『しょーもない、コキ』の誤植に就いて、先回、雑誌のテキストデータを流用したのではないかと書きましたが、そのあとでもっとありえそうな原因を思いつきました。出版社は雑誌をスキャンしてOCRに掛けたのではないでしょうか。そう考えれば、打ち込み者が「藤沢周平代」とか「僧越」 などと原稿(漢字)を誤認して打鍵したなんていう、ミスにしてもちょっと考えられないミスを想定する必要がありません。もっとも「中編と後編」は、もう完全な思い込み(中編を前中後編のそれだとの予断から引き摺り出された後編)によるミスとしか考えられませんが。
さて、ようやく『見かえり峠の落日』に着手。収録5篇中、表題作を含む2篇を読みました。で、ふと思い出したのですが、かつて朝日の百目鬼恭三郎が、表題作に就いて時代劇に於けるマカロニ・ウェスタンであるといって、積極的に擁護していたのではなかったかしらん。
マカロニウェスタンというのはちょっと違うなあ。百目鬼は、時代劇ジャンルに於ける本作のポジションをそう表現したのかも知れませんが。私は、笹沢時代劇の、ジャンルに於ける最も大きな特質(貢献)は、時代劇にミステリ的展開(つまりどんでん返し)を持ち込んだことではないかと思うのですが? そこで気になるのは柴錬なのです。柴錬はまだ読んでいないのです。柴錬時代劇にミステリ要素があったのかなかったのか。柴錬も読まねば。
今日はなぜか細田版「時をかける少女」を見ていました。二度目です。先年は、大林版を再観しました。そのときは学芸会的な演技に「しまった観ないほうがよかった」とほぞを噛んだのでしたが、こちらは二度目でも面白かったです。こうなったら最新版も観るべきか(笑)
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