> No.2560[元記事へ]
> 「ポケットの中の晩餐」は、幻想的ですが道具立てがいささかトゥーマッチであざとい感じがした。たしかに「受けそう」な話で、しかしそういう話はわたし的には減点対象なので。
カトキハジメっていう、ガンダムやら何やらデザインしてる、その筋にはカリスマ的なメカデザイナーがいるのですが、その彼にはこんな過去が……と勝手に想像しちゃいました(笑)。
ちょっとこの話は、オチもきれいすぎましたね。
> しかし最後の2篇、「恨み祓い師」と「コミュニティ」は圧巻で、枚数も50ページ以上あってストーリーが十分に膨らまされており、なんといっても70年代80年代、角川文庫からあまた出版されたSF第1世代の短篇集を彷彿とさせられるセンスが感じられて没入して読まされてしまいました。さばかりか「コミュニティ」に至っては井上光晴の短篇と云われても信じてしまいそうな泥絵めいた筋だてが強烈で面白かった。
著者的には、この二作が真骨頂と思います。
短編集はあまりないんですが、『天窓のある家』は良かったように思います。最後に入ってる「密会」が好きだなあ。
http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/
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