ヘリコニア談話室ログ(2004年11月)


チャチャヤン気分 投稿者:管理人 投稿日:11月30日(火)21時25分22秒

>最新の本文の位置が下がりすぎて空白の状態で表示されるのですが
いや私も気になっていました。
新パソコンで復活してみたらこのようになっていたので、相性が悪いのかな、となんとなく思っていたのです。何かをさわった、というようなことはありません。そんな技術はありません(^^;
そういうわけで、試みにデザインを別のものと変えてみました――
私の画面では直ったように見えるのですが、如何?

『願い星、叶い星』は、いよいよラストの「地獄は永遠に」に着手。あれ、これは宇宙の眼? 


回復なさってなによりです(^_^) 投稿者: 投稿日:11月29日(月)22時52分28秒

>どちらの場合も、姿はロボットだったりブラックホールだったりしても、中身は「人間」なんです。

何とか情を通じ合わせようとするところが小説としてのおもしろみになっているように
思いますね。安易に人間に近づかせてしまうのではなく「違うもの」として描いている
のに理解し合う話が好きです。

ところで「チャチャヤン気分」の方ですが、私のブラウザで見ると最新の本文の位置が
下がりすぎて空白の状態で表示されるのですが、何か指定されていますか?
こちらの設定のせいで見えていない部分があるんでしょうか?


九州場所 投稿者:管理人 投稿日:11月29日(月)19時13分55秒

私は、若貴がのし上がってきた頃から大相撲が面白くなくなり、見なくなったのですが、この度の九州場所は、たまたま見る機会があって、往年の相撲熱が復活してしまいました(^^)
久しぶりにつぶさに見た大相撲は、外人力士がやたら元気でとても面白かったです。外人力士が日本人力士を土俵にたたき付けるときの快感といったら、いやもう堪えられませんな(^^;

とりわけ白鵬(モンゴル)は19歳だそうですが、これはつよくなりそう! 体が柔らかくて大鵬みたいな力士になるのではないか。その伝でいくと琴欧州(ブルガリア)はつりはないみたいですが、明武谷みたいな力士になってくれないかな。
あと、露鵬(北オセチア)や惜しくも負け越しましたが黒海(グルジア)も有力。
下のほうには、風斧山かざふざん(カザフスタン)とか把瑠都ばると(エストニア)なんて四股名の力士がいるらしい。どんどん上がってきてほしいものですね。

ところでモンゴル人力士が角界を席巻していますが、私はモンゴルに接するトゥバ共和国から呼んできても面白いのではないかと思います。トゥバ族はトルコ系ですが、モンゴルと同じくひとつの喉で二音発声するホーメイという唱法を伝えており、トルコ系モンゴル系といってもその違いは文化的なものに拠っているので、人種的には近いのではないか、と思います。調べたわけではありませんが、モンゴル相撲に似た競技もあるのではないでしょうか。

しかし今気がついたのですが、ハワイ勢はまったくいなくなってしまったのですね。トンガ勢が下にいますが。これは少し寂しいですねえ。

寂しいといえば、テレビで見ていても観客席がガラガラなのが目に付きました。若貴人気に頼って、地道な努力を怠った報いとはいえ、見ていてつらいものがありました。
SFMもライトノベルズ読者にばかり頼って地道なSFファン育成を怠っていたら、いつかまた閑古鳥を鳴かすことになるぞ。

『願い星、叶い星』読み中!


アニミズム 投稿者:管理人 投稿日:11月28日(日)15時47分30秒

Yさん
ありがとうございます。三日間早寝を心がけ、毎日8時間寝たら、回復しました。

筒井康隆さんが、『異形の白昼』の解説・編輯後記で、
人間とも動物とも異星人ともつかない、奇妙なものを考え出すことにかけては、眉村氏は天才的だ。
と書いておられますが、ヴァーリイはその点で眉村さんと似ていますね。
どちらの場合も、姿はロボットだったりブラックホールだったりしても、中身は「人間」なんです。もしくは「精」。少なくとも「ソラリス」のように認識不能な存在ではなく、共感作用が働き得る存在なんです。
眉村さんもヴァーリイも、その根っこは太古から脈々と続くアニミズムの太い幹に繋がっているんでしょうね。


ブルー・シャンペン 投稿者: 投稿日:11月27日(土)23時28分25秒

これは確か前に友人に借りて読んだんですよ。
宇宙ステーションのプールと女の子の話は覚えてるのですが、
コンピュータのことは記憶にない……あれ。
改めて買い直そうかと思います。

最近は古い探偵小説に回帰しているのでSFは離れ気味ですね。
イーガンを読んだぐらいです。久しぶりにあった人に
最近の本で何かいいのはない?と聞かれると大変困ります。

