ヘリコニア過去ログ14xx


「007は2度死ぬ」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月31日(水)23時46分18秒
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   「007は2度死ぬ」(67)を観ました。
 二度目のはずですが、ほぼ完璧に忘れていました。カルデラ湖がニセモノだったことのみ記憶に残っていました。しかし佐田の山が出演していたのかー(英語でしゃべっていた)(^^;
 これは、カン違いニッポンを楽しむべきですね。しかし私には、リアリティのなさのほうが強すぎました。いくらなんでもムリがありすぎます(^^;
 いや、当シリーズがファンタジーであることは分かっており、それを楽しめてきていたのですが、日本を舞台にそれをやられると、舞台裏が透けて見えてしまって、ちょっとノッていけませんでした。このシリーズ、いろんな国を舞台としていますが、ひょっとしたら舞台となった国の人は、鼻白んでしまっているんじゃないでしょうか。
 ところでこのDVDは、先のDVDとは逆で、横が膨張して見えたのですが、横を収縮するのならば、PCのディスプレイの設定変更で対応出来るんですよね。今回はデフォルトの1366x768を1280x768に変更して観ました。逆が効かないんですよねえ。
 

「悪魔の中世」読了

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月31日(水)20時39分49秒
返信・引用 編集済
  澁澤龍彦『悪魔の中世』(河出文庫01、元版79、初出61)読了。

 澁澤龍彦は、小説は読んでいますが、氏の本領であるエッセイは殆んど手を付けられていません。『胡桃の中の世界』を、山野浩一がSF時評で紹介していてはじめてその名を知り読んだのと、あと『幻想博物誌』も読んだ。それから何を読んだかな。いずれ高校〜大学生の頃で、まず前提として読者に要求されている基礎的な知識に達しておらず、???で終わってしまいました。小説は面白く読んでいましたけど。
 しかしその後も文庫版エッセイ集を、きまぐれに買ったりしていて、それが結構たまってきていて、いつかは読み始めなければ死ぬまでに捌けないぞ、というわけで1冊手に取った次第。
 本書は建築彫刻や絵画にあらわれる悪魔や地獄の図像を、専らユルギス・バルトルシャイティスによりつつ、その起源からはじめて、主に異形的に大盛行した中世に狙いを定めて紹介したもの。図像もたくさん掲載されていて、それを見つつ読むべき体裁の本です。
 最初は図など飛ばして読んでいたのですが、だんだん、突き合わせながら読むほうが面白いことに気づいて、そうし始めた。ところが、文庫版の1頁に画像が多い時は3点くらいつめ込まれていて、つまり縮小されすぎて、著者の指摘している部分がぜんぜん見えなかったりするんですね。
 これは元版の桃源社版が、函入りの豪華本なのに、その1ページを単純に文庫版1頁に収めてしまったからではないでしょうか。大変残念に思いました。
 さて、中世の悪魔や地獄の図像は、建築物や彫刻とはこれまで全く接点がありませんでしたが、絵画におけるそれは少しは見知っており、たとえばボッスは云うまでもなく、プリューゲルなど、15〜16世紀までの絵画は、(目に見えるものを写生するのではなく)観念を形象化していて、グリーン(ハンス・ヴァルドゥンク)の「死と女」は本書にも掲載されていますが、私は子供の頃美術全集で見て、気持ち悪いなあ、とショックを受けたことを覚えています。この時代の(中世的に特化させられた)雑種的悪魔の造形は、非常に多様で人間の想像力の無限性を感じさせると同時に、私には精神分析的に解釈できそうで(つまり非ソラリス的で)、単調で面白くないな、という感じもあった。
 今回、そのような奇怪な図像を無限に展開せしめたところの、”中世”という時代を、”抑圧”の時代、”神経症”の時代――図像はその反映――として認識できたのはよかった。面白かったです(もっともそれは著者のテーマからはそれているかもしれません)。

 *ちょっと追記したのですが、精神分析されたらイヤなので、削除しました(>おい)(^^ゞ



 

二本立てで見てしまった

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月31日(水)13時33分17秒
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   昨夜は二本立てで観てしまいました。昔はロードショーは一本だけで物足りないもったいない、と、思ったものでした。それが、いつのまにか、一本見たらもう満腹で、二本目などとてもとても、と感じ、実際、”家観”でさえそんなことはしなくなっていたのですが、まだそんなことが自分に可能だったとは! まあ、007映画だから可能だったんでしょう(^^;
 ということで、「ロシアより愛をこめて」(63)と「ゴールドフィンガー」(64)を観ました。
 この選択はここの人気ランキングに従ったもの。ダニエラ・ビアンキをボンドガール史上最高の美女と前項で書いたのも、ここを見てでした。
 ところが今回観た「ロシアより愛をこめて」のDVDが、どうも縦横比が狂ってるようで、横が圧縮されて全体に細長いシルエットになっていまして(よくあることですが)、ビアンキもそのせいで顔がほっそりしすぎて老け顔っぽくなってしまって、いささか美貌が損なわれてしまっていたのはまことに残念でありました。こんな感じ↓
   
 検索して見つけたのですが、二種類のDVD(正比版と横圧縮版)が出回っていることがこれでもわかりますね。(DVDによっては比率を調整できる機能がついていたりしますが、これはなかった)
 上の画像でも美人ですが、ごく平凡な美人になっちゃいますね。
 「ゴールドフィンガー」はショーン・コネリーものでは最高傑作のようですが、これ、ストーリーがバラバラなんですよね。いや007シリーズ自体が、一本の太く力強いストーリーがあるものはなく、たかだか中編小説を映画化し、それを映像的な要素でふくらませてあるだけな場合が多い。その膨らみが見どころであったりするので、一概に悪くはないのですが、この映画はどっちかというと悪い面が出たように、私は感じました。たとえばスイス山中の秘密工場でボンドと美しき狙撃手(但し下手くそ)タニア・マレットは捕まり、ボンドは舌先三寸で危うく死を免れたわけですが、タニア・マレットはどうなったのか、そこでストーリーから消えてしまいます。
 やはりこの映画はハロルド坂田(トーゴーブラザースのトシ・トーゴー)とプッシー・ギャロア役のオナー・ブラックマンの、いずれも典型から外れた特異なキャラクターが人気の秘密みたいに思いました。

 ということで、今夜は「二度死ぬ」(と可能なら「カジノ・ロワイヤル」。ダニエル・クレイグは初見)をみるつもり。
 

昔は二本立て三本立て、平気で観たものですが

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月30日(火)21時28分14秒
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   ピンクフロイド「神秘」をyoutubeフルアルバムで聴きながら、年賀状仕事編を仕上げ、たった今投函してきました。これで今年の業務は完全に終了。

 

 年賀状はもう投函しましたし、今日はゆっくり映画でも見て過ごそうかと思って007映画を4本借りてきました。今日から四日連続で見るつもり。まずはボンドガール史上最高の美女タチアナが出演したロシアより愛をこめてを見ることにします(^^)
追記。タチアナは役名でした。ダニエラ・ビアンキです。
 

大掃除をしながら4百年前に思いを馳せる

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月30日(火)16時17分9秒
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   午前中、銀行へ行き、昼から事務室の大掃除をして、これで本年の仕事納め。
 何をするにしても、腰が重い、始動が悪い私ですが、一旦事を起こすと、今度はなぜか徹底的にやらなくては気がすまなくなってしまいます。で、徹底的すぎてだんだん嫌になってきて、ほっぽらかしてしまう(て言葉はあるのかな、ほっぽり出してしまうでしょうか)のも常でありまして、中途半端で終わってもそれはぜんぜん気にならないという、いたって都合のよい性格であります。
 事務室の掃除も、三分の二ほど(床や落下物の整理など)徹底的にやりましたが、それで満足してしまい、机の上の片付けや拭き掃除は、めんどくさくなってパスしちゃいました(それでもこの時間)。
 あー疲れた。今日は温かくて少し汗ばむくらいでした。あすは筋肉痛ではないでしょうか。これなら昨日散歩に行かなくてもよかった。数時間単位の段取りは立てられる、と言うかむしろ得意なんですが(前職で年二回の一斉棚卸しの責任者を任されたときは、綿密な行程表を作り、誰よりも粛々と時間も短く終了させたものです)、ところが数日単位以上のタイムスパンになると、からきしだめ。思考の射程が短いのでしょうか。だから書くものも浅いんだなって? ほっときなはれ。しかしまあ、私は長篇小説は書けないと思います(^^;
 閑話休題、掃除をしながら考えた。蒲生氏郷と中村一氏が幼なじみだったというのはどうか。
 氏郷は1556−1595。40歳と早死です。一氏は生年不祥で没年1600年。同い年くらいと考えても不自然ではありません。
 次に氏郷の生地蒲生郡日野と一氏の生地甲賀郡甲賀町滝とは、直線距離で10キロちょっとしか離れていません。領地が接していたかも。旧知でないはずがありませんよね。
 一氏は早々と六角氏に見切りをつけて、秀吉(藤吉郎時代?)に求職しますが、氏郷は六角氏が衰退してから織田信長に才能を見出されます(信長の娘を娶る)。
 こうして幼なじみの二人は、信長軍団で再会を果たすわけです。
 どないでしょうか?(^^;

追記。多分性格は正反対。一氏は乱暴者。氏郷は一種の紳士ですね。
 

Re: とりあえず、1部

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月30日(火)13時05分46秒
返信・引用
  深田さん
>「夢都傳説」
 この判型で205頁です。これに、同じく乱歩小説の中篇「神樂坂隧道」を付けたら250頁くらい? 程よいボリュームの本になります。
 乱歩トリビュートを謳い文句にすれば必ず売れるので、今が買いどきなんですけどね>各出版社(>おい)(^^;

 西さんへの進呈分なんで3日の新年会に現物持っていきます(出席されるかどうか不明ですが、ひょっとしたら奥さんの実家かもしれませんが、とりあえず)。
 現物ご覧ください。今まで作った中で最高の仕上がりです(^^;
(それで満足しておけばいいものを、もっと良くしてやろうと、小細工して失敗したところがあるんですが、それは秘密)(汗)


 

Re: とりあえず、1部

 投稿者:深田亨  投稿日:2014年12月30日(火)01時22分32秒
返信・引用
  > No.6059[元記事へ]

