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Re: 寺井尚子ディスコグラフィー
投稿者:管理人 投稿日:2013年11月30日(土)17時24分40秒承前。今日は未聴盤の中から「プリンセスT」(00)を聴きました。
このアルバムはリー・リトナーがプロデュースしていて、リトナー(g)の他に、ハービー・メイスン(ds)や、ドン・グルーシン(synth)など西海岸の一流ミュージシャンも参加し、ロサンゼルスで収録されたもの。
このアルバムで寺井尚子も一気に箔をつけたと思われますが、内容はリー・リトナーバンドのアルバムというべきで、寺井らしさは殆どなく、寺井は全体の中の部品として機能しているだけです。残念ながら,そんなアルバムでした。
ところが、CDジャケットの表も裏も、ライナーノートも(解説はなくその代わりに)寺井のポートレイト写真で埋まっていて、リトナー以下の画像は全くありません。どういう売り方をレコード会社がしたかったのかがあからさまに出ていますな(^^;。
いずれにしても、リー・リトナーのアルバムであって、寺井尚子のオリジナルアルバムとは言いがたいです。
このアルバムの翌年に出た「ライブ」は、「プリンセスT」発売に連動して行なわれたツアーの録音盤なので、ついでに聴き直してみました。こちらはさすがに寺井もかなり前面に出てきていて、リトナーとの双頭バンドくらいまでになっています。しかし演奏はやはり大人しくて、髪を振り乱して弾きまくっているイメージはありません。ただバックが一流なので、それなりに映えています。最近のアルバムのバックと聴き比べると、彼我の差は歴然としています。正直な話、今のメンバーでは寺井はかなり割りを食っていると思います。
さて、下のユーチューブは、ハービー・ハンコックのバンドに寺井が飛び入り参加したものです。テロップによると、前日の演奏を見たハンコックが是非参加してほしいと要請して急遽なったものとのことですが、さすが超一流のハンコックですね、ひと目で寺井の本質を見抜いて、寺井を生かし切って、最高のパフォーマンスをさせています。こうなるとリトナーはやはり格下の感をぬぐえません。上には上があるということでしょうか(>おい)(^^;