お体おだいじになさってください。


作品集『ブルー・シャンペン』 投稿者:管理人 投稿日:11月27日(土)20時31分14秒

の感想文を、チャチャヤン気分に掲載しました。

Yさん
上記作品集中の「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」に登場する宇宙ステーションのコンピューター・チクタクは、たぶんYさん好みだと思います(^^)


だるい。 投稿者:管理人 投稿日:11月25日(木)22時46分32秒

ここ2週間来の懸案がようやく山を越えた。実際、乱歩じゃ同期会じゃと浮かれている場合ではなかったのでした。ほっとしたら急に体調が悪くなってしまいました。下痢に腰痛。さらには吹き出物が。
で、いまメインストリートのならず者(Rストーンズ)を大音量で浴びて心身をクリーニング中。今日は早く寝よう。


ディッシュ 投稿者:管理人 投稿日:11月24日(水)19時29分57秒

土田さん

>もうすぐディッシュが出ますね
ひいい、もう出ますか!
私はようやくベスターを購入したところです(汗)

>管浩江の「夜陰譚」
菅浩江さんは、眉村さんも誉めておられて前から気になっていた作家さんなんですが、なかなか手が回りかねていました。
土田さんの感想文を読ませていただくと「堂々たる幻想文学」とのことで、私の先入イメージとは違っていて少し意外だったんですが、逆にこれは読んでみようと思わされました。

>大江健三郎の「治療塔」はまあまあでした
やっぱり、という感じですね(^^; とりあえず読書予定からは外しておきます(もともと優先順位Cランクでしたが)。


もうすぐディッシュが出ますね。 投稿者:土田裕之 投稿日:11月23日(火)23時35分53秒

最近読んだSF関連本では管浩江の「夜陰譚」と今更ですが宮部みゆきの「龍は眠る」が
面白かったです。

特に前者はSFではありませんが、幻想小説集としてなかなかの高水準だと思います。
著者の本はソノラマの第一著作しか読んでいなかったのですが
こんな作品を書くのでは見逃せません。
これは多分大熊さんでも楽しめるかと思われます。
最近文庫化されましたので、機会があればどうぞ。

大江健三郎の「治療塔」はまあまあでした。


「ブルー・シャンペン」 投稿者:管理人 投稿日:11月23日(火)18時47分46秒

の感想文をチャチャヤン気分に掲載しました。


同期会顛末 投稿者:管理人 投稿日:11月22日(月)20時00分11秒

同期会、楽しかったです(^^)

>親しかった級友がほとんど見当たりません
とんでもない事実誤認でした! 卒後30年の間交流がなかったため、親しくしていたことを忘れてしまっていただけ(^^; いやーしゃべっているとどんどん当時が甦ってきました。
50年になんなんとする人生の僅か3年を共に過ごしただけなのに、顔を合わすやその30年がスパッと中抜きされて当時と直截繋がってしまうこの感覚は何なんでしょうね。

「おまえ、いついつこうやったね」「へえそんなことあったかな」私が完全に忘却していたことがどもが暴露され、私も暴露する。誰かも言ってましたが、顔を見た瞬間にパアっと思い出してしまうのです。不思議。

出席されたわが2年のときの学級担任であった大西不美子先生の息子さんが、誰あろう、鈴木宗男の巨悪が暴かれる端緒を開いたNGO、ピースウィンズ・ジャパンの統括責任者・大西健丞さんだったとはビックリ!

これは同期会のたびに蒸し返される話題ですが、修学旅行で列車を止めた事件(^^; 今回もひとしきり話題となりました。どうもこの修学旅行の記憶によって26期生は先生方に強く記憶されている模様。この事件で引率の教師たちは針の筵のような立場に置かれたそうです。だからといって処分された生徒はいなかった(説教はされた)。今だから語られる当時の内情(^^; この修学旅行は他にもいろいろ問題多きものだったようで、男女雑魚寝事件なんてのもあったそうですが(これも処分されたものはいない)、私は覚えてないなあ(^^;。

過激派になって(実はそうではなかったことを本人が激白)2年からいなくなったと思われていたのが、実は学校の温情で卒業していたり、わが校は我々の時代に生徒会で制服自由化を決め実現したのですが、実は生徒の投票では過半数を占められなかったのにも関わらず教職員が後押しして教育委員会に認めさせたものだった、というのははじめて聞いた事実。教師のほうが過激だった?