あー「夢都傳説」・・・神戸は新開地の話ですねえ。しっかり西ワールドでした。
 

蒲生氏郷甲賀説

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月29日(月)23時37分25秒
返信・引用 編集済
   投函がてら、近所のコンビニまで歩いてきました。この二日間、合わせて100歩も歩いてはおらず、運動不足で腹ごなれも悪くなっていたことに加えて、そういえば時計のボタン電池が切れていたことも思い出し*、こんな時間ですが行ってきました。
 近所と言っても、中途半端に田舎なので、片道10分かかります。往復20分はちょうどよい運動です(ボタン電池は2個パックしかなかった。1個しか必要がないのに。いつか使うだろう、というのはメーカーの言い草で、そんなの、買ったことさえ忘れてしまっていて、また買ってしまうのは目に見えています)。
 で、夜道を歩いていたら、卒然と、蒲生氏郷は甲賀衆を使っていたんじゃないかな、というアイデアが浮かんできたのでした。
 面白い本を読んだあとは、しばしば無意識にひきずってしまうんですねー。
 帰宅して調べてみました。
 たしかに氏郷の蒲生氏は甲賀郡の隣の蒲生郡の豪族で、甲賀衆を使嗾していた六角氏(蒲生郡観音寺城が本拠)の家臣だった。
 六角氏は、信長に対してゲリラ戦(要するに甲賀衆)で反抗するも衰退し、甲賀衆は、秀吉の家臣中村一氏の管轄となる。この中村一氏自身、そもそも甲賀一族の瀧(多喜)氏の出自なんですね。中村姓は、秀吉の生地である尾張中村に由来し、秀吉から貰った姓なのです。
 その事実からして、中村一氏が、かなり秀吉の内懐に入りこんでいたことがわかりますが、これはやはり甲賀衆がらみで、甲賀の総元締め的なポジションで、一氏は重用されたのではないでしょうか。
 その意味では、蒲生氏も、一氏同様、自身の甲賀衆を率いていたのではないかと想像したくなります。ひょっとしたら蒲生氏自身、甲賀衆だった可能性もなきにしもあらず。
 中村一氏と蒲生氏郷がどんな関係だったかは分かりませんが、面白いことに、家康関東国替えのあとを受けて駿府城を任されたのが、実に中村一氏なんですね。
 この時期、秀吉は、最も怖れた家康の動向を探るのに、甲賀衆を活用していた。だから一氏が駿府に配備されたというのは、まさに頷かされます。
 としたら、氏郷が会津に封じられたのは、平谷さんの書くとおり政宗対策ですが、と同時に、関東の徳川への牽制の意味もあったのではないか。駿府の一氏と会津の氏郷の、両甲賀衆使いに、家康を両側から挟み込んでけん制させるというのが、秀吉の深謀だったのかもしれないな、と思ったことでした。

*以前書いた遅くなったり早くなったりする時計とはまた別の時計です。件の時計は、今も自由に回転しています(^^;
 

年賀状状況

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月29日(月)21時25分58秒
返信・引用
   ピンクフロイド「ウマグマ」(2枚組)を聴きながら年賀状(個人分)を書き終わりました(仕事分はまた後日)。
 いろいろ忙しいので、今年は申し訳ありませんが、ここを見ておられる方、よく会っている方はコメントを省きました。あしからず(^^;
 ということで、ウマグマ、ちょうど全曲聞き終わるのと同時に完成。とりあえずこの分だけでも投函してきます。

 
 

とりあえず、1部

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月29日(月)13時17分33秒
返信・引用
  > No.6058[元記事へ]

高井さんも、よいお年を!
 
 
 
 
 

 あ、年賀状(ーー;

 

Re: 完成(^^;

 投稿者:高井 信  投稿日:2014年12月29日(月)08時01分26秒
返信・引用
  > No.6057[元記事へ]

 ありがとうございます。
>  私が使用したのは、三菱ユニプロッキーの橙です。
 さっそく買ってきます。
 ちなみに私がポケミス風に塗るのに使ったのはマッキー(ゼブラ)の黄色です。水性顔料。

 今年は手作り仲間が増え、楽しい1年でした。
 来年もよろしくお願いします。
 

Re: 完成(^^;

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月29日(月)00時38分11秒
返信・引用 編集済
  > No.6056[元記事へ]

高井さん

 高井さんも着色されたんですね。ハヤカワ・ポケット・ミステリ風ですね(^^)→名張人外境
 私が使用したのは、三菱ユニプロッキーの橙です。
 画像では光の加減でやや薄く写っています。一番上の画像の「天」の左端の部分が、実際の色に近いです。多分日焼けして色褪せたら、実際に前小口のような色になるんじゃないかな、と期待しています。
 塗りムラができるので、何回も重ね塗りするのがコツですよ。
 あ、高井さんも試みておられるのに、釈迦に説教でありました(^^ゞ

 

Re: 完成(^^;

 投稿者:高井 信  投稿日:2014年12月28日(日)17時19分26秒
返信・引用
  > No.6055[元記事へ]

>  小口も着色しました!
 お、いい色が出ていますね。
 何を使ったのか、よければ教えてください。私もあれこれ着色したいです(笑)。
 

完成(^^;

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月28日(日)13時10分7秒
返信・引用
   小口も着色しました!  

大伴昌司「SFを創る人々 安部公房氏」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月28日(日)03時25分39秒
返信・引用
   SFマガジン1963年5月号に掲載された大伴昌司の連載インタビュー「SFを創る人々*その1 安部公房氏」が、安部公房ネット誌《月刊もぐら通信28号》に転載されています→PDF

 

畸人郷忘年会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月28日(日)00時55分44秒
返信・引用 編集済
  > No.6052[元記事へ]

平谷さん
>葛西・大崎一揆を最初にもってきたのは、「あえて」であります。
 なるほど。理解しました。ですが歴史小説ってあまりプロットにこらず時系列に従うのがデフォルトなので、大抵主人公の一代記になっています。成長物語を避けたというのは大変よくわかりますけど、そんなに気にしなくてもよかったような。
 正直わたし的には「途中から読み始めた」ような不思議な感覚がありました。もちろんそれがダメとは思わないですけどね。

>政宗の初陣からのストーリーはカッチリできています。
>小源太と政宗の話は、2人の死まで考えてあります。
 おお。それはぜひ成就させていただきたいです。当然、荒脛巾衆の「悲願」にも、話が及んでいくんでしょうし。そうなったら、21世紀の産霊山秘録ですね(^^;

 さて、今日は畸人郷忘年会でした。
 ジュンク堂(アバンザ)の地下のがんこだったのですが、アバンザは10時閉店だそうで、ちょっと遅れてしまい、迷惑をかけてしまいました(料理が矢継ぎ早に出てきた)。その料理ですが、鯛しゃぶに寿司、刺し身、揚げ物、うどんとボリュームたっぷりで、私は直前に人と会っていて軽く食べていたのでしたが、大失敗でした(^^; 来年私が幹事をする場合に備えて、ここはリストアップしておこうと思いました。

 いろんな話題があっち飛びこっち飛びしましたが、ミステリマガジン隔月刊化について、そんな中途半端なことするくらいなら、いっそ廃刊してくれたほうがよいのに(惰性で買っているだけだから)、という意見が。そうなったらコンプリート確定なんですって(^^;。最近のミステリマガジンは、SFマガジンと同じで、タイアップ特集ばかりらしいですね。

 古書うみねこ堂書林の野村さんのお話を聴いていて、古書店って楽しそう、と思ってしまいました。なんか私も、古書店をやりたくなってきましたですよ(笑)。(いや実際は大変なことも多いんでしょうけれど)
 上述のように10時お開きということで、いつもよりずいぶん早く11時40分頃帰着。これで今年の忘年会は全て終了。明日は年賀状を書かなければ(^^;

 あ、書き忘れるところだった。伊賀一筆はアマゾンのみ販売となっていましたが、うみねこ堂で扱うことになったようです。ネット書店を利用しない・したくない方に朗報ですね。興味を持たれた方はぜひうみねこ堂を覗いてみてください!

 画像は取り置きしてもらっていたレムリアンサーガ。本日受け取りました。そしてまた探求本をお願いしておきました(^^;
   ↓
 

Re: 続篇だけではなく前日譚も

 投稿者:平谷美樹  投稿日:2014年12月27日(土)14時54分38秒
返信・引用
  > No.6050[元記事へ]

管理人さん

> それに加えて、前日譚の物語もお願いします。

政宗の初陣からのストーリーはカッチリできています。
ただ、2人とも未熟ですから、最初の2巻には相応しくないと判断しました。
そこから書き出せば成長物語になりますので、今回狙ったものとは違ってきます。
葛西・大崎一揆を最初にもってきたのは、「あえて」であります。

> シリーズ化と言っても歴史小説ですから無限に続けられるわけではありませんが、書き込みから察するところ、作者の中には、少なくとも続篇の構想があるようですね(^^)

小源太と政宗の話は、2人の死まで考えてあります。
大阪冬の陣、夏の陣もありますし、書きたいネタはたくさんあります。
幕末の黒脛巾組のお話も、短編ですが「とあるアンソロジー」に入る予定です(笑)
黒脛巾組の話は、書けと言われれば幾らでも書けそうです(笑)


 

眉村さん情報:日経連載第26回

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月27日(土)14時13分19秒
返信・引用
   眉村卓さんの日経新聞連載エッセイ第26回目が、昨日金曜日の夕刊(12/26)に掲載されました。タイトルは「我が死と世界の終末」。
 半年続いた連載は、おそらく今回が最終回だと思われます。最終回らしいタイトルですね。
 クリックで全文

 今日は今年最後の忘年会。夕方、大阪に出かけます。

 

続篇だけではなく前日譚も

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月27日(土)14時00分41秒
返信・引用 編集済
  > No.6049[元記事へ]

平谷さん
>幾つかの点については、続編が書ければ、解明されると思います
 楽しみに待たせていただきます!
 それに加えて、前日譚の物語もお願いします。本書では、政宗と小源太がすでに友人関係といえるほど信頼関係が確立している(ところから話が始まっている)わけですが、やはり小源太が政宗の信頼を勝ち得ていった過程がないと、腹に嵌らない気がします。そこはそういう設定だから読者はそう心得よとして始まるのと、ゼロから本書における関係にいたるまでを書き込んで(読み込んで)から始まるのとでは、リアリティが格段に違ってくるんですよね。
 ウルフガイには「若き狼の肖像」、妖魔シリーズでは「妖魔陣」という、遡って若き時代を描く作品がありますが、ああいう感じで1冊書いていただければ(^^; 好評でシリーズ化がなされれば、そういうチャンスもあるのではないでしょうか?
 シリーズ化と言っても歴史小説ですから無限に続けられるわけではありませんが、書き込みから察するところ、作者の中には、少なくとも続篇の構想があるようですね(^^)

 

ありがとうございます♪

 投稿者:平谷美樹  投稿日:2014年12月27日(土)07時35分33秒
返信・引用
  過分なるお褒めの言葉、ありがとうございます♪
管理人さんの推理は、おおむね当たっております。
幾つかの点については、続編が書ければ、解明されると思います(笑)
 

「伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(下)」読了

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月27日(土)02時46分52秒
返信・引用 編集済
  > No.6039[元記事へ]

