【掲示板】


ヘリコニア談話室ログ(2003年8月)


いよいよなぞ転! 投稿者:管理人 投稿日: 8月31日(日)23時32分27秒

またOSが不安定になったので初期化して入れ直し、たった今復活しました。疲れたー。
でも、購入時の古いのに戻したためか、いまいち具合が悪い。HPはなんとか読めますが、ここはNOTFOUODになる。で、携帯から書きこんでいます。
うーん、なんでかな?
などと言っているうちに、あ、なぞ転始まりました!


なぞ転まで 投稿者:管理人 投稿日: 8月30日(土)22時44分18秒

あと24時間!
みなさん、お見逃しなく(^^)

>「アンテナ惑星」
コマ切れ読書でなかなか進みません(ーー;。

昨日、ユーゴー書店を覗いてきました。平積みされていた<河南文芸文学篇>は、売れちゃったのか、棚差しで3冊残っているだけでした。未入手の方はお急ぎ下さい(^^)。
また『アマチャヅルチャ』が2ヶ所に平積みされてましたが、これは面白いのでしょうか? 
私はSFMで読みかけて放り出しているので、評価が出揃うまでは洞ヶ峠の予定(フィニイ……も)(^^;ゝ

―― E.C. WAS HERE / エリック・クラプトン(1975)――


なぞ転まであと3日 投稿者:管理人 投稿日: 8月28日(木)21時53分36秒

凍冬引さん
>面白いです!
しつれいしました〜(^^;ゝ

>SFジュブナイル小説の作品世界と世界観が地続き
そうそう、それが大事ですよね。原作至上主義者の私としましては、そこを押さえていないドラマ化は許せない場合があります(^^;

>岡田可愛さんもご出演されております♪。
岡田可愛さんといえば故・范文雀さんが自動的に浮かんできますね。ジュン・サンダースはよかったです。関係ありませんね。失礼しましたー(汗)。

Yさん
そりゃまた面妖奇ッ怪な話のようですね(^^;
読書月記を楽しみにしています!!

現在、『アンテナ惑星』を読み中です。
集中の「海神惑星」は、ほとんどヨコジュンの世界(^^;ゝ
「ホイール惑星」は、ハードSFにしてトンデモSFという、石原SFの特徴がよく現れた快作。河本さんにおすすめ(^^)
残る長中篇の表題作にとりかかりました。


横須賀カタパルト 投稿者: 投稿日: 8月28日(木)20時16分12秒

もっと前に入手したんですが、つい読みそびれてます。
帯によると「地震エネルギーを体内に吸収し、赤い玉に変えながらさまよう
謎のサイズモ男」だそうです。何のことやら全然わからん(^_^;)。
読んでみます。


なぞ転 投稿者:凍冬引 投稿日: 8月28日(木)01時07分08秒

面白いです!
典夫役星野利晴さんの怪演?!&懐かしい〜学園ドラマの雰囲気に満ち満ちていて、ボクは大好きな映像化作品です、はい。
DVDも持っています。
二股の^^;;みどり=伊豆田依子さんもカワイーですし、広一=高野浩幸さんが穿いていた縞々ズボンなんかボクも大昔の’70年代に穿いておりました;。
映像化作品では昔のSFジュブナイル小説の作品世界と世界観が地続きなのはNHK少年ドラマシリーズだけではないかと個人的に思う次第です、はい。
岡田可愛さんもご出演されております♪。

http://members.jcom.home.ne.jp/nino-p/syounen.html


中村豊(^^) 投稿者:管理人 投稿日: 8月27日(水)21時40分57秒

いやあ痛快痛快!!

SFマガジン10月号の時評欄<SFブックスコープ>で柏崎玲央奈さんが、青い鳥文庫の『ねらわれた学園』を紹介して下さっています(^^)。柏崎さんが書いておられますように「まえがき」は必読。本読みとして、以て銘としたいものです。
編集済


夏のクラクション 投稿者:管理人 投稿日: 8月26日(火)21時20分08秒

Yさん
30年前のテレビドラマですからねえ、昔見てた人は懐かしいかも知れませんが、、、
今見て、さてどうでしょうか?

>「横須賀カタパルト」
おお、私も探しているんです(先日某所で、タッチの差で買い逃してしまいました(^^;)。
タイトルが魅力的ですね。カタパルトというのだから、何かを宇宙に向かって打ち出すのでしょうか?

真弓さん
>うう……乗り遅れた
うふふ、残念でした(^^) 

>相性悪かろうと思っていたら、えらいことになってましたね
だって火に油を注ぐようなことばっかり言うんですもん(汗)。集中砲火を避けようとすればするほど、ドツボにはまってましたね(授業でも仏文タームを連発されるのですか?)。
おかげで大変面白い記事になって、よかったのでは(^^;ゝ

私も「水晶内制度」を読んでみようと思っています。


乗り遅れた…… 投稿者:真弓 投稿日: 8月26日(火)18時19分37秒

お久しぶりです。
少し前まで河南文学話してたんですね、うう……乗り遅れた。ちなみに座談会で爆発した笙野頼子ですが、被爆しているインタビュアー葉山郁生は私のゼミの先生でもあります。相性悪かろうと思っていたら、えらいことになってましたね。

>『水晶内制度』は傑作です(断言)。
笙野頼子は私も好きです、ただしこれは読んでないですね……『レストレス・ドリーム』とか『居場所もなかった』などの比較的昔の作品しか手元にありません。最近の作品なら、やはり作風も変わってきているでしょうし、再読してみようかなと思います。


「なぞの転校生」 投稿者: 投稿日: 8月25日(月)22時08分34秒

放映されるんですね。見たことがなかったので楽しみにしています。
全話でないのが残念です。

>石原惑星シリーズ
いやあ、大好きです。ブラックホールのお茶づけがツボ。理論はわかってません。
どれだったかにあったインドのサリータイプの宇宙服とか(^_^;)
先日「横須賀カタパルト」というのを古本で買いました。まだ読んでいないんですが。


「ブラックホール惑星」 投稿者:管理人 投稿日: 8月25日(月)20時29分26秒

石原藤夫『ブラックホール惑星』(ハヤカワ文庫、1979)読了。

昨日ここに書き込んでからすぐ(野球がつまらないので(ーー;)読み始めたら、途中飯を食ったり風呂に入ったりしながらでも、日付の変わる前に読み終えてしまいました。
ハードSFがこんなにすらすら読めていいかしら(^^;

「ブラックホール惑星」、「ホワイトホール惑星」、「情報惑星」の3編が収録されています。これらは長篇「タイムマシン惑星」の前日譚にあたるお話で、当然といいましょうか「タイムマシン惑星」と作風が非常によく似ておりまして、期待通り、同じように楽しめました。

とにかく面白いです(^^) とはいっても各作品、傑作とか力作という言葉からはほど遠いです(汗)。
「タイムマシン惑星」の感想文にも書きましたが、実にルーズなつくりでニヤニヤしたり脱力したり、まさに講談調、いやいや海野十三調(笑)――気楽に、寝っころがって読みながすハードSFに仕上がっています(^^;

この海野調ですが、初期の「ハイウエイ惑星」などの作風(も、軽妙洒脱なんですが)とはかなり変化していますね(ただし「情報惑星」は初期の作風です)。

私は著者の短篇は、HSFSの3冊しか読んでおらず、つまり最初期しか知らなかったので、これらシリーズ後期の作風の変化がとりわけ印象ぶかく、むろんどちらも良いわけですが、とはいえ、一体どの時点で作風が変化したのか興味があります。
というわけで、<惑星シリーズ>をしばらく追っかけたいと考えております。
編集済


さらに、忘却の船に流れは光 投稿者:管理人 投稿日: 8月24日(日)18時39分52秒

そろそろ各所で感想が出て来だしたのでしょうか、今日は岡本さんのレビューがアップされていました。
「都市と星」は全然気が付きませんでした(さすがは生き字引(^^;)。で、「都市と星」どんな話だったか思い出そうとしてみた次第ですが、哀しいかな読後の圧倒的な感動のみ思い出せても、ディテールはほとんど甦ってこず(哀号)。
たしかにダイアスパーは砂漠の中の都市でしたが、「遥か過去に襲来した侵略者」というところは全く記憶から欠落しております。要再読ですな(^^;

一方、ブラウンのショートショートはすぐに判った。「報復宇宙船隊」ですよね(^^)v
まだまだ岡本さんの域にほど遠い管理人であります。頑張ろう!
(しかし「宇宙の孤児」も絶対に作者は意識していると思う)
とまれ今回の作品で、田中啓文さんが、やはり根っからのSF者であることがよく判りました。
編集済


忘却の船に流れは光 投稿者:管理人 投稿日: 8月23日(土)22時36分48秒

嵐山さんが「忘却の船に流れは光」の書評で、この小説を「ブルーが苦悩し、成長する」ビルドゥングスロマンとして捉えておられますが、どうなんでしょう?