既に学生運動は収束していましたが、逆にそれが積み上げた成果を既成事実として利用できる環境に我々の世代はあり、教師生徒共に稀に見る自由を謳歌していたのが、私たち26期とその前後の世代だったのかも。
元中核と民青と野球部とロックンローラーと教師が一緒になって歓談している光景を目の当たりにしながら、そんなよしなし事を思ったりしたひと時でありました。

次はまた5年後かあ。生きてるやろか(^^;
編集済


同期会 投稿者:管理人 投稿日:11月20日(土)19時41分28秒

明日は高校26期の同期会です。同窓会のHPが開設されていることを知って見てきました。
出席予定者名簿が公開されていた。69名。うーん、少ないなあ。しかも親しかった級友がほとんど見当たりません。
あわててこころあたり2、3名に電話してみたのですが、みんな用事があるようです。

私 「なんで行けへんねん」
級友「いや、ちょっと用事が……それよりもな、わしらクラブの男子は一級下の、つまり27期の女子と仲よかったやろ?」
私 「それがどないしてん」
級友「いやなに、実は27期の同期会が来週あるらしいんや」
私 「へえ」
級友「どうせやったら、そっちにもぐりこまへんか?」
私 「あほな! そんなん行けるはずないがな」
級友「誰も気ィつけへんで」
私 「おや大熊さん、なんでここに? 何言うてんねんわし一年落第したやんけ。ああ、そうでしたそうでした! て、そんなわけないやろ!」
級友「そうかなあ」
私 「あたりまえやんか」
とか言いながらも、少し気持ちが動いたことは、ここだけの秘密です(汗)。

来賓の先生の名簿も掲載されています。なんと12名も!(69名に対して12名? おいおい)
ここで私は、卒然と5年前の、前回の同期会のことを思い出したのである!
忘れもしない(いえ今思い出したんですが)その日の来賓の先生の中に、「キンちゃん」と我々が呼んでいた体育のF先生がいらっしゃいました。まあ名物教師の一人で、私は入学当初、なんでヤクザが校内にいるのかと思った、と書けば、大体察していただけましょう。

しかしこのキンちゃん、実体は熱血教師で、わが校の生徒が他校の生徒にインネンを付けられているのを目撃したF先生が、やおら走り寄って相手の胸倉をつかみ、「オカイチのキンたあわしのことや(母校は市岡高校と言います)、文句あるならわしが相手になったる!」と啖呵をきったのは有名な話です。

このように非常に母校の生徒を愛したよい先生で、「いまどきの教師はキンちゃんのつめの垢でも飲まんかい」と私などは思うわけなんですが、そうは言っても、こわもての、わたし的には苦手なタイプだったのは確かでした。
それがスキー教習でキンちゃんの指導を受けることになり、これはマズい、えらい事になったと思った。ところが縁とは不思議なもので、この教習がきっかけで、目を合わすのも怖かったキンちゃんが、「あれ、案外いい先生やん」と思い直したという経験をしたのでしたが、やはり一般的に生徒にとってはケムたい、できれば避けて通りたい先生であるのは間違いなく、前回の同期会でも、みんな目をそらそうとするので、致し方なく私がお相手しますと、これ幸いとみんなそっと離れていくではありませんか!!
そういうわけで、前回の同期会はキンちゃんと喋っていた記憶しかなく、私はほとんど友人たちと旧交を温めるチャンスがないばかりか、とりわけ前夜から楽しみにしていた○子ちゃんや△子ちゃんとあわよくば、ということもなく悄然と帰途に着いたのでした。

そうです! いまハッキリと思い出しました。で、来賓の名簿を見直した。
アチャー、キンちゃんの名前があるではないですか!
うーむ、これは綿密に対策を練らなければ(^^;


SF乱学者 投稿者:管理人 投稿日:11月19日(金)20時17分43秒

大橋さん
>「日本ジュヴナイルSF戦後出版史〜少年SFの系譜〜」
いよいよ連載開始ですね。楽しみ〜(^^) これまでほとんど顧みられなかった分野なので、期待しております!

>「SF乱学講座」で
>「日本ジュヴナイルSF戦後出版史 秋元文庫扁」を語ります
おお、大宮信光さんが関わっていらっしゃる会なんですね。じつは私、若い頃は大宮さんのようになりたかった、憧れたものでした、無理なんですが(^^; 
いやこれは参加したいなあ。参加したいのはやまやまなれど、されど東京はあまりに遠しです。残念。ああ関東在住の方がうらやましい!
ということで、講座のほうも盛況ならんことをお祈りいたします。

きのうは徹夜、今日は肉体労働でくたくた、明日も忙しい。風呂に入って寝ます。


宣伝ですみません 投稿者:大橋 投稿日:11月18日(木)21時12分31秒

タイトルが変なままで掲載されてしまいました。
恥ずかしい〜。


線ですみません 投稿者:大橋 投稿日:11月18日(木)21時11分26秒

宣伝ですみません。
徳間書店の「SFJapan」(11月19日に発売!)で、
「日本ジュヴナイルSF戦後出版史〜少年SFの系譜〜」
と題した連載を始めました。
第一回目のテーマは「秋元文庫とソノラマ文庫」。
ライトノベルの源流ともいえる両文庫の誕生に迫りました。
よければ読んでやって下さい。

