境界が
解体してしまって一向に構わない(214p)
と言うのだが、それは他面、小説家と称する人種への最後通牒でもあるのです。

逆説というのはそういうことなのです。あるいは二つの立場に引き裂かれているのです。
つまり、もし〈小説家〉が、マニュアルで書けるものに卓越することができない作品しか書けないのだとしたら、その小説家は、〈小説家〉を称するのはおこがましいことなのだと。

かりにも〈小説家〉であるのなら、大量生産のマニュアル小説群から屹立し得る、〈秘儀〉たりうる作品、則ち「文学」作品(それがどんなものかは本書には明示されていませんが)を創作しなければ駄目でしょう(それが出来ないなら、文学は要らない)――著者はそう言いたいのだと思いました。

どこのサイトでしたか、大塚の論は技術ばかりで心がない、と書いてあるのを見かけましたが、まさに逆説が通じない(222p)例でしょう。けっきょく〈心〉のないマニュアル小説を睥睨するだけの高さがない「文学」なるものの現状を、著者は憂えているのだ、と私には思われます。

久野四郎『夢判断』、読了しました。

フーズ・ネクスト/ザ・フー(1971)
編集済


小川一水など 投稿者:管理人 投稿日: 5月 8日(木)22時35分54秒

柳生さん
>旭堂南湖さんの「大阪舞台芸術新人賞受賞の祝宴」、いきたっかたです
飛田、新世界ともに雰囲気があってよかったですよ。

>ジョン・ウエットンは、「ROXY MUSIC」のLPにも参加してたんです
なるほど、柳生さんはそっち方面得意ですもんね。デヴィッド・ボウイ、Tレックス、ロキシー。
その辺は、私は弱いです。

凍冬引さん
リンク確認しました。ありがとうございました。こちらからは、たぶん土日あたりにリンクさせていただきますね(全然浮いてませんよ)。
しかし、西玲子さんのファンの方がいらっしゃいますか。嬉しいですねえ(^^)
>眉村作品ベスト5
お、「ねらわれた学園」と「なぞの転校生」をハズしましたね。さすが、やりますなあ。ニクい選択です(^^)

Yさん
>スターハンドラー
書き落としましたが、作品にちりばめられた小ネタ(たとえば真空球)も楽しめます。そういうのに気を付けて読んでいると、ジュヴナイルなのに異常に時間がかかります。ストーリーだけなら300ページ以内の小説ですよね(汗)。

「導きの星」>読んでで見ますね。

土田さん
「回転翼の天使」は面白かったですよね。
「群青神殿」も気になっています。この作品、堀晃さんがベタ褒めですね。
でも、こういう意見もありますね。けだし堀さんのおっしゃる「サービス精神」の部分をどう評価するか、ってことなんでしょう。これも自分の目で確かめる他ないんですけどね。早く読まねば。

大塚英志『物語の体操』読了。感想は土日にでも。
久野四郎『夢判断』に着手しました。


小川一水 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月 8日(木)00時29分07秒

前に大熊さんも読まれていた「回転翼の天使」を読みました。
あんまり聞いたことの無い題材でしたが面白かったです。

SFではなかったけれど、これなら他の作品も面白そうですね。


(無題) 投稿者: 投稿日: 5月 7日(水)22時24分57秒

>「スターハンドラー」は、基本構造が「新喜劇」なので
ああ!そういう読み方をすればいいんですね。いちいちギャグが
ストーリーを止めてる、と思ったのです。

>「導きの星」
たしかにそういう面もありますが積極的に異星人を「導く」わけではない
ところがいいです。迷ったりする主人公は好感がもてますね。


ありがとうございました! 投稿者:凍冬引  投稿日: 5月 7日(水)20時29分49秒

この度はリンクのご許可をいただきありがとうございました。
さっそく貼らさせていただきました。
ただ、弊サイトは元々が携帯電話用の簡易サイトなので色々な制約がありまして、失礼に当たるのかも知れませんが2ページ目に貼ることになりましたことをお詫び申し上げます。
さらに、さっそくご訪問いただきコンテンツまでご覧いただいたとのこと、なんといっても中途半端な駄菓子屋サイトでありまして、まことに穴があったら入りたいぐらい恥ずかしいのですが、どうもありがとうございました。