(あちらの掲示板に書き込もうと思ったのですが、一種ネタばらしになるので自粛して、ここに記しておきます)

私は、ブルーはいわゆる成長物語の主人公ではないように思うのです。そうではなく単なるチェスの駒(それも捨て駒)だったのでは? 私はそう読みました。
私は最初から、ブルー(の行為)に全く共感を抱けず、違和感を感じ続けていたのですが、最後に捨て駒である事実が明らかになって、やっぱりな、と非常に納得したのでした。
いかにも田中啓文らしい意地悪な、もといソフィスティケートされた(^^;、突き放したようなブルーの描写にニヤリとさせられたのでしたが(汗)
皆さんはどう読まれましたか?、

編集済


「ワイルドボーイズ」 投稿者:管理人 投稿日: 8月23日(土)14時40分42秒

W・S・バロウズ『ワイルド・ボ−イズ[猛者]死者の書山形浩生訳(ペヨトル工房、1990)

 ・薄暗い場末の星が吹き散らされて横切る輝く虚空、猛者微笑(246p)
 ・夜明けシャツ薔薇に縁どられ夜明けの風が股間にはるかな唇(217p)
 ・日暮れ枯葉太陽が冷え冷えとやせたソバカス少年に銀紙が風にはるかな都市のかすかな音(173p)
 ・やせた青白い少年最後のかなしい微笑破れた希望の残りカス(128p)
 ・異肉の希望口薄暗い部屋ズボン破け素早く静かにいく別の光景(128p)
 ・地下室の壁裏庭と灰だめ銀の三日月がフィルムを切る空機関銃の音(128p)
 ・病気の匂いが室内に流れ星静けさが漂い落ちる(121p)
 ・薄暗い場末の遠い星が散る淀んだ小川(115p)
 ・たそがれの青い霧が狭い石敷の道に落ちかかり、錆びた門にツタの生い茂った標識:「陸軍用地。許可なき者の立ち入りを禁ず。」(112p)
 ・空っぽの部屋薄暗い写真のかけら薄れる闇の衣擦れ(111p)
 ・天星装の古い本銀紙指が別の思い出からはだかでショーツとシャツがそこに十四才の少年肉が湯気立てて(110p)
 ・星屑がベンチの上に静かな無人の部屋(106p)
 ・かすかに遠く学校劇のベツレヘムの星(101p)
 ・ため息の音だれもいない部屋……遠く空地の雑草が匂ってさびた鉄の下に小さい緑蛇(99p)
 ・ひざをあげて彼が入ってくる秋空の下(95p)
 ・骨がうずきけいれんはじける卵青世界空中にザーメンの軌跡が空を横切る(93p)
 ・内臓は真昼の日射しに湯気を立てて(82p)
 ・つめたい星が空き家にちりばめられて遠くのおもちゃ。悲しいささやく精霊が溶けて夢の御者や動物、池からの霧、色あせた家族の写真に(73p)
 ・少年たちがせんずりかく吹きっさらしの公立校便所(71p)
 ・無人の通り、風に舞う古新聞、暗闇と電線が風にかすれる(39p)


小説というより散文詩ととらえたほうがいいかもしれません。延々とうねうねと続く文法を無視したカットアップ(活字を切り抜いて貼り付ける一種のコラージュ)された文章のなかに、上のようなキラリと光る新傾向俳句のような句がときどき現れる。カットアップではないふつうの文章も使われているのだがそれは平凡、たとえ読みにくくとも(意味が分からずとも)、カットアップの部分のほうが「立って」いて面白い。読み慣れてくるとちょっとクセになりそうな不思議な魅力があります。(初出は1971)
次は『おぼえていないときもある』を読んでみたいのですが、入手が難しそう。
編集済


NHK少年ドラマシリーズ「なぞの転校生」が 投稿者:管理人 投稿日: 8月22日(金)20時52分04秒

今月末(8月31日)に放映されます!!

およそ30年前、月〜水の夕方18:05〜18:30に放送された<NHK少年ドラマシリーズ>には、深い思い入れのある方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
クラブ活動から大急ぎで帰宅し、6時のニュースが始まる頃には、テレビの前にでんと尻を据えていたあなた、これは見逃すわけにはいきませんよ(^^;

NHK少年ドラマシリーズのなかでも、眉村卓原作「なぞの転校生」は、とりわけ名作の誉れ高かったものでありますが、この「なぞの転校生」が、8月31日(日曜)に甦ることになりました!

とはいっても、1975年11月17日〜12月3日にかけて放映された全9話全てが見られるわけではないのが残念ですが、23:10から80分の総集編が、<NHKアーカイヴス>という番組で放映されるとのことです。甘い追憶に浸りたいという方は、お見逃しなきように(^^)。

青い鳥文庫と連動企画でしょうか?

W・S・バロウズ『ワイルド・ボーイズ猛者読了しました(^^)
編集済


承前 投稿者:管理人 投稿日: 8月21日(木)20時49分02秒

昨日のつづきですが――
私も、織豊時代末期の日本が舞台なのに、なぜクロネとかヌジという日本人離れしたネーミングなのか、と思ったのは思ったのです(まあクロネはどう考えても同時代人ではありませんが)。

ところが一瞬そう疑問に感じただけで、すぐに受け入れてしまって、その「不自然さ」を、無意識裡に私は、いわば「透明化」してしまったのでした。
しかしながら、眉村さんがそのような感覚的なネーミングをなさるはずがないわけで、私はその時点で(思考を中断せず)もっと真剣に読解しなければならなかったのです。

話は飛びますが、「ビーナスの目覚め」も、別にエムシュが要求する前提知識がなくても十分に楽しめるものになっています。少し検索しましたが、アクア人類の物語と理解できている書評は(私の見た限りでは)皆無でした。それでも好意的な書評が多かった。しかしそれでは「ビーナスの目覚め」はファンタジーでしかないことになるわけです。

かくいう私も、他の書評子と同じように、違和感を透明化してしまって、何だかよく判らないけど不思議な物語と読んでしまいかねなかった。たまたまらっぱ亭さんからサジェスチョンがあったから、前提の存在に蒙を啓かれた次第ですが、とはいえこの場合は、私が謎を透明化せず、判らないと正直に表明したからこそ、そのような展開に至ったわけですね。

ヌジとクロネも、そのように考えなければならなかったのです。眉村さんも、私がいつ気がつくか(あるいはいつ訊いてくるか)、と待っていらっしゃったに違いないのです。ところがいつまで経っても鈍感な私が気がつかないものですから、ついに自ら「実はあれ、こうこうなのですよ」とお教え下さったと言うことなのでしょう。それに気がついて私は赤面してしまいました。まさにSF読みとして慚愧に耐えません。「ビーナスの目覚め」にせよ、「ヌジ」にせよ、SFを読む場合は、当該の作品に対して自分は無知であることを忘れてはいけない、一知半解で思考を上滑りさせてはいけないと、改めて反省させられたことでした。