で、そのプロモーションとして、「SF乱学講座」で
「日本ジュヴナイルSF戦後出版史 秋元文庫扁」を語ります。
2004年12月5日 日曜日 午後6時15分〜
東京都・高井戸地域区民センター
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/5302/
ご興味とお時間のある方は、ぜひとも参加して下さい。


諸戸先生 投稿者:管理人 投稿日:11月17日(水)21時01分5秒

アレクすてさん
>生身の人と喋るというのは、本当に機会がないですね
それはよい傾向ではありませんね(^^;
畸人郷で一杯しゃべって発散して下さいね!
その20日の畸人郷なんですが、実は翌日に5年ぶりの高校同期会が予定されており、今回は欠席させていただこうかなと思っています。そういえば先月も大学同窓会と重なって欠席したんでした。何でこう集中するんですかね。
という次第ですので、行かれましたらよろしくお伝えください。

本多さん
講演会お疲れ様でした。
>久しぶりに一献傾ける予定が狂ってしまい残念至極です
いや私がうっかりしていて、せっかくの機会を反故にしてしまいました。申し訳ありません。いろいろお話したかったです。残念。この次は是非!

それにしても諸戸先生のいでたちはキョーレツでしたね(^^;
一緒に歩いていたら、何度も土地の人から「あなたは何者ですか?」と声をかけられていましたよ。
もっとも本人はいたくお気に入りのご様子でしたから、きっと今日もあの格好で名張の町を闊歩しておられることでしょう!(いやはや)

さて、読書は『ブルー・シャンペン』に着手しました。
劈頭の「プッシャー」は、これぞSF的悦楽を集約したような手練の逸品。
つづく表題作、これには打ちのめされました。すばらしい! これから再読するつもり。
いやヴァーリイ、「へびつかい座ホットライン」と「ティーターン」は読んでるんですが、アメリカの豊田有恒といった印象だったんです。これは読み損なっていたかも。


人外境にて 投稿者:本多正一 投稿日:11月16日(火)08時13分44秒

O熊さま
 先日はかの人外境にてお目にかかれまして幸いでした。ただ、久しぶりに一献傾ける予定が狂ってしまい残念至極です。これも怪人二十面相やら諸戸道雄やらが町中を闊歩している人外の里ならではの怪現象でしょうか。いずれまたゆっくりとお目にかかりたいものと願っております。
 ご報告になるかどうか、諸戸さまに宛てた「人外境だより」を以下に転載します。

諸戸道雄さま
 昨夕、名張より無事帰京いたしました。13日夕刻、名張駅改札に、みごと聴診器と白衣がきりりと似合う諸戸さまのお出迎えを受けたときは(ホントウだったんだ…)とガクゼンとしたのですが、二日間、諸戸さまはじめ乱歩蔵びらき委員会の皆さまには本当にお世話になりました。改めて厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 ご当地での「乱歩が生きた時代展」、主催者の皆さんの熱意が伝わる見応えある素晴らしいもので、また的場委員長自らご執筆の展示キャプションも一見の価値ある貴重な乱歩文献だったと思いました。
 また諸戸さまが的場委員長ほか地元のひとたちに理解され、愛されていらっしゃる様子にも接し、少し安心いたしました。同時に同郷にこれほど熱心な知己を得ることになった乱歩翁の幸福も合わせ思いました。
 またいつか名張の地を訪れてみたいと強く思わされた二日間でした。諸戸さま、名張の皆さまのご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げております。本当にありがとうございました。

http://blog.bk1.jp/genyo/archives/2004/10/post_97.html


深夜にお邪魔します 投稿者:アレクすて 投稿日:11月15日(月)23時52分27秒

今晩はアレクすてです。
お帰りなさいまし。名張行きを楽しまれたようで、
うらやましいです。
とっても濃い話だったようですねえ。
そういえばSF(というか活字)について
生身の人と喋るというのは、本当に機会がないですね。
畸人郷はどうされますか?
私は行きたいと思っているのですが?
ではでは。


名張の一日(2) 投稿者:管理人 投稿日:11月15日(月)21時08分30秒

(承前)
つづいて伊賀まちかど博物館はなびし庵において、影絵「角田半兵衛夫婦坐像縁起」を観る。これは角田家に140年来伝わる家宝安本亀八作の生人形を主題に中さんが脚本を書いたもの。名張の旧家には古いものがたくさん遺されているようです。

