Carlos Santana & John McLaughlin - Love Devotion Surrender: Tribute to John Coltrane (1973)
Track Listing
Original Vinyl Album
01 00:00 "A Love Supreme" (John Coltrane)
02 07:49 "Naima" (John Coltrane)
03 11:00 "The Life Divine" (John McLaughlin)
04 20:26 "Let us Go Into the House of the Lord" (Traditional)
05 36:09 "Meditation" (John McLaughlin)
Only in the CD Version (In 2003 Was Released on CD)
06 38:57 "A Love Supreme (Take 2)" (John Coltrane)
07 46:23 "Naima (Take 4)" (John Coltrane)
「スノー・グース」がまるまる入った、オリジナル・カルテットによるライブ盤。ほぼスタジオ録音通りの演奏なんですが(ライブでスタジオ録音と同じ事をやる是非は別にして)、プログレバンドの中では甘く見られがちなキャメルですが、テクニックは確かである(スタジオ録音がカサ上げではない)ことがこれでよくわかりました。録音が拡がりが悪いですが、カルテットのみでのスノーグースは聴き応えあり。
ところでこのアルバム、ウィキペディアには記載がないんですよね。アマゾンで検索しても出て来ません。録音ももひとつだし、ひょっとして海賊盤? そういえばコメントでもこれは何?と聞いている人がいますね。
で、ちょっと調べてみました。
キャメル73-75ゴッズ・オブ・ライトというアルバムがあり、そのライナーノートによりますと、このアルバム、海賊版が音源で(その経緯についてはライナーノート参照)、収録曲にExcerpts from The Snow Goose(from BBC Radio One in Concert 1975)というタイトルが見えます。
Excerptsって何かと辞書を見たら「抜粋」でした。
てことは、おそらくこのユーチューブは「抜粋」の元になった完全版で、公式にはリリースされていないものということになるのではないでしょうか?
いやー、ユーチューブ、倫理的な問題はさておいて、素晴らしいですなあ(^^)
「ナイトランド創刊号」読了
投稿者:管理人 投稿日:2012年 3月30日(金)23時03分19秒前者は、生前未発表の初期作品で、後に原稿が発見され、怪奇小説誌《コーヴェン13》70年1月号に掲載されたもの(訳者解説)。ありていに言って習作です(途中1頁紛失している)。創元文庫の全集か、青心社の文庫かなにかで、読んだことがあるような感じがしましたが、まさか既訳の新訳ということはないでしょうから、おそらく本篇を発展させた(もっと書き込んだ)話を、それらの媒体で読んでいるのかも。習作とはいえ、ケルトの黄昏の雰囲気が濃く立ち籠め、それなりに読ませる作品です。
後者は、主人公の造形が純文的に自立しており、それはよかったのだが、やっぱり私の趣味ではありません。言っても詮ないことではあるが、邪神など登場させずにこの人物を描いているのだったら楽しめたのかも。本編の解説に「邪神イゴローナクが登場する点でも、重要な一篇と言えるだろう」とありますが、出てきただけじゃん。登場したことが重要って、ストーリーは二の次かい、とイヤミを言いたくもなります(けっきょくクトゥルー・プロソディ皆無ということですな(^^;)。これじゃウルトラシリーズの前説や次回予告編で「〇〇怪獣△△登場!!」とやるのと同じじゃないんでしょうかね。初出は69年刊のダーレス編のアンソロジー。
ということで、《ナイトランド創刊号》(トライデントハウス12)読了(あと朝松健の連載が一本あります)。なかなか面白かったですし、まあSFMよりは誌面に一途さを感じ取れるので、次も出たら読んでみたいと思います。