閑話休題――このたび日本ペンクラブは会長が井上ひさしさんに代わりましたが、眉村さんは副会長の要職に就かれたとのことで、いろいろ雑用が増え、執筆に専念できないことをぼやいておられました。しかし忙しいというのは決して悪いことではなく、眉村さんの人柄を井上ひさしさんが見込まれての要請であるわけでしょうから、私自身は結構なことだと喜んでいます。頑張っていただきたいものですね。


クロネとヌジ 投稿者:管理人 投稿日: 8月20日(水)21時54分58秒

Yさん
>乱丁
や落丁、最近は滅多に見ませんね(でも去年SFMで乱丁を発見しました。立ち読み中に見つけたので、あやうく被害は免れましたが)。昔は案外多かったような……。

>笙野頼子
座談会で爆発してますね(^^)
実は座談会と短篇を読み、笙野さんて、眉村さんと同じ方法論なんじゃないのかな、と思いました。
「五十円玉食堂……」と「エイやん」を比べてみますと、
1)どちらも主人公は作者と考えてよい(一種私小説的)。
2)幻想はどちらも主人公の内的世界と社会的場の接点に現れる(つまり内宇宙)。
など、作り方が非常によく似ています。
少なくとも笙野さんの幻想は、内向の世代の幻想よりは眉村さんの幻想に近いです。

ねこちさん
あ、ねこちさん! これはようこそお越し下さいました(^^)

>笙野頼子、すごく好きなんですよ。ハードカバーをデフォ買いする数少ない
>作家のひとりです
私は作品集とエッセイ集(例のやつ(^^;)を、各1冊ずつしか読んだことがないという、初心者なんですが、上記のような次第で、今、とても笙野頼子読みたくなってきています(^^;

>『水晶内制度』は傑作です(断言)。
それじゃ、まずはこの本から読んでみますね。
笙野頼子について、またいろいろ教えて下さいね。よろしくお願いいたします。

先日、ある用件で眉村さんに電話しました。小一時間ほどお喋りさせていただきました。
別に差し支えないということなので、発表しちゃいます。
先日「ねらわれた学園」が出たばかりの青い鳥文庫から、今度は「なぞの転校生」の復刊が決まりました(^^)
「今日、角川に絶版依頼を送ったばかり」とおっしゃっていました(いろいろややこしそうですね)。
また「ねらわれた学園」も、かなり微修正が施されてあるようです(携帯電話とか?←ちょっとあやふや)。読み返してみなくては。

クロネはclone(クローン)でヌジとは虹の古語だそうです。クロネにとってヌジは虹のような存在だったわけですね。いやあ、気づきませんでしたね(^^;


RE:河南文芸文学篇 投稿者:ねこち 投稿日: 8月20日(水)12時36分19秒

はじめて書きこみさせていただきます。ねこちと申します。
いや、管理人様には本当に感謝です。ここでお知らせくださらなかったら、
このようなひっそりと出ている雑誌を買うこともありませんでしたでしょうから。

笙野頼子、すごく好きなんですよ。ハードカバーをデフォ買いする数少ない
作家のひとりです。コトバ(そしてその背後にくっついてる世界)とサシで切り結
ぶ志の高さが大変気持ちよいです。ついこの間出版されました『水晶内制度』は
傑作です(断言)。まだ半年残ってますが、本年度の国内SF第1位に推したいくらい
です。

ところで、この雑誌、まだちょっとしか読んでないんですけど、ものすごく濃いです。
しかも安い。いまどき500円以内で買えるなんて、びっくりしました。


届きました 投稿者: 投稿日: 8月19日(火)22時00分55秒

いろいろお気遣いありがとうございます。
「河南文芸」以前は紀要みたいな地味なのでしたよね。
いろいろな分野の方が参加されていて熱気を感じました。
笙野頼子おもしろそう。じっくり読んでみます。

今日「マルドウック・スクランブル」3巻まとめて買ってきたんですが、
家に帰ってみたら1巻が乱丁でした。
書店に電話したら取り替えてくれるそうですが、読書人生の中で初めてです。


「ビーナスの目覚め」の真相 投稿者:管理人 投稿日: 8月18日(月)21時57分08秒

らっぱ亭@とりあえず、ラファティさん

ご教示ありがとうございました。やはり「判らないことはらっぱ亭さんに訊け」ですね(^^)

>とすれば、現生する人類、すなわち彼女の子孫に対して、
>原母たるゾウ(これは原文ではZoe)が語りかけている話とも考えられ、
>地球の過去の物語なのかもしれませんね。
いわれてみれば、確かにそうでなくっちゃなりませんよね(^^;。
「あなたたち」とは、当然この「私たち」でなければ意味が通りません。

エレイン・モーガンの説のきわめて要領を得た要約がここにありました。
しかしこれはまさに要約であり、モーガンの説そのまま全肯定で、批判検証はなされていません。
これに対して、和田さんが、モーガン説を客観的に評価しようとしています。

「ビーナスの目覚め」を読むにあたって、あらかじめこの2つの文章には、目を通しておくべきでしょう。そうでなければ、私のような一般の読者は半分も理解できないどころか、半可通に解釈してとんでもない誤読をしてしまうに違いありません。毛がないことに何度も言及する理由や、ザットワンが涙を流さないという記述の謎も、氷解しました。あらためて、らっぱ亭さんに感謝いたしますm(__)m。

結局、本篇はモーガンの説にインスパイアされたエムシュが、人類のミッシングリンクの時代をモーガン説に沿って幻視したもので、ザットワンの地球漂着によって進化が動き出し、人類が再び陸上に戻っていくきっかけとなった場面を描いたものであることになります。

エムシュの考えでは、ザットワンが来なかったら人類は海に留まったままだった。ザットワンは火をもたらし、道具を工夫する(彫刻する)という行動形式をもたらし、それによって人類は今日の(物質)文明に向かって進化を開始するわけです。しかもそのような(陸へ向かう)「次世代者」は、ザットワンの「レイプ」によって生まれるのです。(モーガンは人類最初の犯罪は、聖書が言うところの殺人などではなく、レイプであったという説を出しているのですが、エムシュはそれを踏まえているわけです→ここ) すなわち女性原理のアクア人類に、男性原理が被さって、今日の人類の方向が定められたわけです! もちろんかかる進化の行程を、行き着く先を、エムシュが全肯定しているわけではないことは明らかです。

こうやってすこしずつ判ってくると、なおさら本篇の壮大さが明らかになってきますね。これは大きな物語です! まさにSFの真骨頂ではないでしょうか。傑作!

#しかしなー、SFMも少しは解説を付けておいてもバチはあたらんと思いますが。ていうか絶対必要でしょう。モーガンの邦訳もあるわけですし。

Yさん
今日、発送しました。
編集済


Re:「ビーナスの目覚め」 投稿者:らっぱ亭@とりあえず、ラファティ 投稿日: 8月18日(月)03時17分44秒

>らっぱ亭さんがどう読まれたのか、聴きたいところ(^^;

と言うわけで、少しこの作品について。

この作品は、小冊子として刊行されたものですが、

http://rad.clin.med.tokushima-u.ac.jp/RAD/RAD5/KCM/C/cover/coverVR.html

中表紙に「Based on The Aquatic Ape and The Descent of Woman by Elaine Morgan」とあります。

エレイン・モーガンによる二作は、人類は水中で進化したという仮説「アクア説」についてのもので、前者は「人類の起源論争―アクア説はなぜ異端なのか?」、後者は「女の由来―もう1つの人類進化論」として邦訳があるようです。

私も未読のためアクア説の詳細はよく理解できていないのですが、人類はかつて半水中生活をおくっていたとすると、浮力による二足歩行の促進、体毛が薄いこと、皮下脂肪の発達などが合理的に説明がつくというあたり、本作に通じるものがあると思います。