ステージ101は少〜しだけ知っているんですよ。実はけっこう歳なんです(笑)。
本当は昨年夏にNHKで放送された「想い出のメロディー」で見てですね、なんか良いなぁ〜と思って、NHKのサイトにあるコーナーで2曲ばかり聴いたりしてたんです。
そこで、西玲子さん!
これは驚きなんですが、ほんのついこないだ管理人さんのレスを頂戴する一日前ぐらいなのですが、某所における秘密会話所(笑)においてですね、なんとその西玲子さんのことが話題に上ってたばかりなんですよ!
太田裕美さんも好きなその某所のある方が、気まぐれにステージ101の映像クリップ「君はコスモス」を出してきて、話の肴にしてたんですが、その時別の参加者のある方が自分は西玲子さんが好きでしたと言ってらしたんです。
ボクはその時に初めて西さんのお名前を知ったようなものなんですが、驚くべき偶然ですよね!
もうビックリです、はい(^^)・・・ちなみにそのクリップには101の群像が映ってたのですが、ボクに確認出来たのは「ビューティフルサンデー」の田中星児さんだけでした(笑)。

さて、ここでボクの眉村作品ベスト5を記しておきます。
1.「つくられた明日」
2.「とらえられたスクールバス(時空の旅人)」
3.「ねじれた町」
4.「闇からきた少女」
5.「地獄の才能」
といった所です。
見てお気づきの通り、ボクは主にジュブナイル作品の愛読者なのです。
眉村先生を筆頭とするSFジュブナイルから小説に、いや活字世界の面白さに目覚めて、早20ン年が経ち、大人と呼ばれる年代になった現在になってもまだジュブナイルものが止められないボクはやっぱりピーターパン症候群なんだろうなぁ〜と思います。
お恥ずかしい・・・・・・・

追伸:ボクのHPをこちらのリンクにお貼りになられるですと?ずいぶん無謀な気がしますんですが・・・(^^ゞ・・・完全に浮きまくっているゥ〜〜〜(~_~;)・・・・・・・

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hicchann2


戸田さんの展覧会 投稿者:柳生真加 投稿日: 5月 7日(水)16時11分59秒

こんにちは。
下にリンクしましたが、新作「ノクターン」をアップしました。あんまりすてきで、ためいきです。私は初日の、おそらく午後2時〜3時に行きます。最終日も行きたいけどな〜。

臼田惣介さん、大熊さん、
探偵講談で話題の旭堂南湖さんの「大阪舞台芸術新人賞受賞の祝宴」、いきたっかたです。

ところで、ジョン・ウエットンは、「ROXY MUSIC」のLPにも参加してたんです! このライブは行くかどうかまだ未定です。 

http://homepage2.nifty.com/kazenotsubasa/


河南文芸 投稿者:管理人 投稿日: 5月 6日(火)22時07分43秒

臼田惣介さん
「ミステリーズ!」、楽しみにしております(^^)
写真、お手数をおかけします。畸人郷には出席するつもりですので、そのときにでも。
ただ、17日はユーザーの社屋移転に駆り出されることになってしまいまして、二次会からの参加になるかも知れません。

というわけで、昨日の今日で面目ないのですが、戸田さんの展覧会は別の日に何とかしたいと思います>柳生さん

>面白ミステリ玉手箱通信・第68・69
拝読しました。
ELOは1枚も持ってないのですが、なんか不思議なポジションのバンドでしたね。一度じっくり聴き直してみたいです。

島久平も、鷲尾三郎も、興味はあるんですが、なかなかそこまで手が回りません。近いうちに読んでみるつもりではいるんですけどね。

さてついさっき、「エイやん」のデータを、「河南文芸」の編集実務を担当される会社にメールしました。

大塚英志『物語の体操』に着手しました。


先日は失礼。 投稿者:臼田惣介 投稿日: 5月 6日(火)01時31分38秒

先日は失礼しました。
結局、私も大宴会には行きそびれてしまいました。前後の事情は玉手箱通信に書いたとおりですが、眉村さんの時の写真を渡すつもりで持っていたので、大熊さんが居るようなら、頑張って回ってみようか、と思った次第でした。
それから、ついでに訂正です。今回の「玉手箱通信」のELOのアルバム・タイトルは「ライト・オブ・ブルー」ではなくて「アウト・オブ・ブルー」でした。では。

http:/


ジェイムスン教授(承前) 投稿者:管理人 投稿日: 5月 5日(月)21時49分47秒

(つづく)この話の凄いところは、4000万年が数ページで過ぎ去り、600年がいともかんたんに1ページで飛び去っていく時間感覚です。ここにはおなじみのセンス・オブ・ワンダーが充満しています。スペオペといって馬鹿にすることはできません。本書は単なるホースオペラの宇宙移し替えではない、純然たるSFの魅力に溢れています。