 平谷美樹『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(下)』(富士見新時代小説文庫、14)読了。
 面白かった! 平谷美樹は本を出すたびに、どんどん面白くなっていきますねえ。
 本書を読んであらためて感じたのは、歴史小説における二類型です。すなわち鴎外の「歴史其儘と歴史離れ」ですね。
 まず史実を極力まげない、いわばリアリズム歴史小説があります(ただし史実に思いがけない角度から照明を当て、新解釈を加える)。海音寺潮五郎や司馬遼太郎はこの派の代表格です。一方、歴史的人物を活躍させるけれども、その際、あまり史実にとらわれず自由に書いてしまう書き方がある。これは時代小説というジャンルと境界がはっきりしませんが、眠狂四郎を歴史小説と思う人がいないように、個別に見ていけば、自明に区別できそうです。
 本篇は、後者です。但し前者に限りなく近い後者です(『義経になった男』もそうですね)。黒脛巾組は実在したようですが、荒脛巾組は作者の創作(虚構)でしょう。その出自集団の荒脛巾衆も。
 荒脛巾はいうまでもなく荒覇吐に掛けた創作で、黒脛巾と荒覇吐を、荒脛巾で繋いでしまったわけです。その目のつけどころには感心しました。かくして荒脛巾衆は縄文以来の先住民とつながり、著者終生のテーマを追求する小説群の一環としての位置づけを獲得するのですが、今回はあまりその方向には踏み込まなかった(ウンチクで流れを停滞させなかった)。これはエンタメ小説として妥当な判断で、その結果、本篇はいささかも間然とするところのない速度感を持続することができています。その意味で大正解でしたが、個人的には(ウンチク好きとしては)踏み込んでほしかった、というのはあります。というか踏み込むんじゃないかな、という予想は裏切られました。はっ。そうか、著者が鼻で笑っている幻聴を聞いたのは、私の無意識がそれを察知していたからですね(>ほんまか)(^^;
 こういう作風が「講談」に似てくるのは論理的必然でしょう。講談の真田軍記で猿飛佐助ら十勇士が、真田の家臣団を差し置いて大活躍するのと同様、本書においても(客観的にはただの)透破である主人公が、重要な評定の席に加わっていたりするのは、まさに講談的です。また講談では、敵将は大抵愚かですが、本篇でも政宗のライバルであった蒲生氏郷が、まさに絵に描いたような凡将に描かれています。
 現実には、というか私の知識にある氏郷は、凡将ではありません。それは秀吉が北の竜への押さえとして会津に配置したことでも明らかで、事実は竜虎を相噛ませて両方とも滅ぼしてしまおうという秀吉の深謀だったわけです。それくらい秀吉は氏郷の力量を買っており、かつ怖れてもいたわけですね。また、本書では秀吉と家康がツーカーすぎるのも講談的ですね。実際は秀吉が最も怖れたのが家康ですから、遠交近攻策から言っても、家康と秀吉が連合して政宗を潰しにかかることはありえないと思います。しかしまあ、これは個人的な感想で、著者においては、政宗は豊徳が連合してかからねばならないほどの大器との評価なんでしょう(^^;
 以上は、ここまで政宗に虚仮にされて氏郷がいささか可哀想になったので(笑)、すこし弁護してあげた次第。ただし本書の性格が歴史離れの歴史小説として講談である以上、設定としてそれはそれ。全く無問題です。いやー面白かった(^^)
 私は歴史小説をそんなに読んでいませんが、何々に比べて優れているとか劣っているとか、そんな相対評価を全く問題にしない絶対的なレベルで、本書は大変面白かった。いやこれはなにか歴史小説の賞を獲るんじゃないでしょうか。と、予言しておきましょう(^^;

 

あっちの風の翼最新号

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)22時42分45秒
返信・引用 編集済
   今日、帰宅したらぶ厚い郵便物が。差出人は、なんとM27氏の本名!
 なにごとならん。と開けてみますと、同人誌《風の翼40周年記年号》が入っていました。
 新刊が出たのですね(10年ぶり?)
 ということで、恵贈していただきました。ありがとうございました。
 さっそく南山鳥27・塚本紫苑*「リュカオニアの夢の旅」を拝読。( * おそらくM27氏のアニマでしょう(汗))
 おお。変わってませんねえ(^^)。はっ。これぞくさやではないでしょうか。それもきわめつきのクセのあるそれ。「銀河の湖水」とか「銀河天使」とか「イデアー神界」とか、いかにもM27らしい独特のジャーゴンが頻出する、ごめんくさいこりゃまたくさいあーくさいの逸品でした。いいですなあ。堪能しました〜(^^;
 とりわけ今作品には、「百億の昼と……」が強く連想させられ、さらに「果しなき……」もそこはかとなく感じられました。一方、ストーリーは殆ど動かず、「百億の昼と……」のように、主人公が、時空を(夢の原理によって)超越して、トマス・アキナスやプラトンと対話し、問答するばかり。そして開示されるイメージは!?
 うーむ。私が知っている頃は「星の鳥」だったと記憶しているのですが、本篇では「星の龍」に進化していました。うん? しかし鳥は恐竜から進化したのであるから、この場合(鳥→龍)は退化なのかな(>おい)(^^ゞ

 篁さん、深田さん、柊さんの作品も掲載されています。おいおい読ませていただきますね。
 
 

読売新聞12/17

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)21時55分49秒
返信・引用
   人生案内2014年回答者座談会
 
 

追記

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)20時17分20秒
返信・引用 編集済
  > No.6044[元記事へ]

雫石さん
>わたしもバーボン好きです。フェアローゼスがいちばん口にあうかな
 その銘柄は私も好きです。いっときハマっていました。ちょっと甘めのバーボンですよね。
 

Re: 御教示御礼

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)18時12分51秒
返信・引用
  > No.6042[元記事へ]

雫石さん
>そうです。スペオペこそSFでおます
 ですねえ(^^)。しかし、そうだからといって、にゅーうぇーぶが高級ウイスキーかといえば、それはちょっと違うんですよね。
 私は、にゅーうぇーぶは納豆とか、くさやに比定したらいいのではないかと思います。ごく少数の、しかし熱狂的なファンが存在するところが同じですね(納豆は一般化してしまってますね。その意味で納豆=J・G・バラード説はどうでしょう(^^;)

段野さん
 うちは読売を購読しているので、探してみます。ただ週一でゴミに出しており、まだ残っていたらいいのですが。ありがとうございました。

>レベル違いの格付けがあります
 こういうことが事実としてあるのでしたら、やっぱり大出版社はムダな固定費をいっぱい体にくっつけちゃっていますね。
 (かんべさんがHPに書いておられましたが)かつてかんべさんがまだ駆け出しの頃、SFMの編集長が天丼を(会社の経費で)おごってくれ、しかもそのとき自分自身は何も頼まなかった、というのとは天と地の差ですね。もちろんかんべさんが新人ながら有望株だったからこそでしょうけれど。
 そういえば、倉橋さんは編集部上がりではなかったので(校正?)、大変そうだった、と眉村さんがおっしゃっていたのを思い出しました。

 

「人生案内回答者座談会」

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月25日(木)15時44分59秒
返信・引用
  眉村さんが、読売新聞の「人生案内」の回答者で、一年の締めくくりとして、回答者のうち9名参加の座談会が12月17日付朝刊に載りました。(アップしたかったのですが、何せ紙面がA3の大きさなので、私には無理です)
座談会では、司会者から「近年、男性からの相談が目立つ」とふられた眉村さん、
「かつて、介護問題などは、男が口に出すことではないとされてきた。今は、そういう意識がなくなり、どんどん相談するようになってきた」とお答え。
ラスト、「読者へアドバイスを」と言われ、答える眉村さん、
「誰にでも好かれようという八方美人はしんどいですよと。100%の生き方を目指さなくてもいい」とお答えされました。ということです。
管理人様
>大出版社の編集部員の給料って一般よりよいらしいですね。
どことは申しませんが、編集さんともども、まず、部長だの課長だの、レベル違いの格付けがあります。そこへ、関連会社が入り込み、またもや格付けが複雑になります。(よーするに、こっちが相手にならない)もっと複雑なのは、どこさんが、「社長」として乗り込んできた場合、ますますややこしくなります。(これは、現実です)訳、分かりませんです。
 

Re: 御教示御礼

 投稿者:雫石鉄也  投稿日:2014年12月25日(木)13時53分25秒
返信・引用
  > No.6041[元記事へ]

そうです。スペオペこそSFでおます。
にゅーうぇーぶなんぞ、SFやおまへん。
ハミルトン、スミス師匠こんにちは。バラード、ムアコック、あっちいけ。しっしっ。
わたしもバーボン好きです。フェアローゼスがいちばん口にあうかな。

http://blog.goo.ne.jp/totuzen703

 


Re: 御教示御礼

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)13時15分39秒
返信・引用
  > No.6040[元記事へ]

 かんべさんも、どうぞよいお年を!
>上等のウイスキー飲みつつ
 まあ、ジムビームはリーズナブルな価格帯のバーボンですね。値段のお高いのは、やはりコクがあって深みがあります。ジムビームはそれなりです。それを、そのほうが美味しいと感じるのは、やはり私の品性と親和しているんでしょうねえ。スペオペこそSFだ、という感じ?(^^ゞ
 
 

御教示御礼

 投稿者:かんべむさし  投稿日:2014年12月25日(木)06時34分43秒
返信・引用
  あ〜っ。あのあたりでしたか。なるほど。
あのあたりなら、確かに当時、準「地場」でした。
生演奏ね。うん。だんだん思い出してきた。
ありがとうございました。
上等のウイスキー飲みつつ、良いお年を!
 
