創元から文庫版全集が出たのを良い機会だと思い
多分20年ぶりくらいにキャプテン・フューチャーを読み始めました。
今のところ快調ではありますけど、
無邪気に楽しむにはちょっと年を感じてしまっているところです。
良い機会といえば来月くらいから出る『ファファード&グレイマウザー』
国書から出た完訳版『ソラリス』も読み返すのは良い機会ですね。
(もっともライバーは未読ですけど。
過去の少ない経験から言うとハワード以外のヒロイックファンタジーはちょっと苦手。)
ゴンブローヴィッチは『コスモス』を読んだ気でいたのですが
サイトを検索して感想を見ても覚えが全くないため読んでいないのかもしれません。
記憶が全くあてになりません。
大熊さんご推薦の『バカカイ』は読んでいないのが確実なのですけど。
打海文三の『ハルビン・カフェ』を読了。
自らが語りたい物語を組み立てるために、近未来の福井県に架空の都市を設定した作品。
昔ならポリティカル・フィクションとか呼ばれたかもしれません。
多視点を章ごとに分けてストーリーを収斂させていく手法をとっています。
このためややストーリーが錯綜している感があり、ちょっと丹念な読みを要求はされますが
収束はうまく出来ていてなかなか面白かったです。
こういう作品をノワールと呼ぶのかもしれませんが
ミステリー色が強いことでSF読みの人が見逃すのも勿体無いような力作でした。
http://www.02.246.ne.jp/~pooh