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岡本俊弥「遷都」を読みました。 もう一か月経ったのですねえ。つい先日前作を読んだばかりというのが実感なのですが。時の流れが早くなってきているのか、私の思考速度が遅くなってしまったのか。まあ後者ですね。 ある辺境の地に王国があります。王国と言っても王は中央から派遣された行政官。ただ中央から遠く離れているため、王の交替に伴うオーバーヘッド(要は時間を含む諸経費)が経営に悪影響を及ぼすことを考慮し、世襲が認められている。なので行政官ながら王と称されているようです。 王一族は500年前、「辞令」を携えて天津鳥船みたいな飛翔体に乗って、海の中の群島であるこの地にやってきました。いまその船は王国の東の涯に半ば埋もれていて、船内は瘴気が満ち溢れ立ち入ることはできない。この500年の間に飛行術も船殻の金属精錬の技術も失われてしまっています。 王自身も、もはや「辞令」に書かれた内容を理解できないのです。王は、人民は地に満ち溢れているのに、どうして「退化」が進行するのか疑問に思います。 そんななか、王の側近が相次いで病死し、王政に対して半ば公然と反旗を翻すものが現れる。支持率も下がってきたようです。 そこで王は、金融緩和し大規模な土木工事を官費で始めることにより金が回り回って人民が潤う・政府も安定する・という渡来人の補佐官の助言を取り入れ、まだ完成していない王都を捨て、新王都の建設に邁進するのでしたが―― ここまでは「司政官」的な話を予想していました。ところが明かされた真相は!? 本篇はミクロコスモス(実験宇宙)ものであり、全体として言語SFでもあります。 大変壮大なテーマなんですが、最後は「なにもしないほうがよかった」という皮肉な結末。でもこの結末は実験世界が「Less than Human」だったからという結論なんでしょうか。それとも実験世界ゆえ「進化が抑制されている」という前提条件があったということでしょうか。3回読み返しましたが、残念ながらそのへんが腹に嵌ってはわからなかったです(汗) |
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無料キャンペーン実施日訂正
投稿者:管理人 投稿日:2017年11月30日(木)21時32分7秒チャチャヤング・ショートショート・マガジン5号の無料キャンペーン期間について、元記事で
「12月1日午後5時〜12月5日午後4時59分の正味5日間」
とお知らせしましたが、勘違いしていました。これだと正味4日間になっちゃいますね。
正しくは、
「12月1日午後5時〜12月6日午後4時59分の正味5日間」
でした。お詫びして訂正しますm(__)m
明日の5時PMから開始です。宜しくお願いします。