 

「伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(上)」読了

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)03時06分49秒
返信・引用 編集済
   平谷美樹『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(上)』(富士見新時代小説文庫、14)読了。
 わ、こんな時間。途中で巻措くあたわず読み切ってしまいました。面白い、面白い。徹夜して下巻に進もうか、どうしようか、思案中(^^;

 

Re: 教えてください

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月25日(木)01時20分9秒
返信・引用
  > No.6037[元記事へ]

かんべさん
>「チャーリーブラウン」
 東通り商店街の堂山町側ですね。そこまでは覚えていたのですが、じつは私も社会人になってからは行ったことがなかったので、正確な場所は忘れてしまっていました。
 確認したところ、阪急東通商店街の、新御堂筋を東に渡った堂山町側を50メートルほど行って、四つ角を左(北)へ折れた右手でした。この南北方向の道は「阪急東中通り商店街」という名前のようです。

>サラリーマン時代に何遍も行った
 ああ、若いサラリーマンもよく利用しそうな店ですよね。生演奏もあってとりあえずガヤガヤうるさかったように思い出されます。私の年齢ですとちょっと場違いな感じがして入りにくそうですね。
 

教えてください

 投稿者:かんべむさし  投稿日:2014年12月24日(水)22時19分8秒
返信・引用
  梅田の「チャーリーブラウン」って、どこにありましたっけ。
「あっ。この店、サラリーマン時代に何遍も行った!」
と思ったんだけど、あちこちいろいろ行ってたから、
肝心の場所がうかんでこんのです。よろしく、お願いいたします。
 

Re: 平成伝奇

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月24日(水)17時38分27秒
返信・引用 編集済
  > No.6035[元記事へ]

海野さん
>単行本本体に他社の広告が入るというのはないように思います。
>将来的にはわかりませんけどね
 いやいや、近々にそうなると私は思います。
 そもそも巻末の自社広告って、折丁の関係で白紙になる頁を、白紙のままではもったいないので広告を入れたものでしょう。でしたら自社広告よりも他社広告を入れたほうが掲載料を取れます。ただそういう例がないのでどこの出版社も踏み切らなかった。又これまでは余裕があって、他社広告など論外、という雰囲気があったかも分かりません。
 が、もうそんな時期は終わって、カネになるものは全部カネにしちゃえ、というフェーズに入ったのではないでしょうか。
 というか、”ふつうの民間会社”なら、20年も前からそういう風になっています。やはり出版社って、民間企業のくせに官公庁の感覚ですよね。
 話は変わりますが、最近は本の値段を上げておいて、出版不況なので痛みを分けあってください、みたいな(ツイートとかで)風潮ですが、その最大の要因は出版社が”かさ高く”なってしまったことだと思っていますね。
 いま、若き日の福島さんがタイムスリップしてハヤカワの出版部門を任されたら、きっと2割方は本の値段は安くなるのではないでしょうか。本が安くなれば当然、比例して販売部数もふえます。(本が売れなくなったって言いますけど、3000円もする本をマニア以外にだれが買いますかって。安くなれば買います。)
 編集部員はそんなにいらんとびしびし切ってしまうような気がします(大体昔は臨時社員で回していました)。後方も多いし、社屋も立派なことに、福島さんは目を丸くし、むしろ立腹するんじゃないでしょうかねえ。3,000円なんて値付けを平気でしておいて、本が売れないのでガマンしてくださいって、読者をバカにするのにもほどがあります。
 大出版社の編集部員の給料って一般よりよいらしいですね(たとえばここ「大手総合出版社の給与水準は、日本企業でトップクラスのテレビ局に匹敵する水準。/小学館、集英社ともに30歳代後半で平均年収は1000万円を超える。残業の多い編集者などでは30歳で1000万円を超える人も。」
 昔はそんなことがなかった、安月給だったから、編集者はすぐに独立しました。そもそも作家志望や翻訳者志望の腰掛け的な職種でした。
 いま、独立する編集者は極めて少ないはずです。そりゃあそうです。これだけおぜぜ戴いているのに、なんで不安定な自由業にならにゃならんの、てな感じではないかと思います。
 現在の出版不況は出版社の水膨れした体質の改善で、かなりの程度脱出できるはずです。
 

Re: 平成伝奇

 投稿者:海野久実  投稿日:2014年12月24日(水)16時12分7秒
返信・引用
  そういえば昔、竹本健治と「雑誌と単行本の違いは何だ?」
という話になって、こう答えたのを思い出します。
「他社の広告も載せるのが雑誌で、自社の広告しか載せないのが単行本」
「なるほどね〜」
なんて。
それが覆される時代になって来たという事でしょうか?
いやいや、この場合は帯ですよね。
単行本本体に他社の広告が入るというのはないように思います。
将来的にはわかりませんけどね。


http://marinegumi.exblog.jp/

 

「伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(上)」に着手

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月24日(水)01時23分51秒
返信・引用 編集済
   今年は夜中のウイスキーを(に限らずビール以外はすべて)自重してきたのですが、年末だからいいか、と、ジムビームを買ってきた。一口飲んで、あ、これは私がはじめて飲んで美味しいと思ったバーボンだ、と気づきました(いやこれまでもこの銘柄は飲んだことがあるのですが、本当に久しぶりに飲んで、卒然と味の記憶が甦ったみたいです)。
 大学ニ年のとき、梅田のチャーリーブラウンで(多分はじめて)飲んだバーボンがびっくりするほど美味しかったのです。
 それまではウイスキーをうまいとは思ったことがなく(飲んでいたのはサントリーオールドとかブラックニッカでした)、専らビールの次は日本酒にしていたのでしたが、それ以降、バーボン一辺倒になりました。
 でも、最初に飲んで好きになった銘柄は分からず(調べもせず)漫然とこの歳になりました(ときどき、あの味とは違うんだよなあ、と、思い出したようにつぶやいてはいた)。自粛していたので、舌が初期化されたのかもしれません。
 長年の謎(謎であって秘密ではないですよね。それともこれこそが秘密なのかな*)が解明されて、すっきりしました(^^;

 ということで、平谷美樹『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(上)』に着手。220頁まで。荒脛巾組組頭・志利労(しかり)の甚兵衛登場。で、本書の世界観(というか作者の意図)がようやく見えてきて、面白くなってきました(うん? 著者が鼻で笑っているのが聞こえるぞ)(汗)。

* 中相作「解題 絵探しから『幻影城』へ至る経路に」(『伊賀一筆』所収)参照。
 

Re: 平成伝奇

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月23日(火)14時25分16秒
返信・引用 編集済
  > No.6032[元記事へ]

段野さん
>「告発」の、本の宣伝が、講談社の雑誌「群像」
>こういったことは、結構あるのかも知れません
 ああ、雑誌の場合は昔からありますよね。
 例えば、いま私の手元にあるSFマガジン1971年12月号(43年前!)の裏表紙の内側(?)には、例の『狼男だよ』改ざん版をネオSFシリーズで出した立風書房の、『新青年傑作選』の広告が載っています(と書いて気がつきましたが、この号から平井/石森「新・幻魔大戦」の連載が始まっていて、おおらかな時代ですねえ)。雑誌に他社出版物の広告が載るのはふつうに行われていたのです。
 しかし、本の「帯」に他社広告が載るのは、平谷美樹『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び』もしくは富士見新時代小説文庫をもって嚆矢とするのではないでしょうか(いやまあ私の知る限りでは、ということで、反証例があるなら提示いただけると幸甚です)。
 ところで、SFM71年12月号の自社広告に、ハヤカワSF文庫11月刊行作品として『狼の紋章』が載っています。上におおらかと書きましたが、営業と制作がきれいに分離していた(意思疎通がなかったともいう)のかもしれませんが、傲慢さも感じずにいられませんね。
*それにしても、よりにもよって群像に広告を出すなど、版元は本当に売る気があるのか疑いますよね。ただ単に機械的な作業のように見えて仕方がありません。私だったら就職情報誌とか、そういうところに広告を打ちますね。

 いまから外出します。

 

Re:平成伝奇

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月23日(火)13時57分8秒
返信・引用
  管理人様
>つまり他社出版物の広告が
自分のことを例にするのはおこがましいですが、昨年出した「告発」の、本の宣伝が、講談社の雑誌「群像」8月号261ページ目に載りました。日本文学館の広告です。こういったことは、結構あるのかも知れません。(日本文学館は、毎月の新刊を、このようにして宣伝しています)
私は、それよりも、富士見文庫のISBNコードが、角川のそれ(出版社記号04)になっていたことに、「富士見書房も、角川ホールディングスになったのか」と思ったのでした。ビジネス書の中経出版が、角川になったのは今年のことで、知っていましたが、富士見もねえ、との思いがしました。
 

平成伝奇

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月22日(月)21時36分55秒
返信・引用 編集済
   平谷さんの新刊『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び』(富士見新時代小説文庫)を眺めていて、ふと面白いことに気づきました。

  ↓
 
 帯にご注目。
 平谷さんが1月に出す『貸し物屋お庸』の近刊案内です。これのどこが面白いのかって? よくご覧あれ。この本、版元が白泉社の招き猫文庫なのです。
 つまり他社出版物の広告が、帯に刷られているのですね。
 富士見書房は階ADOKAWAの系列ですが、ひょっとして白泉社もそうで、だから広告が載るのかも。そう考えて調べたら、なんと白泉社は小学館=集英社グループでした。
 たとえ同一作者の本であれ、全く系列違いの出版社の近刊案内が帯に刷られるなんて、まさに前代未聞にして前後不覚の椿事ではありますまいか。
 と、一瞬思いましたが、よく考えてみれば、帯に(無料の)自社広告を入れるより、他社から掲載料を取って広告を載せてやるほうが合理的に決まっています。出版不況のなか、今後こういった相互乗り入れがふつうに行われるようになっていくのでしょうか。
 しかしそうなったら、ハヤカワ文庫の『幼年期の終り』の帯に、創元文庫の『地球幼年期の終わり』の広告が刷られることだってありえます。逆に『分解された男』の帯に『破壊された男』の広告が載ることも。
 いや面白い面白い。
 あ、どうせ広告料を払うのなら、ベストセラー作家の本に広告を載せたいですよね。たとえば村上春樹の本の帯は引く手あまたなはずで、版元もできるだけ広告料をフンダくりたいですから、他社広告を付ける付ける。どんどん帯の背が高くなっていき、ついには全面帯というのが登場するのではないか。そうなったらもう、その本がいったいだれの本なのか、わからなくなってしまうのですが、やはり抜かりはあるもので、両耳だけ刷り忘れていた。
 表紙も見えず名前も隠されてしまっていて、怨霊は当惑しますが、ふと見ると、両耳だけあらわになっていた。「仕方がない。証拠に耳だけでも持って帰ろう」と、引きちぎって帰っていきます。
 パンには耳があるのに、本に耳がないのはそのためだ、と、起源神話は伝えています。


 

「唐宋伝奇集」(上下)

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月21日(日)21時11分39秒
返信・引用 編集済
   今村与志雄訳『唐宋伝奇集(上下)』(岩波文庫、88)読了。
 今頃かよ、と言われたらぐうの音も出ません。以前より折にふれて(必要に迫られて資料として)摘読することはしてはいたのでしたが、今回はじめて、ほぼ一年がかりで通読しました。

 本書には、上下巻合わせて52篇の伝奇小説が採録されています。つまり週に一篇ずつ読んでいけばちょうど一年で読み終えることができる寸法になっていて、それが意図的な趣向だったのかどうかは分かりませんが、もちろんそんな機械的な読書はしなかったけれども結果的には同じ程度の速度で読みすすめたことになります。
 それくらい時間を費やしたのには訳注が豊富であったことも影響していて、訳注を一々参照すること自体が面白く、又そのほうが何倍も楽しめるようになっており、実際、そのくらいゆったりした気持ちで読むのが、本書の場合理にかなっているように思われました。面白かった。