ということで、いよいよ日も暮れてきまして、大宴会会場である「せと」にタクシーで向かう。といっても、昨日の大宴会に出席したメンバーは帰ってしまい、中さんを含めて4名のささやかな大宴会でした(^^;が、そのおかげで話もはずみ、あっという間に帰らねばならない時間に……。せとの女将さんに車で名張駅に送ってもらい、家に到着したら12時前でした。
いやたのしかった(^^)。気がつくと足が遠足の帰途のように痛くなっていました。ずいぶん歩きましたからね。そういう意味でも健康的な一日でありました。

アレクすてさん
という次第の名張の一日でした(^^;
来年もしまたあるのならば、一緒に参加しましょうね。


名張の一日 投稿者:管理人 投稿日:11月15日(月)21時07分53秒

昨日は年恒例、名張市の乱歩祭り(もちろんそんな祭りは存在しません)に行ってきました。
日曜日にもかかわらず朝7時に飛び起きて、名張着は講演会が始まる15分前でした(^^;
会場の名張市総合福祉センターふれあいに息せき切って到着すると、ちょうど本多正一さんがロビーにいらっしゃって、「昨日いらっしゃるかと思ってました」といわれる。そうなんです。実は宴会は昨日が本番だったんです(^^;

ともあれ『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』刊行記念講演会を聴講。
壇上といいますか、机の前に並んだパネリストは、右から小松史生子、浜田雄介、阿部崇、小酒井美智子(小酒井不木遺族)、村上裕徳、末永昭二、本多正一、中相作の各氏。
まず小酒井美智子氏が義父である不木の思い出を語られました。
また、小松氏が乱歩の、阿部氏が不木の、それぞれ手書きの書簡の翻刻をされ、小松氏によれば乱歩の手書きは、誤字は少ないがひらがなのくずし方が自己流で、3、4通読んで慣れるまでは難読だった由。
村上氏が脚注を担当。これが大変な力作らしく通常の脚注とは異なった破格で、脚注を読み進めていくと、ラストであっと驚く仕掛けが施されているとのこと。
末永氏は索引を担当。こちらも単語の在り処を示す単なる索引ではなく、もっと自在な冒険(?)がなされているそうです。
中さんとともに監修者である本多氏は、また写真を担当されましたが、何よりも本書の企画を皓星社に持ち込んでくれたのは本多さんだったそうで、氏の尽力なしにはこの企画は開始しなかったのですから、まさに殊勲功でありました!
編者の浜田氏は、各担当者の交通整理と全体を見晴かしてのチェック・軌道修正を担当されました。
この企画のそもそもの発端を見つけたのは中さんで、不木の故郷茨城で、乱歩の未発見の書簡が出ているとの情報に接して素早く行動力を発揮し、持ち主と交渉して乱歩が不木に宛てた書簡を出版することを了承してもらったそうで、まさに行動の人の面目躍如たるものがあります。

内容ですが、まさに小説の如き面白さとのことで、読み終えて感動しないものはいないであろうとのこと。いやあこれは楽しみです!
今はまだですが、近々bk1等でも購入できるそうですので、皆様もぜひお買い求めくださいね!

昼休みに、同センターにて展示「乱歩が生きた時代展」を見て歩く。これもなかなか興味深く、つい没頭してしまった私は、集合時間に遅れてしまい、ひとりで次の会場名張市青少年センターに向かう羽目に。

その名張市青少年センターにおきまして、京都の大蔵流茂山千五郎家による乱歩狂言を鑑賞。
狂言を観るのは、高校の課外授業以来ですが、いや予想以上に面白かったです(そういえば当時、課外授業の後暫く、「なかなか」という言葉が学級内で流行ったことを思い出しました)。

まずは人間国宝茂山千作、茂山逸平、佐々木千吉、後見・茂山宗彦による有名な「萩大名」。これが爆笑また爆笑の面白さ。京都の狂言師らしく、ときおり混じる関西弁がうまく使われていると思いました。上方落語や上方講談とはまた違う、しかし相通ずるものもある、笑いの芸で、こうなってきますと、悪い癖で、上記3者を分ける契機というものが知りたくなってきました。

つづいて新作狂言、江戸川乱歩原作・帆足正規脚本「押絵と旅する男」は、茂山七五三、茂山正邦、茂山宗彦、後見・茂山逸平。これは完全に原作から離れた脚本で、同じ設定を用いた別の作品と考えるべきでしょう。いや面白かった。この面白かったは、可笑しかったという意味です。乱歩のある意味陰惨な話が、非常にあっさりとした軽いお話(というか狂言ですね)に再構成されていて感心しました。

ところで狂言では、縁者の姿勢が、つねに膝をがに股に曲げた前かがみで、いわゆるなんば歩きが基本の姿勢らしく、これは江戸期の庶民はこういう姿勢だったのかな、とふと思いました。
全体を通して音楽(囃子)もなく、小道具も最小限で演じられるのですが、それがしっくりと馴染むのがさすがでした。(つづく)