とすれば、現生する人類、すなわち彼女の子孫に対して、原母たるゾウ(これは原文ではZoe)が語りかけている話とも考えられ、地球の過去の物語なのかもしれませんね。


暑くなりませんが夏休み終了 投稿者: 投稿日: 8月17日(日)23時04分15秒

SFJapan楽しみにしています。

「河南文芸」すごい豪華執筆陣ですね。
そういえば眉村作品のマンガ化って今までなかったでしょうか?
意外な気がします。
(私はこっそり自分の落書きノートにまとまらないのを描いてみたりしますが
門外不出ということで……)

>Yさんの分も入手しましたので
ああーっすみません。入れ違いにメールを送ってしまいました(^_^;)。
それは無視してください……。いつもありがとうございます。


「夢環記――海水公園にて」 投稿者:管理人 投稿日: 8月17日(日)22時37分04秒

「河南文芸文学篇」をパラパラ拾い読みしています。
北川透「夢環記――海水公園にて」、これはとてもいいです(詩では、他に谷川俊太郎、荒川洋治が寄稿しています)。散文詩ですが、私の感覚ではショートショート。幻想ショートショートと言いますか、もっとはっきりいえばチャチャヤング・ショートショートなのです。
チャチャヤンの書き手たちがめざしていたのは、実にこのような世界だったのではないでしょうか。詩なんてのには全く興味がありませんが、こういうものなら、他の作品も読みたいです。
こういうのが詩であるのなら、ウィリアム・バロウズの小説は詩だと思います(汗)。


河南文芸文学篇 投稿者:管理人 投稿日: 8月17日(日)11時21分30秒

大橋さん
いよいよプロジェクト稼動のようですね(^^) たのしみです!

>ぜひ、また、お会いしたいと思う
ぜひ、またお会いして下さい。そしてあっと驚く特ダネを!(>プレッシャー(^^;) 
その2を刮目してお待ちしております(^^;ゝ

昨日は畸人郷。SFをよく読んでいらっしゃる方が参加されていて、アレクすてさんと3人で盛り上がってしまいました。
後半は、H講師からやおいについてレクチャー(汗)。

天王寺のユーゴー書店で<大阪芸術大学河南文藝文学篇>をゲット。雑誌売場に平積みされていました(^^)
真弓さんからすでにお知らせいただいていますとおりで、

1)「実作講座・小説篇」は、小川国夫、山田兼士との鼎談。
2)眉村卓ショートショート劇場(1)「シノプシス8・24」は、ショートショートと、それをもとに描かれたCHAPTAIN NYAKOのマンガとのコラボレーション。
3)「エイやん」

「エイやん」は、章わけの行アケが気になった。拙サイトのテキストデータを提供したのですが、原稿は章の漢数字の前後を一行あけており、私もそのとおりに打ち込みした筈なんですが、本誌では、前は一行あいているのだけれど後ろがあいてなくてすぐに本文が始まっているのです。これは見た目やはり異様にうつります。眉村さんの校正は省かれたのでしょうか? 最後が計ったようにきっちり頁の最終行で終わっているので、あるいはそのための操作かも知れませんが、すこし残念。

なお、創作は、藤本義一、大岡玲、笙野頼子、近藤史恵、眉村卓と錚々たるラインアップです(ほかに芸大生4編)。
笙野頼子はインタビュー(+座談会)「純文学・SF・サブカルチャー 幻想の今日の質を求めて」のなかで、

SFで好きな作家というのは、別にここの編集委員だからいうんじゃないですが、京都で五冊ずつ本屋から買ってきて、そこの本屋の棚がボコボコに減ってしまった眉村卓さんというのがあって、眉村さんの場合は、短編で「針」(『虹の裏側』所収)という、あんまりSF的でないのが好きだったんだけど、確か、発電所のどこかで生きているアメーバの話があって、それがすごく印象に残っていますね。(168p)
とおっしゃっています。

Yさんの分も入手しましたので、週明けビデオと一緒に送りますね。
編集済


SFJapanメイキング その1 投稿者:大橋 投稿日: 8月16日(土)21時48分32秒

次号の「SFJapan」で、ジュヴナイルSFについての記事を書く。そのために、眉村先生にお会
いしていただきインタビューさせていただいた。
が、その当日、お会いする直前まで、いや、お会いしている最中でさえ、正直、何をお聞きしていいのか、
とても、困ってしまっていた。
もちろん、お聞きたいことがあって、会っていただいたのだし、事実、お聞きしたいことは沢山あった。
実際、まだ、お聞きしたいことはある。ぜひ、また、お会いしたいと思う。
それでも、困ってしまったのは、こちらがお聞きすることは、多分、先生が、どこかで書かれていたり、
話をされていることばかりではないかと思ったからだ。
デビューにいたる過程なんて、何百回と聞かれたろうし、答えてこられたと思う。
そんな、30年も前から他の記者がしてきた初歩的な質問を、SFと名の付く雑誌の取材で、今ごろして
いいはずがない。読者としてももっと、ハイブローな質問と答えを求めているだろう。
テレビやラジオや、講演の話は無理としても、少なくとも、先生の文庫のあとがきや、解説に目を通せば、
ほとんどのことが書いてある。『ぬばたまの・・・』にはご丁寧に、年譜なんてのがある。
そんな中で、何を聞けというのだ。先生の単行本や文庫に未収録のジュヴナイルSFを雑誌から探すよう
なものだ。そんなものは、ぜったいないに決まっている。それでも、誰も聞いたことのないような、先生
さえ「あっ」と驚く質問のひとつもしないとかっこがつかない。プレッシャーだ。で・・・。

「先生がご自身で好きなジュヴナイルSFは何ですか?」

あ〜、だめだ。失格だ〜。素人そのもの。

(チャンチャン。その2に続く・・・?)


「ビーナスの目覚め」 投稿者:管理人 投稿日: 8月16日(土)11時21分36秒

キャロル・エムシュウィラー「ビーナスの目覚め」島田洋一訳(SFM9月号、所収)読みました。
まさにスペキュレイティヴ・フィクションで、歯ごたえ十分。120枚ほどの中篇を一気に読んでしまいました。
でも急ぎすぎたのか、残った謎がいくつか……(汗)

冒頭で、主人公の「わたし」に語りかけられている「あなたたち」は、だれ?(その前に、「わたしたち」と言っているのは「わたし」と見なしてよいのか?)
この「あなたたち」は、すぐにいなくなっちゃうのですが、当然この物語は「あなたたち」に向けて発信されたものと読まなければならないのでしょう。
直感で答えると、わたし(や「種付け」された女たち)が出産するであろう<ザットワン>の血を承け継いだ混血の次世代者ではないかと思うのですが。

この惑星は地球(の未来)ですよね。セイウチとかマナティーとかアザラシなど、地球の海棲動物が存在している世界なんですから。

それでは、わたしたちは、あざらしのような海棲哺乳類から進化した種族なのか?
そうではなく人類が何らかの理由で海に戻ったものであるようです。たとえば<ザットワン>は英語でしょう。
でも、そうなら唐突に出てくる「カバのきょうだい」は、何だろう? たしかにカバは「わたしたち」と同様に、水中で交尾しますが。

#「まだ、ザットワンが来る前、わたしたちはマナティーをいじめなかった」は、どういう意味だろう?

と書いたところで、あっと気がついて百科事典を引っぱり出す。
マナティーは海牛目で、青みがかっていて祖先はゾウと同じとあります。ザットワンが「わたし」をゾウと名付けたのと関係があるのか?(原文はどうなっているんでしょう?elephant? zaw?)
また「わたしたち」の瞳が薄青いという記述との関係は?

では<ザットワン>はどこから来たのか? 当然宇宙から、巨木が密生する森林惑星からであります。かれらはまさにサルから進化した「毛のある」種族です。また(現在の)人間の比喩でもあるのでしょう。
「ビーナスの目覚め」というタイトルは何を暗喩しているのか?