 今回の通読は、タネ明かしすれば一種のネタ探しだったので(訳注はネタの宝庫です(^^;)、感想はあえて記しませんが、気づいたのは(まあ薄々気づいてはいましたが)光瀬龍の時代小説短篇には、あきらかにこれら唐宋の伝奇小説(さらに遡って六朝の志怪小説)が、その着想の原点に確実に存在しているな、ということで、それはとりわけラストの閉め方に顕著に感じ取れます。

 想像するに、だとすれば例の国文学1975年3月臨時増刊号で、半村良が伝奇や志怪というジャンルの存在をSF読者に提示した(私自身あのエッセイではじめて知った)のは、光瀬にすれば難儀やなという感じだったのかも。
 もっとも88年出版の本書が光瀬のネタ本であった筈がなく、光瀬がいかなる典籍で伝奇小説や志怪小説に親しんだのか、という、また別の興味が湧いてきました。
(余談ながら半村は伝奇も志怪も結局は同じものとの認識でしたが、本書の編訳者はきっちり区別しその理由も述べています)

 

大阪で見られたブロッケン現象

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月21日(日)16時11分11秒
返信・引用
   元ツイート  

「文学者の家」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月20日(土)19時31分9秒
返信・引用 編集済
   トマトさんのサイトが久しぶりに更新されて、新作がアップされていたので、読んできました。

 「文学者の家」

 おおこれは……。
 山形の大学の教授で、のちにドイツSFの何百巻と続く長大なシリーズを翻訳した、Mというドイツ文学者を父に持った主人公の、一種の自伝(?)小説ではないですか!*
 これまで小出しに小説化されていたモチーフの集大成といえる。SF翻訳がベストセラーとなり、忙しくなったことで、Mは変わり、その影響は家族に及んでいく……!?
 面白い!
 いや、面白いと言ってしまうには、少し重すぎる話ではあります。
 ぜひ読んでください。面白いよ(>おい)(^^;

 *但し主人公が男なのか女なのか、判断がつかなかった。

 

眉村さん情報:日経連載第25回

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月20日(土)16時02分40秒
返信・引用
   眉村卓さんが日経新聞夕刊に週一連載中のエッセイ、その第25回「人の心の中の自分」が、昨日(12/19)掲載されました。

 クリックで全文

 いよいよ来週最終回。
 
 

編集者・厚木淳

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月18日(木)23時00分25秒
返信・引用
  > No.6025[元記事へ]

 承前。下に牽いたパン屋のないベイカー・ストリートにてのブログ主である戸川安宣さん(東京創元社元社長)が、(私の記憶では)ハヤカワの福島正実さんに対抗して、東京創元新社のSF部門を率いて丁々発止と互角に渡り合ったというイメージが強い*厚木淳さんについて、その思い出話を書いておられるのを見つけました。*私は創元文庫派だったので(^^;
 翻訳家交遊録 3(執筆者・戸川安宣)
 非常に興味深いですよ(^^)
 

「伊賀一筆」新情報は出てないかと名張人外境を覗いてみたら

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月18日(木)14時11分28秒
返信・引用 編集済
   いいですねえ。
 (名張人外境より)

 秋田稔ってだれ? というわけで検索。図書新聞で志村有弘に紹介されていました(→こちら)ので実在する人物ですね。一瞬、中さんのペンネームかと思いましたが。
 古書店にも出ているみたいです(上から7つめ)から、ミステリ界では著名なのかも。

 追記。いやいや。秋田稔が秋田實を想像させるところからして(→永遠のJガール)、また上の冊子の、フォントを駆使した洒落た版組からしても、一概に別人とは言い切れませんねえ。

 さらに追記。別人でした。→パン屋のないベイカーストリートにて
 しかも泉州在住の方! 「昭和38年2月から不定期に出している個人誌」とのことで、筋金入りのマニアの方なのかも。私の推理、今回は(もとい今回も)ハズシちゃいましたね。中さんと秋田稔さんに伏してお詫びしますm(__)m


 

原田裕さんと眉村さん連名サイン

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月17日(水)23時38分26秒
返信・引用
   元ツイート  

忍者文字の不合理

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月17日(水)18時22分56秒
返信・引用 編集済
   久しぶりにアマゾンを覗いたら、『伊賀一筆』は10位に後退してしまいましたね。人文・社会・政治の雑誌 の ベストセラー
 まあ、そもそも特殊な内容で、市場にデプスがないですから、ある意味当然。必要な人には既に行き渡ってしまったんでしょう。
 その点、『週刊 金曜日増刊 特別編集 従軍慰安婦問題 2014年 10/29号』は2位をキープしており、さすがです。一般的な日本人の分厚い層、いわゆる大衆の良識と見識をあらためて見直しました。
 ところでアマゾンを見ていて、そういえば『伊賀一筆』のアマゾン窓口である上野印刷(『伊賀一筆』を印刷した会社ですが)は、他にアマゾンになにか出品しているんだろうか、と、ふと気になって調べてみたところ、ありましたね。→ここ
 忍術関連ですが、これらも自社で印刷したものなんでしょうね。伊賀流忍者マグカップ「絵変わりの術」なんてのもあって、この会社で印刷しているのは紙だけじゃないことがわかります。
 しかしなんといっても面白いのは、忍者文字学習帖「初級忍者編」 (忍者文字ドリル)(3色)です。
 
 なんと忍者が使っていた秘密文字の練習帳なんですねえ。
 こちらによりますと、「日本には、漢字が伝来する以前に存在していたといわれる「神代文字」という文字がありました。忍者が活躍していた戦国時代には、解読できるものがおらず忍者はそれを秘密文字として忍者の連絡手段に使用していたそうです」とのこと。
 そういえば鹿児島弁も人工方言で、その特殊性から、隠密が侵入してもすぐに発見することができたそうです。「ばってん」なぞ、「but」から作られたんじゃないでしょうか(^^;
 それはさておき忍者文字です。画像を見ますと、ひらがなに対応する50音があるみたいですが、こんな複雑な文字で文章を書いていたら、通常の何倍もかかってしまいそうです。天井裏に潜んで、下で行われている密談を、この文字でメモしていたら、なかなか書き終えられず、そのうち見つかって殺されてしまうことが多かったのではないでしょうか(>おい)(^^;

 追記。「ばってん」は博多弁でした。したがって鹿児島弁とは関係なさそうです。なぜ私は勘違いしたんでしょう。ひょっとして清水義範さんの何かで読んだのが頭に残っていたのかも(「英語日本語起源説」? 本が見つからず確認できなかった)。


 

Re: 流星都市

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月16日(火)19時18分31秒
返信・引用 編集済
  > No.6021[元記事へ]

海野さん
>主なアルバムをアイポッドで聞けるようにして、レコードとCDは仕舞込い込んでしまいました
 私もかつてはLP→MD化計画をすすめていたのですが、MDプレーヤーが市場から消えてしまい、全くの徒労になってしまいました。
 今ならMP3化でしょうけど、いつMP3が次世代の音楽ファイルに駆逐されてしまって同じ轍を踏むかしれたものではありません。たまに聞き返したいアルバムは、たいていユーチューブに揃っていますし、あと何年生きているかを考えると、無駄な気がしていっこうに行動に移す気になりませんねえ。

>なるほどね。
 ああでもそれですと、海野さんの趣味から外れてしまいそうですね(^^;
 
 

Re: 流星都市

 投稿者:海野久実  投稿日:2014年12月16日(火)08時33分10秒
返信・引用
  そういえばよく聞くとノイズが入ってますね。
だとするとこれは2枚目のアナログレコードです。CDは結局買わなかったのかも。
主なアルバムをアイポッドで聞けるようにして、レコードとCDは仕舞込い込んでしまいましたからその辺曖昧です。
>ホーンセクションが欲しかったかな
なるほどね。

http://marinegumi.exblog.jp/

 

Re: 流星都市

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月15日(月)00時39分15秒
返信・引用 編集済
  > No.6019[元記事へ]

 海野さん
>プチプチノイズが気になりだして買い換えたという感じですね
 この音源はLPですね。これくらいならぜんぜん気になりませんね。わたし的基準ではごくふつうです(^^;

>僕にとってはそこがいいのですが
 私はビートルズよりストーンズという感じ。音楽は肉体労働派がいいですねえ。かといってビートルズが嫌いなわけではなく、全部聴いていますけど。

 
 ↑でも私の趣味的には、ホーンセクションが欲しかったかな。「目が潰れ」のところあたりなど(^^;
 ↓みたいに。
 

 

Re: 流星都市

 投稿者:海野久実  投稿日:2014年12月14日(日)23時18分23秒
返信・引用
  > No.6017[元記事へ]

気に入っていただけたようでうれしいです。
まあ、どのような状態になるのを聞きつぶすというのか定かではないですが。
プチプチノイズが気になりだして買い換えたという感じですね。

>演奏がお洒落
僕にとってはそこがいいのですがヾ(~O~;)
この時期は、知らない歌手でもティンパンアレーファミリーがバックに参加しているアルバムと言うだけで買いあさっていたように思います。

http://marinegumi.exblog.jp/

 

戸田勝久画伯展覧会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月14日(日)14時57分45秒
返信・引用
  元ツイート
 戸田勝久展 旅のはじまり
   平成26・2014年12月19日(金)−26日(金)
   ギャラリーオキュルス(東京都港区高輪3-10-7)
   午前11時−午後6時30分 23日(火)休廊
   19日(金)−21日(日)、26日(金)は午後1時から作家在廊
        ――――名張人外境より


 

Re: 流星都市

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月14日(日)01時33分48秒
返信・引用
  > No.6016[元記事へ]

 海野さん
 いま、聴いているところです。いいですねえ。

>アナログ盤を聞きつぶして、もう一枚買いなおして、さらにCDも買いました
 それはすごい。さすがに私は聞きつぶしたことはないですねえ。

>ティンパンアレーは知ってますよね。
 まあ、名前くらいは(^^; はっぴいえんど周辺ですよね。はっぴいえんどは加川良のアルバムを手伝ってましたね。

 ということで、聴き終わりました。詞も曲もいいですね。ただ(ティンパンアレーの?)演奏がお洒落でシティ派ぽいですね。私はもうちょっと泥臭いのが好み。したがってこのなかでは「機関車」が一等よかったです。
 ともあれ、よいアルバムをおしえて頂きました。ありがとうございます。しばらくBGMは専らこれになりそうです(^^;

 

Re: 流星都市

 投稿者:海野久実  投稿日:2014年12月13日(土)21時56分48秒
返信・引用
  小坂忠の「ほうろう」はわが人生のベストアルバムですね。
アナログ盤を聞きつぶして、もう一枚買いなおして、さらにCDも買いました。
それほどのお気に入りなので、H・G・ウエルズとジュールベルヌの間違いは青天の霹靂かな。
まあ、歌詞をジュール・ベルヌに置き換えてもちゃんと歌えるところがうれしいですけど。
それでは、管理人さんが気に入ってくれたようなので(?)MP3ファイルをメールで送ります。
このアルバムはティンパンアレーの面々が全面的にバックアップしたものです。
ティンパンアレーは知ってますよね。

http://marinegumi.exblog.jp/

 