管理人様、すみませんでした。<(_ _)> 投稿者:アレクすて 投稿日:11月15日(月)06時05分51秒

おはようございます、大熊さん、そして、皆さん。
アレクすてでございます。
大熊さんは、今日(というか厳密には昨日)
名張に向かわれておられたのですね。
名張行きは自分も大熊さんに誘われていたのですが
(あとオリゴ党の公演も南湖さんと、岩橋さんから手紙でお誘いがあったのですが)
体調およびもろもろのことがあり、
おことわりのメールを出すこともせず、本当に申し訳ございませんでした<(_ _)>
最近、自分でも出不精で付き合いが悪く申し訳ないと思っております…。
また、大熊様や皆様とお会いできる日を楽しみにしております…。
では、失礼いたします…。


復帰 投稿者:管理人 投稿日:11月13日(土)21時05分15秒

やあやあ、ようやく新しいPCが届き、ネット世界に復帰することができました。
遮断されて数日は、なんかとても物足りなく、手持ち無沙汰だったんですが、慣れると読書は進むわ日米野球はじっくり観戦できるわ教育テレビの特集なんかも落ち着いて最後まで見てしまうことができ、これまでいかにネットに時間を取られていたか、改めてよくわかりました。これからはほどほどにネットライフを楽しみたいものです。といいながら、元の木阿弥になるのは火を見るよりも明らかなのがなんとも。

さて、明日は早朝より名張へ赴きます。まずは午前10時30分〜12時、名張市総合福祉センターふれあい2階にて『子不語の夢』出版記念講演会講師浜田雄介(成蹊大学教授)ほか愉快なキャラクタ多数  特別講師 小酒井美智子(小酒井不木遺族)を聴講し、午後1時〜3時は、乱歩狂言「押絵と旅する男」を名張市青少年センターで鑑賞したあと、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業失敗記念大宴会(せと/午後5時─)に参加してまいります。

というわけで、南湖さんも出演されるオリゴ党公演「多羅尾伴内の世界・ハニー編 右手と左手は握手できない」(作・演出 岩橋貞典)は、まことに残念ながら、見に行くことができません。ああとても残念! せっかくDMまで送ってくださったのに、本当に申し訳ありません。次の公演は何を措いても見に行きますね>岩橋さん。→オリゴ党サイト

「ロマンティックな狂気は存在するか」読了。今日は時間がないので、感想は後日。


ロマンティックな 投稿者:管理人 投稿日:11月12日(金)22時48分14秒

「ロマンティックな狂気は存在するか」を読みはじめました。
この本はずいぶん前に、ある掲示板で奨められていたのですが、先日漸く入手するを得ました。
いえ新刊書店へ行けば、簡単に手に入るんですけれどもムニャムニャ…。
3分の2読みました。とても面白い。実は以前から狂気についてひとつ知りたいことがあったのですが、この本で解明するかも。


正史、乱歩、不木 投稿者:管理人 投稿日:11月11日(木)01時46分36秒

柳生さん
お知らせありがとうございました。
生誕碑完成ですか。おめでとうございます。これで東川崎町も正史の町として有名になるかもですね。
最近ブームの乱歩に比べると、やや影が薄くなっている正史ですが、これを期にまた火がついたらいいですね。
さて、メールしましたように23日は諸般の事情により参加できないかも知れません。申し訳ないですが、その場合は野村さんによろしくお伝え下さいますよう、お願いします。

本多さん
お知らせありがとうございました。
おお、いよいよ出版されますか。お疲れさまでした。
実は現在ネットから切断されておりまして、某サイトも全然チェックできなかったため、進行状況が気になっていたのでした。とりあえずよかったよかった!

14日のイベント、たのしみにしてますね!


子不語の夢 投稿者:本多正一 投稿日:11月10日(水)12時54分44秒

 ご無沙汰いたしております。
 さて、今年の江戸川乱歩先生生誕110年を記念して、皓星社より『子不語の夢ー江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』が刊行されました。探偵小説への夢と希望を持った若き平井太郎青年が、探偵趣味の大先輩・小酒井不木博士の推挽によって、専業作家として立つことを決意する感動的な書簡のやり取りが収録された貴重な書簡集です。
 いうなれば作家・江戸川乱歩誕生の秘密が乱歩没後39年にして公刊された意義深い一冊。特別附録として乱歩不木の筆跡が窺えるCD-ROMを添付しつつ、4200円+税という破格のお値段です。初版部数は1000部ということなので、探偵小説、乱歩、不木ファンは書店へ急げ!!
 以上、宣伝で、すみません。(本屋さんへは来週早々に並ぶそうです)重ねてよろしくお願いいたします。
 