訳文は快調ですが、わたし的には「である」調ではなく「です、であります」調、すなわち講談風に訳された方がしっくりしたように思われます。ストーリーはそういう話なんですね。私は石原博士の『タイムマシン惑星』とよく似ているな、と感じました。この話、背景をもっと科学的に書かれていたら、石原SFそっくりの触感がありそうです。

ともあれこれは拾いものでした。続編も読んでみたいと思いました。

石原博士といえば、ご自身のサイトオロモルフのホームページ内の掲示板《光世紀世界》のハードSF的冒険において、「卑弥呼」関連の書き込みを連載されています。これとても面白いです。一読の価値あり。興味のある方は行ってみて下さい。


ジェイムスン教授 投稿者:管理人 投稿日: 5月 5日(月)21時48分56秒

うわ、↓でスターハンドラーの話題が出たのでふと検索してみたら、『ゲートキーパー』の下巻、もう出ていたんですね。買わなくては。

ニール・R・R・ジョーンズ『二重太陽系死の呼び声』野田昌宏訳(ハヤカワ文庫、1972)
ジェイムスン教授シリーズの第1巻。このシリーズ、あとがきによると、最初の12編が1931年2月から1938年4月にかけて<アメージング誌>に掲載され、あと1940年4月から42年10月まで<アストニッシング誌>に4編。1949年9月から1951年8月まで<スーパー・サイエンス・ストーリーズ誌>に5編が掲載されたらしい。

その後シリーズが全部終わって20年目に、エースブックスから単行本のシリーズが出たとありますから、エースブックス版はおそらく1971年から刊行が始まったのでしょうか。
第1巻の本書にはアメージング誌に載った最初の3編が収録されています。

第1話「機械人21MM−392誕生! ジェイムスン衛星顛末記」
主人公のジェイムスン教授がその死の直後、棺桶衛星で地球周回軌道に乗り、実に4000万年後(すでに地球文明は滅んでいます)に、機械人間(ロボットの体に脳を移植し不老不死となった宇宙人)ゾル人の探検隊に発見救助され、ゾル人同様の機械人間として蘇生し、彼らの仲間となって宇宙探検に加わるまでの話。シリーズ全体のプロローグといえる挿話。

第2話「奇怪! 二重太陽系死の呼び声」
この話において、初めてジェイムスン教授の活躍が、実質的に始まります。
教授を含むゾル人の探検宇宙船が向かうのは、オレンジ色の太陽と青色の太陽が互いの回りを回転する2重星系の第1惑星。着陸した教授たちは、オレンジ色の太陽が出ているときは異常がないのだが、オレンジの太陽が沈み、青い太陽だけになると異様な感覚を覚える。事実機械人たちは青色の太陽のが出ているとき、不可解な自死衝動に捉えられ、次々飛び降り自殺を試みる。不老不死の体を持つゾル人だが、さしもの彼らも脳が破損すれば死んでしまうのです。
やがてこの惑星には隣り合わせにというか、重ね合わせになって別の次元空間が存在していて、その次元の住人(コウモリのような翼手人)は、青い太陽のみが出ているときだけ、こちらの世界に精神的に影響を及ぼすことができることが判ってきます。ゾル人は壊滅的な打撃を受け、一旦宇宙に逃れようとするが、コウモリ人の精神攻撃によって残されたゾル人も次々やられてしまい、唯一教授のみが奇跡的に宇宙船でのがれるが、壊れた宇宙船は第1惑星と第2惑星の中間で二重星系を公転する人工惑星と化すのです。
宇宙船を修理するすべもなく、たったひとり残された不老不死の機械の体を持つジェイムスン教授は、死ぬこともできず、かといって救助の宇宙船がやってくる確率は万に一つもありません。ジェイムスン教授の運命やいかに!