こうしてみますと森の文明と海の文明を措定し、その対比を目論んでいる(現実の文明:理想の文明、男性原理:女性原理)という大枠は間違いないと思うのですが、、、うーむ。

らっぱ亭さんがどう読まれたのか、聴きたいところ(^^;

今日は畸人郷。早めに出て、久しぶりに大阪見物をしようと思います(汗)。
編集済


上海サプライズ 投稿者:管理人 投稿日: 8月15日(金)12時01分12秒

昨日は大雨の中、高速道路を走りました。軽くブレーキを踏んだだけなのにつんのめる感覚があったり、突然ハンドルが取られて横滑りする気配があったりで、スリルを味わうことができました。
門真の方へ行く用事があったのですが、やはりあの辺は昔の湿地帯なのですね、ほとんど玄関ドアの寸前まで水が来ている地帯を目撃。見張り(防災団?)の人がそこここに立っていました。しかし、ドアの前に土嚢を積み上げるでもなく、まあ土嚢では出入りができなくなりますが、浸水を防ぐ何の手だてもなされてなかったのは不審。

夜、チャンネルを回していたら、終戦特集でしょうか、NHKで米軍の従軍撮影隊(?)による沖縄上陸〜敗戦直後の8ミリ(16ミリ?)映像が流れていました(ほとんど終了間際でしたが)。それが何とカラーなのです(当時アメリカはすべての撮影隊にカラーフィルムを支給していた由)。デジタル処理もなされているのでしょう、それはほとんど雨降りもないクリアな映像で、私は惹きつけられました。

その8ミリに捉えられた敗戦前後の日本の惨状に、というわけではありません。それははいうまでもないのですが、私が惹きつけられたのは、画面に映し出される風景の、ある意味たじろがされるほどのクリアさなのでした。それはおそらく、空気が今と比べものにならないほど澄んでいたことによるのではないかと思われました。都市は瓦礫の山なのですが、しかしながら空気は異常に透明なのです。沖縄には、目にしみるような野放図な緑が溢れていて、これまた透明な空気のおかげで、いささかも損なわれず直接、私の目に飛び込んでくる感じなのです。いずれも空は限りなく澄んでいて、青く高い夏空。

これが何とも懐かしかったのです。もちろん、私の子供の頃は、既に戦後も10数年を過ぎた復興の60年代だったわけですが、まだまだこのような空気の清澄さがあったように思い出されたのでした。「そうだ、夏の空はこんなだったなあ、忘れていたなあ」
確かに、記憶の中の夏休みの空は、くっきりしてと白と青が分かれていて、青いところはあくまで青く、白いところは眩しいほど濃い白だった(今、外を見れば空は、晴れているのですがどんよりとしていて真っ青ではありません)。夕方には必ず夕立があり、雨によって地面の熱が蒸気となって立ちのぼる、むっとするような独特のにおいの中を走って家に帰ったものです。

そういう記憶などを含めて当時の体感がだしぬけに還ってきて、それがとても懐かしく、吸い込まれるようにテレビの画面に見入ってしまいました。再放送があるのなら、今度は忘れずビデオに撮っておきたいものだと思ったものでありました(といいながらも、きっと忘れてしまうことでしょう)。

深夜、「上海サプライズ」をやっていました。これは昔ビデオで見たことがあるはずなんですが、内容が全く思い出せない。見ているうちに、そのうち記憶が戻ってくるかも、と考えながら眺めていましたが、結局最後まで記憶は戻らず(汗)。
ほんとうに見たことがあるのか自信がなくなってしまいました。でも冒頭のバンド(上海の黄浦江沿いの目抜き通り)の場面は覚えていたので確かに見たはず。あるいは始まってすぐ眠ってしまったのでしょうか。そういえば原作も読んだ筈なんだがなあ(汗)。
大した映画ではなく、まあマドンナだけが売りの映画でしたが、そこそこ楽しめました。当然マドンナがよかったです(^^;

お盆は読書が進みませんね(ーー;)


プリンプリン物語 投稿者:管理人 投稿日: 8月13日(水)12時11分06秒

凍冬引さん

私も画面を見てあれっと思いましたよ。たまたま野球がCMになったか、見ちゃおれん(ーー;)展開だったかで、チャンネルを変えたら、歌っていらっしゃったんです。「待ち伏せ」を歌ってなかったらご本人と気づかなかったかも。

この前に拝見したのはいつだったか忘れましたが(一年以上は遡らないと思います)、あれ変わったなあと、まずそう感じました。特に目のあたりですが、そうですか、やはりお疲れのようでしたか。
とはいえイメージを売るご商売なので、これはゆゆしき問題ですね(^^;。お仕事が多いのは結構なことですが、まずはご自愛専一、あまり無理をなさらないようにと思います。


管理人様どうも>ひとみさん 投稿者:凍冬引 投稿日: 8月12日(火)23時19分51秒

直前まで台風来る愛媛に講演のために滞在しておられたので、いざNHK『思い出のメロディー』のリハーサルや生本番に間に合うのだろうかとファン一同冷や冷やもので注視していました;;;。
心なしか、ひとみさん面やつれなすったのかなあ〜なんて少し心配になったりもいたしました。
今夏は何時にないくらいけっこうお仕事も多く入っていて、未だ16年前のご病気の影響も完全に払拭出来ないお身体ゆえ、大丈夫なのだろうかと。
その前の週に同じNHK『土曜スタジオパーク』にご出演なさってた時は血色もよく御快活みたいだったので、あんまりスケジュールを詰めすぎではと思ったんですが、今年は『プリンプリン物語』の奇跡的再放送が始まったので、色々と正念場の夏ということなのでしょう。

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hicchann


「ひどい感じ」 投稿者:管理人 投稿日: 8月12日(火)21時54分10秒

原田さん

>観光案内本出しました。『ヨシノガリNOW』梓書院
新著出版おめでとうございます(^^) 最近やや影が薄い吉野ヶ里に再照明をあてるようなご本でしょうか?
bk1とアマゾンで見てみましたが、まだ入ってないようです。入ったら購入させていただきますね。

井上荒野『ひどい感じ――父・井上光晴』(講談社、02)、読了。
1992年5月30日に癌でなくなった作家、井上光晴の、娘による回想記。
読者である私が、著書を読むことで作り上げる作家のイメージがある。そのイメージは、私に向かって凸面状に広がっているとする。通常私は、その凸面の向こうを望見しえない。ただ密度の高い何かが、凸面の向こうをみたしているように感じている。
ところが――凸面の裏側は、実は凹面だったのだ。
凸面の向こう側に住んでいた娘にとって、見えている父作家のイメージは、私の見る凸面の裏側、すなわち凹面なのだ。
本書は、そのような一読者には想像もできなかった(存在すると思ってなかった)凹面を、一般読者に垣間見せてくれるものだ。

井上光晴という作家は、私にとっては、日本のバラードに比すべき作家であり、ある種絶対的な小説家なのだが、最高傑作「妊婦たちの明日」の作品舞台となった崎戸廃坑島を、井上の死後、著者荒野と著者の母(井上光晴の妻)が訪れるシーンから始まる本書は、私に、神の如き作家も、やはり人間だったことを知らせてくれた。それがどうした、といえばどうもしない。だからといって、作品の価値がいささかも減じるものでもないのだけれども。
編集済


