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ニューホライズンズが撮影した冥王星による日蝕(厳密には日蝕ではありません。大気の層が太陽光を乱反射しているのでしょう)。
私は、冥王星から見た太陽は地球から見た金星のように見える、と、昔なにかで読み、そう「暗記」していました。こんな光輪ができるんですから、金星程度っていうことはなさそうですね。
ネットに説明がないかと検索したところ、わかりやすいのが見つかったのだけれど、ブックマークしておかなかったので、もう行方不明になってしまいました。
どういう説明だったかといいますと、アルファ・ケンタウリは太陽と同じG型恒星で大きさもよく似ています。太陽系から4.3光年離れていますが、1等星です。金星ほどではないにしても明るい星です。
逆に言えば、アルファ・ケンタウリから見た太陽も、1等星として見えているということですね。
冥王星の軌道長半径は40天文単位。
1光年は約63000天文単位。4.3光年は270900天文単位。
270900÷40=6772。つまりアルファ・ケンタウリまでの距離は、冥王星までの距離の6772倍。
それだけ離れていても1等星であるということは、冥王星だったら当然、金星なんかの比であるはずがないですよね。
ただし冥王星から見る太陽の視直径は大きな恒星並みとのことです。見た目は星なのに、それがとんでもない光輝を放って、冥王星の昼を、薄暮くらいには明るませているんでしょうか。これは実際に体験しないと、ちょっと感覚的にわからないですね。
下は冥王星の直径を示したもの。たしかにこれでは、惑星と呼ぶのはおこがましいですかねえ(^^;
合成しますと、いかにニューホライズンズが近距離から撮影したのか実感できます。
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アニメ「時空の旅人」を観た
投稿者:管理人 投稿日:2015年 7月30日(木)23時01分8秒おお、これは傑作! はじめて観ましたが、眉村さん原作の映像化アニメ化作品は数々あれど、本編はその最高傑作といっていいのではないでしょうか。眉村さんの意図が、全く歪められずに映像アニメとして表現されていると思いました。
未来のある時点で、世界同時多発的に主要都市に核爆弾が落とされ、地球人口は4分の1に減少する。残された人類は新たに文明を築きあげるが、それは一種ロボトミー文明で、過去は否定され隠され、ものごとに疑問を持ったりするような、すこしでも平準からはずれる個性は精神改造で「牙を抜かれ」てしまう。みんな「幸福」ですが、退屈なユートピアなのです。
主人公の少年は精神改造を怖れてタイムマシンを盗み、過去へ逃げる。その過程で、1980年代の中学生の男女と先生を巻き添えにしてしまい、コントロールの効かないタイムマシンの導くままに、東京大空襲を体験し、幕末の尊王佐幕の争いを目の当たりにし、関が原の合戦のさなかに不時着します。
そこでは、歴史を変えようとして家康を暗殺しようとしていた未来人の陰謀が、時間局員によって阻まれていました。少年たちも脱出しますが、タイムマシン(化された20世紀の車)も限界で、ついに墜落。そこは信長の安土城の城内でした。ところが新しもの好きの信長に気に入られてしまい、客として逗留することになる。
いまがいつなのかを聞いて、先生は絶句します。その日はなんと、本能寺の変の5日前だったのでした!?
歴史を変えようとしていた未来人で、自身も時間局員であるクタジマ・トシトは、核戦争で破滅する未来へ至る歴史なのに、それを何の疑問も持たずに守っているタイムパトロールに疑問を感じていたのです。世界が破滅することになる歴史を、なぜ守らなければいけないのか。
さて、日本の歴史上、ただ一人だけ、「まつろわぬ者」が時代の真ん中に居座ったことがありました。言うまでもなく信長です。クタジマは言う。信長を本能寺で死なせず生きながらえさせたら、核最終戦争に至らぬ歴史が始まるかもしれない、と。
その意図は成功し、歴史は変更されるのでしょうか!?
いやー面白かった。
ところで、クタジマ、ってなんか聞き覚えのある音ですよね。あ、タクジマ(ユムラ)のアナグラムか(^^ゞ