http://www.iga-younet.co.jp/news/synthesis/2004/11/041108_2.html

http://homepage1.nifty.com/mole-uni/shifugo.html


横溝正史/生誕碑  投稿者:柳生真加 投稿日:11月 9日(火)23時02分31秒

こんばんは。
2度目です。ごめんなさい。リンク先が違っていたので、再度掲載します。
野村さんから依頼で横溝正史/生誕碑の『お知らせ』です。

●横溝正史/生誕碑除幕式
とき   04年11月23日(火) 11時 
ところ  神戸市中央区東川崎町 東川崎公園

●横溝正史/生誕碑完成記念/宴会
とき   11月23日(火) 午後5時半
ところ  神戸市三ノ宮界隈
会費   5000円(予定)

宴会参加希望の方は、柳生までメールをください。詳細が決まりしだい連絡します。

http://homepage2.nifty.com/kazenotsubasa/index.htm


横溝正史/生誕碑 投稿者:柳生真加 投稿日:11月 9日(火)21時56分3秒

こんにちは。
お久しぶりです。今回は野村さんから依頼で横溝正史/生誕碑の『お知らせ』です。

●横溝正史/生誕碑除幕式
とき   04年11月23日(火) 11時 
ところ  神戸市中央区東川崎町 東川崎公園

●横溝正史/生誕碑完成記念/宴会
とき   11月23日(火) 午後5時半
ところ  神戸市三ノ宮界隈
会費   5000円(予定)

宴会参加希望の方は、柳生までメールをください。詳細が決まりしだい連絡します。

http://homepage2.nifty.com/yagyu/


「太陽系辺境空域」 投稿者:管理人 投稿日:11月 9日(火)20時59分10秒

ラリィ・ニーヴン『太陽系辺境空域』小隅黎訳(ハヤカワ文庫、79)読了。

ノウンスペースシリーズに属する作品集で、デビュー作を含む初期作品が納められている。
「リングワールド」のイメージが強烈で、ハードSF派とは言い条冒険物語的要素の強い作家であると思いこんでいたのですが、なんのなんの初期の、しかも中短編集ということも相俟ってでしょうか、物語を必要最小限に押さえたバリバリの宇宙小説で、ハードSF気分を満喫しました。

とりわけ最初期の太陽系を舞台にした作品には、光瀬龍の宇宙小説にも似た苛烈な無常感が漲っていて読ませます。

しかし遠未来になるほど、恒星間宇宙に舞台が広がるほど、物語がマンガっぽくなってきて、小説としてのリアリティが稀薄になっていくのが惜しまれますが、とりあえずこのシリーズのもう一冊の短編集であるらしい『中性子星』は読んでみようと思いました。


年末 投稿者:管理人 投稿日:11月 7日(日)11時36分9秒

村田さん
お久しぶりです。
読書日記はたしか壊れる前日か前々日にみつけて、反応しようかなと思っている矢先のアクシデントでした。たのしみにしていますよ!
「大鬼神」はなかなかブックオフで見付けられません。部数が少なかったのか、購入者がリリースしないのか、ともあれこの観察事実は、ある(出版に見合う)一定の固定票を確実に押さえ切っているとはいえ、なかなか無党派層に浸透していってない現状を推理させますね。出版界の公明党でしょうか。

ゲドは内容云々以前に投げ出してしまったので、どーこー言う資格はないのです。おすすめの本は、たしか古本屋にあったと思いますので、またトライしてみますね!

それはそうと、平等を期すために記しておきますが、実は「からくりアンモラル」も途中で投げ出しました。
というわけで、Jコレ、年末までに完読しようと思っていたのですが、なんか意欲をなくしてしまいました。


おひさしぶりです〜。 投稿者:村田耿介 投稿日:11月 6日(土)23時13分5秒

 『小説探偵GEDO』断念ですか〜。
 この作家、デビュー以降、だんだんと良くなってはいるんですが、さすがにこの題材は手に余る感じがありました。
 冗長さを味わいに変える技倆がないだけに……。
 ハルキホラー文庫『物魂』などは、無駄もあるんですが、小品故に無駄を「味」として容認出来ないでもない。今のところ、これがベストでしょうか。寂しいベストですが。

>ひとつひとつの作品はどれも逸品ぞろい。ところが、作品集として見た場合、どの作品も同じ調子、同じ密度なので、それが逆に働いて、集合が相乗効果に向かわず、むしろ互いに干渉しあってしまったように感じられ、やや散漫単調な印象を受けてしまった。

 傑作と評価の高い、牧野修『忌わしい匣』なんかも同じ印象でした。全体の中では明らかに浮いている「翁戦記」が、妙に面白く感じられたり、変な作用もあり。
 北野は『ハグルマ』が面白くなかったので、とりあえずスルーしてます。