すみません、宣伝です。 投稿者:原田 実 投稿日: 8月12日(火)17時13分02秒

観光案内本出しました。『ヨシノガリNOW』梓書院、福岡・佐賀中心の配本ですが、他の地方の方も書店にて取り寄せ可能です。しかし、えらいタイトルになったなあ・・・

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


山下洋輔ソロライブ 投稿者:管理人 投稿日: 8月10日(日)13時28分43秒

山下洋輔ソロライブは、8月7日木曜日、旧関テレ横のジャズ喫茶インタープレイ8でありました。

お初天神あたりを歩いていたら、突然バケツをひっくり返したような雨。申し訳程度にハンカチを頭にのせて、小走りにハチにたどり着いたのは6時45分。パンツまでびしょぬれでした。しかも早く着きすぎ。ひとりぽつねんとイスに座って缶ビールをちびちび飲みながら待っていました。カウンターに常連らしい客数人。かかっているのは小音量のボサノヴァ。こんな有名ジャズ喫茶でも昼間はこういう状態なんでしょうか(ーー;)。

しだいにお客さんが入りだし、カウンターの常連さんが腰を上げる。そのとき初めて常連さんのひとりがタージンさんであったことに気づきました。

タージンさんと入れ替わりくらいで、堀晃先生が入っていらっしゃいました。実はこのライブ、堀先生のHPで知ったのでした。ご挨拶。
するとしばらくして、堀先生が私の方へやってこられたのです。「紹介したい人がいるので」。で、ご紹介いただいたのが、やはりライブを聴きにいらっしゃっていたAというタウン紙を編集発行されているIさんという方でした。

今度A紙では、眉村先生のインタビュー記事(?)を企画されているとのことで、この企画に多少関わっておられるらしい堀先生が、わざわざお引き合わせ下さったという次第。堀先生、ありがとうございました。
頭文字でなく実名で書きたいところですが、まだ確実な企画ではないようなので、ご迷惑がかかってもいけませんので頭文字にしました。話が具体的になったら、また告知させていただきます。
Iさんに、眉村先生によろしくお伝え下さいと言われましたが、そんなに頻繁に連絡を取らせていただいているわけではないので、非常に恐縮しました。もちろん今度連絡させていただく折には、必ずお伝えします。

そんなことがあったりしているうちに、結局、最終的にすし詰め状態(^^;。
7時30分、山下さんが颯爽と登場され、ピアノの前に座りすぐに弾き始める。ラウンドミッドナイト。弾き終わって、ハチのママにお誕生日のお祝いを述べられる(このコンサートは毎年8月8日の誕生日に開かれているらしい。今回は一日早いようです)。

つづいてブルーモンク、あと順不同で、シャボン玉、ぐがん、寿限夢、ピカソ(?)、クラシックの曲(?)、ボレロ、など。あと(ラウンドミッドナイトによく似た感じの)クラシックらしい曲も。

ナマ洋輔さんは十数年ぶりでしたが、いやー堪能堪能(^^)。やはり(短縮バージョンでしたが)「ぐがん」がよかったです。
新作がヴァーブから出ます、とさらりとおっしゃっているのを聞き、改めて山下さん世界のトップアーチストなんだなー、と感慨に耽りました。
でも私は中村誠一さんや坂田明さんらと組んでいらっしゃった当時の肉体労働的なトリオ演奏が好きです(^^;。

お客さんは、ジャズファンというより、一般の方が多かったようで、もうひとつ一体感になっていなかったような感じがします。ちょっとノリが悪かった。そのせいか、アンコールには至らず(^^;ゝアンコールの拍手のタイミングも悪かったかも。

しかし、わずか2〜3メートルという超近距離で、山下さんの指さばき(笑)が見れたのですから文句なんてありません(^^)。楽しいひとときを過ごすことができました。来年もぜひ行きたいと思いました。

帰宅してからモントルー・アフター・グロウを聴く(^^)。
編集済


ヘテロ読誌 投稿者:管理人 投稿日: 8月 9日(土)21時54分12秒

6月分が掲載されました。
かなり長いです。一挙にまとめたので、後半かなり乱れています(すみません)。斟酌してお読み下さい。
今日はこの辺で。
そうそう、石川ひとみさんがNHKに出てましたね(^^)

編集済


最新情報更新しました 投稿者:管理人 投稿日: 8月 8日(金)23時00分05秒

ミネルヴァさん
>「カルタゴの運命」読みました。
>本が分厚い・・・「消滅の光輪」より分厚い・・・たいへんだ
お疲れさまでした(^^)

>内容はちょっとバランスがいびつ
そうですね。私もそれは感じました。→ヘテロ読誌
この点について先生は、資料に使った参考文献の情報密度が、作品に反映しているかも知れないとおっしゃってましたが(^^;

先生を囲む会については、ヘリコニア過去ログ2003年1月1月27日にちょこっと書いています。

>「引き潮のとき」一巻が出てきたのでチビリチビリ読みます
また感想を聞かせて下さいね(^^)

おっと、時間切れ。山下洋輔ソロライブについては、また明日にでも(^^;


カルタゴ 投稿者:ミネルヴァ 投稿日: 8月 8日(金)21時30分58秒

「カルタゴの運命」読みました。
本が分厚い・・・「消滅の光輪」より分厚い・・・たいへんだ
内容はちょっとバランスがいびつ、物語が主人公の視点から離れない(いつものパターンだがw)がゆえに、状況の経過説明が長い。

こりゃ 先生も書くのがたいへんだっただろうな と思いながら
2日ぐらいで読み終わったのはファンのなせるワザかw

真弓さま
>「シノプシス8・24」眉村卓、原作のコミック化をCAPTAIN NYAKOが担当
をををおお・・・
「どこかの名シーンを漫画にしてくれないかなーとひそかに思っておりました」
なんて書いたばかりだったのでちょっと驚き


管理人様
>また先生を囲む会を企画しようと思っているんです。

うひゃー ほんと先生に近いんですね 
それも「また」ということは 以前にも開催されたということですね
どんな感じの会になったのですか興味津々です。

さて、「引き潮のとき」一巻が出てきたのでチビリチビリ読みます
でわまた☆


取り急ぎ 投稿者:管理人 投稿日: 8月 7日(木)16時39分41秒

真弓さん
詳細ありがとうございました。
今から出掛けますので、明日にでも「最新情報」で告知させていただきますね。

凍冬引さん
私もきのう徹子の部屋を見ることができました。
日本ペンクラブ主催ではなく、あくまで有志です、と再三訂正していらっしゃったのが、いかにも律義な先生らしくて、妙におかしかったです(^^;

京都にいらっしゃったのですね。また機会がありましたらぜひ!

今から山下洋輔さんを聴きに行って来ます!(^^)


大阪 投稿者:凍冬引 投稿日: 8月 7日(木)02時51分23秒

私のようなものにまで囲む会へのお誘いを頂きまして、まことにありがとうございます。
最近は何やかやと忙しくてですねー;。
そういえばボクも昔は関西人でしたんですよ。
20ン年前に門真・京都に在住しておりました。
地元に帰ってきた直後は関西弁ベラベラだったそうなんですがほどなく完全に地元に馴染んじゃいまして、今はスッカリ偽関西弁しか操ることが出来なくなってしまいました。
先生の昔のジュブナイル作品を見ると、舞台は大阪になっていますけど言葉は標準語というのがありますよね。
だからか、後で色々映像化されたそのほとんどが東京が舞台の作品を見る機会があっても、あんまりは違和感がないんですよね。
個人的には大阪の文字があったらその瞬間郷愁を覚えるんですが(といってもボクには門真時代の記憶はほとんど無くて京都時代の記憶しか残ってないのですが、後々覚えた大阪の風景と合わさってですけど)。
それにしても管理人様は先生とすごくお近いんですねー!