第3話「仇討ち! 怪鳥征伐団出撃す!」
ジェイムスン教授はどうなったでしょうか? どうもなりません。ただ待ち続けていたのです。そして、待ちに待ったり(第2惑星の1年で)571年! 第2惑星人が宇宙船の技術を獲得し(実は再発見)、第1惑星めざしてやってくるとき、教授は彼らに救助されるのです。
じつはかれらは700年前に第1惑星に到達しており、ゾル人と同じように鳥人に壊滅させられていたのです。その後第2惑星は技術的に退化し、ようやく再び第1惑星めざして700年前の敵を討つべく第1惑星をめざしていたのでした。
そうして彼らは教授と共に第1惑星に乗り込み・・・(つづく)


レス 投稿者:管理人 投稿日: 5月 5日(月)13時26分36秒

土田裕之さん
>『新本格<猛虎会>の冒険』を読了しました
よくもまあ、こんな本企画したなあ、と驚きました。
好調阪神の経済効果ですなあ(笑)。尼崎信用金庫のタイガース貯金も凄い金額を集めたそうです(^^;
しかし、もし今最下位だったらどうするつもりだったんでしょう。まあ、例年調子のよい春に出せば何とかなるという目論見でしょうかね。
でもこういう鮮度的時事ネタ的な小説本は良し悪しですね。西村京太郎の「消えた巨人軍」がいかにトリックが秀逸でも、今更読む人はいないし、第一復刊されませんよね。

凍冬引さん
ようこそお越し下さいました。眉村作品を愛読されているとのこと、いやあ嬉しいですねえ(^^) これからも、よろしくお願いいたします。
リンクは自由にお貼り下さって結構ですよ。後日になりますが、こちらからもリンクさせていただきますね。
サイト、拝見しました。私も石川ひとみさんはけっこう好きでしたね〜(^^;

ところで話は飛びます、略年表を見ていて思い出したのですが、「レッツゴーヤング」の(たぶん)前に「ステージ101」という同じようなコンセプトの番組がありましたよね。そのレギュラーであった「ヤング101」というNHK版スクールメイツのようなグループがありましたが、そのメンバーだった西玲子さんという歌手を、当時かなり気に入っていたんだよなあ、と突然思い出したことでした。え、判らない? 判りませんよねえ。こりゃまたしつれーしました〜!!

……え〜と、、、これに懲りず(^^;またお越し下さいね(汗)。

柳生真加さん
3日は失礼しましたm(_ _)m。
風の翼大宴会でも、「エイやん」で盛り上がったとのこと、どんな話だったのかまた教えて下さいね。

>「エイやん」が掲載されるという「河南文芸」。ぜひ購入したいと思います。まだ出ていないのでしょうか?
原稿締切が5月末ということなので(テキストデータをFDで提供するのです)、もう少し先ではないでしょうか。はっきり判りましたら、告知しますね。

>ジョン・ウエットン情報ですが、9/20(土)に心斎橋クラブクアトロでライブがありますよ
おお、いつもお知らせありがとうございます。
キングクリムゾンといっても、私がカバーしているのは初期だけで、ジョン・ウエットンにはあまり馴染みがないんですよね。
ていうか、レイクとイアン・マクドナルドが抜けたKCはKCじゃないでしょう、という偏見が(^^;ゝ
というわけで、それほど興味があるわけではないのですが、もし行かれるのでしたら感想を聞かせて下さいね。

戸田勝久さんの展覧会は、もし行けるとしたら畸人郷例会の日になると思います。できるだけ調整して立ち寄ってみるつもりです。

Yさん

復活おめでとうございます。
「スターハンドラー」は、基本構造が「新喜劇」なので、ストーリーに照準を合わせるとだるいと感じるかも知れませんね(^^;
登場人物たちの「行動」がストーリーの展開に刃向かうんですよね。
このシリーズは、そういう登場人物たちに照準を合わせてつき合っていくという読み方がいいんじゃないでしょうか。

>読書記録更新しました
拝見しました。
小川一水は、わたしも注目しているんですが、「導きの星」は、人類が「遅れた」異星人を教導する話のような先入観があって、「おまえはブッシュか!」と(^^;ゝ
そういう話ではないのですか?

「どこにもない短編集」>「おとうさんがいっぱい」みたいな感じでしょうか?