秘密のラファティ読書会 その他

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月13日(土)17時46分35秒
返信・引用 編集済
   昨日は4時から秘密のラファティ読書会でした。課題作品はSFM12月号の三篇。
 この三篇を、横断的に行ったり来たりしながら読んでいったため、一日経過しますと(またその直後が酒席だったこともあり)、混ざり合って印象が拡散してしまい、いま、なにを喋ったかなかなか甦ってこないのですが、一つ鮮明なのは、ラファティには「千篇一律」を意識して避け、あまつさえその倒立を常にめざす意図を以って執筆したのではないか、という「確信」が、私の裡にめばえたことです(当然ながら、それは意識的な作物ではないと考える方もいました)。
 ひとつだけ例をあげますと、「その曲しか吹けない」の主人公トムは100万人に一人のユニークで、そのポジションは『都市と星』のユニークであるアルヴィンと同じです。
 アルヴィンはそのユニーク性によってダイアスパーを活性化する(うろ覚えですがこれはシステム工学の概念だったと思います)のに対し、トムは、ユニーク故に社会(システム)から(理不尽にも)排除されます。ただその排除は祝祭化(カーニバル化)されることによって、いま在る社会を再び励起します。ユニークは人類学的にいえばトリックスターで、トリックスターは社会から制裁されることで社会を再励起する面があります。
 この二つの帰結は正反対且つ効果は同じです(ただし前者は歴史的(進化的)であり後者は反歴史的(反進化的)です)。しかしてSFでは前者の帰結が(千篇一律のごとく)再話されています。ラファティは明らかにその千篇一律の倒立を「意識」していたに違いないと思うのです。その傍証は、三篇の中いたるところに見いだせます。

 6時からは忘年会。今日は高校で所属していたバドミントン部の同級生有志3名が集まった(もう一人声をかけたのですが行方不明になっていた)。他に4名いるのですが、現状同じ大学に進んだ者しか繋がってないのでした。いろいろ昔話と最近の情報を交換するのであった。一人は某銀行の支店長だったが、脳の内部に腫瘍ができ手術とかで何年か休職後、いまは本部の駐車場係で復帰しているのです。まあいろいろあらーなであります。
 あ、この年になり、電車で席を譲られることを許容できるかどうかで白熱の議論に。私はとうぜん拒否派(^^;

 そうそう、当日は平谷美樹さんの新著『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び(上下)』(富士見新時代小説文庫)の発売日だったことを思い出して、紀伊國屋梅田店に寄り、購入しました。ネットで買ったほうがラクなのですが、クオカードというのをもらったのでそれを使う意味もあってリアル書店を利用しました。
 ところが――
 私がレジで、おもむろにクオカードを出したところ、それは使えません、と突っ返された。あれ、書店では使えなかったのかな、と現金で購入しましたが、後で調べたら、ジュンク堂でなら使えたのでした。ああ、事前に調べておけばよかった(ーー; 年末はバタバタしているので、読むのは年が明けてからになると思われます。 
 
 

眉村さん情報:日経連載第24回

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月13日(土)16時11分39秒
返信・引用
   昨日(12/12)の日経新聞夕刊に、眉村卓さんの連載エッセイ第24回「人手不足とロボット」が掲載されました。

 クリックで全文
 

Re: 流星都市

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月13日(土)00時32分32秒
返信・引用 編集済
  > No.6011[元記事へ]

 うー。酔うとなぜまっすぐに歩けないんでしょう。脳は真っ直ぐ歩くように指示を出しているのに、足が反抗して千鳥足になるのは、全く論理に合いません。あぶなく田んぼに落っこちるところでした。
 ということで、帰宅しました。今日も又、いろいろ楽しかったのですが、それは明日報告いたします(^^;

海野さん
 すみません。小坂忠はよく知らないです。たぶん、いまはじめて聴きました。いいですねえ。

>SFもんなら判る間違いがあるのですが
 そんなもん、ボロクソですがな(^^)。
 「H・G・ウェルズ」で「浮かぶ」ものといえば、「サブマリン」ではなくて「ケイヴァーリット」ですね。
 え、違う? ケイヴァ−リットは反重力物質で、乗り物そのものではない?
 ははあ、だんだんとわかってきました。
 そのあとに出てくる「ネモ」も考慮しなければいけないのですね。
「ネモ」と「サブマリン」から導出される乗り物は、いうまでもなくノーチラス号。
 なるほど。したがって間違いは「H・G・ウェルズ」。正解は「ジュール・ヴェルヌ」ですね(^^;。

 

流星都市

 投稿者:海野久実  投稿日:2014年12月12日(金)22時37分51秒
返信・引用
  管理人さんは小坂忠の「ほうろう」という名盤を知ってらっしゃいますか?
次はその中からの一曲「ふうらい坊」です。



いいですね〜
まあ、この曲はいいのですが、アルバムの中に「流星都市」と言う一曲があります。
これもまた名曲なのですが、問題はこの松本隆さんの歌詞なんです。
SFもんなら判る間違いがあるのですが、どうでしょう。
(残念ながらYouTubeにはオリジナルがありませんでした。誰かさんのカバーです)



http://marinegumi.exblog.jp/

 

三大奇書直筆原稿

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月12日(金)02時48分9秒
返信・引用 編集済
   おお、眼福ですなあ(^^) でも、もう撤去されたんですね。三冊の原稿が並んだ写真は貴重です。
   ↓クリックで拡大します。↓
 

秘密のラファティ読書会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月12日(金)02時14分34秒
返信・引用
   明日は、秘密(?)のラファティ読書会。そしてそのあとは、別件の忘年会。ということで、午後から大阪へ出ます。
 ラファティはSFM12月号の3短篇が課題作品。しかし読み返している時間がないので、当掲示板に書いた感想をプリントして持参することにしようと思います。
 場所は、先日の囲む会0次会の喫茶店(東梅田)で、4時から6時まで。時間帯が中途半端なので、会社勤めの方は難しいかもですが、飛び入り大歓迎。
 あ、ラファティを語りたい方なら囲む会とは無関係でもオッケーです。場所はメールでお訊ねください(私のメアドを知らない方は、当掲示板一番下の「管理者へメール」をご利用ください)。明日正午にメールを確認し、開催場所を返信します。

 

幻の大映「日本沈没」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月11日(木)21時54分32秒
返信・引用 編集済
   元ツイート
 てことは、73年に刊行された『日本沈没』ですが、映画が小説より一年早く、72年に公開される可能性があったということなのかな。

 追記。ウィキペディアに「日本列島沈没」のことが書いてありました→日本沈没
 永田ラッパのフライングオーバーブローで没になったのですね。


 

「伊賀一筆」売り切れ!?

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月11日(木)18時18分20秒
返信・引用 編集済
  > No.6004[元記事へ]

 わ、「現在在庫切れです」になってしまいました! 【Amazon】
 しかも「この商品の再入荷予定は立っておりません」
 ええ、もう弾切れ? まさかね。それはいくらなんでも早すぎますよね。
 再入荷を期待します。
 

 

Re:諸々

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月11日(木)13時16分29秒
返信・引用
  管理人様
>えーと。それは著者に断りなく勝手に訂正された原稿が返ってきたという意味ですか?
はい。訂正済の原稿を提示されました。
>飾り枠と飾りを最後まで弁別できなかった
すいませーん。(また、言われてしまいました。がっくり)
 

Re: 諸々

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月11日(木)00時09分22秒
返信・引用 編集済
  > No.6003[元記事へ]

>正直、分かりません。どこに校正がはいったのか
 えーと。それは著者に断りなく勝手に訂正された原稿が返ってきたという意味ですか?
 ちょっとありえないですけどねえ。
 チャチャヤング・ショートショート・マガジンでもメールで
「ここはこうした方がいいのでは?」
という問い合わせはしましたが、著者に了解を取らずに勝手に書き換えてしまうようなことは、一切していません。
 前号の話ですが、ある方の横書きで送られてきた原稿を、縦書きのフォーマットに流し込んだ際、半角の算用数字が寝てしまったのを、こちらでオートマチックに全角にして立たせたことはありましたが、それも「算用数字でいいですか、それとも漢数字に直しますか」とメールで問い合わせました。
 別の方ですが、会話のカッコの開始でひとマスあけるかあけないか、不統一な点を指摘したら、なぜそうしているかを説明されて、納得して引き下がったこともありました。
 このように、校正は校正者の意向が100%通るわけではありませんし、校正者の判断が100%正しいともかぎりません。個別に話し合いになってくると思います。
 段野さんの原稿じたい、私のアドバイス(?)は無視されたので、そのまま掲載されたではないですか。(だから合評会と囲む会で、私を含む複数の方から、あれだけツッコミが入ったわけでした)(^^;

 だいたい、通常の校正(校閲?)でも、「ペケ投げ」のゲラを見られたと思いますけど、ああいう風に赤ペンで「アドバイス」という形で返送されてくるものです。
 作者がどう変わったかわからないような校正というよりも訂正は言語道断で、元に戻すよう要求されてもいいのではありませんか?
 でも、飾り枠と飾り窓を最後まで弁別できなかった段野さんですからねえ(>おい)。実際はどうなのか、即断できない気もします。どこをどう変えたのか、箇条書きで提出してくれ、と要求してはいかがですか? その箇条書きを見て、これはオッケー、これは元に戻してくれ、とか、指示すればいいと思います。

 

「伊賀一筆」ベストセラー1位に!

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月10日(水)18時57分55秒
返信・引用 編集済
 
 おおおおお!!!

 『伊賀一筆』が、アマゾンで《ベストセラー1位》になっているではありませんか! (カテゴリ 人文・社会・政治の雑誌)【Amazon】

 

 《ベストセラー1位》なんて表示、アマゾンはよく利用していますが、はじめて見ました。さすが乱歩ですなあ。いや、さすが中さんというべきですね。表紙デザイン・誌面設計・組版担当の犬の小春ちゃんも、さぞ満足されていることでしょう。

 

 こうなると在庫売り切れが心配になってきますね。どうせ小部数しか刷ってないはず。未購入の方はお早めに!

