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承前。CDより「やまいだれ症候群」「回収の日」「人影参上」「不老不死」「眠れぬ森の美女」を聴きました。
「やまいだれ症候群」はCBCラジオ〈ことばのたまてばこ〉2004年3月27日放送。主人公が「寺」ヘ遊びに行ってみると、住職は「ぢ」で苦しんでおり、ペットの「羊」は全身「かゆ」そうにしている。それを見て主人公は原因を推論し、仮説を立てます。そのうちに大変な「つかれ」を感じ、それは着ている皮ジャンのせいであることに気づいて、仮説は検証される。つまり新しい「知」識が得られたのです。しかしそれもつかの間、それが「知」られるや否や……(笑笑)
原作は『ショートショートで日本語を遊ぼう』(03)所収。近年著者の金看板となった日本語ネタです。
「回収の日」は「シャドウ効果」と同じNHK第一〈ラジオSFコーナー〉(83年7月13・18・19・20日放送)。ナビゲーターは門倉純一さんで、著者の高井さんがゲスト出演しています。デビューして間もない、まだ20代の著者の初々しい声が聞けます! 朗読は山田康雄さん。さすがにうまいですねえ。バカバカしくもグロテスクな話を、あの名調子で聞かせます。もう一段のオチがあるかと思っていたらそれはなく、かわりにシュールな光景が上空に広がります。このシーン、私は楢喜八さんの絵柄で脳内スクリーンに映し出されました(^^;。原作は『超能力パニック』(87)所収。
後3編はショートショート。「人影参上」は89年1月、「不老不死」「眠れぬ森の美女」は95年4月〜6月、FMジャパン〈パイオニアサウンドトリップ〉にて放送とのこと。原作は、「人影参上」、「不老不死」(原題「不老不死を信じますか」)が『夢中の人生』(88)所収。「眠れぬ森の美女」は出典わかりませんでした。このなかでは「不老不死」が、我々が普段なんとなく使っているこの熟語を、いわばダリ的に偏執狂的批判的に腑分けしていきあっと思わせます。これもまた日本語ネタといえますね。
ということで、高井さんから頂いたCD、完聴。いやあ楽しかった(^^)。
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「マイティ・ソー」
投稿者:管理人 投稿日:2012年12月31日(月)20時34分50秒しかしオーディンは老い、息子トールに王位を譲ろうとする。それを快く思わなかった弟ロキが策を弄してヨツンヘイム軍を手引きしアスガルドに引き込む。トールの活躍でヨツンヘイム軍を撃破するも、自らの力に奢ったトールはオーディンの制止も聞かず、この際一気に、とヨツンヘイムに攻め込み、逆に大敗を喫す。怒ったオーディンは王位継承権を剥奪し、修行してこいとトール(ソー)をミッドガルドに追放し、ここから本編の物語がはじまります。
ちなみにトールは虹の橋ビフレストから逐われるのですが、これは地球から見ればアインシュタイン・ローゼン・ブリッジを通ってくるということになります。
大変面白かったのですが、どうもこの映画、日本のアニメにかなり影響されているのではないでしょうか。たまたま日本語で見たので、そのせいかもしれないのだけれども、地球に墜ちてきたソーに最初に遭遇する地球人のふたりの女の会話が、まるで日本のアニメぽくて、だぁー、となってしまいました。ジャパニメーションおそるべし。アメコミまで変質させてしまっているのでしょうか。
デビューした1962年の雑誌表紙