トマトさん 私も「五分前」を読み返してみました(^^)。すっかり忘れていたのですが、数行読んだら思い出しましたよ。 いいですねえ。お祖母さんが「おや、見えなくなった」というところが、本当にいいですね。こういうシチュエーションにしたところに、著者の心優しさを感じてしまいました。きっと久野さんはお祖母ちゃん子だったのかも。
さて、堀晃『遺跡の声』(創元SF文庫、07)に着手。まずは「太陽風交点」と「塩の指」を読みました。 前者は因果的なシチュエーションが秀逸で、著者にはめずらしくセンチメンタリズムが強く出ている佳品。 後者はコアとマントルの境界に住む超高密度生命がユニークです。ところで「塩の指」ってアレなんですね。堀さんの根源的な恐怖感と嫌悪感が、見事に悪夢として小説に取り込まれているところが面白かった(^^; |