 ――と、こんな書き方をしてはいかんですね。限定販売・残部僅少と煽って、買う気のなかった者までその気にさせてしまうのは、催眠商法そのものではありませんか(SF商法ともいう)。そのような売り方は、私は大キライです。大変失礼しました。言い直します。
「在庫は、あります!」
 ――ちゃんと確認できたのですか、オボカタさん。
「いえ、確認はしておりませんが、多分あります」
 ――本当ですか?
「あるんじゃないかな」
 ――ええー?
「まちょと覚悟はしておけ」
 ――おい!
 (^^ゞ

 

諸々

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月10日(水)16時15分44秒
返信・引用
  管理人様
先日の「囲む会」の前に、
>10月に刊行した≪チャチャヤング・ショートショート・マガジン2号≫の合評会
を、有志で行いましたね。そこで、「校正」は、(電子)メールでも出来るのではないかと言う意見がありました。(実際の校正は、印刷されたもので行います)
この度、そのメール≠ナの校正に立ち会いました。
正直、分かりません。どこに校正がはいったのか、元原稿(紙です)と、メール画面と突き合わせたのですが、目を皿のようにしても、分かりませんでした。よっぽど細かいところだったのかも知れませんが、分からなかった。
やはり、紙(神!)の世界かも知れません。ああ。
 

『伊賀一筆』フライヤー

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 9日(火)22時54分29秒
返信・引用
 
『伊賀一筆』(編集発行/中相作 発行所/名張人外境)はアマゾンのみの取り扱いです。こちら→【Amazon】
 一般書店には入荷しませんのでご注意。

 

Re: 乱歩手製本『奇譚』活字で復活

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 9日(火)18時29分28秒
返信・引用 編集済
  > No.6000[元記事へ]

 『伊賀一筆』所収江戸川乱歩「奇譚」の序文を読みましたが、非常に興味深いです。
 さわりの部分、私自身の理解のためにアブリッジしましたので、中さんの高邁な意図を無残にぶち壊す所業ではありますが、下に写します。
 明日発売される『伊賀一筆』の、ご購入の判断の一助としていただければ幸甚。

   ――――――      ――――――      ――――――

 真の精神的文学 (現時の恋心を動かす事によって読者を得ている様なものを云うのではない) を味わうには、多少の忍耐を要する。
必ずしもそうではないのだろうが、僕が今日までに読んだものは、翻訳のため流暢を失った不快か、千篇一律より生ずる疲労か、の伴わぬものはなかった。
これに反して精神的たると物質的たるとを問わず、exaggerative(おおげさ)なる、又、plot の奇を主眼とする文学は、読むに苦しくないばかりか、興味は巻を置く能わざるものがある。

 かかる理由のあるためか、今日まで僕は内的文学の尊きことを知りながらも、多くはplotの奇怪なるromance に趨った。
内的文学 (世人が真の文学となすもの)は、主として精神の糧となり、plot  を主とするものは、主として知識の糧となる。

 後者を僕は仮にcurious novel と称する。Thrilling novel と云う字があるが、僕はこの字を好まぬし、又、僕の所謂curious novel はこれ以上広いfield を持っているから、この字を使わなかった。
Curious novel の中に含まれる、小説の例を各ジャンルにわたって上げれば次のごときものである。

  バイブルの文学。スウェーデンボリの諸作。
  ダンテの「新曲」。
  ミルトンの「失楽園」。
  バニヤンの「天路歴程」。
  ウィリアム・ブレイクの詩。
  アラン・ポーの諸編。ホーソーンの諸作。デュマ、ユゴー、トウェーン、ヴェルヌ、ウエルズ、ガボリオ、デュ・ボアゴベ、ドイル、スチーブンソン、ハガード、平田氏(平田禿木)の諸作等。

 バイブルの文学とガボリオの探偵小説とを同日に談ずるのは妙に思われるであろうが、その間に見出すある共通点がある。その共通点こそ我が、curious novel の特徴である。
これを名付けるべき文字を知らぬが、死と云い、神秘と云い、恐怖と云い、暗黒と云い、凄惨と云い、怪奇と云い、知識の凄さと云い、好奇的と云う。これらの概念を打って一丸とした、ある感じである。

 かかるcurious novelを批評し列挙するのが本書の目的である。(後略)


 

乱歩手製本『奇譚』活字で復活

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 9日(火)13時52分43秒
返信・引用 編集済
   中相作さんより個人誌『伊賀一筆』創刊終刊号(!)を頂戴しました。ありがとうございました。
 あの乱歩の手製本『奇譚』を(これまでは写真復刻版しかなかったのを)活字化するというまさに神がかり的所業の中氏畢生の超力作!。本誌はこれのためにのみ創刊された雑誌です(だから終刊号でもある)。
 中井英夫の命日12月10日(つまり明日)アマゾンにて発売開始とのこと。つまり明日ですね。みなさま乞御期待ください!→Amazon
 クリックで拡大
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 追記。出版に至るまでの経緯はこちらをお読みください→http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Category/9/
 

中井英夫展に三大奇書の草稿が勢揃い!

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 8日(月)23時11分10秒
返信・引用 編集済
   先月より始まっているミステリー文学資料館の「中井英夫展」ですが、中井英夫命日とその前日、つまり明日と明後日(12/9、10)の二日間限定で、『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』の三大奇書の草稿が特別展示されるそうです。→http://www.mys-bun.or.jp/event/
『ドグラマグラ』草稿は九州大学より、『黒死館殺人事件』草稿は世田谷文学館より借り受け(世田谷文学館はウン◯万円で購入したものらしい。ひえー)、『虚無への供物』はいうまでもなく本多正一さんが提供されるんでしょう。
 三大奇書の草稿原稿がそろって展示されるのは史上初とのこと。
 これは冥土の土産に、ぜひとも眼福に与りたいところではありますが……明日から二日間限定ですか・・
   ↓ クリックで拡大
 

「獣の戯れ」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 8日(月)22時03分21秒
返信・引用
   DVD「獣の戯れ」富本壮吉監督(64)を観ました。
 若尾文子はずっと和装でしたが、まるでヨーロッパ映画を彷彿とさせる映像で、堪能しました。まあ日本のラディゲ、三島由紀夫の原作ですから、それも当然ですね。まさにドルジュル伯の舞踏会を思わせる心理の三角形が描写されます。
 若尾文子の夫が、デモーニッシュな役どころで、原作は読んでいませんが、退廃のヨーロッパを体現しており、人生に退屈し、ふつうのことでは何も掻き立てられない。退屈しのぎになるのだったら妻に浮気もさせるし嬉々としてそのお膳立てさえいとわない人物。おそらく澁澤龍彦がこんな人物だったのではないでしょうか(河津清三郎とは体型的には正反対ですが)。
 若尾文子演じる草門優子も、夫に負けていません。魔性の女です。どこまでが本心でどこからが演技なのか。そしてその演技は多分に無意識で、自分でも識別していないに違いない。こちらのブログによると、「優子さんは、無期懲役になり面会に来た和尚さんの代わりの民族学者に「私達、ほんとうに、仲良かったんですよ、大の仲良しでした」って言うんです・・・・・」と書かれています。私が観たDVDにはそのシーンはなかった。元フィルムの状態がかなり悪いらしいのでカットされたのかもしれませんが、この言葉をまともに受け取るかどうかですね。
 主人公が唯一凡庸で(冒頭で草門逸平に指摘されてましたね)、草門夫妻に翻弄されるのです。三島の意図は、おそらく夫婦の「無意識の共闘」による主人公の破滅だったのではないでしょうか。
 やっぱりフランス恋愛映画ですねえ。たとえ伊豆の漁村が舞台であっても。
 ごくわずかな寸法の測り違いで瓦解してしまう、繊細緻密な心理の三角結晶体を、危うげもなく釣り合わせて成立させている(のでしょう)アクロバチックな原作を、しっかり咀嚼し維持した秀作でした。

 

これはいい

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 8日(月)17時57分34秒
返信・引用 編集済
   これはいい記事です↓
 Chromeの標準機能で、動画や音楽が勝手に再生される広告を表示させない方法
 最近急に増えたのが、マウスが触れただけで勝手に動画が再生する広告。なかには音まで出るやつがあって、youtubeを聴くことが多い私は、スピーカーの音量をかなり大きく設定しているので、びっくりして飛び上がることがあります。右上にx印のある場合は、見つけたら容赦なく問答無用でxをクリックするのですが、だからといって一向にそういうCMが減ったようにも思えません。

 それがリンク先の方法で完全に成敗できました(ただしグーグルクローム対応)。ありがたや。
 大体ですねーヘルプを調べるより(大概見つけられない)、ネットで対処法を検索するほうが、はるかに有用で分かりやすい情報を、簡単に見つけられますね。
 そういえばヘルプの難解文は、小説家を雇ってリライトさせたほうがいいのでは。いやほんまでっせ。

 

「日本の仁義」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 7日(日)18時36分16秒
返信・引用 編集済
   DVD「日本の仁義」中島貞夫監督(77)を観ました。
 菅原文太棚より借りてきた。面白かったのですが、選択は大失敗で、60年代のヤクザ映画を見ようと思っていたのに、借りてみたら77年度の作品だったのでした。
 70年代も後半になると、ヤクザ映画も(いや映画自体が大型化し)エントロピーが増大して、いろんなものをくっつけすぎています。小芝居、顔芝居、余韻をねらった間(ポーズ)満載で、ストーリーよりも役者の演技(というよりも役者をいかに見(魅)せるか)に主眼が置かれているようです(その傾向は21世紀の現在、さらに強まっていますよね)。これで、「東京暗黒街最後の日」とほぼ同じ上映時間なんですから、ストーリー自体は薄まっているはず。言い換えれば、観者が、純粋にストーリーを楽しむのから、役者の揃い踏みを観に映画館に足を運ぶ、いわばハリウッド型に変質してしまったのを反映しているといえるかも(と同時にそれは前代の”歌舞伎的映画”への回帰(退化?)でもあります)。その結果、ラストに近づけば近づくほど「演歌」じみてきます。
 文太の演ずる武闘派組長が最後は狂気に陥っていくまでを、そこにのみ焦点を絞ってじっくりと撮ってくれていたらなあ、と思いました(たとえば川谷拓三のシーンも狂言回しの林隆三も不要だと思います。池波志乃だっていらない)。

 

忘年会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 7日(日)11時33分33秒
返信・引用 編集済
   昨日は小学校有志の忘年会でした。とはいっても当然ながらわが国の学区制上、小学校、中学校を共に過ごしたメンバーでもあるわけで、小学校有志というのも少し違うような。
 今回は出席者7名と例年より少し少なかったのだけれど、そのせいか当時の住所で、せいぜい半径200メートル以内という殆んど隣接した地域に住んでいた者が集合するという、きわめてローカルなものとなり、極く極く狭い範囲での昔話で盛り上がりました。
 わけても今年は、高校卒業以来、すなわち40年ぶりの再会となった同級生が出席していて(つまり小中高と同じ学校だったのです)、しかも彼とは同じSFサークル仲間だったのですから、また格別な楽しい会となりました。
 場所はJR福島駅前ホテル阪神地下の居酒屋で、宴会の時間制限がなく、ほとんど閉店まで(というのはお茶が出てきたからですが)長居し、では二次会へと歩き出してふと時間を見れば10時30分を過ぎていた(4時間半居座ったわけです)。あわてて田舎に住む私のみ帰宅せざるを得なかったのは、まことに遺憾の極みでありました。

 