「河南文藝文学篇 2003年夏号」詳細 投稿者:真弓 投稿日: 8月 7日(木)00時24分37秒

2003年8月1日、大阪芸術大学発行。発売は小池書院より。
定価500円、編集人小川国夫となっております。
眉村先生関連の原稿としては、
「実作講座・小説篇」小川国夫、眉村卓、葉山郁生
「シノプシス8・24」眉村卓、原作のコミック化をCAPTAIN NYAKOが担当
「エイやん」眉村卓
となっております。いろいろ載ってますね。うちの同人文芸誌のことも、奥付でちらっと触れてもらっています(^^)

http://www.h3.dion.ne.jp/~bungei/


今日は賑やか(^^) 投稿者:管理人 投稿日: 8月 6日(水)21時29分23秒

Yさん
例のもの届きました。お手数おかけしましたm(_ _)m
「読書月記」拝読。おや、もう『しあわせの理由』お読みになりましたか。私も読まなくちゃ。→ワンダー・ティー・ルーム

石川さん
いつも情報をありがとうございます。
へえ、マリア四郎って、そんな大物歌手(汗)だったですか。ちーとも知りませんでした(^^;。フォークシンガー志望の兄ちゃんとばかり(^^;
リンク先にも書いてありましたが、声はハスキー系のいい声だったと記憶しています。
ああ、もう一回聴いてみたいですねえ。

ミネルヴァさん
それじゃ、今度書き込んでみますね(^^;ゝ

>外部(アウトサイド)からの革命に対して 内部(インサイド)による改革
>後者の方が有効だという考え方でしたよね(違ったかな?)
これは私の想像なんですが、眉村先生も、初期の頃の楽観性は、次第に持てなくなってきたんじゃないでしょうか。

インサイダーって、100%個人の良心(倫理観、正義感)にもとづく行為であるわけですから、個人としてよほど毅然たる「強さ」がなければ駄目ですよね。
革命家は必然的に党派制を帯び、党の指令にもとづいて行動するので、たとえ個人的に多少弱くても、たとえば「懲罰」を怖れて(或いは相互監視によって)邁進できる面がありますから、インサイダーほど個人としての強さが乏しくても、「組織」として理念に邁進できるように思います。

実際にはインサイダー足りうる個人なんて、現実にはほとんどありえないんじゃないでしょうか。人間て弱いものですもん。
そういう認識(諦念)が、司政官シリーズにはかなり色濃くあらわれているように思います。

真弓さん
お知らせありがとうございます。全く気が付いておりませんでした。近日中にトップページの「最新情報」に掲載させていただこうと思いますが――できれば発行日等奥付の記載を教えていただけませんか?

私も今度ユーゴー書店で探してみますね。
またいろいろご教示頂けたらありがたいです。よろしくお願いします。

凍冬引さん
>今ごろ、やっとこさ『徹子の部屋』を見れました!
よかったですねえ(^^) 私もYさんのお陰でビデオを入手できましたので、これから見るつもり(^^)。

>それにしても先生は気さく、恬淡、柔和な方ですね
人品どれをとりましても、これほど素晴らしい方は、そう多くはいらっしゃらないのではないでしょうか! 小説家では滅多にいないのでは?大体作家って性格が悪そうですもんね(^^;ゝ

ところで、先生の文章は、全く口調そのままなんですよ。大阪弁のイントネーションで読んでみて下さい。私なんか、黙読していると、脳内では先生の声で聞こえていますね(^^;ゝ

また先生を囲む会を企画しようと思っているんです。ぜひご臨席賜りたいところですが、大阪はちょっと遠いですか?

河本さん
お褒めいただき恐縮です。
河本さんもお世辞がうまくなりましたね(^^;

作家さんが思ってもみなかったことを読みとるのも、読書の大いなる楽しみですね(^^)
案外作家本人が気づいてないことって、多いと思います。

ジェンダーSFについては、私も何のこっちゃよくわかりません。もうちょっと調べてからそちらへうかがいますね(^^)
今悩んでいるのは、ウィリアム・バロウズはやおいではないのかということ(^^;ゝ

柳生さん
ご無沙汰しております。
ねらわれた学園>平積みされてますか(^^) それは嬉しいですね。今の子が読んでも十分面白いし、理解できるはずですよね。どんどん売れてほしいものですね。

9月延期、諒解しました。
新聞読みましたよ(^^) お盆休みも取れない状態ではないかと拝察しますが、お体お気をつけてとお伝え下さい。

「ヘテロ読誌」2003年5月分が掲載されました。→http://www.e-net.or.jp/user/stako/MA/M03-09.html
中さん、お手数をおかけしましたm(__)m
編集済


本屋に平積みでした。 投稿者:柳生真加 投稿日: 8月 6日(水)19時22分33秒

こんばんは。
おひさしぶりです。
本屋で新装「ねらわれた学園」発見しました。これに、また、サインをもらいたいものです。

ところで、毎年恒例お盆風の翼宴会ですが、なかなか時間がとれず9月に延期します。もうしわけありませんが、よろしくお願いします。

http://homepage2.nifty.com/kazenotsubasa/index.htm


書評 投稿者:河本 投稿日: 8月 6日(水)18時44分59秒

 大熊さん
 >私のは書評というより感想文。 (^^;

 個人の感想文というより、ずっと普遍性があると思いますよ。
 な〜るほどと思えるもの。
 作家の言いたいことを読みとるちからが優れていると思う。

 作品は出来上がったら作家の手を離れ、読み手は好きに読めばよいとはいうものの、やはり作家が「見た」物語をそのまま理解するのが基本だと思います。>すうろん板に書いたことと矛盾してます。矛盾はすき〜
 大熊さんの書評にはそれがよく解説されている場合が多い。書評を読むともう作品は読まなくてもいいや、と思えるぐらい分かってしまうのもある。 (^^;) 
    


徹子の部屋 投稿者:凍冬引 投稿日: 8月 6日(水)02時48分31秒

今ごろ、やっとこさ『徹子の部屋』を見れました!
奥様への愛の深さを感じることが出来ました。
文章力でNK細胞を活性化させるというくだりは、もの書きのはしくれ(単に掲示板書きの意味です、爆)として、大いに銘すべきものがあります。
それにしても先生は気さく、恬淡、柔和な方ですね。
機械は案外好きで夢中になりそうだから止めているというくだりですが、ボクはPCを購入して以来ハマリすぎてしまい、最近は毎日ゆっくりと本を読む時間をとれないでいます。
機械は苦手な方なのですが;。

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hicchann


眉村先生情報 投稿者:真弓 投稿日: 8月 5日(火)18時58分38秒

管理人様、こんにちわ。寄港編集部の真弓です。
先日、うちの母校の大阪芸術大学から「河南文藝 文学篇」という本が発行されました。
その中に「眉村卓ショートショート劇場」のコーナーがあり、「シノプシス8・24」という作品が掲載されています。物語に沿ったマンガ付きです。
本屋にも置いてあるみたいです。
もう皆さんご存じかもしれませんが、情報提供ということで。

http://www.h3.dion.ne.jp/~bungei/


「午後」 投稿者:ミネルヴァ 投稿日: 8月 5日(火)12時04分36秒

どうもどうも♪

2ちゃんねるに眉村さんのスレッドは 
たまたまSF・ファンタジー・ホラー@2ch掲示板 を覗いたら 見つけたものです
ちょうど、「徹子の部屋」の放映直後で 書き込みが多かったみたいです

>で、174を読み、反応しようと思ったのですが、去年の11月の書き込み。
>今頃反応するのはちょっとオマヌケかもと思い直し、ここで書いておこうと思います。>(大体どうやって投稿するのか判っておりません(^^;)

オマヌケじゃないとおもいますよw
しかし、スラリコの歌に曲がついていたとは・・・・衝撃です
ぜひ、2ちゃんねるにも投稿してくださいw
スレッドの下にある空欄に書き込んで「書き込む」を押すだけです
名前もメアドも書き込まなくていいです(書いてもいいですが・・・)

「消滅の光輪」昨夜 読み終わりました やっぱり好いですねー
11章?の待命司政官のときに ランが訪ねてくるシーン
何度よんでも このシーンが一番イイ 鳥肌がたちますw

インサイダー文学論 先生に直接聞きたいものです
外部(アウトサイド)からの革命に対して 内部(インサイド)による改革
後者の方が有効だという考え方でしたよね(違ったかな?)