「司政官シリーズ惹句一覧」は労作です。「引き潮のとき」も、そのうち完成して下さいね。

ニール・R・R・ジョーンズ『二重太陽系死の呼び声』読了。
意外にもセンスオブワンダーのフェロモンまき散らし作品でびっくり。認識を改めました(^^)
編集済


おひさしぶりです 投稿者: 投稿日: 5月 5日(月)00時32分58秒

「ヘテロ読誌」拝見しました。
「スターハンドラー」わたしも買ってあるのですが、まだ読んでいません。
手をつけてみたんですが、会話文でストーリーが進むのがちょっと読みにくくて
つい後回しになってます。話はおもしろそうなんですが。

「エイやん」より多くの人に読まれるといいですね。

読書記録更新しました。

http://www.usiwakamaru.or.jp/~yamas/


河南文芸 投稿者:柳生真加 投稿日: 5月 4日(日)22時27分26秒

おひさしぶりです。
「エイやん」が掲載されるという「河南文芸」。ぜひ購入したいと思います。まだ出ていないのでしょうか?

ところで、ジョン・ウエットン情報ですが、9/20(土)に心斎橋クラブクアトロでライブがありますよ。

http://homepage2.nifty.com/kazenotsubasa/index.htm


初めまして! 投稿者:凍冬引  投稿日: 5月 4日(日)19時02分29秒

当方、眉村先生には足を向けては寝られないほどの文学的?、国語的?、全人的?大恩を受けているものです。
それはつまり小学生のころ(’82頃)、眉村作品をむさぼり読むということがなかったなら、その後に今みたいに色んな本を読む習慣が身に付いたこと、それがため色んな教養を身に付けることができたこと、ひいては今の我が人格形成に大いにプラスに働いていること等はありえなかったかもしれないとこう申し上げたいのです。
眉村ジュブナイルは非常にエキサイティングでした!
本当は過去形は間違いで、大人になった今でも尚繰り返し同じ作品を読み続けているのです。
もう本当に大好きな、尊敬している、素晴らしい作家が眉村先生なのです。
眉村先生への賛美の言葉は本当に尽きないのですが、本日の来訪の目的はというと、貴サイトへのリンクをボクの運営しているサイトに貼らせていただくための許可を得たいと思ってなのです。
ボクのサイトは眉村先生とは全く何も関係の無い往年の某アイドルの携帯電話向けの簡易サイト(PCもOK)なのですが^^;、大好きな眉村先生のサイトをぜひ貼りたい、貼らせていただけまいかと思い立って、この度の突然の訪問と相成ったのでした。
まことに不躾なお願いなのですが、リンクを貼る許可を下さいませんでしょうか、管理人様どうかよろしくお願いいたします。

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hicchann


タイガース 投稿者:土田裕之 投稿日: 5月 4日(日)10時56分43秒

『新本格<猛虎会>の冒険』を読了しました。
ミステリーにこだわらないタイガース小説集なんてものがあれば読みたいなあ
なんて思いました。


こいつは春から…って、もう初夏やん 投稿者:管理人 投稿日: 5月 3日(土)21時54分38秒

ご無沙汰いたしました。

長らく停止していた(「名張人外境」自体が停止していたのですが)「ヘテロ読誌」が更新されました。ご笑覧下さい。→2002年3・4月、5月分
原稿はずっと前に送ってあった分なので、私も興味深く読みました(^^;ゝ

その人外境ご主人・中相作さんの「エイやん」評が三日連載で掲載されました。→4/305/1、5/2
実に的確な「エイやん」評で、感心した私は、早速眉村先生に注進に及びましたところ、先生泰然として動じず、莞爾として一言、「ふむふむ、なるほどと言っていた、とメールに書いてくれ」とおっしゃったとのこと。

さて、その「エイやん」ですが、このたび新創刊される文芸雑誌「河南文芸」に転載されることが決まりました!!
この「河南文芸」は、大阪芸術大学発行の「商業誌」とのことで、一般書店に並ぶそうです。けだし「早稲田文学」みたいなものでしょうか。
そういうわけなので、うちのコンテンツは閉めましょうか、と申し上げたのですが、それはそのままでよい話になっているとのことで、それどころか、「とべ、クマゴロー!より転載」と末尾に書いていただけるそうで、ありがたいお話です。

それはそうと、中さんのだけではなく、皆様から頂戴しました「エイやん」の感想文も、先生は非常に喜ばれておりまして(「エイやん」は再出発の第1作の位置づけの面が強いこともあって)ずいぶん励みになったのではないかと思います。感想文をお寄せ下さった皆様に感謝いたします。

商業誌といえば、我等が臼田惣介さんが、今度創刊されるミステリ雑誌にレビュアーとしてデビューされるそうです。めでたい話続きで、うれしいかぎりです(^^) あ、商業誌デビューを祝う大宴会を開かねば(^^;ゝ
編集済


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