眉村さん情報:日経連載第23回

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 7日(日)10時30分23秒
返信・引用 編集済
  12月5日金曜の日経新聞夕刊に、眉村卓さんの連載エッセイ第24回「「やがて滅亡」かも」が掲載されました。

 クリックで全文

 

「暗黒街最後の日」

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 6日(土)00時38分55秒
返信・引用 編集済
   DVD「暗黒街最後の日」井上梅次監督(62)を観ました。
 健さん映画ということで借りてきました。ただ健さんは重要な役柄ではありましたが、そんなに見せ場はない。鶴田浩二が主役で三國連太郎が準主役か。
 ヤクザ世界の話ですが、任侠映画的な湿った重さはなく、ギャング映画的だと思いました。登場人物も、一人だけ会長というのが和服ですが、あとは全員スーツなのも、ギャング映画っぽい。この映画は矢作俊彦も否定しないのでは(笑)。
 面白いと思ったのは、冒頭で設定の説明があるのですが、怒涛のナレーションで、これは耳で聞いただけでは理解できんぞ、と、すぐに見切っていったん動画を止め、ネットでストーリーを予習しました(^^; (いやまあ漫然と観ていても、だんだん分かっては来るんですけど)
 これはやはり当時はフィルムが貴重で、あんまり尺の長いのはできなかったと聞いたことがありますが、それに対する苦肉の策だったんでしょうね。シナリオも、とりわけ最初はテンポがやけによくたたみかけてくるのですが、同じ理由でしょう。私は、逆にこれくらいのテンポが適正なんじゃないかな、と感じました。無意味な小芝居(それと顔芝居)がなくてイライラしません。ここから最近の作家の書く小説に無意味な小芝居が多いという余談に入りかけたのですが、長くなってきたのでカット。また別の機会に話します(^^;
 閑話休題。ヤクザ映画が湿って重いのに対し、この映画は乾いていて軽い。ラストなんか、筒井康隆的な誇張の演出で、知性派ヤクザだったはずの鶴田浩二が、とつぜん、みんな死んでしまえ! とピストルを打ちまくりはじめ、たしかに暗黒街最後の日になってしまうのでした(^^ゞ
 いやー面白かった。100分と短いことは短いのですが、全くダレるところがなく、最後まで楽しめました。
 三國連太郎ってスーさんのイメージしかなかったですが、若い頃は男前だったんですねえ。そういえば梅宮辰夫がまったく別人の顔なのにびっくり。配役を見ていなかったら絶対に分かりません。

 

Re: 贋銀背あらわる!

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 5日(金)22時19分0秒
返信・引用
  > No.5991[元記事へ]

段野さん
>「やめて、本が売れなくなる」
 大丈夫です。こういうのって(同じものを作るのって)3冊が限界みたいです。4冊目をつくろうという気力がわきません(^^;
 でも新規については猛烈に意欲が湧いてくるんですよね(>おい)。
 ようやく次の企画がまとまってきましたよ(>懲りない奴)(笑)

 

Re:贋銀背あらわる!

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月 5日(金)15時14分59秒
返信・引用
  管理人様
「やめて、本が売れなくなる」なんて(笑)
よくぞ、ここまでなさった。感服いたしました。
でも、これって、「自費出版」できるのではありませんか。(私に、できるか?)
自分で欲しい本を、こんな風に作り上げることが出来るのならば、やってみたいですね。
(但し、書店には流通しない)
でかいホッチキスを、買い求めましょうかね、です。
 

贋銀背あらわる!

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 4日(木)22時48分55秒
返信・引用 編集済
   最近マイブームの自家製本道楽が嵩じて、ついに実際に、こんな本を作ってしまいました。
 
 元版は、石原藤夫さんの『海洋未来物語』。ハードSF研究所のハードSFブックスから、1982年にT巻とU巻の二分冊で出されたものですが、現在入手不可能。私も画像データでしか持っていません(高井さんにいただいたもの)。
 それを今回、画像データをOCR処理してテキスト化し、銀背版の体裁で製作してみました。このテキスト化の際の校正作業がとんでもなく大変で、肩や奥歯や目の後ろ、後頭部が痛い痛いと言っていたのは、これが原因なのでした。
 このOCR、じつに微妙な間違いをするのです。「ぼく」が「ぽく」になったりするのは、途中で気がついて一括変換したりしましたが、いまちょっと例を思い出せないのですが、いかにもありそうな(人間でもついしてしまいそうな)間違いをしていたりして(OCRってAI的な機能を付加させられているのか、と思ってしまいました)、二校三校しても気づかず、通りすぎてしまうんですね。もう泣きそうでした。多分まだいくらか直し残しがあるに違いありません。完璧は不可能です。
 そんなこんなで完成しました。3部限定生産です。で、1冊は高井さん、もう1冊は、ぜひ石原さんに受け取っていただこうと、高井さんに託して石原さんに送ってもらいました。
 すると今日、石原さんの掲示板をみたら、私の製作した贋銀背を紹介して下さっているではありませんか!→http://8227.teacup.com/ysknsp/bbs/14434
 いやー嬉しかったなあ。
 実のところ、勝手なことをしてと叱られるかもしれないと心配していたのですが、楽しんでいただけたようで、ホッとしました。
 もちろん、さっそく(石原掲示板に直接書き込むのはおこがましいので)掲示板のメールフォームからお礼のメールをお送りしました。
 石原さんが、鮮明な画像を掲載してくださっているので、そちらをご覧いただくとして、扉と本文と奥付の画像をアップします。
  
  

 上に三部限定と書きましたが、じつはまだ三冊目(私の分)が製作出来ていないのです。しかし完成したら、石原さんの銀背本と並べて本棚に飾ってやろうと、いまからウキウキしているのであります(^^;。
 それにしてもこのような経緯に至るきっかけを作ってくれた高井さんにはお礼の言葉もありません(私家製本製作熱も含めて)。あらためて感謝でありますm(__)m。

 
 

日本のラファティ

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 4日(木)03時11分4秒
返信・引用 編集済
   元ツイート
 そういえば、柊たんぽぽ「同空会」(チャチャヤング・ショートショート・マガジン2号所収)を読んで、ラファティを想起したのだった。それも「かつて」のラファティを。最近はイメージが一新されてしまったけれど、一方柊氏はあいかわらず(?)で、まさに究極のトールテールでした(^^;
 
 
 

Re: 眉村さんを囲む会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 3日(水)18時01分23秒
返信・引用 編集済
  > No.5987[元記事へ]

段野さん
 貼り付けありがとうございました。
 おお、いいじゃないですか!
 お物見衆から羨望の目で見られること請け合いですよ(^^;。

>1時間かかりました
 慣れたら簡単なものです。しかしせっかくおぼえたスキルも、使わないとすぐに手順を忘れてしまいますよ。腕を維持する意味でも、どんどんアップしていただけたらと思います。

 

Re:眉村さんを囲む会

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月 3日(水)14時08分57秒
返信・引用 編集済
  紛らわしくてすいません。これを貼り付けるのに1時間かかりました(汗)情けない。  

Re: 眉村さんを囲む会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 2日(火)18時52分27秒
返信・引用
  > No.5985[元記事へ]

段野さん
>出版芸術社さんプレゼントのミニ色紙を頂くことができました
 またそういう紛らわしい書き方を(笑)。
 プレゼントに外れたのがあまりに残念だったので、わざわざ同じサイズのミニ色紙を購入し持参して、眉村さんに似たような図案で描いていただいたというのが真相ですね(>おい)(^^;
 しかし描いてもらえてよかったですね!
 これはもう、ぜひとも写真に撮って、掲示板にアップしてほしいですねえ(^^ゞ
 

Re:眉村さんを囲む会

 投稿者:段野のり子  投稿日:2014年12月 2日(火)09時53分40秒
返信・引用
  私も、末席に加えさせて頂きました。
フローティングペンは、残念ながらゲットできませんでしたが、いつぞやの、出版芸術社さんプレゼントのミニ色紙を頂くことができました。
ありがとうございました。(家宝です)
 

眉村さんを囲む会

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 2日(火)01時55分31秒
返信・引用
   昨日の日曜日は、恒例眉村卓さんを囲む会。ことにも今年は先生の傘寿を祝う会でもありまして、14名が集まってくれて盛会でした。
 しかし私にとっては年に一度の同窓会なんですよね、ネットで毎日会っているみたいなものですが、それでもやはり、顔を合わして話をするのは格別なものがあります。
 今回は、”〇次会”として本会の前に、10月に刊行した《チャチャヤング・ショートショート・マガジン2号》の合評会なんてのも行いまして、本当に昔に帰ったような気分になりました。場所も40年前と同じ西梅田のマヅラでという意見もあったのですが、生憎日曜は定休日で、それは果たせなかったのですが、各人の小説に対する考え(相違、多様性)が聴けて、わたし的には大変貴重な時間となりました。
 本会では、眉村さんが、傘寿記念品である先生のイラスト入り特製フローティングペンを5本提供してくださいました。
 このフローティングペン、イラストが動くのです。ご長女の知子さんがデンマークの工場に特注して作らせたものとのことで、これぞ稀覯の逸品というべき。眉村ファンなら、喉から手が出ない者はいないでしょう。
 ところが出席者は14名に対してペンは5本。となりますと次のシーンは容易に想像ができます。いやはや、ワーキャーと実にあさましい争奪戦が展開されたのでした(汗)
 私は別の機会に戴いていたので、その画像をお見せしましょう。
 
 
 こういう具合に、イラストが動いていくのです。獲得した5名がどなただったか、覚えていませんが、家宝にしていただきたいと思います。
 そんなこんなであっという間の二時間半でした。みなさまお疲れ様でした。眉村先生もきっと楽しんでいただけたと思います。眉村さんはお帰りになりましたが、一部は二次会へ。そこでさらに小説談義に花を咲かせたのでした。
 また来年も、元気に集まりたいものです。
 

Re: Re:出版界のド演歌路線

 投稿者:管理人  投稿日:2014年12月 1日(月)21時11分29秒
返信・引用 編集済
  > No.5982[元記事へ]

段野さん
お答えありがとうございました。
返本制度というのは、聞くところによりますと日本独特のシステムらしいですね。
しかしこれって、結局のところ出版社、取次、書店の相互もたれあいの図式とも言えそうですね。
ある意味”融通手形”みたいなもので、どこか1箇所で破綻したら、一気に三者全員ひっくり返ってしまいますよね。というか、だから1箇所がおかしくならないようにもたれあうのですが、維持させる力はどこから供給されるかといえば、それは適正価格より高く設定することによって消費者(読者)から得られるわけです。もとよりそれは本来必要ない「架空」の価値です。そのへんも融通手形と同じですね。出版業界は、消費者から架空の価値という生き血を吸わせてもらって生きながらえていくんでしょうなあ。ドラキュラかい!(^^;
 



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