でも、なぜが失敗(敗北)の物語が多い なんでだろ〜
外部(アウトサイド)からの革命 日本で言えばプロレタリヤ文学?
これも 表面的には敗北する話が多い いつも不思議に思ってます

Yさん
どうもです。はじめてみたのは前世紀(!)です。98年ごろ? 
当時の基本は変わらず、それに積み重ねていって今に至ってるんですね。

実はわたしは、司政官たちのイラストが好きでして
どこかの名シーンを漫画にしてくれないかなーとひそかに思っておりました
あはは

石川誠壱さん

はじめまして マリア四郎 わたしも知ってます
男性ヌード歌手ですよね 「もだえ」も聞いたことがあります。

わたしは60年代好きでして、10年ぐらい前はサイケ、GSにはまってました
その流れ?で マリア四郎 に出くわしました 
こんなところにつながるとは 今日の今日まで思いつきませんでした

最近はもっぱら 70年代後半に イギリス北部の青年労働者たちの間で流行った
ダンサンブル かつ 悲しげな マイナー60sソウル ばかり聞いてます。
インサイダー物に合うと思うのは わたしだけでしょうか?

Beverly Ann「You got your mind on other things」
リアルプレーヤーで聴けます(たぶん・・)

http://www.soul4u.net/webspace/ram/01.ram

Leslie Uggams「Don't You Even Care 」
編集済

http://the.soulclub.org/stream/Leslie_Uggams_-_Don't_You_Even_Care.ram


自分の掲示板がないので 投稿者: 投稿日: 8月 4日(月)22時36分56秒

大熊さんの軒先を借りてすみません。

>ミネルヴァさん
ごらんいただきありがとうございます。
非常に更新ペースが遅いので申し訳ないのですが一度アップしたものは
基本的にずっと残っていますので、たまに訪れていただければ幸いです。
「消滅の光輪」は私も大好きです。読み返すたびいいなあと思います。

>スラリコの歌
あれに曲があったとは……確かに歌えそうなリズム感のある詩ですね。


スラリコ・スラリリ 投稿者:管理人 投稿日: 8月 4日(月)20時42分53秒

ミネルヴァさん

ようこそいらっしゃいました。
2ちゃんねるに眉村さんのスレッドがあったんですね。
私は2ちゃんねるのシステムが未だによく判らないので、グーグルで「2ちゃんねる 今こそ「眉村 卓」について語るときじゃないか」で検索しました。
おお、600以上の投稿があるんですねえ(^^) で、一生懸命読んでいるんですが、まだ200ちょっとしか読めていません。今日中に完読できるかな。

2ちゃんねるというと、ちょっと構えてしまうのですけど、非常に好意的な感想が多く、うれしく思いました。たくさんの方が眉村さんの作品を読んで下さっていることが判り、心強い限りです(^^)。

で、174を読み、反応しようと思ったのですが、去年の11月の書き込み。今頃反応するのはちょっとオマヌケかもと思い直し、ここで書いておこうと思います。(大体どうやって投稿するのか判っておりません(^^;)

スラリコ・スラリリの詩には、実は曲がついて、歌になっているのです。
作曲・歌唱はマリア(鞠谷?)四郎さん。今を去る30年ほど前、眉村先生がパーソナリティをつとめておられた伝説の深夜ラジオ「チャチャヤング」ではよくかかっていました(ていうかここでしかかからなかった)。
レコード化されたものなのかどうか私は知りません。ひょっとしたらアマチュアの方で、テープに録音したものをチャチャヤングに送ってこられたものではないかとも思われます。
8分の6拍子のスローバラードで、ピアノ伴奏のみ。とてもいい曲です。私は今でも歌えますよ(^^;ゝ

>今、消滅の光輪を引っ張り出して読んでいるところです。
>やっぱり 面白いですね☆
これは名作ですよね。シリーズ最高傑作ですね。
司政官シリーズって、実は司政官制度というものが、現実的には機能しなかったという、敗北の物語群なんですね。理想(インサイダー論)と現実のギャップがこのシリーズのテーマではないんでしょうか?

またお気軽に起こし下さい(^^)


どうも 投稿者:ミネルヴァ 投稿日: 8月 3日(日)23時01分22秒

他の掲示板の話で悪いのですが
SF・ファンタジー・ホラー@2ch掲示板の
今こそ「眉村 卓」について語るときじゃないか?スレッドをみて

熱い思いを思い出し ワンダーティールーム とべ、クマゴロー!へと流れてきました

Yさん ワンダーティールーム活動再開 ADSL化おめでとうございます

今、消滅の光輪を引っ張り出して読んでいるところです。
やっぱり 面白いですね☆


「ヴェンデッタ」 投稿者:管理人 投稿日: 8月 3日(日)22時35分41秒

Yさん
>ADSLつながりました
>なんとか無線LANでつながるようになりました
ううむ、なんかよくわかりませんが、無線ですかあ? それはすごい(^^;
ともあれおめでとうございます。

SFJは、大橋博之さんが、眉村先生のジュヴナイルSFの記事を書かれるそうなのですが、内容は未詳です。
が、SFJ6号の大橋さんの記事「少年ドラマシリーズとジュヴナイルSFの関係」から想像するに、インタビューをもとにした構成記事も含まれているんじゃないかな、と期待しているんです(^^)。

「夏のグランドホテル」は、森青花「ヴェンデッタ」を読みました。
著者は以前に「砲丸の人」という不条理短篇を読み、その奇妙なセンスに俄然興味を覚えたものです。
ヴェンデッタとはコルシカマフィア特有の復讐の意のようですが、そのような凄惨な復讐を、ワイルド的な耽美性の強いモチーフにまとめています。一種恋愛小説として濃密なリーダビリティがあり読ませます。

「砲丸の人」では、シュールレアリスティックな「絵」を生かすため、内面描写はほとんど省略されていました。それが独特の乾いたユーモアを醸し出して一等突き抜けた印象を受けたのです。

ところが本篇はむしろ内面描写に偏しており、それが上述の恋愛小説たらしめているのですが、恋愛の感情の描写は、近代人特有のソフィスティケーションに陥らず、まさに古典的アポロン的というべき一途な恋情で、これはこれでいいんでしょうが、(シュールレアリスティックなものに偏好する)わたし的にはどうもオーソドックス過ぎて、突き抜けたものを感じ取れなかった(本来恋愛小説は好みではありません(^^;)。

もともとストーリーに工夫を凝らしているわけではないので(というか、ストーリーに留意するエンターテインメント小説作法に対しては一歩離れたスタンスを取っているように思われます。それ自体は好感を持っています)、小説的な面では弱く「絵」としての印象に左右される作風であり、その意味で「砲丸の人」に比べると、「絵」的に(ある意味)ありふれている本篇の印象は残念ながら弱かった。

とはいえ、注目に値する才能であるという印象は変わっていません。次作が楽しみです。 


ADSLつながりました 投稿者: 投稿日: 8月 3日(日)16時04分42秒

なんとか無線LANでつながるようになりました。
いまさらですが快適です(今まで56kモデムだったので……しかも電話線ひきずって)。
アマゾンのページはこんなに早く表示されるものだったのね。

「SFJapan」、眉村先生出るんですか?
楽しみです。買います〜。
「夏のグランドホテル」は私も買ったんですが未読……。
夏休みの間には読みたいです。


「忘却の船に流れは光」 投稿者:管理人 投稿日: 8月 1日(金)21時37分05秒

一気に読了しました(^^)
読み始めてすぐに、これは「宇宙の孤児」だな、とあたりをつけたんでしたが、、、そんなべたべたでことたれりとする著者のはずがなく、2転3転のラスト堪能しました。感想は後日。「もはや駄洒落の余地もない」(帯の惹句)なんて、嘘ばっかり。駄洒落やん(^^;ゝ
Jコレクション、第2期も好調ですね!
編集済


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