 うちのサイトでも読書日記始めてみました。
 パソコンが届いたら、見て下さいな。
 ではまた、例会でお会いしましょう〜。

http://www.ne.jp/asahi/chateaudif/toki0504/


「アンタレスの夜明け」 投稿者:管理人 投稿日:11月 6日(土)17時51分24秒

マイクル・マッコーラム「アンタレスの夜明け」小隅黎訳(ハヤカワ文庫、90)読了。

乱調文学大辞典によれば「SFでは常に悪いやつの住んでいる星」となっているアンタレスですが、本書は、この赤色巨星が超新星化してしまうことによって引き起こされた事態を描いています。

銀河宇宙は、その重力構造に基づいて多数の空間の折り線(フォールドライン)が存在し、巨大重力場すなわち恒星近傍にラインの先端(フォールドポイント)が口を開いていることが明らかになる。このフォールドポイントからラインに潜り込めば、一瞬にしてラインのもう一方の先端(フォールドポイント)に達することができるのだ。
この発見は人類を一挙に銀河世界に進出させる。

アンタレスから125光年の距離にあるアルタは、その主恒星近傍にフォールドポイントをひとつだけ持っていたが、ある日そのフォールドポイントが消滅していることに気付く。
この原因不明の事態の結果、アルタは地球文明圏から完全に遮断されてしまう。

それから125年が経過し、とつじょ真相が明らかになる。アンタレスのノバ化が観測されたのだ!
125年かかってようやく届いた光景によって、アルタ人は、125年前に起こったノバ化によるアンタレスの急激な重力変動が、アンタレス付近を通るいくつかのフォールドラインを寸断してしまったことを知るのだった!

という、あくまでも直球一本勝負な宇宙小説で、好感を持ちました。
この手のSFにありがちな、紙から切り抜いたような登場人物がサル芝居を演ずる弱点は本書も免れていませんが、最小限に押さえられています。
とはいえ、お約束の三角関係は主筋になんら絡んで来るものではなく、これを省けば100ページは短くできたのではないでしょうか。

ここからは一般論ですが、ハードSFを含むコアSFは、無駄に物語にこだわり過ぎ。
物語といっても、せいぜいが政治の言葉で綴られるばかりなので、非常に浅薄である場合が大半のように感じます。物語なんかなくったって小説になるんですけどね。


バソコンは 投稿者:管理人 投稿日:11月 4日(木)00時31分11秒

修理費用が5、6万することが判明、結局新品を買うことになりました。
デルで注文したので納品は2週間先とのこと。今しばらくメールのチェックはできません、悪しからず。
とりあえず連絡は下記ケータイのメールアドレスへお願いします。
okmh0529@k.vodafone.ne.jp (@を半角に変えて下さい)

「小説探偵GEDO」に着手するも30pで断念(汗)
津原泰水の華麗な文体、北野勇作の削ぎ落とされた文体のあとではいかにも分が悪かったとはいえ、この冗長で自意識過剰なガチャ文は、ちょっと堪えられませんでした。

口直しにマイクル・マッコーラム「アンタレスの夜明け」を読み始める。ああ、やっばり宇宙小説はいいですねえ(^^)


「人面町四丁目」 投稿者:管理人 投稿日:11月 2日(火)22時43分24秒

北野勇作「人面町四丁目」(角川ホラー文庫、04)読了。

幻想私小説というのでしょうか、<柴刈天神前>に勝るとも劣らない<人面町>の風変わりなたたずまいがとてもよい。
石川喬司に夢書房シリーズがありますが、おそらく人面町は夢書房のある町とどこかでつながっているに違いない。そんな感じが強くしました。

ひとつひとつの作品はどれも逸品ぞろい。ところが、作品集として見た場合、どの作品も同じ調子、同じ密度なので、それが逆に働いて、集合が相乗効果に向かわず、むしろ互いに干渉しあってしまったように感じられ、やや散漫単調な印象を受けてしまった。
一気に読んでしまったのですが、むしろ一日一篇ずつゆっくり読むべき作品集だったかも。


書評 投稿者:管理人 投稿日:11月 1日(月)21時31分40秒

村上知子「上海独酌」の書評がbk1に、
藤野恵美「ねこまた妖怪伝」の書評がamazonに、
それぞれ「チャチャヤン気分」名義で掲載されました。


11月14日 投稿者:管理人 投稿日:11月 1日(月)18時43分59秒

いやー困った、標記の日は名張人外境の大宴会なんですが、なんとオリゴ党の公演と重なっていることが判明しました。
うーむ。名張での催事はすべて諦めて宴会のみ参加することにしたら、ぎりぎり見に行けるかも。ただいま考え中。
オリゴ党HP>http://www.origo-tou.com


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